オールシーズンタイヤのおすすめ11選｜評判＆口コミや性能比較一覧も

車のタイヤには夏用・冬用タイヤがあり、それぞれの季節に履き替えて使用するのが一般的です。しかし、タイヤ交換は面倒なので「ほぼ通年使用できるタイヤがあればいいのに」と思いますよね。実はここ最近、日本でも通年使えるオールシーズンタイヤが導入され始めています。

軽自動車やSUVなどのさまざまな車種に対応したものもあり、ブリヂストン・ダンロップ・マーシャルなど多くのメーカーから販売されています。オールシーズンタイヤは季節の路面状況の変化に合わせて対応できるため、夏と冬でタイヤをわざわざ交換しなくても使えるのが魅力です。

そこで今回は、オールシーズンタイヤの特徴・選び方・おすすめ商品11選を詳しく紹介します。クムホタイヤのマーシャルやグリップマックスなどの人気メーカーとその口コミ評判、性能比較一覧表も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まずは、オールシーズンタイヤのメリット・デメリットを紹介します。ほぼ通年使えるのが魅力ではありますが、デメリットもあるのでしっかりと覚えておきましょう。

オールシーズンタイヤは、真夏時のドライコンディション・降雨時のウェットコンディション・降雪時の雪上走行などあらゆる路面状況に合わせて使えるのが特徴です。季節ごとにタイヤを履き替える必要がないため、交換する手間が省け、使っていないタイヤの保管場所に困りません。

また、冬になると多くの方が同じような時期にタイヤをスタッドレスに交換するため、ディーラーやカー用品店が混み合います。オールシーズンタイヤならそういった不便もありません。オールシーズンタイヤは比較的高価なものの、夏用・冬用の2セット分購入するよりは安いので、費用を抑えられます。

デメリットはシーズンタイヤに比べると性能が劣る点です。冬の降雪時、新雪・圧雪・シャーベットの状態なら使えますが、アイスバーンのような凍結路面には使えません。事故を防ぐため、降雪が多い地域・坂道の多い山岳地などではスタッドレスタイヤを使用しましょう。

また、オールシーズンタイヤはロードノイズがうるさいと言われますが、夏用よりうるさく冬用よりはやや静かといった特徴があります。夏用期間のほうが冬用よりも長いため、静粛性を重視している方には向きません。

自動車のタイヤは大きく分けて、夏用・冬用・オールシーズンタイヤの3種類があります。それぞれで得意・不得意な路面があるため、特性を理解しておきましょう。下記にどのタイヤがどんな特性を持っているかを表にまとめておきますので、参考にしてください。

なお、冬用タイヤ規制時に高速道路を走行する際には、スノーフレークマーク（寒冷地でも走行可能な性能があると認められた証）のあるオールシーズンタイヤでなければならないため、必ず確認しましょう。

タイヤのサイズは車種によって異なるため、自分の車がどんなサイズのタイヤを装着しているのか把握しておきましょう。タイヤサイズはサイドウォールと呼ばれるタイヤの側面に「205 60 R 16 92 H」のように記載されています。

前から順にタイヤ幅・扁平率・ラジアル構造・リム径・ロードインデックス・速度記号を表し、サイズで重要なのはタイヤ幅からリム径までの4項目です。ロードインデックスや速度記号は、現在装着しているものと同程度かそれ以上のものを選べば特に問題ありません。

雨が多い地域に住んでいる方はウェット性能の高いオールシーズンタイヤを選びましょう。ウェット性能とは、雨で濡れている・湿っている路面での走行性能を左右する項目です。

日本自動車タイヤ協会によって性能が評価されており、定められた基準をクリアしたタイヤは「a～d」にラベリングされています。

豪雪地帯やチェーン規制がよくされる地域ではオールシーズンタイヤは使えませんが、軽い積雪や翌日には雪が解消されるような地域なら活用できます。

そういった地域で使うオールシーズンタイヤを探すなら、圧雪時のグリップ力に注目しましょう。グリップ力の高いタイヤなら、走行の安定感が増すため運転がしやすくなります。

雪があまり降らない地域なら、乾いた道路での走行がほとんどとなるため、乾いた路面での性能を示すドライ性能を重視しましょう。ドライ性能が不十分だと、急ブレーキをかけたときの制動距離が伸びやすい・コーナリングでふらつくなど、走行に不安が出てきます。

タイヤの性能をあらわす項目の1つに、耐摩耗性があります。耐摩耗性とは、繰り返しの使用に対して、タイヤのゴムがどの程度摩耗に耐えるかの強度です。耐摩耗性が高いタイヤほど摩耗に強く長く使用できるため、なるべくタイヤの買い替えをしたくない方は要チェック項目です。

オールシーズンタイヤには「M+S」と表記されているものがあります。MはMUD（泥やぬかるみ）、SはSNOW（雪）を表し、泥道やぬかるみ、雪道でも走行できると示しているため、それらの道を走行するシーンが多い方は表記の有無をチェックしましょう。

メーカーによって「M・S」・「M/S」など表記が異なりますが、意味は同じなので覚えておいてください。

オールシーズンタイヤの走行音は夏用タイヤよりもうるさく、冬用タイヤよりはやや静かなのが特徴です。タイヤから発生する振動音はうるさいだけでなく乗り心地にも影響するため、走行音を気にするなら静粛性にも注目しましょう。

最近では、静粛性に重点を置いたタイヤも出てきているので、少しでも静かに走れるオールシーズンタイヤが欲しい方はチェックしてみましょう。

オールシーズンタイヤが日本に導入され始めたのはここ最近の話で、燃費性能が高いタイヤはそれほど数が多くありません。しかし、徐々に低燃費性能を備えた商品も増えているので、ガソリン代を節約したい方や長距離運転をする方は、低燃費性能をチェックしておきましょう。

1931年に創業し、乗用車・トラック・バス・航空機・農業機械用など幅広い種類のタイヤを開発・販売している国内最大手のブリジストン。オールシーズンタイヤの導入はやや遅く、他メーカーに比べて種類は少なめですが、夏用タイヤに負けない性能を持ちながら雪上走行も可能にしたタイヤを扱っています。

フランスに本拠地を構え、全世界トップクラスの売上を誇るミシュランのオールシーズンタイヤは、CROSSCLIMATEシリーズが有名です。夏用タイヤに負けない安全性能と静粛性を持っています。

雪上でのグリップ力・ブレーキ性能が高く、ドライ・ウェット性能も高いので、年間を通して履き続けられるオールシーズンタイヤを探している方におすすめのメーカーです。

イタリアに本社を置くタイヤメーカーで、モータースポーツやスーパーカーへのタイヤ供給が多いのがピレリです。ピレリのオールシーズンタイヤは種類が多く、一般的な乗用車からSUVまで幅広くカバーしています。

パンクしても運転を続けられる独自技術を施したものもあり、より長く安心して使えるタイヤをお探しの方は検討してみてください。

グッドイヤーの100％子会社で、日本国内では住友ゴム工業のブランドの1つとして知られるダンロップ。オールシーズンタイヤはALL SEASON MAXXシリーズがあり、乗用車用と商用車用が販売されています。

ウェット性能はダンロップの夏用タイヤより高いものの、雪上ブレーキは冬用タイヤよりも22％ほど効きづらいのが特徴。ウェット性能が高いオールシーズンタイヤが欲しい方におすすめです。

2016年度のタイヤ販売額シェア国内第3位、世界では第8位の実績をもつ横浜タイヤ（横浜ゴム）は、オールシーズンタイヤブランドのBluEarthを展開しています。

幅広トレッドを採用して広い接地面積を確保し、雪上・ウェット性能を高めたうえにドライ路面でも安定した走行を実現しているのが特徴です。

FALKEN（ファルケン）は、住友ゴム工業のタイヤブランドです。スタンダードタイヤからSUV用・四駆向けなど幅広くラインナップされており、多くのユーザーにとって魅力のブランドとなっています。

オールシーズンタイヤは特殊素材を採用しており、ウエット性能と高速操舵安定性能が高く評価されています。

KUMHO TIRE（クムホタイヤ）は、1960年に韓国で創業し、日本では1977年から約40年の歴史があります。国内外問わずさまざまな自動車メーカーで新車装着タイヤが使われており、その性能は高く評価されています。独自ブランドの1つが、マーシャルです。

スタンダードモデルとして「マーシャル MH12」、コスパの高いモデルとして「マーシャル MU12」、そしてオールシーズンタイヤは「マーシャル MH22」です。ほかのメーカーのタイヤと比較すると高価格帯ではあるものの、その性能は高い評価を受けているので、気になる方はぜひチェックしてください。

Gripmax（グリップマックス）は中国のメーカーで、4WDやSUVのカスタムタイヤとして有名です。オールテレーンタイヤの「Gripmax A/T」、オフロードタイヤの「Mud Rage M/T」、オンオフ兼用の「Mud Rage R/T MAX」、そしてオールシーズンタイヤ「SureGrip A/S」があります。

「SureGrip A/S」は、傾斜のついたトレッドブロックデザインがブレーキ性能とグリップ力を発揮します。乾燥路面や積雪路面の走行をする場合におすすめです。

オールシーズンタイヤの寿命は夏用タイヤと同じ3～5年程度です。ただし、走行距離によってタイヤの摩耗度合いが変わるため、3～5年使用可能であると保証しているわけではありません。

オールシーズンタイヤには寿命の目安となるスリップサインとプラットフォームの2種類が設置されています。雪のほとんど降らない地域で使う場合はスリップサインが出る少し前・雪の降る地域ではプラットフォームが出た時点を交換時期の目安としましょう。

年間を通して履き続けられるオールシーズンタイヤについて紹介しました。オールシーズンタイヤは夏用・冬用タイヤのいいとこ取りをした便利なタイヤですが、居住環境によっては使いにくい・使えない場合があります。自身が住んでいる地域の特徴をよく理解してから導入しましょう。