鉄瓶おすすめ14選！南部鉄器急須のメリット・デメリットは？本物の見分け方も！

やかんや電気ポットで沸かしたお湯を、まずいと感じた経験はありませんか？そんなときは「鉄瓶」を使えば、おいしいお湯を沸かせます。鉄瓶で沸かすだけで、白湯・お茶・コーヒーがワンランク上の味になります。

しかし、鉄瓶はお手入れが面倒に感じたり重くて扱いにくいと思ったりする方も多いです。本物の南部鉄瓶は価格も高いので、値段の違いや何がいいのかがわからないと購入を躊躇してしまいがちです。鉄瓶にはさまざまなメリットがあり、大切に使えば一生モノになります。

この記事では、鉄瓶と鉄急須の違い、鉄瓶の魅力や日本製の本物の見分け方、南部鉄器急須のメリット・デメリットも解説します。さらに、初心者でも失敗しない選び方やおすすめ商品も紹介するので、ぜひ最後まで読んで、一生付き合える素敵な鉄瓶を見つけてください。

鉄瓶には電気ケトルややかんにはないメリットがありますが、デメリットも存在します。鉄瓶を購入する前にメリットだけでなくデメリットも理解しておくことのが大切です。ここでは、鉄製急須との違いも紹介します。

鉄瓶でお湯を沸かすと、水道水のカルキが抜けてまろやかなお湯になります。また、鉄分がお湯の中に溶け出すので、鉄分補給できるのもメリットです。まろやかな味わいと鉄分の栄養を摂取できるのが鉄瓶効果。鉄瓶でお湯を沸かして、おいしく健康的に白湯を飲みましょう。

ただしデメリットとして鉄瓶は小さくても重量がある、またサビやすいのでこまめな手入れが必要な点に留意しましょう。

鉄瓶と鉄製急須は一見すると見分けが付きませんが、大きな違いは火にかけられるか否かです。鉄瓶はお湯を沸かすための道具なので火にかけられますが、鉄製急須はお茶を淹れるための道具なため火にかけられません。

鉄瓶の種類によっては、ガスコンロやIHなどさまざまな熱源に対応している製品もあります。

本物の南部鉄器鉄瓶は「伝統工芸品」です。量産品と基本的な作り方は同じですが、伝統工芸品は熟練の職人が手作業で作り上げます。手作業は時間と手間がかかるため価格は高めですが、一つずつに個性があり2つと同じものはありません。

細部まで匠の技で仕上げるため、鉄を限りなく薄く伸ばし軽くて扱いやすいのも魅力です。底部を薄く仕上げればIHでも使えますが、熱伝導率は悪くなります。伝統工芸品は細部まで手作りのため、底部はゴツゴツとしていて中央にヘソがあり手作り感が出るのも特徴です。

鉄瓶の値段の違いが気になる方は多いのではないでしょうか。量産品と伝統工芸品で約2倍ほど価格に違いがあります。量産品の鉄瓶は、型に鉄を流し入れ機械でプレスします。伝統工芸品と違い大量生産が可能なため、価格が安いのが魅力です。作られた製品はどれも同じで、形はきれいですが個性はありません。

底部は平らで機械的な印象があり、厚みもあるため重くなります。もう一つの見分け方としては、伝統工芸品は内側の継ぎ目がなく、量産品は継ぎ目があります。

ネットショップやオークションサイトなど、さまざまな場所で鉄瓶は販売されています。しかし、中には海外で作られた鉄瓶が日本製と偽って販売されている場合もあります。特に一般的な価格より極端に安かったり、説明文の日本語が不自然だったりする商品には気をつけましょう。

また、鉄瓶を製造した会社名の記載が無かったり、検索しても製造社名が見つからない商品も要注意です。購入後のフォローにも対応している、信頼できる販売店から購入するのをおすすめします。

鉄瓶は鉄でできているため急須ややかんよりも重量があります。鉄瓶自体の重量に加えて水を入れるとさらに重くなるので、サイズや重量をよく考えて選びましょう。1.5L水を入れて2kg程度になり、腕や肩の負担、ストレスを感じない程度のサイズの製品がおすすめです。

また、鉄瓶の容量には「満水容量」と「適正容量」があり、適正容量は満水容量の7～8割とされています。適正容量は、1～2人で使うのであれば1L、3人以上で使う場合は1.5L以上のものがおすすめです。家族構成や仕様頻度を考慮して、生活に合った容量を選んでください。

内側のコーティングによってお湯の味が変わります。鉄分を摂取したいときはノンコーティング、お手入れしやすさを重視したい場合は金気止めの有無も確認しましょう。

鉄瓶はサビびやすいため、サビを防ぐために内側にコーティング加工を施した製品があります。内側がコーティングされていると錆びにくい反面、お湯が鉄に触れないので鉄瓶特有のマイルドなお湯になりません。また、コーティングにより鉄分も摂取できません。鉄瓶のよさを実感したいのであれば、内側はノンコーティングのものを選びましょう。

お手入れしやすさを重視したい場合は、金気止めされたものを選びましょう。金気止めは酸化皮膜がサビの発生を防ぎます。効果は徐々に薄れますが、湯垢が金止めと同じ効果を発揮するので、使い続けるのがおすすめです。また使用後は水分を残さずしっかり乾かしてください。

大部分の鉄瓶はIHに対応していますが、なかには非対応の鉄瓶もあるので、購入前によく確認しましょう。家庭用のIHコンロで鉄瓶を使用する際は、一般的に底面の直径が13cm以上必要とされています。

1人用などの小さめの容量の商品や底の丸みが強い形状の商品は、底面が狭いです。その場合、IHコンロのセンサーに反応しない場合があります。よって、事前に鉄瓶の大きさ・形状を確認しましょう。また、不安な方はIH対応と表記されている鉄瓶を選ぶのがおすすめです。

鉄瓶にはさまざまなデザインがあるので、かわいいものやおしゃれなものまで好みに合わせて選べます。伝統的文様のアラレや桜をイメージしたもの、丸型や八角形など形もいろいろです。鉄瓶は黒のイメージが強いですが、美しく発色する塗料を使ったものは色も楽しめます。

どの商品がいいか決めかねている方は、日本のメーカー品を選びましょう。老舗メーカーであれば、使用素材や製法にこだわりがあり信頼できるものなので、長期間安心して使用できます。

迷ったときは人気メーカーから選ぶのもおすすめです。鉄瓶で人気のある老舗メーカーを2つ紹介します。

及源鋳造（OIGEN）は、南部鉄器の産地として知られる岩手県水沢にある老舗メーカーです。伝統文様として知られるアラレは、厚みが出るので熱伝導率が高く保温効果もあります。丸いフォルムが優しい印象で、素朴なデザインは年齢や性別、シーンを選ばず幅広い用途におすすめです。迷ったときは老舗の鉄瓶をチェックしてみてください。

岩手県盛岡市で明治35年に創業した岩鋳（IWACHU） は、県内では唯一デザインから販売まで一貫体制スタイルを貫いています。伝統的なデザインはもちろん、時代に合った斬新なデザインまで幅広いニーズに対応しているのが特徴で、おしゃれな鉄瓶を選びたい方にも向いています。

鉄瓶は使い方次第で一生モノとなります。長持ちさせる秘訣を紹介するので参考にしてください。まずは鉄瓶ならしを行い、使った後は毎回お手入れをしましょう。サビが出たときは適切なメンテナンスをすれば対処できます。

鉄瓶は熱伝導率が高く保温性のいも優れています。コンロから下ろした熱々の鉄瓶をテーブルやキッチンカウンターの上に置くと、変色や変形する場合があるので注意しましょう。鉄瓶を使うのであれば、鉄瓶敷きをおすすめします。

南部鉄器急須のメリットはなんといっても錆びない点です。南部鉄器急須の内部の表面はガラスでできており、鉄部分が直接水に触れない構造になっています。そのため万一内部に水滴が残っていても錆ができないので、日常使いにも安心です。

南部鉄器急須はお茶を入れる道具なので、お湯を沸かすのには対応していません。万一お湯を沸かそうと火にかけてしまえば、内部のほうろうが割れてしまう危険性があります。そのため、煮だして作るタイプのお茶には非対応です。自分の使用用途に合うか購入前によく確認しましょう。

お茶を淹れる際にもお湯を沸かす際にも南部鉄器を使いたい方には「鉄瓶兼用急須」がおすすめです。鉄瓶兼急須タイプの製品は茶こしがついていますが、内側がほうろうで加工されていません。そのため、直火やIHでも使用でき、沸いた湯に茶葉を入れて急須としても使えます。

容量は急須として使いやすい500ml程度のものがほとんどです。大きければ2000ml超える製品もありますが、大いほど重くなるので扱いが難しいかもしれません。特に女性の方などは、使い勝手のいい、小さめのサイズ感のものがおすすめです。

鉄瓶でお湯と沸かすと鉄分を吸収できるだけでなく、お湯がマイルドになりお茶やコーヒーもおいしく感じます。見た目にも重厚感がありおしゃれで、メンテナンスをしながら大切に使えば一生付き合えます。ぜひこの記事で紹介した選び方やおすすめ商品を参考にして、最適と思える鉄瓶を見つけてください。