ソフトボール用グローブ人気おすすめ13選｜小学生・中学生・高校生向けや選び方も

東京オリンピックでの日本チームの活躍で、ソフトボールの人気はますます高まっています。大人の男女、学校でソフトボール部に入部した中学生、地元のチームに入った女性など、これから始めたいと思っている人も少なくありません。

最初は他の人のグローブを借りて練習していても、だんだん自分のグローブが欲しくなってくるものです。しかしソフトボール用グローブには小学生用・中学生用・高校生用・大人の男性向け・女性向けの可愛いものなど、選び方や種類が豊富で悩んでしまいます。

そこで、今回は、グローブの選び方・おすすめのメーカー・人気のあるおすすめのグローブや選び方を紹介します。記事の最後では、ソフトボール用グローブのお手入れ方法も解説しているので、ぜひご覧ください。

ソフトボール用と野球用のグローブの違いは、ポケットと呼ばれるボールをキャッチする部分の大きさや深さにあります。ソフトボールのボールの方が野球のボールより径が大きいので、ポケットが大きいのが特徴です。

野球用のグローブでソフトボールのボールをキャッチしようとすると、落球してしまう可能性が大きくなってしまいます。野球用のグローブで代用せずに、ソフトボール用のグローブまたは軟式野球と兼用のグローブを使ってください。

ソフトボール専用のグローブを使うのがベストですが、ソフトボールと軟式野球兼用のグローブも市販されています。ボールをキャッチするポケット部分や材料を工夫して、ソフトボールと軟式野球兼用にしたグローブです。

ポケットを縦長にしたり深くしたりして、野球のボールより大きいソフトボールの球をキャッチしやすくしたものや、タンブリングという方法で柔らかくした革を用いて使いやすくしたものなどがあります。

スポーツ用品のミズノの公式サイトに記載されているグローブに関するルールによると、キャッチャーとファーストだけがミットを使用する、ピッチャーが使用するグローブはボールの色と違う色を用いる、と決められています。

ピッチャーのグローブはボールと同じ色でなければ多色使いのグローブでもいいとされており、ほかにもピッチャー以外のプレイヤーのグローブはどんな色でもいい、といったルールがあります。

グローブはボールを投げる方の手の反対側につけます。左右どちらの手で投げるのかあらかじめ確認してください。

どのメーカーも右投げ用・左投げ用のどちらも用意しています。両投げ用のグローブもあります。形は左右対称で指を入れるパーツが6つついており、左右どちらでもはめられるようになっています。

ピッチャー用のグローブは横綴じと縦綴じがあります。横綴じは親指以外の指を曲げる形、縦綴じは親指と小指を合わせる形で作られています。

横綴じは全体的に柔らかく、縦綴じは芯が硬いといった特徴があります。守備を重視するなら捕球面が大きい横綴じを、硬い方が投げるとき力を入れやすいなら縦綴じをおすすめです。

キャッチャーには二通りあります。ピッチャーに信頼して投げてもらいたいなら捕球重視タイプ、牽制でランナーをアウトにしてチームを盛り上げたいなら送球重視タイプです。

捕球重視タイプなら深い位置でボールを受け止めるボックス型、送球重視タイプなら浅い位置でボールを受けるスタンダード型をおすすめします。

ファーストはキャッチャーの次にボールをキャッチするので、ミットの使用が認められています。大型のミットの方がキャッチしやすい反面、操作性は劣ります。

一方、外野からの返球のカットや打球の処理、ピッチャーとの連携プレーなどを重視するなら捕球面は大型ミットに比べて小さくなりますが、小型のミットがおすすめです。

セカンドの守備範囲は広く、1塁ベースの後ろ、2塁ベースの後ろに加えて2塁ベースを少し回った場所まで守らなければなりません。

セカンドにはボールをキャッチしたらすぐに送球する素早い動きが要求されます。すぐにボールがつかめて次の動作に移れるよう、捕球部分が浅く、左右の動きを邪魔しない小型のグローブがおすすめです。

サードは鋭い打球を処理する機会が多いポジションです。日本には右バッターが多いのと、バッターからの距離が近いため、打球が鋭くなりがちです。

3塁線ギリギリの強いあたりをキャッチしてバッターやランナーをアウトにするプレーも求められます。強めの打球をしっかりとキャッチできるよう捕球面が深くて大き目のグローブがおすすめです。

ショートもセカンドと並んで守備範囲が広いポジションです。ゴロの打球を低い姿勢でキャッチして、ボールを素早く右手に持ち替えて送球しなければなりません。

ときにはダイビングキャッチしてそのまま送球、といったプレーも求められます。そのため、グローブは捕球面が浅く縦長で大きめの、開きやすいグローブがおすすめです。

外野はボールを取り逃がしてしまうと確実にヒットになってしまう重要なポジションです。しゃがんでゴロをとり、立ってフライを捕球するといった上下の動きが多くなります。

外野手には上下の動きを考慮した長くて大きなグローブがおすすめです。フェンス際のきわどいプレーでボールが長いグローブに引っかかってくれる場合もあります。

あらゆる守備位置に対応できるグローブがオールラウンドグローブです。内野と外野のどちらも守るプレイヤーや、初心者でポジションがまだ決まっていない人向けのグローブです。

ただし、ポジションが決まったら専用のグローブを使うようおすすめします。それぞれの守備位置の特色をふまえて作られたグローブの方がいいプレーができます。

ソフトボール用のグローブに使われている革はほとんどが牛革です。牛革は加工がしやすく丈夫なので長く使えます。使っていくうちに手にフィットするのが好みの場合は天然本革をおすすめします。

天然本革は使用後に汚れを落とし、保革オイルなどを使った手入れが必要です。また、値段が比較的高く、10,000円（税込）前後から販売されています。

合成皮革は手入れが楽で軽い上に、値段も3,000円（税込）程度からとリーズナブルなのがメリットです。簡単に染められて、水をはじき汚れにくいなどの特徴があります。

ただし、本革のように手になじんでいく感触は得られず、あまり長くは使えません。あくまでレクリエーションとしてソフトボールをする場合に向いています。

メッシュは天然皮革や合成皮革を網状に加工した素材です。主にグローブの背面に使われます。空気を通すのでムレにくく、軽いといったメリットがあります。

軽いため強い打球をキャッチしようとするとボールの勢いにグローブが負けてしまう場合があります。高校野球の公式大会ではメッシュのグローブは禁止されているので注意してください。

捕球面には本革が使われ、背面に合皮が使われています。丈夫な本革と軽い合皮両方のメリットを活かして作られているグローブです。

軽くて扱いやすく天然本革よりも安価ですが、使い続けるうちに本革と合皮の違いが出て捕球面と背面のバランスが悪くなる場合があります。長く使いたい場合には不向きです。

ジュニア用のグローブは身長を目安にサイズを選びます。身長が110～135cmならジュニアSサイズ、155cm以上ならジュニアLLサイズを目安にしてください。サイズ表記はメーカーによって違うので注意してください。

ジュニア世代は成長期なので、すぐにサイズが合わなくなるおそれがあります。やや大きめのサイズを選ぶのもおすすめです。

女性用のグローブは各メーカーから発売されています。女性用グローブの取り扱いがないメーカーなら大人用の小さめのサイズを選びますがおすすめです。

パーツのサイズ調整が簡単にできるもの、グローブの構造が男性用とは違うもの、といった女性のための工夫をこらしたグローブが開発されています。また、ピンクや赤といったカラーの製品が多いのも特徴です。

中高生以上は大人用のグローブがおすすめです。先ほどご紹介したように、ポジションによって選びます。

手の大きさは身長と比例している場合が多いため、ジュニアの場合サイズ選びには身長が目安になります。できるだけ試着して、手を下げた時にグローブが抜け落ちないか、それぞれの指にフィットするかしっかりチェックしてください。

グローブの手首部分を手口といいます。グローブの穴に通したバンド（革ひも）がついていて、締めたり緩めたりして手首部分にしっくり来るよう調節します。

調節するのに裏側で複雑にバンドが通されているのでスポーツ用品店などで調節してもらうのがおすすめです。自分で調節したい場合は、締め方を説明した動画もありますので参考にしながらバンドを通してください。

ソフトボール用のボールの大きさは号数で表されます。一番小さい1号ボールの周囲は26.7cm、2号ボールは28.58cm、3号ボールは30.48cmです。

1号・2号は小学生用、3号は中学生から使われます。3号ボールを小学校低学年用のグローブでキャッチするのは難しいため、使うボールに適したグローブを選んでください。

ソフトボール用グローブは、デザインで選ぶのもおすすめです。とくに小学生や女性は可愛いデザインを選びたいと感じる方も多くいます。柄が入ったものやピンク色など、スポーツ用品でもかわいさを楽しめます。

もちろん定番でシンプルなデザインもあるので、中学生以上や男性の方も、ぜひデザインに注目しながらソフトボール用グローブを購入してください。

ウイルソンではグローブに「DUAL」と呼ばれる構造を採用しています。「ハミダシ」と呼ばれるグローブの指部分の縫製部分に特徴があります。

一般のグローブのハミダシは1本ですが、ウイルソンのグローブには2本あります。革を3枚縫い合わせた立体的な構造なので、打球をつかむ力が指先にまで届くため、鋭い打球も確実にキャッチしたい方におすすめです。

SSKは戦後すぐの1946年、佐々木恭三が開店したスポーツ用品店に端を発します。社名は佐々木恭三の苗字「SaSaKi」の頭文字をとって名付けられました。

SSKのグローブは軽いという特徴があります。また、プロ野球選手とのアドバイザリー契約を最初に結んだのはSSKです。プロの意見を製品に反映し、よりいい製品づくりを目指しています。

ゼットのグローブは小指2本入れ構造を採用しています。小指2本入れはメジャーリーガーに多いグローブのはめ方で、グローブの小指部分に薬指と小指を一緒に入れる方法です。捕球面が深くなり、打球をしっかりとキャッチできます。

ゼットには大瀬良大地らミズノに次ぐ総勢20名のプロ野球選手がアドバイザリースタッフとして在籍しています。

ミズノのソフトボール用グローブは内野手用、外野手用、オールラウンド、捕手・一塁手兼用とポジション別のラインナップが豊富です。巨人の坂本勇人や広島の菊池涼介モデル、日本代表の上野由岐子モデルなどもあります。

ミズノでは部位ごとに違う芯を使った指芯コンビネーションなど、グローブにさまざまな工夫を盛り込んでいます。

ローリングスのソフトボール用グローブは35種類ありますが、そのうち半分以上の18種類が女性専用に作られています。打球をがっちりキャッチできるよう、女性のために作られた手入れ部分が特徴的です。

また、女性用のグローブは赤・ピンク・ベージュネイビー・ミントグリーンなどカラフルな色使いで見た目もかわいらしく華やかです。

手入れにはレザーローション・保革オイル・布・汚れ取りブラシなどの準備が必要です。汚れ取りブラシはグローブのホコリや砂をとり、レザーローションは油などの汚れを落とします。

保革オイルはグローブの表面がカサカサしているときに使います。布は汚れ拭き用とつや出し用の2種類を用意します。つや出し用にはきれいな布を使ってください。

オイルをつける前にブラシとローションで必ず汚れを落としましょう。汚れの上にオイルを塗ると汚れがグローブにしみ込んでしまいます。オイルは指や布で薄く塗り込んでいきます。

特にグローブの指先部分は傷みやすいので、しっかりと塗ります。手口のヘリ革にも塗り込んでください。仕上げに余分なオイルを布でふき取ってください。

汚れ落としのオイルとは別の「型付けオイル」を捕球面、背面に塗っていきます。塗り終わったらグラブをビニール袋に入れて弱い方の風にしたドライヤーで温めてください。

5分たったら冷めるまでに曲げたいところを揉んでいきます。最後はグローブをはめて、ボールをつかむポケットをパンチを当てるようにたたきます。

オイルだけでなく、スチームで型付けする方法もあります。型付け用の蒸し器にグローブをセットし、スチームでグローブの革をあたためて柔らかくして型をつける方法です。

グローブがすぐ柔らかくなって使いやすくなりますが、リペアマンの腕が悪いと満足がいかない仕上がりになる場合や、シミが残ってしまう場合もあります。

グローブは背面が見えるよう、伏せるようにして置いておきます。グローブに手を入れた時の形を崩さない置き方です。裸で置いておくのではなく、グローブ袋に入れて保管してください。

ボールをつかむポケット部にボールを入れ、ポケットが型崩れしないようにします。また、グローブを湿らさないよう、風通しのいい所で保管してください。

グローブはオーダーで作れます。ミズノ（MIZUNO）やローリングス(Rawlings)といった大手ではネットでグローブを画像でシミュレーションしながらオーダーできます。

価格もオプションを選ぶたびに表示されるので予算と照らし合わせながらオーダーできます。納期は3か月程度かかるので、余裕をもってオーダーしましょう。

ソフトボール用グローブの寿命はおおよそ3〜10年程度です。しかし価格の低いグローブの場合は1年未満の場合もあります。特に1万円以下で購入できるソフトボール用グローブは、寿命が短くなるため、注意が必要です。

どのグローブも寿命を超えて使用していると、ほつれや破れが出てきて、パフォーマンスに大きく影響します。ソフトボール用グローブを長く使い続けるためには、お手入れをこまめにおこなう点も大切です。

ソフトボール用のグローブをご紹介しました。選び方やおすすめのグローブ13種類、手入れ方法などについてわかりやすく解説しました。この記事を参考に、自分に合ったグローブで守備が得意な選手を目指しましょう。