自転車用チェーンクリーナーおすすめ10選｜100均やホームセンターで買える？

自転車のペダルとタイヤを繋げる、走行には欠かせないパーツが「チェーン」です。チェーンには走行するうちに自然と汚れが付着してしまいます。掃除をしないと走り心地にも関わるため自転車用チェーンクリーナーやディグリーザーなどの洗浄液を使用するのがおすすめです。

自転車用チェーンクリーナーにはさまざまな商品があり、場合によっては思ったように汚れが落ちない可能性もあるため慎重に選ばなければなりません。また、メンテナンスをするついでに他のパーツも一緒に洗浄したい場合は、パーツクリーナーがおすすめです。

そこで今回は、自転車用チェーンクリーナーの選び方とおすすめ商品10選をご紹介します。どこに売ってるかや、自転車のメンテナンスに役立つ100均・ホームセンターの商品・クリーナーの代用についても詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。

自転車のチェーンが汚れても見て見ぬふりをしてしまっている方や、どうせまた汚れるから洗浄する意味がないと感じる方も多いです。自転車のチェーンを汚したままにしておくと、錆により変速しづらい・漕ぎづらいなどの不具合に繋がります。

チェーンが錆びてしまうとペダルが重くなるだけでなく、ギコギコと不快な音を立ててしまいます。また、劣化によりチェーンが外れて思わぬ事故をも招きかねません。走行のしづらさに直接繋がるため、しっかり洗浄してこまめなメンテナンスを心掛けてください。

「スプレータイプ」は、チェーンの汚れた場所にピンポイントで吹き付けてきれいにできます。ブラシで擦る必要もなくチェーンを自転車から外さなくてもいいため、手軽にメンテナンスしたい方にぴったりです。

また、細かい所を掃除するのにも適したタイプです。自転車のメンテナンスをする場所の確保が難しいマンション住まいの方でも、省スペースで使えます。

「泡タイプ」は、チェーンを自転車から外して使います。汚れた部分に泡をつけて、時間が経過したらすすいだり乾いた布で拭いたりして完了です。液垂れしないため、ベランダなどの限られたスペースでも使えます。また、安い価格で販売されているのでこまめなメンテナンス向きです。

ただし、チェーンを自転車から外す必要や漬け置きの時間があるため、短時間でおこなうよりもじっくりと時間をかけてメンテナンスしたい方におすすめです。

「液状タイプ」はチェーンを自転車から外して、液体に浸して使用するタイプです。漬け置きをするため、チェーンにこびりついてしまった頑固な汚れもしっかり落とせます。

クリーニングマシーン（洗浄器）を使用すれば、チェーンを自転車につけたままでも洗浄可能です。液体タイプを使用する場合は、霧吹きなどを事前に準備しておくとチェーン全体に塗布しやすくなります。

自転車用チェーンクリーナーの成分は、石油系クリーナーとアルカリ性クリーナーの2種類があります。それぞれ、水洗いの有無や汚れの落ち方が違うため、ぜひこちらを参考に選んでください。

「石油系クリーナー」は、ベトベトとした頑固な油汚れを落とすのにおすすめです。使用後に水洗いが必要なく雑巾で吹き上げるだけなので、ベランダなどの限られたスペースでも使用できます。

しかし、石油系溶剤や非イオン系界面活性剤が含まれていると、ゴムやプラスチックのパーツが劣化してしまいます。パーツを布や新聞紙で覆っておくと劣化を防げるので、あらかじめ覆っておくのがおすすめ。

水洗いできる場合は「アルカリ性クリーナー」がおすすめです。油汚れをしっかり落としつつも泥などの汚れも水洗いで落とせます。しかし、フレームなどによく使われているアルミとの相性が悪く腐食させてしまいます。パーツを布で覆うか、チェーンを外してから使うのがおすすめの成分です。

チェーンの汚れをあらかじめブラシで一通り洗い落としてから使うと、よりきれいにできます。専用ブラシも一緒に購入してメンテナンスをおこなってください。

浸け置きやスプレーだけで落としきれない頑固な汚れを擦ってきれいにするのが「専用ブラシ」です。細かい溝の汚れを落とすのにもおすすめで、ヘタリづらいブラシが長く使えます。スプレータイプの自転車用チェーンクリーナーに付属している場合が多いアイテムです。

「ウエス（雑巾）」汚れの拭き取りや仕上げの乾拭きなどに使うアイテムです。これでなければならないといった決まりはなく、使い古したタオルやTシャツを代用するのもおすすめです。数枚用意しておくと、汚れ取りと乾拭きで使い分けができます。

メンテナンス中の怪我を防ぐアイテムが「軍手」です。チェーンに付着した油汚れは手についてしまうと非常に落ちづらいので、汚れを防ぐためにも着用するのをおすすめします。付属している軍手を使用する必要はありません。100均などでも販売されているので、ぜひチェックしてください。

「チェーンルブ」はチェーンオイルとも呼ばれており、チェーンの滑りを良くして汚れの付着を防ぎます。ギアとチェーンの摩擦が減るため、変速しやすくなり走り心地もアップします。錆も防いでくれるので、チェーンを長持ちさせるためにも定期的に注いでください。

「クリーニングマシーン（洗浄器）」は、チェーンを外さないで洗浄できるアイテムです。クリーニングマシーン内部にブラシがついており、チェーンクリーナーを入れてチェーンを回すだけできれいにできます。こまめにメンテナンスをしたい方におすすめなアイテムです。

チェーンの劣化を防ぐなら「防サビ加工」が施された自転車用チェーンクリーナーがおすすめです。チェーンルブを使用しなくても、チェーンの洗浄が終了した時点で錆をある程度防げます。錆はチェーンの劣化にも繋がるため、防サビ剤入りの自転車用チェーンクリーナーもしくはチェーンルブを使用して防いでください。

他のパーツもまとめて掃除するなら、自転車用チェーンクリーナー以外にも必要なメンテナンス用品がセットになった「フルセット商品」がおすすめです。1つ購入すれば、別途で購入し直す必要もなく、すぐに自転車全体のメンテナンスができます。

チェーン以外も洗浄するなら「パーツクリーナー」がおすすめです。パーツクリーナーは刺激が弱く、プラスチックなどチェーン以外のパーツに使用できるアイテムです。フルセット商品を購入すると収納場所がないなど、悩みを抱えている方でも手軽に自転車全体パーツをメンテナンスできます。

AZ（エーゼット）はオイル・専用ブラシ・チェーンクリーナーなど豊富な品揃えが魅力的です。また、これらをセットで販売しているため、初心者でも購入してすぐにメンテナンスを始められます。油汚れを落とすディグリーザーを販売していて、しっかり汚れを落としたい方にもおすすめです。

「ワコーズ」は、自転車用チェーンクリーナーの定番メーカーです。特に専用ブラシとのセット商品やチェーンルブが人気を集めています。価格がやや高めなものの、定番で扱いやすい商品を探している方におすすめです。

「フィニッシュライン」は、クリーニングマシーンが人気のメーカーです。洗剤・保護剤・潤滑剤がセットになった商品も販売されており、低価格で手に取りやすいのも魅力的です。ディグリーザーといった、しっかり汚れを落としたい場合に活躍する商品も販売しています。

チェーンの掃除は水や洗剤での洗浄ではなく、専用のチェーンクリーナーを使うのがおすすめです。チェーンクリーナーには錆止め剤が入っているため、洗浄効果だけではなく、防錆も期待できます。ここでは、チェーンクリーナーを用いた掃除方法をタイプ別に解説します。

泡・液体・スプレータイプは軽い汚れなどに効果的です。費用があまりかからない上、日頃からメンテナンスとして行えるのが特徴です。使用する順番は、全対応に共通して以下の流れになります。

1. 新聞を敷き、自転車を乗せる
2. 汚れたチェーンにクリーナをかける
3. 水でクリーナーを洗い落とす。

洗浄機を使用した掃除は、酷い汚れに高い効果を発揮します。少しお値段が張るため、自転車をよく使う方におすすめです。使い方は以下の手順となります。

1. 洗浄液を入れた洗浄器をチェーンにセットする
2. クランクを回し、内蔵ブラシでチェーンを磨く
3. チェーンの水分を拭き取る
4. チェーンルブをさす
5. 余分なチェーンルブを拭き取る

クリーナーに比べて費用や手間がかかってしまいますが、クリーナーでは落とせないこびりついた汚れまで掃除ができるため、思いきって購入するのもおすすめです。

自転車用チェーンクリーナーを調べるとよく目にするのが「バイク用チェーンクリーナー」です。バイク用でも自転車に使用可能で、反対に自転車用をバイクに使用しても問題はありません。

バイクと自転車、どちらも持っている方はバイク用と自転車用どちらか一方を所持しておくのがおすすめです。どちらも汚れに合った商品を選んで洗浄するのが、きれいにメンテナンスするコツです。

自転車のフレームを洗う場合は「自転車専用洗剤」を使用してください。一般的に家庭で使用されている中性洗剤で洗車も可能ですが、防サビ剤などが含まれていません。洗車をしてきれいにしつつ、自転車の状態を守れる自転車専用洗剤がおすすめです。

100均やホームセンターでも自転車のメンテナンスに役立つアイテムが販売されています。100均では、ボディ用シートなど手軽に自転車をきれいに磨けるアイテムがあり、ホームセンターではチェーンクリーナーはもちろん、パーツクリーナーまで幅広く販売されているので、ぜひチェックしてください。

できるだけ価格を抑えてメンテナンス用品を購入したい方や、初心者でどれを選べばいいのかわからない方におすすめです。

チェーンクリーナーは洗浄機のに比べれば安いものの、やはりできるだけ安価で済ませたいものです。代用品として台所用洗剤や油汚れ洗剤・クレンザー、灯油・エンジンオイルなどが考えられます。

しかし、余計な手間がかかる上、周囲に汚れが飛び散ってしまう可能性を考慮すると、あまりおすすめはできません。チェーン汚れに対して洗浄力が強すぎるものだとチェーンを痛めてしまったり、反対に洗浄力が弱すぎて汚れが落ちない場合があります。

チェーンの汚れを落とすなら、チェーンクリーナーとして販売されているものがおすすめです。

パーツクリーナーにもさまざまな種類があり、どれがいいか迷う方は多いです。下記記事では、おすすめのパーツクリーナーをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

チェーンの汚れを落とした後に忘れず行ってほしいのが注油です。汚れを落としたチェーンは、表面に何もついていない状態になっています。チェーンは油でコーティングされていない状態では、金属が酸化しやすくサビが発生しやすいです。

また、そのまま使っていると、スプロケットとの摩擦が起こり、軋みが起きるなどして快適に乗れなくなってしまいます。汚れを落とした後に注油をしておけば、乗り心地も快適になりきれいな状態も長持ちするので、忘れず注油しておきましょう。

今回は、自転車用チェーンクリーナーの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。自転車用チェーンクリーナーは商品ごとに成分やタイプが異なり、手軽さや汚れの落ち方にも幅があります。ぜひ、こちらの記事を参考にして、大切な自転車をきれいにできる使いやすい自転車用チェーンクリーナーを購入してください。