トラウトロッドおすすめ20選｜初心者向けから高級モデル・メーカーも紹介

マス類を狙うトラウトフィッシングといえば一度にたくさん、さらには大物と格闘できるのが醍醐味ですよね。でも「思ったように釣果が伸びないのはなぜ？」「いろいろな種類から何を基準にロッド選びをしたらいい？」など疑問を持つ方も多いです。

そのような方のために、トラウトフィッシングを楽しみ尽くすために必要なトラウトロッドの選び方を詳しく解説します。高級メーカーから初心者向けまで多くのトラウトロッドがありますが、魚種やエリアトラウト・渓流用などの釣り方に合わせて最適なロッドを選ぶのがポイントです。

この記事では、失敗しないトラウトロッドの選び方の解説と、トラウトロッドの最新おすすめ商品をご紹介します。あわせて、トラウトロッドの寿命や一緒に使いたいリールなどもあるので、ぜひ参考にしてください。

トラウトロッドとは、小型ルアーでマス類を狙うトラウトフィッシングに用いる釣竿です。一口にトラウトロッドと言っても、使用する環境やターゲットに合わせたさまざまな硬さ・長さがあります。

また、トラウトフィッシングだけでなく、アジングをはじめとした海釣りやバス釣りなどと兼用できるモデルもあります。さらに、比較的安い初心者向けモデルからエキスパート向けの高級モデルまで、グレードも非常に幅広いのが特徴です。

トラウトロッドといえば、エリアやネイティブという単語をよく耳にしますが、この違いは何でしょうか。簡単にいうと、育った場所の違いです。

エリアは管理釣り場で養殖されているトラウト、ネイティブは自然の川や湖で育ったトラウトを意味します。エリアとネイティブは育った環境が違うため、トラウトフィッシングをする際に適した用具が異なります。どの場所で釣りをするかを考え、適したロッドを選びましょう。

カーボンは、トラウトロッドだけでなくさまざまな釣竿に採用されている主流の素材です。カーボン繊維は密度や含有率によって硬さや重量も異なり、釣竿のモデルによっても変化します。基本的に高級であるほど、軽量で強度の高いカーボン素材が多く使用されているのも特徴です。

また、反発力に優れた高弾性ロッドやガイドも軽量なカーボンフレームが採用されているものもあります。汎用性が高く製品ラインナップが豊富なので、初心者にも手が付けやすい素材と言えます。

グラスは80年代初期頃まで主流だった素材です。一般的にはガラスクロスと樹脂で設計されており、しなやかに曲がってゆっくり元に戻る性質を持っています。その粘りとクッション性により、キャスティングが容易でかかった魚をばらしにくのが魅力です。

カーボンロッドが主流となった現在でもグラスロッドは根強い人気がありますが、竿の内部が空洞になっておらず重たいのがデメリットです。

竹を素材としたバンブーロッドは古くから使われてきた釣竿で、竹独特の風合いや手作り感が楽しめます。製品ラインナップが少ないものの、川や海など自然環境の中に溶け込むナチュラルで美しいルックスも他にはない魅力です。

一方で、竹自体がデリケートな素材のためカーボンやグラス素材よりも強度が低いのがデメリットと言えます。

ボロン素材は金属繊維で構成されている素材です。高い強度と弾性による粘りが魅力で、かつては主流と言われるほど人気を集めていました。しかし、ボロン素材より反発力に優れ、軽量・低コストなカーボン素材の登場により、製品数は徐々に減少しています。

カーボンに混ぜると張りが出て感度も高くなるので、現在は主にカーボンの補強材として使われています。基本的にボロンの占有率が5％を超えていればボロンロッドと言えます。

トラウトロッドの適切な長さは、ターゲットや釣り場などによって多少異なります。初心者の方なら汎用性の高い6フィート（ft）前後を目安に選ぶのがおすすめです。基本的にロッドが短いほど狙ったところへキャストしやすく、長いほど飛距離を伸ばしやすいと言えます。

川幅の狭い渓流域で小型トラウトを狙う場合は、5フィート前後の短いロッドもおすすめです。反対に川幅の広いエリアで遠投して大型トラウトを狙う場合は、7フィート以上が適しています。。

トラウトロッドの硬さはアルファベットで表記されており、もっとも柔らかいものがUL、以降L・ML・M・MH・Hの順で硬くなっていきます。柔らかいほど軽量ルアーに適し、硬いほど重めのルアーや大型トラウトへの対応が可能です。

軽量ルアーを使用する管理釣り場や渓流域ではL以下の硬さがおすすめです。本流域・湖で重めのルアーを使用する場合はML以上の硬さが適しています。

トラウトロッド選びでは重さも重要です。トラウトフィッシングは頻繁にポイントを移動したり、何度もキャストを繰り返したりします。このため、腕にかかる負荷を軽減できるよう、できるだけ軽量なロッドを選ぶのがおすすめです。

また、ロッドが軽量になるほどトラウトの繊細なアタリを捉えられます。しかし、軽量であるほど価格が上昇していく傾向にあるので、予算と相談しつつ選びましょう。

トラウトロッドの継数はモデルによってさまざまで、継数が多いほどコンパクトに持ち歩けます。一方で継数が増えるほど強度が落ちる・重量が増す・小さなあたりが取りにくい・セッティングが面倒な、どのデメリットがあるので注意しましょう。

手軽さや強度などの観点で見ると、2ピースが最もバランスが取れているのでおすすめです。持ち運びを重視する方は、継数の多いロッドや振り出し式（テレスコ）ロッドも視野に入れてください。

ロッドの曲がり方をロッドアクション（調子）と言います。ロッドによって設定されているロッドアクションはさまざまなので、釣り方に合わせて選びましょう。穂先部分を中心に7：3程度曲がるアクションをファストアクションと言います。軽量ルアーをキャストしやすく、ルアーをアグレッシブに動かす釣り方に最適です。

ロッドの胴部分から大きく曲がるものをスローアクションと言います。よく曲がるため、食いついた魚にあわせやすいタイプと言えます。また、ファストとスローの中間に、ミディアムアクションがあります。

エリアトラウトとは、管理釣り場でのトラウトフィッシングを指します。ターゲットは人間が放流や飼育しているトラウトであり、入場料を払って釣りをするものです。毎日のように人が訪れて魚が神経質なので、小さなアタリを逃さないようにしましょう。

エリアトラウトの場合トラウトロッドは6フィート前後で、硬さはXUL・SUL・ULの柔らかいものがおすすめです。なお、エリアトラウトは施設によってルールが設けられており、使用可能なロッドの長さ・フックの種類・ルアーの重さ・プラグの大きさなどの規定を確認してください。

自然の河川や湖でのトラウトフィッシングがネイティブトラウトです。中でも渓流ネイティブトラウトは、川幅が狭い上流域に生息するヤマメやイワナなどを狙います。このため、5フィート前後のやや短めのトラウトロッドを選ぶのがおすすめです。

また、ルアーは軽量なスプーンや小型ミノーがメインなので、UL・L・ML程度の柔らかいロッドがおすすめです。狙ったキャストを繰り返すのに適したファストアクション、またはレギュラーファストアクションを選んでください。

川幅が広い下流の本流ネイティブトラウトは、小型トラウトだけでなく、サクラマスのような大型のトラウトもターゲットになります。そのため、ハードな環境に耐えられるトラウトロッドが必要です。硬さはML以上、ロングキャストの機会も多いため7フィート以上の長さから選ぶようおすすめします。

海外でも高い人気を誇る、日本の大手釣り具総合メーカーの1つ「ダイワ」。トラウトロッド では、エリアトラウト・ネイティブトラウトどちらも製品ラインナップが豊富です。

エリアトラウトではプレッソシリーズ、ネイティブトラウトではシルバークリークシリーズが高い人気を誇っています。初心者から上級者まで幅広くおすすめのメーカーです。

ダイワと並んで日本を代表する釣具メーカーの1つである「シマノ」。さまざまな継数のトラウトロッドを揃えており、携帯性に優れたモデルが多いです。また、独自のロッド強化構造を施しており、継数が増えても高い強度を維持できます。携帯性や安定性を重視する方におすすめのメーカーです。

日本でも高い人気を誇るスウェーデンの総合釣具メーカー「アブガルシア」。価格の安い初心者向けモデルから、上級者向けの高級モデルまで幅広いトラウトロッドを揃えています。継ぎタイプだけでなく、振り出し式のトラウトロッドも人気です。使い方に合わせて選びたい方におすすめのメーカーです。

「トラウトロッドの寿命がきているのでは？」と感じるシーンと買い換えどきをご紹介します。いくらお気に入りのトラウトロッドでも永遠には使えず、次にご紹介するような現象があればそろそろ寿命と考えるのが適切です。

• いつもと同じフォームでもルアーの飛距離が短くなった
• ロッドを水平に保持してもティップが下がってきた

これらの現象はロッドの反発力が低下してきたサインです。一概に何回使用したら寿命などのデータはありませんが、振っても粘りがなくルアーも飛ばなくなれば買い換えどきと考えるのが妥当です。

トラウトロッドと並んで非常に重要なのがリールです。トラウトフィッシングでは、主にスピニングリールが使用されています。最適なサイズはフィールドごとで異なり、エリアトラウトでは1000〜2000番・ネイティブトラウトでは2500〜3000番を用いるケースが多いです。

トラウトフィッシングは繊細なルアー操作が要求されるので、ロッドだけでなくリールも慎重に選びましょう。

本記事ではトラウトロッドの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。トラウトロッドは快適性や釣果を大きく左右します。用途や選び方をしっかり押さえて、自分にぴったりのトラウトロッドを見つけましょう。