プッシュアップバーのおすすめ15選｜倒立バーとしても！効果も紹介

プッシュアップ（腕立て伏せ）は、気軽にできる自重トレーニングの定番です。床に手をつくだけで行えるものの、手首が痛くなったり効果を感じられなかったりする方が多いでしょう。そこで威力を発揮するアイテムが「プッシュアップバー」です。

アタッシュケースの持ち手のような形状のプッシュアップバーは、正しい使用方を覚えてしまえば手首を傷めにくいのがメリット。さらに、使い方を工夫することで胸筋や腹筋・背筋など、上半身全体を鍛えてギュッと引き締められます。また、倒立バーとして使用できる商品もあります。

今回は、プッシュアップバーの選び方とともに、おすすめの人気商品15選をご紹介します。パーフェクトプッシュアップエリートとの違いや、プッシュアップバーでもっと効果を上げる使用法も解説しているので参考にしてください。

プッシュアップバーは効率よく腕立て伏せを行える道具ですが「いらない」という意見もあります。不要だと考えられるのは以下の要因からです。

• 分厚い本やレンガを置けば代用できる
• ダンベルを掴んでも高めの負荷をかけられる
• 効果があるのかどうかわかりにくい
• 平らでないから余計に怪我をしそう

確かにいらないという声には一理ありそうです。しかし、使いこなすうちに効果やメリットを実感し、一度使うと手放せなくなる人が多いのも事実。このあと、メリットを詳しく解説します。

プッシュアップバーは手首の保護にも役立つアイテムです。腕立て伏せをしていると、自重を支える手首に相当の負担がかかります。床や平面に手のひらをつけて行うため、腕立て伏せをしている最中はずっと手首が曲がったままの状態。腱を傷めてしまう危険性もあるのです。

その点、プッシュアップバーは手のひら全体で握って使用するもので、こぶしを立てて手首を伸ばした状態で使用できます。このため、手首関節の負担の緩和に有効です。

プッシュアップバーは手首へのストレスを軽減しながら、通常の腕立て伏せよりも左右対称に高い負荷をかけられます。胸を床面以上に深く下ろすことができるため、トレーニングのターゲットにできる筋肉群と負荷が増加するのです。

大胸筋や広背筋といった大きな筋肉にも負荷をかけることができ、筋肉をつける以上に身体のラインを引き締めやすくなるのもメリット。バーを置く位置を広くしたり狭くしたり、工夫することでより負荷の高さに変化をつけられます。

プッシュアップバーを床に置くと、ハンドル部分が自分の手首よりも高い位置になります。このため、床で行うよりも身体を広範囲に上下させられるのが特徴です。肩をより大きく使えることで可動域が広がります。

肩の関節を動かせる範囲である「最大可動域」が広がることで、筋トレにおける筋肉への刺激が入りやすくなるのがメリット。一層腕立て伏せのトレーニング効果が高まるだけでなく、肩関節の柔軟性を上げながらつながりのある胸や背中への作用も期待できます。

プッシュアップバーで鍛えられるのは、主に大胸筋と上腕三頭筋です。大胸筋が鍛えられると、男性は胸板に厚みが出て服を着ていてもガッチリしているのがわかるほど逞しい体つきになります。女性はバストにハリが出てバストトップの位置が上がり、スタイルアップが目指せます。

上腕三頭筋が鍛えられると、男性は腕の形が立体的になり引き締まった印象になります。女性は腕がすっきり引き締まり、たるみの解消につながります。上半身の大きな筋肉が鍛えられると、代謝が上がってダイエットにも効果的です。

プッシュアップバー本体の素材は、大きく分けるとスチールとプラスチックの2種類に分類されます。それぞれの素材ごとに強度が異なるため、自身の体重と比較して安定性を考慮することも大切。また、自宅以外に持ち運びやすい携帯性もポイントになります。

スチール製のプッシュアップバーの特徴は、強度と安定感の高さです。腕立て伏せではプッシュアップバーに自身の体重をすべて預けるので、安全性はもっとも注目すべきポイント。スチール製なら安心して使用できるでしょう。

また、従来の腕立て伏せ以外にも、リバースプッシュアップなどターゲットを変えて行うトレーニングにも適しています。一方でスチール製は重量が増すのがデメリット。自宅でのトレーニングにおすすめですが、分解・折りたたみタイプなら外出先でも使用できます。

プラスチック製のプッシュアップバーは、軽く携帯性に優れているのが魅力です。トレーニングする部屋を移動する際や、ジム・出張先などに持ち運んで使用したい方に適しています。円形や正方形など、台座のフォルムや色のラインナップが豊富なのもポイント。

また、比較的リーズナブルに購入できる点もメリットで、初心者の方にも気軽に試せます。スチール製と比較すると耐荷重が低いアイテムが多い点がデメリット。破損や怪我を防ぐためにも、プラスチック製は耐荷重と安定性に注目しましょう。

プッシュアップバーを選ぶ際には、ハンドル部分の握りやすさも大切です。体重を預けるハンドルは、手に負担がかかりにくくしっかり握れて、長時間トレーニングしても快適に使用できる性能のあるものを選びましょう。

プッシュアップバーはハンドル部分にクッション材が付いたものがおすすめです。手のひらで握ってすべての体重をかけるので、腕立て伏せを数回しただけでも意外と痛くなることも。また、手首にかかる負担を和らげるためにも、クッション材がある方がいいでしょう。

クッション材にはウレタンやスポンジなどの素材がありますが、できるだけ厚みのあるタイプを選ぶのがおすすめです。ハンドルにかかる圧力の吸収率が上がり、握力も安定します。

プッシュアップバーのハンドルは吸水性の高い素材を採用したものを選びましょう。トレーニング中の手のひらは考える以上に汗をかきやすい状態で、水分で滑って怪我をする恐れも。吸水性の高い素材を使用したハンドルなら、滑りにくく安全に使用できます。

また、汗のベタつきを抑えて快適に使用できるのも吸水性が高い商品です。さらに通気性が高ければ、吸収した水分をスピーディーに外へ逃してくれます。時間をかけて多くの回数をこなす方にははずせない機能です。

プッシュアップバーの中には、トレーニングをさらにスムーズで快適なものにする機能を搭載した商品があります。ここでは、便利な「自動カウント」機能と、さらにトレーニング効率を高める「回転式」を紹介します。

腕立て伏せを行った回数を自動で数えてくれる便利な「自動カウント」機能。自分で回数を数えていると気が散ってしまい、さらに間違えたりするとトレーニングに集中できません。自動カウント機能があれば、こなす回数を増やしながら目標達成する意欲をサポートしてくれます。

腕立て伏せの回数をカウントするためのスマホアプリもありますが、アプリによってはあまり正確でないことも。正しくカウントできるとモチベーションアップにつながります。

プッシュアップバーを床に置いて使用すると、ターゲットとなる筋肉を変える際に置き場所や角度も変更する必要があります。回転式のプッシュアップバーは、常に同じ動作を繰り返しても微妙に角度やバー同士の距離が変化するのが特徴です。

身体を上げ下ろしするだけで、プッシュアップバーがわずかに回転しながら内側や外側に移動するため、固定するタイプよりも細やかな筋肉にまで負荷をかけられるのがメリット。初心者にはやや難易度が高いタイプです。

プッシュアップバーには安定感が大切です。フローリングなどは滑りやすいため、本体の脚や土台に滑り止めを取り付けた商品が適しています。滑り止めのタイプは吸盤とスポンジの2つが主流。吸盤タイプは床に貼り付けて固定でき、安定感が非常に高いのがメリットです。

スポンジタイプは安定感を確保するのと同時に衝撃を緩和するため、床に傷がつくのも防ぎます。床に設置した時の音も吸収するので、マンション住まいや夜間にトレーニングしたい方におすすめです。

adidas（アディダス）は、ドイツで生まれたスポーツギアメーカー。機能性の高さやデザイン性などが評価され、国際的なスポーツ大会でユニフォームや公式ギアとして採用されています。プッシュアップバーは他のメーカーと比較して価格がやや高めですが、耐久性や安定性は抜群です。

初めてでも直感的に使え、レベルアップにも対応できる使い勝手も魅力。高品質で長期間愛用できるプッシュアップバーをお探しの方におすすめです。

楽天市場でオリジナル＆セレクト商品を提供しているplantobiz（プラントビズ）。さまざまなトレーニング用アイテムを豊富にラインナップしていますが、中でもプッシュアップバーは人気ランキングの常連です。

さまざまな筋肉を幅広く鍛えられることに加え、利便性や安全性にもこだわって改良を重ねているのがポイント。自宅での使いやすさと同時に、外出先への持ち運びやすさやモチベーションアップにもつながる高いデザイン性も魅力です。

2004年に設立されたPerfect Fitness（パーフェクトフィットネス）は、筋肉系YouTuberメトロンブログが動画で紹介したことで人気に火がついたメーカーです。「筋肉を纏うことに勝るファッションはない」をテーマとして、より高い負荷をかけられるアイテムを次々と打ち出しています。

プッシュアップバーは関節にかかるストレスを軽減させつつ、トレーニング効果を最大限に高められる回転式。完璧な腕立て伏せを体得したい方におすすめです。

なかなか解消できない自粛太り対策にもなるのが「プランクニーアップ」です。

1. 肩の真下に手首を置き、プッシュアップバーを握る
2. 脚は腰幅に開き、爪先立ちする
3. 肩・背中・かかとまでが1枚の板になるイメージで腹筋を引き締める
4. 片膝を真横に上げ、膝と腰が水平になるまで引き上げる
5. ゆっくり脚を元の位置に戻して、反対側の膝を同様に引き上げる

膝の位置も大切ですが、ポイントは身体の軸と重心。両手と片足でしっかりバランスを保って行いましょう。

「ワイドプッシュアップ」は、より高い負荷をかけて大胸筋と上腕三頭筋・三角筋を鍛えます。

1. 通常の腕立て伏せよりも、プッシュアップバー同士の間隔を1.5倍ほど広げて握る
2. 脚は腰幅に開き、腰が落ちないように腹筋を引き締める
3. 身体をゆっくりと下ろしていく
4. これ以上下ろせない限界点で位置で一旦停止する
5. 腕全体の力で身体を元の位置まで押し上げる

ワイドプッシュアップのポイントは、身体を下ろして行くときに広背筋を意識すること。イメージしにくい方は、背中全体をギュッと縮めるような意識で行いましょう。

半袖の季節が来るまでに、二の腕に下がった振袖をシェイプアップしたい方におすすめなのが「ナロープッシュアップ」です。

1. プッシュアップバーの頂点同士がくっつくように「ハの字」にする
2. プッシュアップバーを握る位置が鳩尾（みぞおち）より少し前になるよう調整
3. 爪先から首筋まで直線になるよう意識する
4. 上腕三頭筋を意識しながらゆっくりと身体を下ろす
5. 胸がプッシュアップバーに接触する直前で一旦止める
6. バーを押すようにゆっくりと身体を上げる

背中が曲がったり腰が下がるのを防ぐためにも、顔は正面を向けて行いましょう。

腕立て伏せのトレーニング効果を格段に向上させるプッシュアップバーを紹介しました。商品選びの中でも忘れてはならないのは安全性です。本体の素材やハンドル性能、滑らない機能などをしっかりチェックしましょう。最適なプッシュアップバーを見つけて宅トレに励んでください。