おすすめの葛根湯10選！医師の処方薬と市販薬はどう違う？

熱はないものの、悪寒や喉の痛みなど風邪の引き始めの症状があるのに病院に行けない、そんなときは市販の葛根湯がおすすめです。葛根湯はドラッグストアでも購入できますが、さまざまな種類がありどれを選べばいいか迷ってしまいがちです。

また、錠剤・顆粒・ドリンクなど種類もあり、1日の服用回数が違うと何を基準に選べばいいかわからず不安になりますよね。葛根湯は漢方薬ですが、正しく服用しないと十分な効果を実感できなかったり、飲みすぎれば副作用のリスクがあったりします。

そこでこの記事では、葛根湯を服用する際の選び方からおすすめ商品10選まで、葛根湯に関する情報を紹介します。葛根湯の注意点も紹介するので、ぜひ最後まで読んで役立ててください。

ドラッグストアやネットショップで購入できる市販薬と、病院を受診して医師に処方してもらう処方薬の違いは成分の配合量です。葛根湯の場合基本的な成分は同じですが、市販薬は誰でも気軽に購入し服用できるため、安全性を考え成分量を少なめにしています。

処方薬は医師が診察し処方箋を出し調剤薬局で処方してもらいますが、処方薬は成分量が多く対面販売のみです。また、市販薬には認可されている最大量を配合した「満量処方」という種類もあります。

満量処方であれば処方薬とほぼ同じ成分量でありドラッグストアでも購入できるので、早く治したいが病院に行けないというときは、市販薬の満量処方を選ぶのも手です。

葛根湯を風邪の引き始めに飲むのは、熱を上げて体内のウイルスや菌を退治するためです。熱を上げ発汗作用を促すことで、体温を下げる効果も期待できます。このため、熱が出てから葛根湯を飲んでも効き目がないので、必ず熱が出る前に服用してください。

葛根湯は風邪の引き始めのみに服用します。また、飲む時間は胃に何もない食前が効果的ですが、空腹で薬を飲むと気分が悪くなる場合は食間・食後でもOKです。食前とは食事の直前ではなく食べる30分前、食間は食事と食事の間、食後は食べてから2時間程度を意味しています。

飲むタイミングは注意書きにも記載があるので、服用前に必ず確認し用法を守りましょう。

葛根湯は漢方薬の一種ですが、副作用が少ないとされる漢方薬でも飲みすぎれば副作用が出ることはあります。葛根湯の副作用は以下の通りですが、副作用にも個人差があるため場合によっては重篤な副作用が出る可能性もあるので飲みすぎないよう注意しましょう。

<葛根湯の副作用>

• 動悸
• 頻脈
• 食欲不振
• 胃の不快感
• 発疹

重篤な副作用として肝機能障害を起こす可能性もあります。もしも、葛根湯を飲みすぎて該当する症状が出たときは、服用を注意して医師か薬剤師に相談してください。

葛根湯には麻黄や甘草などの生薬が配合されています。市販の風邪薬にも麻黄や甘草を配合しているものがあるため、これらの風邪薬と葛根湯を一緒に飲むと効果や副作用が強く出ることがあるので注意が必要です。

風邪薬を飲む際は、成分をしっかりとチェックして葛根湯に含まれる成分の有無を確認しましょう。よくわからない場合は、薬剤師に相談することをおすすめします。

葛根湯に含まれる麻黄・桂皮は、発汗を促す成分です。風邪の引き始めには有効ですが、妊娠中や授乳中は避けた方がいい場合があります。しかし、授乳中の乳腺炎に葛根湯を使用する場合もあるため、妊娠中・授乳中の人は服用前に医師か薬剤師と相談してください。

病後・胃腸が弱い・循環器系の持病がある人・重度の高血圧人が葛根湯を服用すると、副作用のリスクが高くなったり症状が悪化したりする可能性があります。以下に該当する場合は、服用前に医師に相談してください。

• 胃腸が弱い
• 重度の高血圧
• 病中・病後で体力の衰えが見られる
• 食欲不振・悪心・嘔吐がある
• 循環器系の持病や既往歴がある
• 排尿障害がある
• 肝障害がある
• 甲状腺機能亢進症がある

市販薬の葛根湯に含まれる成分はほぼ同じですが、成分量はメーカーによって違いがあります。メーカーごとに成分量を比較して、いいと思えるものを選んでください。

顆粒や錠剤が苦手な人には、飲みやすいドリンクタイプがおすすめします。素早く吸収され効果が持続するのもドリンクのメリットです。水なしでも飲めるため、オフィスや外出先でも手軽に服用できます。忙しくて飲み忘れてしまうことが多い場合は、手軽で持ち運びやすいドリンクタイプを選ぶといいでしょう。

錠剤は葛根湯特有のニオイや味を感じにくいため、飲みやすさを重視したい人におすすめです。また、瓶に入っているので長期保存にも向いています。家の救急箱に葛根湯を常備したいときは、瓶入りの錠剤を選ぶといいでしょう。ただし、粒が大きいと飲みにくいと感じることがあるため、粒の大きさも確認してください。

顆粒は素早く溶け体内に吸収されやすいのがメリットです。また、年齢によって飲む量が異なる場合も量を調節しやすいですし、ぬるま湯に溶かして飲むこともできます。1包ずつ小分けされているタイプは持ち運びにも便利です。飲むときは若干葛根湯特有のニオイや味がしますが、子供に飲ませるときはヨーグルトに混ぜてもいいでしょう。

喉の痛みで風邪かな？と感じたときは葛根湯が最適です。そもそも喉の痛みは炎症を起こしている証拠です。原因はウイルスですが、免疫細胞がウイルスを退治すべく戦うことで炎症が起こるのです。葛根湯は炎症を抑え症状を改善する効果が期待できるので、早めに飲むのがおすすめです。

満量処方は、市販薬でありながら処方薬とほぼ同様の成分量を配合しています。風邪をこじらせたくない人、身体が大きく市販薬では効き目が不安なときなどにおすすめです。

ただし、人によっては満量処方では効き目が強く出る場合があるので、葛根湯を初めて試す場合は満量処方ではない市販から試すか、病院を受診して医師に処方してもらいましょう。

葛根湯には炎症を抑える作用もあるため、肩こりがひどく痛みを伴う場合に服用することもできます。メーカーによっては、肩こりのひどいときに血流改善効果が期待できる葛根湯を販売しています。寝違えや肩こりにも有効とされるので、風邪の初期症状以外の用途にもおすすめです。

効果を持続させたいのであれば、朝・昼・夜の1日3回服用するタイプをおすすめします。1日3回服用するタイプは1度飲むと効果が8時間持続しますが、それ以上は効果が切れてしまいます。8時間ごとに3回服用することで、1日中効果が持続するのがポイントです。しっかり治したいときは、1日3回をおすすめします。

日中は仕事で忙しくしているため、つい飲み忘れてしまいがちな人は、1日2回服用するタイプをおすすめします。1度飲めば効果は約半日持続するので、朝と夜だけでOK。日中は仕事で忙しくしている人も、朝出かける前と夜家に帰ってから寝る前に飲めばいいので安心でしょう。1日2回のタイプは血中濃度が安定しているのもポイントです。

葛根湯は錠剤・顆粒・ドリンクから、飲みやすいと思える葛根湯を選んでください。早く治したいときは満量処方がおすすめですが、葛根湯は長期間の服用には不向きです。また、注意書きをよく読み、用法・容量を守り正しく服用しましょう。わからないときは、医師か薬剤師に相談することをおすすめします。