【初心者】街乗りマウンテンバイクの人気おすすめ12選！｜コスパ最強の安いモデルも

通勤手段の見直しやコンパクトな街づくりといったトレンドを受けて、自転車に注目が集まっています。中でもスポーツバイクの人気は目覚ましく、クロスバイクに代表されるスポーツバイクを見かける機会が非常に多くなりました。

実は現在、マウンテンバイクにはおしゃれなモデルが多くなっています。特にハードテイルと呼ばれるタイプは、軽快な走行性とタフネスを兼ね備えた優れもの。街乗りにも対応できるため、ロードバイク・クロスバイクの強度に不満を持つ方の受け皿になる可能性は十分です。

以上を踏まえ、本記事では街乗りマウンテンバイクの選び方・おすすめメーカー・おすすめ商品12選をご紹介します。スポーツバイク初心者にも乗りやすく、コスパ最強な商品など盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

マウンテンバイクの利点は、大きく分けると下記の2点です。

1．坂道・砂利道・凹凸などの悪路に強い
マウンテンバイク特有のブロックタイヤはグリップ性能が高く、いわゆるオフロードへの対応力に優れています。サスペンションを前後に装着したタイプはいっそう顕著です。

2．街乗り・通勤もこなせる

マウンテンバイクは街乗り・通勤にも役立ちます。他のスポーツバイクと比べて剛性が高いため、耐荷重性も優秀です。

マウンテンバイクの欠点は、主に下記の2点です。

1．スポーツバイクとしては重くて遅い
マウンテンバイクは剛性が高く衝撃・振動などに強い一方で、相応に重量が大きいです。重みが増すほどスピードは鈍ります。

2．街乗りにはやや無骨なスタイル
マウンテンバイク特有の太く幅広なタイヤは、街乗り用自転車としてはやや無骨です。ただしハードテイルタイプでは、タイヤもすっきりしたデザインがトレンドになっています。

ロードバイクは、プロのロードレーサーのスタイルを踏襲したタイプです。速さを追求した本格仕様で、徹底した軽量化とスリム化を図っています。そのためフレーム・タイヤともにデリケートで、マウンテンバイクと比べると剛性はかなり低いです。

前後輪それぞれに変速ギアが付いているのがスタンダードで、シティサイクルでは体感できない走行性が魅力。用途としてはサイクリング・長距離走行が中心になるため、日常生活よりも趣味のためのアイテムと考えるのが妥当です。

クロスバイクはロードバイク・マウンテンバイクの中間に位置づけられるタイプの自転車です。ロードバイクには及ばないものの高い走行性を持つほか、フレーム・タイヤの剛性もそれなりに高いため、多少の山道にも対応可能です。

近年ではスタイリッシュなデザインのモデルが多く、気軽にスポーツサイクルの魅力を味わえるので女性ライダーも増加傾向にあります。また、ロードバイクと比べて価格もリーズナブルです。

マウンテンバイク用タイヤの代表格、ブロックタイヤは砂利道・山道のようなオフロードに最適化されており、街乗り向きではありません。街乗りに最も適しているのはスリックタイヤで、ブロックタイヤと比べて溝が浅く舗装路を走るのにぴったりです。

街乗り・アウトドアの両方とも楽しみたい方には、セミスリックタイヤがおすすめ。溝の深さがスリックタイヤ・ブロックタイヤの中間で、汎用性に優れています。

タイヤ交換は1年に1度を目安にするのがおすすめです。長距離走行やサイクリングの習慣がない場合は2年おきでも構いません。一般的には後輪の方が早く消耗するため、交換時期に限らずこまめに減り具合を確認するようにしましょう。

スリックタイヤのように街乗りに適したタイプはタイヤの溝が浅いため、交換時期を過ぎるとバーストしてしまうおそれがあります。

交換のため新しいタイヤを選ぶ際には、ホイールのサイズ・リム幅の2点を確認しましょう。リム幅とはホイールの横幅を指し、リム幅の合わないタイヤを装着するとタイヤが外れたり、ヨレてしまったりするため大変危険です。

ホイールのサイズ・リム幅はセットで「26-1.95"」のようにインチ表記されています。タイヤの1ヵ所にペイントもしくは彫られているため、購入前に必ずチェックしましょう。

26インチのホイールサイズはコンパクトで細かいハンドリングに対応しやすいため、街乗り用のマウンテンバイクに適しています。小回りが利くため幅の狭い道路を走る場合や、路地・商店街を抜ける場合などにおすすめです。

身長が低くても扱いやすいため、女性にぴったり。折りたたみ式が多いのも26インチのホイールサイズです。

27.5インチホイールのマウンテンバイクは26・29インチの間をとったサイズです。従来は27インチホイールが占めていたポジションですが、バランスを重視するユーザーの声に応えたサイズがトレンドになりました。

取り回しの良さ・走破性、どちらも追求したいユーザーにはうってつけのサイズ感で、長身の女性にもおすすめです。

29インチのホイールサイズはリーチの長い高身長の方におすすめです。少ない回転で多くの距離を走れるため、サイクリング・ロングライドに適しています。シティサイクルでは27インチより大きいホイールサイズはごくわずかに限られる一方、マウンテンバイクの場合は珍しくありません。

そのため、高身長の方が29インチのマウンテンバイクにまたがった場合、街乗り・通勤・通学用としても非常に高い走行性を発揮します。

アルミはスポーツバイク用フレーム素材のスタンダードです。低密度で質量が低いため非常に軽く、車体の軽量化を図るのにぴったり。コストも安いため、ミドルレンジまでのモデルに採用される場合が多いです。

アルミの弱点として衝撃に弱い点が挙げられますが、投入量を多くするなどで強度アップを図った製品もしばしば見られます。

カーボンは樹脂に満たされたカーボンシートをいくつも重ね、成形して作られる素材です。アルミを上回る軽量感に加えて耐久性も備えているため、カーボンフレームを採用した車体は全体的にコスト高の傾向があります。

カーボンフレームのマウンテンバイクは、砂利道・山道のようなオフロードにおすすめ。悪路を軽快に走りたい方にぴったりです。

クロモリとはクロムモリブデン鋼の略称で、スチールにクロムとモリブデンを添加した作られた合金素材です。ベースがスチールのため重量が大きい点はネックですが、剛性が高い上に熱・振動・歪みなどに強く、耐久性抜群です。

また独特の質感があるため、通好みの渋い自転車が欲しい方に適しています。カーボン・チタン製のフレームに比べて安いため、コスパ重視の方にもおすすめです。

チタンは「純チタン」と「チタン合金」に分けられ、自転車用フレームに採用されるのはチタン合金です。チタンは金属であるにもかかわらず錆に強く、衝撃吸収性に優れています。しかも軽量で見た目も美しいため、価値の高い素材です。

デメリットは非常に高額で、マウンテンバイクの扱いに慣れていない初心者には適していません。ある程度経験を積んだ中級者以上の方におすすめです。

ハードテイルは、サスペンションをフロントフォークのみに装着したスタイルです。後方にサスペンションがない、転じて「尻尾・お尻が固い」といった意味合いで付いた呼称とされています。

フルサスに比べて軽量でスピードが出やすく、街乗り・サイクリングに適しています。またパーツが少ない分、メンテナンスもしやすいです。ラインナップもフルサスより多いため、好みのモデルを見つけやすいメリットがあります。

自転車には適正なハンドル幅が定められています。道路交通法によれば、普通自転車はハンドル幅が60cm以下でなければなりません。また60cmを上回るハンドル幅は取り回し性能が落ちてしまうため、日本の道路事情にはミスマッチです。

日本メーカー製のマウンテンバイクを購入すれば基本的に気にする必要はありませんが、海外モデルやカスタム部品を購入する際には注意しましょう。

1971年創業のキャノンデールは、アルミフレームに強みを持つ世界的な自転車メーカーです。マウンテンバイクで初めてリアにサスペンションを装備した製品の量産でも知られています。

独自の溶接方法・構成を活かして製造するアルミフレームや、フロント片持ちの1本サスペンションシステムなど、他社にない技術を持っているのが特徴。現在はDorel R/L社傘下のブランドになっています。

台湾の自転車メーカー、メリダは生産量世界2位を誇る大手企業です。CENTURION・MIYATAといった有名ブランドのOEMを手がけている点でも知られています。

日本法人メリダジャパンでは、MIYATAとの協業で地方自治体との連携事業を推進中。電動スポーツバイク「E-BIKE」を貸し出しで、地方観光にも貢献しています。

GT（GT Bicycles）は、卓越したフレーム製作技術を持つゲーリー・ターナー氏が創業したメーカーです。1991年にアメリカで最初のアルミフレームを採用したマウンテンバイクを製作。チタンフレームほか、当時の最先端素材を導入したのもゲーリー氏の功績です。

GT製品はBMXにおいて圧倒的な性能を誇り、数々のレースでグランプリを獲得。そのノウハウは現在の市販モデルにも受け継がれています。

トレックはアメリカでシェアNo.1を誇るスポーツバイクメーカーです。OCLVカーボン・アルファアルミニウムなど、独自開発の素材を活かしたフレーム設計に強みがあります。マウンテンバイクではFuel・Caliber・Slashといったシリーズが人気です。

マウンテンバイクのラインナップは日本円で50～150万円のものが中心であり非常に高額ですが、最高レベルのモデルが欲しい方には大変おすすめです。

e-bikeは、最新のマウンテンバイクといわれ、マウンテンバイクに電動アシスト機能がついたものです。オフロード機能はそのままに、電動アシスト機能によって、山道でも楽に乗り続けられます。

体力に自信がない人でも、マウンテンバイクで山道を走る楽しさを体感できるので、これまで体力面で選べなかった人に向いています。

街乗りマウンテンバイクの必需品として、ヘルメット・フロントライト・リアライト（リフレクター）・カギ・スタンドが挙げられます。各アイテムの必要性は下表の通りです。

街乗りマウンテンバイク乗車時のインナーには、メッシュ素材のような速乾性の高いシャツが適しています。汗がインナーに付いたままだと次第に体温を奪ってしまうため、素早く乾く方が望ましいです。速乾性の高い素材でも効能には限界があるため、長距離を走る場合には替えのシャツも用意しておくと安心です。

ボトムスにはストレッチ素材のパンツが適しています。裾が広がったパンツだとチェーン・ギアなどに生地が巻き込まれる可能性があるため、タイト目に着こなすのがポイントです。また、裾の広いタイプは風の抵抗を受けやすいため、不必要に体力を消耗するおそれもあります。

冬場にはウインドブレーカーがおすすめです。走行速度が上がるほど風の抵抗も強くなるため、体感温度はいっそう低く感じられます。しっかり風を遮れる素材のものを選びましょう。山道や傾斜の激しい舗装路を走る場合は発汗が付きものなので、風を通さずに湿度のみをうまく逃す造りだとベストです。

街乗りマウンテンバイクは昔ながらのマウンテンバイクとは異なり、おしゃれも楽しめるのが特徴です。ロードバイク・クロスバイクが苦手な耐荷重性もあり、買い物・通勤でも活躍します。ぜひお気に入りの街乗りマウンテンバイクを見つけて、街に出かけてください。