水泳用耳栓のおすすめ12選｜デメリットは？プールで耳栓は必要？【100均も】

プールで水泳の練習時に耳栓を着用したいなら、水中での利用を想定して設計された製品を用意する必要があります。なぜ専用の耳栓が必要かといえば、一般用の耳栓には防水効果が備わっていないため。そこで耳に水が入らない方法として役立つのが、水泳用耳栓です。

水泳用耳栓は水が耳に侵入しないようガードするほか、中耳炎・外耳炎といった耳の病気を防ぐ効果を発揮します。製品によっては音を遮断せずに集音できるタイプもあり、上手に選べばコミュニケーションも問題ありません。

そこで本記事では、水泳用耳栓のメリットとデメリット・選び方・おすすめメーカー・おすすめ商品12選をご紹介します。また、100均で手に入る水泳用耳栓もピックアップしました。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

一般的な耳栓の素材にはウレタン製のスポンジが採用されている場合がほとんどです。ウレタン製のスポンジは防水性がないため、水を吸って耳への侵入を許してしまいます。また、水に触れることで劣化するため水泳時には使えません。

そこで、プールで耳に水が入らないようにするためには、一般的な耳栓ではなく水泳用耳栓が必要です。水泳用耳栓には防水性に優れたシリコン・エラストマーといった素材を採用します。水泳時にも安心して使えるほか、水洗いすることで繰り返し使えます。

以下では、水泳用耳栓を装着することによって得られるメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。商品購入の参考にお役立てください。

水泳用耳栓を装着することで得られるメリットは、主に2つです。まず1点目として、水の侵入を防ぐため水抜きの必要がなく、中耳炎・外耳炎に代表される耳のトラブルに見舞われるリスクを減らせます。2点目としては水泳時に周囲の雑音をシャットアウトすることで、集中力の向上を図れます。

たとえば、水泳競技のトレーニング時に水泳用耳栓を装着することで、耳孔への水の侵入を防ぐとともに泳ぎに集中できるため一石二鳥です。

水泳用耳栓を装着した場合、周囲の音を聴き取りにくくなるデメリットがあります。特にスイミングスクール受講時に水泳用耳栓を装着する場合は要注意。インストラクター・コーチの声が聴き取りにくいと、指示に従って適切な対応ができません。

ただし、製品によっては集音性が高く、水の侵入を防ぎながらも周囲の声が聞こえるタイプもあるため、製品の仕様情報をよく確認しましょう。

フランジタイプは、工業用部品のフランジになぞらえて鍔（つば）のついた形状の耳栓を指します。鍔は1～4つ設けるのが一般的で、耳孔の奥行きに合わせてそれぞれ大きさが異なるため、より高い密閉感を生み出せるのが特徴です。

優れた密閉性により脱落しづらく、水中でのハードな動きに対応できるため、プロスイマーのような本格志向の方に適しています。ただし、商品によっては密着感が悪かったり痛みを感じたりする場合があるので、装着しても痛くない自分好みの素材の耳栓を選びましょう。

スポンジタイプは圧迫感の少なさが特徴です。フランジタイプと比べて密閉性が低いため、防水性・遮音性では劣るものの、ソフトな着用感で子供用に適しています。ハードな泳ぎをする方は使いにくいと感じる場合もありますが、耳栓の違和感も感じにくいので耳栓初心者にはおすすめです。

シリコン製・エラストマー製と比べて数が少ないため、やや見つけにくいのがデメリットです。

男女共通サイズの水泳用耳栓は一般的な大きさのものが該当します。フリーサイズ・ユニセックスと表記されている場合が一般的で、成人男女の多くにフィットします。

製品によってはサイズ調整用のパーツのほか、耳栓自体を2～3サイズ分同梱している場合もあるため、サイズ表記だけでなく製品の仕様もチェックするのがおすすめです。

女性・子供用の水泳用耳栓は男女共通サイズと比べて小さく作られており、子供や女性を中心とした耳孔の小さい方に適しています。女性・子供用の水泳用耳栓をラインナップしているメーカーは比較的少なく、ビュー（VIEW）・スワンズ（SWANS）の製品を探すと見つけやすいです。

シリコン素材の水泳用耳栓は外れにくく、しかも優れた耐久性を誇ります。柔軟性が高いためゴムのように扱えるのが特徴で、耳孔に優しくフィットしつつも高い密着性を実現。

また、汚れに強いため洗浄しやすく、繰り返し利用できる点もメリットです。なお、市販品の多くはシリコン素材を採用しています。

エラストマーは、ゴムに代表されるような弾力を持った高分子のことです。シリコンゴムを含める場合もあるものの、水泳用耳栓の分野ではシリコンと区別して扱われます。

エラストマーは主にフランジタイプの水泳用耳栓に採用され、遮音性が低い分、周囲の音を聴き取るのに便利です。一方、シリコンと比べて密閉性は劣ります。

水泳用耳栓は着用時間に伴って外れてしまう場合があります。また、水泳中はバタフライやクロールなど、激しい泳ぎ方をするほど耳孔から外れがち。水中での耳栓脱落は紛失につながる可能性が非常に高いため、脱落防止のためには両耳がコードで繋がったタイプをおすすめします。

コードをゴーグルに絡ませればもたつきを改善できるほか、耳栓が耳から外れてしまってもゴーグルが命綱の役割を果たしてくれるため一石二鳥です。

スポーツ用品の専門メーカー、ミズノでは水泳競技を想定した本格仕様の水泳用耳栓を展開しています。代表作の85ZE750は主に水泳練習時を前提とした設計で、防水しつつも周りの音は聴き取りやすいのが特徴。インストラクターの声を逃さずキャッチする用途に最適です。

ビューは子供用の水泳用耳栓をラインナップしている点で特色のあるメーカーです。スイミング教室ではビューのゴーグルが推奨されていることがしばしばで、セットで揃えるのもおすすめ。また比較的数の少ないスポンジ型の製品も提供しているため、スポンジ型を探している方にも適しています。

イエスイヤーの水泳用耳栓はペアで同じデザインを採用しており、左右の概念がありません。そのためケースから取り出して直感的に装着できるメリットがあります。また、フランジの厚さを調整することにより優れたフィット感を実現。サイズ調整のための遮音リングが付属する点もユニークです。

DKSHジャパンが手がけるサイレンシアは、耳孔の小さい方におすすめのブランドです。熱可塑性エラストマーを採用した人気作スイム&シャワーは遮音値27dBを誇る優れもので、大人用・子供用を別々に提供しています。水洗いにより繰り返し衛生的に使える点も高ポイントです。

スワンズはシリコン製のフランジ型耳栓を得意とするメーカーです。シリコン内に中芯を入れずに設計するため柔らかく、耳が痛くなりにくいため肌の弱い方や子供にぴったり。コード付きの製品を多くラインナップしており、2way・3wayと使い分けしやすい点も高ポイントです。

100円均一ショップの代表格、ダイソーでも水泳に対応できる耳栓をラインナップしています。「スパイラルタイプ」がおすすめで、エラストマー製・フランジタイプの形状のため、一般的な水泳用耳栓とほぼ同じ効果が得られます。

ちなみに2ペア入り・専用ケース付きと、価格も非常にリーズナブル。予算重視の方には大変おすすめできるブランドです。

水泳用耳栓が十分な効果を発揮するには、正しい付け方が欠かせません。そのためには水泳用耳栓を耳孔の奥まで挿入しましょう。奥まで正しく入っていない場合は耳栓と耳孔の間に隙間が生じるため、水の侵入を許してしまいます。

なお、挿入時の動作はゆっくりと行うのがポイント。多くの製品はデリケートな耳周りの肌に優しい素材を採用していますが、それでも急な動作や乱暴な扱いは危険です。

また、装着の際に汚れを必要以上につけないようにするのも大切です。綿棒などで耳の掃除をしてから耳栓を装着し、できるだけ清潔な状態を保ちましょう。

多くの水泳用耳栓は洗浄して繰り返し使えるように設計されています。水泳用耳栓を使用した後には中性洗剤で汚れを落とし、水洗いしてから十分に乾かしましょう。洗浄・乾燥が不十分な場合は雑菌の繁殖・汚れの付着などを招いてしまいます。

特に、フリンジタイプの耳栓は溝部分に汚れが溜まりやすいため要注意。鍔部分を持ち上げて洗浄すると効果的です。

100円ショップに置かれている耳栓の中でも、水泳用として実用的な製品は存在します。特におすすめなのが、おすすめメーカー・ブランドとしてもご紹介したダイソーの耳栓です。

中でも「スパイラルタイプ」の耳栓は、パッケージに「水泳時にも使用できる」との文言が入っているのがポイント。形状はフランジタイプで、2ペア+専用ケース付きとコストパフォーマンスも抜群。ただし若干遮音性が高いため、水泳中に周囲の音をキャッチしたい方は注意しましょう。

また「スパイラルタイプ」の耳栓はセリアにも売っています。耳にやさしく遮音性はほとんどありません。また防水仕様で洗って繰り返し使えるのがいいですね。耳栓の取り扱いは店舗によって異なるため、欲しい方は事前に確認しましょう。

水泳用耳栓は耳に水が入るのを防ぐだけでなく、中耳炎予防の効果も得られる優れものです。価格も安いため子供からプロまで、水泳をしている方はぜひ1つは用意しておきましょう。本記事を参考にして、水泳用耳栓を活用してください。