マルトデキストリンのおすすめ10選｜個包装やプロテインタイプも紹介

アスリートの方や筋トレを行う方は、トレーニング中の栄養補給がカラダづくりに重要といわれます。そんなトレーニング中のエネルギー補給に用いられているのが、「マルトデキストリン」です。マルトデキストリンは消化吸収の良い糖質で、エネルギーを効率的に摂取できます。

マルトデキストリンを飲むと、運動中の持久力向上や筋肉分解抑制など高い筋トレ効果が期待できます。フレーバータイプならそのまま水に溶かしても飲みやすく、ノンフレーバータイプなら食事やプロテインなどの飲み物に混ぜても飲めます。

そこで今回は、トレーニングを行う方は要注目のマルトデキストリンのメリットや選び方、おすすめ製品10選に加えて、マルトデキストリンを摂取する上での注意点などを解説します。

マルトデキストリンとは、でんぷんを加水分解して精製した粉末状の食品です。フレーバーが付いていないタイプなら味がほとんどなく、粉末状で液体に溶けやすいため、食事や飲み物に溶かして普段の食生活に取り入れられます。

マルトデキストリンはでんぷんを原料としているためほとんどが糖質で、優れた吸収性を持ちます。摂取するとすぐにエネルギー源となるので、トレーニング中の方やアスリートが速やかにエネルギーを摂取するためにマルトデキストリンを用いています。

また、トレーニング前後にマルトデキストリンを摂取することで、筋トレにいい影響を与えたりパフォーマンスをアップさせたりする効果が期待できます。

スポーツ中の糖質摂取には、果糖やブドウ糖も用いられます。では、マルトデキストリンは果糖やブドウ糖とどのような違いがあるのでしょうか。果糖は吸収が速く血糖値の急激な低下がないものの、一部で健康への問題が指摘されています。

ブドウ糖も消化の必要がなくスピーディーに糖質を吸収できますが、強い甘みがあるため飲みにくいと感じる人がいます。さらに、浸透圧の関係により下痢や胃もたれを起こす可能性も否定できません。

一方、マルトデキストリンは甘さがかなり控えめなので比較的飲みやすく、効率的に糖質摂取が可能です。

マルトデキストリンは、他の糖質よりも消化吸収スピードが速く、摂取後すぐに消化吸収されてエネルギーになります。つまり摂取するとすぐにエネルギー源となるため、トレーニング前後のエネルギーが必要なときに摂取すれば、スピーディーにエネルギー源を得られるというわけです。

すぐにエネルギー源を得られるので、持久力向上や筋肥大を目指す方にもおすすめです。

トレーニングを行っている方は、摂取カロリーにも気を遣っているものです。糖質を摂取する際は特に、適切なカロリーを摂取するためにカロリー計算をしっかりと行わなければなりません。

マルトデキストリンなら1gあたり4kcalなのでカロリー計算がしやすく、必要なカロリー分だけ摂取しやすいのが大きなメリットです。

製品によって溶けやすさに多少の違いはあるものの、基本的にマルトデキストリンは水に溶けやすい特徴を持ちます。フレーバーが付いていないマルトデキストリンは、そのままでは飲みにくいかもしれません。

しかし、さまざまな食事やドリンクなどに溶かしても味を変えずに混ぜられるので、負担なく摂取しやすいメリットがあります。

粉末状のマルトデキストリンは、外出先に持ち運びやすい点もメリットです。大袋タイプなら小分けして持ち運べますし、個包装タイプなら1回分のみを手軽に携帯して外出先で飲み物に溶かして飲むことも可能です。

ゼリータイプやドリンクタイプの栄養剤などと比較すると非常に軽量なので、携帯時に負担を感じない点もメリットといえます。

元々のマルトデキストリンそのものは、ほんのりとした甘さです。味に特にこだわりがない方なら、ノンフレーバーは価格もリーズナブルなのでおすすめです。

食事や飲み物に混ぜても風味がほとんど変わらないため、普段の食事や飲み物、トレーニングの際に飲むプロテインに混ぜたい場合も、余計な味が付いていないノンフレーバーが適しています。

「ノンフレーバーのマルトデキストリンはどうしても飲みにくい」「飲みづらいサプリメントと一緒に飲みたい」という場合は、フレーバータイプがおすすめです。フレーバー付きのマルトデキストリンには、フルーツ味やチョコレート味など、プロテインのように飲みやすい味が付いています。

ノンフレーバーよりも価格は上がるものの、飲みやすさを重視するならフレーバータイプを選びましょう。

市販のマルトデキストリンのパッケージは、大きく分けて大容量タイプと個包装タイプの2種類があります。家庭内で飲む場合や複数名で飲む場合、毎日飲む場合は大容量タイプの方がお得です。

外出先でマルトデキストリンを飲む機会が多い方には、1回分のマルトデキストリンが個包装になったタイプの方が持ち運びやすく便利です。

筋トレを行う方がバルクアップ目的で飲むプロテインには、「ウェイトゲイナー」と呼ばれる筋肉を増やしつつ体重を増やすためのものがあります。

ウェイトゲイナーにはタンパク質とマルトデキストリンを配合しているタイプがあるので、バルクアップを目指す方なら、マルトデキストリンを含むウェイトゲイナーも要チェックです。

マルトデキストリンを継続して飲むなら、コスパもチェックしましょう。最もコスパがいいのは、ノンフレーバーの大容量タイプです。逆にフレーバータイプや個包装タイプは価格が上がるので、飲み続けにくくなることも考えられます。

用途・使用シーン・使い勝手とも照らし合わせて、コスパのいいマルトデキストリンを選びましょう。

一般的なマルトデキストリンの1日の摂取目安は、体重×1gです。体重50kgの方であれば、1日あたり50gを目安に摂取しましょう。また、飲む際は吸収速度を速めたり胃もたれなどの症状を防ぐためにも、濃度を10％程度に抑えるのがポイントです。

おおよそ1リットルの水で摂取目安量を溶かせば、適度な濃度でマルトデキストリンを摂取できます。

トレーニングを行う際にマルトデキストリンを飲むタイミングは、トレーニング約2時間前です。トレーニング中にも糖質を補給するために適宜飲みましょう。さらに、トレーニング後も素早くマルトデキストリンを摂取することで、疲労した筋肉にはいい効果が期待できます。

なお、トレーニング直前にマルトデキストリンを大量摂取すると低血糖の危険があるので、注意しましょう。

甘さ控えめで比較的多くの量を一度で飲みやすいマルトデキストリンですが、大量に摂取しすぎると低血糖のリスクがあります。また、糖質なので過剰に摂取しすぎると、使用されなかった糖質が溜まることで肥満の原因にもなる点に注意が必要です。

マルトデキストリンは飲みすぎに注意し、あくまでも適正量を摂取することを心がけましょう。

糖質であるマルトデキストリンは、摂取しすぎると血糖値を上げてしまいます。すると、口の乾きや倦怠感など高血糖による症状が出る恐れがあります。

特に炭水化物の摂取を制限されている糖尿病の方は、マルトデキストリンをむやみに飲むことは避けるべきです。糖尿病で医師の診断を受けている方は、摂取前に必ず医師に相談しましょう。

消化吸収のいい糖質であるマルトデキストリンは、速やかなエネルギー摂取が必要なトレーニング中の方やアスリートに便利な食品です。マルトデキストリンを飲む際は必ず適切な量と飲むタイミングを守って、効率的に糖質を摂取しましょう。