自転車のグリップおすすめ20選｜クロスバイク・MTB対応など種類別に紹介！

クロスバイクやママチャリなど、自転車を快適に走行するために欠かせないグリップ。振動を吸収する素材のもの・握りやすく疲れにくいもの・大人用・子供用・かっこいいもの・おしゃれなものなど、種類はさまざまあります。

自転車を走行中に、ペダルがこぎづらかったり振動で腕が痛いと感じたら、グリップを交換してみると、自転車の乗り心地がよくなったり、腕への負担を軽減したりできます。そこで今回は、グリップを選ぶポイントを徹底解説します。

また、ロードバイクやMTBなどタイプ別に自転車のグリップおすすめ20選も紹介します。自転車用グリップの外し方や、グリップがベタベタする原因も説明するので、ぜひ参考にしてください。

自転車のグリップは、走行中にずっと密着しているものなので、サドルやペダルと同様に大切なパーツの一部です。握りやすい素材や振動を防ぐものなど、使う用途に合わせてグリップを選べます。

操作性がよく通勤・通学などの街乗りに向いているグリップや、疲れにくい長距離走行に向いているタイプもあります。快適な自転車走行をするために、用途に合ったグリップを選びましょう。

自転車のハンドル外径のサイズは、一般的に22.2mmです。旧式タイプの自転車は例外ですが、クロスバイク・MTB・ママチャリなどハンドルサイズは共通です。

小さな子供が乗るような、補助輪が付いた自転車は19.1mmが主流になっています。商品パッケージには、ハンドルの外径サイズをΦ（ファイ）：22.2mmと記載されることもあります。

自転車用グリップの長さは変速機の有無で長さが異なります。変速機なしの場合は、100〜115mmのグリップがおすすめ。ほとんどの自転車に対応しています。

変速機ありの場合は78～87mmのグリップが主流で、ほとんどの変速機付き自転車に対応しています。ですから、変速機が付いている場合は、100〜115mmと78～87mmのグリップセットが必要です。

トリガーシフター（ロンググリップ）は、親指と人差指をかけてギアチェンジするタイプです。変速機はハンドルに干渉しないので、1セット同じロンググリップを取り付けられます。ハンドルの外径（22.2mm）長さ（100〜115mm）は、先ほど紹介したサイズを目安に選びましょう。

クロスバイクを街乗りメインで使うなら、握り込みやすく細かなハンドル操作ができる丸形グリップが最適です。長距離旅行などで使うなら、手にかかる圧力を分散して疲労を軽減できるエルゴ系グリップがおすすめです。

また、エンドバー付きの牛角グリップは角を握ることで踏ん張りが効くので、アップダウンの坂道を走行したり、加速したりするのに向いています。

長距離旅行やツーリングに最適なロードバイク。ドロップハンドルのバーテープを変えることで、快適な走りを実現することができます。クッション性があるものやグリップ力が高いものなど、種類はさまざまあるので、自分の目的に合ったバーテープに交換することをおすすめします。

もともとMTBは、砂利道やアップダウンの激しい急な坂道がある山を走行するために開発された自転車です。本格的にオフロードで走るなら、グリップ力・クッション性・耐久性に特化した、丸形シリコン素材のグリップが最適です。通勤・通学などの、街乗りメインでMTBを乗るときも、操作性のいい丸形グリップがいいでしょう。

ママチャリは主に、買い物・通勤・通学などの目的で使用されることが多いですよね。また、ママチャリのほとんどにゴム製のグリップが標準装備されています。

人混みや障害物を避けたり、自転車のかごに購入したものを乗せたりと走行が不安定になるときがあるので、ハンドル操作のいいゴム製の丸形グリップが最適です。

丸形グリップは最もシンプルで、一般的に街中で見かけるタイプです。主に買い物・通勤・通学などを目的とした、シティサイクルやママチャリなどに使われているグリップです。

丸形グリップはシンプルな形状なので、握りやすくバランスがとりやすいことが特徴。またハンドル操作もいいので、くねくねと蛇行する道や人が多い場所など、街乗りメインで使用する方に向いています。

エルゴ系グリップはハンドルの両サイドがフラットで幅広く、手が置けるように設計されています。通常はハンドルを握りながら走行しますが、こちらはグリップに手を置いたまま走行できます。そのため、バランスを保ちながら負荷をかけず安定感した走行ができます。

しかし、でこぼこ道など段差が多いところでの使用は向いていません。手の接触スペースが広い分振動が分散されるので、手首にかかる負担を軽減できます。また、ハンドルに寄りかかることができ疲れにくいため、長距離の自転車走行に向いています。

牛の角のような見た目が特徴の牛角グリップ（エンドバー付きグリップ）。通常のハンドル握りと、縦に伸びた両サイドのバーを握る、2タイプの握り方があります。体勢を変えながら走行できるので、手・腕・肩などの疲れが軽減されます。

また、しっかりと握りこめるハンドルは下半身に力が入りやすく、力強くベダルをこぐことが可能。つらい上り坂を登ったり加速がしやすかったりするので、長距離走行が楽になります。クロスバイクにおすすめのグリップです。

ゴム製のグリップは最もスタンダードな素材です。比較的に安く販売されているので、使用している方も多いのではないでしょうか。ゴム製は、屋根のないところに駐輪しておくとボロボロ・ベトベトの原因になります。

しかし、ゴム製のグリップは滑り止めの柄が入っていたり、豊富なカラーバリエーションがあったりするので、購入の選択肢は広がります。

スポンジ素材のグリップは、手に吸い付くようなフィット感が特徴です。クッション性がよく、振動を抑えられるのもポイント。安価で購入できるものもありますが、劣化したゴムグリップのようにベトベト感がでないので安心して使用できます。寒い季節に冷たいハンドルを握るのが嫌な人にもおすすめです。

シリコン素材のグリップは伸縮性とクッション性があるのが特徴。弾力のあるグリップが、道端の段差などの振動を効率よく吸収します。手に吸い付くような握り心地で滑りにくい素材なので、安定した走行ができます。

シリコンは耐久性があり長く使用可能です。また、カラーバリエーションも豊富なので、自分の好みに合わせて選べます。

高級感がある見た目のレザー製のグリップ。その中でも天然の本革は、ほかのグリップと比べると価格が高い傾向にあります。しかし、レザー製は使えば使うだけ手に馴染んで味が出てくるので、ほかのグリップにはない風合いを楽しめます。

オイルを使いしっかりメンテナンスすることで劣化を防げます。レザー製のグリップはデリケートな素材なので、雨や直射日光があたらない屋根がある場所に駐輪しましょう。

ロードバイクのドロップハンドルに使われることが多いバーテープですが、フラットハンドルに使用することもできます。バーテープの主な素材はEVA樹脂・コルク・レザー・ゲルなどがあり、デザインのバリエーションが豊富なのが特徴です。

長距離走行に使う場合は、テープの厚さが3mmがおすすめ。クッション性・グリップ力・見た目重視など、用途に合わせて自分だけのオリジナルのグリップにすることができます。

自転車のグリップを選ぶときは、コスパにも注目したいところ。おすすめはマルチポジションハンドルや、ドロップハンドルに使われるマルチフォームタイプです。通常のグリップサイズにカットして使えば、2〜3回は交換できるのでコストが抑えられます。

また、レザー製品は経年劣化を楽しめるというほかの素材にはないメリットがあります。使い方によってレザーの風合いも変わるので、メンテナンスをしながら手に馴染むグリップに育てていきたい方におすすめです。

グリップのデザインにこだわりたいならバーテープが最適。珍しい絵柄・模様が入ったデザインや、メッシュが入ったテープなどデザインが豊富です。

また、ハンドルの先端を保護するバーエンドキャップを付けるのもおすすめです。キャップのデザイン・素材・カラーがたくさんあるので、バーテープと組み合わせれば人とかぶることがありません。

ERGON（エルゴン）のグリップは人間工学に基づき設計されたデザインなので、長時間の自転車走行でも疲れにくい仕様になっています。

グリップがフラットで幅広く、手を乗せて寄りかかりながら走行できるので、疲労が軽減されるのが特徴です。また、エンドバータイプは縦に握ると上り坂で足の踏ん張りが効いたり、加速走行しやすくなったりします。

雨や汗にも強い素材のハイブリッドコンパウンドを使い、優れたグリップ力と快適性を兼ね備えたシマノのグリップハンドル。PROとロゴの入ったグリップは、抜群な握り心地で雨でも滑りにくいのが特徴です。雨の日でも安定した操作性を求める方におすすめです。

自転車用のレザーグリップといえばBROOKS（ブルックス）社。創設150年を越え、今もなお愛され続けるイギリスのブランドです。

高級感が漂うBROOKSのレザーグリップは、天然の植物成分から抽出されたオイルでじっくりとなめされた製品です。吸湿性に優れ使い込むほどに味が出て経年劣化も楽しめます。長年使うことで愛着が湧くでしょう。

GORIX（ゴリックス）はEC・通販サイトで自転車のパーツを取り扱う専門店のブランドです。グリップはシリコン・レザー・エルゴグリップ（エンドバー付き）・バーテープなど、取り扱う品数が多く価格もお手頃なのがポイントです。人気ブランドなので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

コスパ重視でグリップを選ぶならNOGUCHI（ノグチ）がおすすめです。飽きないシンプルなデザインと安い価格がポイントです。取り扱うグリップの種類が豊富で、グリップの平均価格は1,500円程度。安いタイプなら1,000円未満で購入できます。

100均でも、自転車のハンドルグリップの取り扱いがあります。ダイソーでは、硬めのPVC樹脂のものと、柔らかい塩素化ポリエチレンのものの2タイプが販売中です。また、セリアでも自転車のハンドルグリップ/2Pという商品の取り扱いがあります。安いハンドルグリップを探しているなら、100均もチェックしてみましょう。

ただし、スポンジタイプのハンドルグリップは、濡れるとズレやすいという口コミ情報がありました。そのため、雨の日の使用は安全性が懸念されます。

グリップは手で直に触れるものなので、ベタベタするといい気持ちはしませんよね。ベタつく原因は主にグリップの劣化と考えられます。

たとえば、雨や汗を吸ったことによる加水分解です。太陽の紫外線などの放射線によって化学反応が起こり、グリップの劣化が早くなる傾向にあります。屋根付きの場所に駐輪するか自転車カバーをすることで、グリップの劣化を遅らせることができます。

LOCK ONタイプなら付属の工具で簡単に取り外せますが、ゴム製のグリップは捨てるときと再使用するときで外し方が異なります。再使用できれば、使えるグリップを捨てなくて済みます。

まずは安全に作業するために軍手を使いましょう。グリップを捨てるときの外し方は、グリップの横一直線にカッターで切込みを入れると取り外すことができます。

グリップが取りにくいときは、ペンチを使うと簡単に取り外せます。新しいグリップを装着するのに備え、パーツクリーナーか食器用の中性洗剤を使い、ボンドの残りや汚れをきれいに拭き取っておきましょう。

グリップを再使用するときの外し方と、取り付け方は以下のとおりです。6〜7の工程は、素早く取り付けるのがポイントです。

1. グリップの内側から外側に向けてマイナスドライバーを深く差し込む
2. ハンドルとグリップの隙間にパーツクリーナー（食器用の中性洗剤でも可）を十分に吹き込こむ
3. マイナスドライバーを上下・左右に動かしながら抜き取る
4. グリップをねじりながら取り出す
5. パーツクリーナーでハンドルに付着したボンドや汚れを落とす
6. グリップとハンドル周囲にパーツクリーナーを吹きかけ、時間を置かず一気に挿入
7. ハンマーで叩きながら差し込む

街乗り用の操作性重視で選ぶのか、長距離用の機能性重視で選ぶのか、自転車のグリップは使う用途に合わせて選ぶことが重要です。本記事で紹介した自転車用グリップの選ぶポイントを参考にして、使いやすいグリップに交換しましょう。