バイク用チェーンクリーナーのおすすめ9選｜使い方・代用の注意点も解説

車を定期的に洗車したりオイルなどを追加するのと同様にバイクも定期的なメンテナンスが必要です。しかしメンテナンスをしようと思い立ったけれど、何から始めていいかわからないと挫折した経験はありませんか？実際、チェーンクリーナーはホームセンターでも購入でき、たくさんの種類があります。

しかし、選び方さえわかってしまえばそんなに難しいことはありません！正しく自分に合ったチェーンクリーナーさえ選べれば、あとはチェーンに吹きかけて水洗いするだけです。難しそうと敬遠していたバイクのメンテナンスも気軽に行えます。

今回は、バイクチェーンクリーナーの正しい選び方とおすすめ9選をご紹介します。さらに、代用の注意点も併せてご覧ください。

バイクのチェーンはすべて金属で繋がっており、その金属同士のわずかな隙間によって滑らかに動かせます。しかし、その隙間に汚れや錆があるままバイクを乗り続けているとバイクチェーンの寿命が縮まり、さらには故障などのトラブルへと繋がって行きます。

そのためバイクチェーンの定期的な掃除が大切になってくるのです。ではどれくらいの頻度で掃除をする必要があるのでしょうか？

一般的に言われているのは「500kmの走行ごとまたは雨天走行後」です。想像以上に高頻度での掃除が必要なのに驚きます。今までバイクチェーンの掃除には特に気にしてこなかった方もこの機会に定期的に掃除をする習慣を身につけて行きましょう。

バイク用チェーンを掃除をする際は、チェーンクリーナーを使用しましょう。使用しないと余分なメンテナンスが必要になってしまいます。チェーンには汚れがつくため、定期的な掃除にはチェーンクリーナーを使ってチェーンの汚れを浮かして拭き取っておきます。

この作業をしておかないと、チェーンに注油した際に汚れが固着してしまいチェーンの傷や割れなどの劣化を招きます。さらに、チェーンクリーナーの代用も控えるようにしましょう。代用するアイテムによってはこちらもチェーンの寿命を早めてしまう可能性があります。

まずチェーンクリーナーの洗剤の成分で選ぶ方法を紹介します。チェーンクリーナーを大きく分けると石油系とアルカリ系の2種類に分けられます。それぞれの特徴を見て自分に合う方を選びましょう。

まず、水が使えない場所や近くに水場がない方におすすめなのが「石油系」のクリーナーです。クリーナーをかけ、汚れを拭き取った後に洗い流す必要がないため、そのまま乾燥させれば完了です。石油系の多くは缶スプレータイプとなっています。

また、石油系クリーナーに含まれる油分によってチェーン以外のパーツが劣化してしまう場合がありますが、「シールチェーン対応」のタイプであればその心配はいりません。

一方、水洗いができる場合におすすめなのが「アルカリ系」のクリーナーです。クリーナーをかけ、ブラシでこすり水で洗い流せば完了です。石油系クリーナーと比べると、アルカリ系の方が安価なため気軽にたっぷりと使えます。

石油系とは異なりゴム製品やプラスチック製品にも使えるため、どのバイクにも使えます。

続いてチェーンクリーナーの乾燥速度で選ぶ方法を紹介します。乾燥速度には「遅乾タイプ」と「速乾タイプ」があります。ここでは汚れ具合によってどのクリーナーを選択するのが最適か詳しく説明していきます。

頑固な汚れにおすすめなのが「遅乾タイプ」です。揮発するのに時間がかかるタイプのため、クリーナーを噴射し時間をおいて浸透させ、じっくりと汚れを浮かられます。

また乾燥するまで時間がかかるためたくさんの量を使わなくて済み、ブラシ等を使って隅々まで汚れをこすり落とせます。そのため、経済的な面から考えてもコスパがいい種類と言えるでしょう。

軽い汚れであれば「速乾噴射タイプ」がおすすめです。1〜2分で乾燥するため拭き取る手間を省けて、気軽にささっと使用できます。汚れもそんなにひどくなく、チェーンの掃除にあまり時間をかけたくない方にはこちらがぴったりでしょう。

ここまでさまざまな種類のチェーンクリーナを紹介してきましたが、必ず注目しなくてはいけないのが「防錆」と「シールチェーン対応」です。まず「防錆」では防錆材が配合されているかどうかをチェックします。防錆剤配合の洗浄剤は、洗浄しただけで錆つきを防止してくれる働きがあります。

次に「シールチェーン対応」についてです。バイクにはチェーンのプレートの間にグリスを閉じ込めておく筒状のゴムのようなものがあるシールチェーンと、それらがないノンシールチェーンの2種類があります。

一般的な石油系のクリーナーを使用すると、ゴム製のものは石油系に弱いため傷んでしまいます。しかし最近ではゴム製を傷めない「シールチェーン対応」製品も増えてきているのでそちらを選ぶようにしましょう。

石油系を使用しているものだと、洗浄力は高くてもニオイがきついと感じる場合も多いです。そのような場合には「低臭タイプ」製品を選びましょう。アルカリ性の製品は石油系の製品と比較すると格段にニオイが少なく、利用しやすくなっています。

ノズル付きの製品は細かい奥の部分までピンポイントで噴射できます。そのため、普通の製品ではなかなか届きにくいチェーンの奥の方までお手入れできます。ただし、チェーン以外の部分にクリーナーがかからないように注意する必要があります。

特にブレーキパットが接する部分に付着するとブレーキが効きにくくなり危険です。逆さ噴射が可能な製品は多方面から噴射できるため、細かく入り組んでいる場所にも届きます。スプレーの向きを考えながら噴射する必要がないため、ストレスなく使えます。

バイクのお手入れが初めての方や、気軽に使いたい方におすすめなのが「セット売り」です。バイクチェーンを掃除するときは用意するものがいくつかありますが、買うのは面倒くさいです。しかしこの「セット売り」だとそれらがすべて含まれているので、後から買い足す手間を省けます。

セット内容はクリーナー・ディグリーザー・注油剤・洗浄ブラシ・チェーン洗浄器などが含まれています。さらにこのセットを1つ持っておけばチェーンだけではなく、ホイールやハンドル、タイヤなどのメンテナンスにも使えます。

チーンクリーナーを使ってチェーンをキレイにした後はチェーンルブを塗布しましょう。チェーンルブとはチェーンを滑らかに動くようにする潤滑油です。塗布しておくと、なめらかに動くだけてなく、摩擦による削れや擦れ合う音がしにくくなります。

それではチェーンクリーナーを使った、バイクチェーンの掃除の仕方を紹介します。

【用意するもの】

• チェーンクリーナー
• チェーンルブ
• チェーンブラシ（新聞紙やウエスなどでも代用可能）
• メンテナンススタンド

【手順】

1. バイクのセンタースタンドまたはメンテナンススタンドを立てて後輪をあげます。
2. チェーンに溜まっている汚れを全体的に水で洗い流します。
3. チェーンを回しながらさらに強い水流で洗い流します。
4. チェーンクリーナーを噴射し、チェーンブラシで優しく磨きます。
5. チェーンクリーナーの汚れが残らないように、水で洗い流します。
6. 水気をウエスで拭き取り、その後チェーンルブを注油します。
7. 余分なチェーンルブをウエスで拭き取ります。

汚れがひどく、なかなか落ちないときはチェーンクリーナーを噴射してからしばらく放置するとより効果的です。

バイクチェーンの掃除をする際、必ず手が汚れます。さらに手についた汚れはなかなか落ちにくいため汚れを付けないための対策が必須です。そこで掃除の前に以下のような「使い捨てゴム手袋」を準備しておくことをおすすめします。

今回、バイクのチェーンクリーナーの種類からおすすめの製品、使い方まで紹介しましたがいかがでしたか？正しいチェーンのメンテナンスを行うと、バイクの寿命を延ばせます。よりいいバイク生活を送っていくためにもぜひ定期的にメンテナンスしましょう。