少ない油でも！揚げ物鍋のおすすめ16選｜小さい鍋やニトリのアイテムも

エビフライにとんかつ・天ぷらなど、おいしい揚げ物を作るには揚げ物鍋がおすすめです。フライヤーよりも少ない油でできて、フライパンに比べて油があまりはねない・危険が少ないメリットもあるので、カリッとサクサクの揚げ物を気軽に楽しめます。

揚げ物鍋には洗いやすいホーロー製や熱が回りやすい鉄製、丈夫で使いやすいステンレス製・アルミ製などさまざまな素材があります。また、一人暮らしやお弁当にぴったりな小さいサイズ・IH対応・温度計付きなど便利な機能も豊富です。

そこで今回は、揚げ物鍋の選び方について解説します。おしゃれなもの・プロ仕様などおすすめの商品も素材別でご紹介しますので、参考にしてください。さらに、人気のニトリの商品や使用済みの揚げ油の処理方法もお教えします。

揚げ物鍋は天ぷらやフライなどをカラッと揚げられるのが最大のメリット。他の調理用鍋との違いは「深さ」と「厚み」です。揚げ物はたっぷりの油を使用するため、ある程度の深さが必要。食材がしっかり油に浸かって、浮き上がれるスペースを確保するための深さです。

また、揚げ物をしている最中の温度を一定にキープするための厚みが重要です。揚げ物は食材に含まれる水分が蒸発して、そのスペースに油が入り込んでおいしくなるもの。水が沸騰する100℃よりも高い130〜200℃で調理するので、蓄熱製を保てるようにできています。

揚げ物鍋を使うことで油が飛び散らないで揚げ物を作れるので、ひとつは持っておきたいアイテムです。

ホーロー製の揚げ物鍋は、油のにおいが残りにくいのがメリットです。また、金属にガラスを焼き付けた素材なので、熱伝導率と保温性が高い特徴があります。

たくさんの揚げ物を調理しても油の温度を一定に保ちやすく、油汚れを落としやすいのも魅力です。デメリットは衝撃に弱い点で、ぶつけると割れる危険性もあります。

鉄製の揚げ物鍋は、熱伝導率・耐熱性・蓄熱製が優れているのが特徴です。もっとも揚げ物に適している素材で、高温でスピーディーにカラッと揚げられます。

また、とても丈夫な素材で傷もつきにくいのが魅力。使い続けるうちに油がなじみ、焦げ付きにくくなるので長く使いたい方におすすめです。ただ、水分が残ると錆びやすいので、こまめなお手入れが必要になります。

錆びつきにくいステンレスは、揚げ物鍋で1番人気のある素材です。使用後の片付けも簡単で、洗って乾かすだけで長期間使い続けられます。保温性もあるので、大家族の揚げ物を一気に作りたい方にも適した素材です。

デメリットは、油が多いとなかなか温まらない点。加熱ムラにより焦げ付く場合もあるので注意しましょう。

調理のプロが愛用する銅製の揚げ物鍋は、保温性と熱伝導率の高さが特徴です。油が温まるのが早いので、短時間で揚げ物調理をしたい方に適します。

他の素材と比較すると高価な商品が多いですが、外食気分でおいしい揚げ物を食べたい方におすすめです。油の酸化が早いのがデメリットなので、使用後の揚げ油はすぐに処理しましょう。

大きなサイズでも軽量で、熱伝導率が高いのがアルミ製の揚げ物鍋のメリットです。時間がなくて手早く調理したい方に適します。また、使用後のお手入れが簡単なのも魅力です。

一方、他の素材と比較して強度が低いので、金属製の菜箸などで傷がつきやすいのがデメリット。また、IHクッキングヒーターでは使用できません。

揚げ物鍋を購入する際にはサイズ選びも大切です。一人暮らしの方におすすめなのは16cmのミニサイズで、お弁当のおかずづくりにもぴったり。また、2〜3人分の揚げ物には20cm程度が、4人以上のファミリーには22〜24cmが適します。人数に合わせた適切なサイズ選びが、カラッと揚げる秘訣です。

揚げ物鍋と聞くと、丸型を思い浮かべる方も多いかも知れません。ですが、さまざまなメーカーから四角いタイプも販売されています。四角タイプは小さめサイズで細長いものが多く、少ない油で揚げられるのが特徴です。少量だけ揚げたい場合や、アスパラガスのような細長い食材を上げたい方にぴったりです。

揚げ終わった後も、鍋の角部分から油を捨てられるので後処理も簡単にできます。また、形状・サイズ的にかさ張りにくいので収納もしやすいです。オーソドックスな丸型タイプもいいですが、四角タイプもさまざまなメリットがあるのでおすすめです。

揚げ物鍋にはガスコンロのみでしか使えない商品もあるので、オール電化のキッチンにはIHクッキングヒーター対応の揚げ物鍋が必要です。鉄製やステンレス製でも、鍋底が平らでないものや脚がついたタイプはIHでの使用ができません。

また、ガスやIHをはじめオール熱源対応の天ぷら鍋もおすすめで、卓上調理器で揚げ物パーティーが楽しめます。

より気軽に揚げ物調理ができるように、揚げ鍋にはさまざまな付加機能があります。油の温度がひと目でわかる温度計が付いた商品なら、適温で調理できて初心者にも便利です。注ぎ口が付いていれば、調理後の油の処理がしやすくなります。

また、鍋の周囲を内側に向けたオイルガードも便利。油が周囲に飛び散りにくく、油ハネで火傷をする危険も減ります。でき上がった揚げ物を置ける揚げ網は、切れた油がそのまま鍋に落ちるので油切りの手間もスペースも不要です。

コスパのいいおしゃれなアイテムが人気のニトリでも、揚げ物鍋（天ぷら鍋）は販売されています。「両手天ぷら鍋」はスチール製で16cmのコンパクトサイズ。1～2人での揚げ物にぴったりで、赤いフタと持ち手がかわいらしいです。

IH対応の天ぷら鍋は20cmまたは22cmの円形鍋と、卓上でも使えるコンパクトな長方形タイプの3種類があります。さらに、「ストレーナー付きマルチポット」は揚げ物のほか、煮る・茹でるなど7役に使えて便利です。

せっかく挙げ物を作っても、中がべたついていたり生焼けだったりしては台無しです。おいしい揚げ物を作るには、4点のコツがあります。以下のポイントをおさえておきましょう。

1. 油を鍋の底から3〜3.5cm以上入れる
2. 食材の水分はキッチンペーパーなどで充分に取り除く
3. 油が食材に適した温度になるまで待って、一度にたくさん入れすぎない
4. 衣が剥がれないように、揚げ始めてから1分程度は食材に触らない

揚げ物を作る頻度が高い方には、オイルポットを使った再利用がおすすめです。オイルポットは酸化による油の劣化を防いで、鮮度がいいまま次の揚げ物に使える状態をキープします。

オイルポットには油に浮いたカスを濾過するネットが付いたものや、密封性が高いタイプなどがあります。素材や容量などの種類も豊富なので、油を節約したい方は検討してください。

使用済み油を直接流しに捨てるのは厳禁です。市販の油凝固剤で固めるか、新聞紙や牛乳パックを利用して廃棄しましょう。いずれの方法も油の温度が下がってから行ってください。

破れにくい袋や牛乳パックの中に新聞紙を詰め、使用済み油を染み込ませます。自然発火を避けるため少量の水も染み込ませ、口を密閉して燃えるゴミに出しましょう。

天ぷらやフライなどを作る頻度が少ないと、揚げ物鍋はいらないと考える方も少なくないです。フライパンや小さい鍋でも揚げ物はできますが、実際には少ない油での「揚げ焼き」に近い調理になります。

フライパン・小さい鍋を使用する際には、火が均等に通るように素材を薄く切るのがポイント。また、油が少なく高温になりやすいため、温度管理に注意しましょう。安全機能がうまく機能せず、発火する可能性があります。

テフロン加工のフライパンは劣化する可能性があるので避けましょう。フライパンまたは小さい鍋を使う場合は、危険を避けるため以下の点に注意してください。

• 油を入れすぎない：噴きこぼれの危険がある
• 油は少なすぎてもいけない：油の温度が上がり過ぎてはねやすくなる
• 食材を入れる量はほどほどに：油がはねやすくなる・油の温度が急に下がりカラッと揚がらない
• 調理中はそばを離れない
• 周囲にもの（特に燃えやすいもの）を置かない
• 蓋を使わない：やけど・過熱による発火の恐れがある

またIHクッキングヒーターもガスコンロと同様に、油の過熱による発火・火災の可能性があります。火を使わないからと油断せず、安全な使用を心がけましょう。

揚げ物鍋のおすすめ商品をご紹介しました。一人暮らしにぴったりなミニ鍋や業務用の大きなタイプなど、まずはサイズを確認しましょう。また、ホーロー製や鉄製など、素材ごとにメリットやデメリットもあります。自分が使いやすく家事が楽しくなるような揚げ物鍋を選んでください。