押入れ用除湿機おすすめ10選｜ウォークインクローゼットに！コードレス除湿機も

閉め切っている押入れやクローゼットに湿気がこもってしまっていると感じた経験はありませんか。実は、押入れやクローゼットは湿気が原因でカビや雑菌が繁殖しやすい場所です。お気に入りの服やカバンにカビが生えてしまうのは避けたいですよね。

そこで、押入れやクローゼットにも置ける除湿機を使うのをおすすめします。小型の除湿機であれば、限られたスペースでも設置できます。また、コンセントがない場合でも電気を使わずに除湿できるタイプもあります。

この記事では押入れ用の除湿機の選び方やおすすめの商品10選をご紹介します。押入れやクローゼットの中の湿度を下げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。湿気をとって大切な服やカバンをカビから守りましょう。

湿度・温度・栄養源・酸素といった4つがカビが繁殖する条件です。押入れやクローゼットなどの収納スペースに湿気がたまりやすい理由は2つあります。1つ目は、密閉性の高い住宅環境になっているからです。断熱性や気密性の高い住宅が増え、部屋の中の空気が入れ替わりにくいのが原因です。

2つ目は、クローゼットや押入れなどは閉め切っているケースが多いからです。狭い空間に服やカバンなどが多く詰め込まれているため、より空気がよどみやすくなります。この2つの理由で収納スペースは空気が循環しにくくなり、湿度が高くなるのです。

湿度は60%を超えたあたりからカビは活発になります。そのため、除湿器を使って湿度を下げるのは、カビ対策として非常に有効です。

ペルチェ式はペルチェ素子と呼ばれる電子によって水分を含んでいる空気を冷却し、結露させて湿度を下げる仕組みです。ほかの除湿機のタイプと比べて小型化しやすい特徴があるため、押入れやウォークインクローゼット用として狭いスペースに設置するのに適しています。

運転音も小さいので、寝室など静かに使いたい場所にも設置可能です。ただし、除湿機能はそこまで高くなく、リビングなどの広い空間や衣類乾燥の用途での使用には向いていません。

コンプレッサー式はエアコンの除湿機能と同様に空気を冷却して結露させて、湿度を下げます。梅雨や夏などの温度が高い時期に除湿効果が高いですが、5℃以下の寒い時期には除湿能力が落ちてしまいます。

運転中はコンプレッサーが振動する音が大きめなので、静かに使いたい場合は静音モードが付いているのか確認しましょう。また、電気代はデシカント式よりも安いので、ランニングコストは抑えられます。

デシカント式は除湿機内部にある乾燥剤に水分を吸着させてから、ヒーターで温めて湿度を下げる仕組みです。デシカント式の特徴は運転音が小さい点で、除湿機の音が気になる方におすすめです。

一方ヒーターを使用するため、消費電力が上がり電気代は高くつきます。また、ヒーター使用により運転を行うと室温も上がるので、気温が低い冬場の使用には向いていますが夏や梅雨の時期の使用には向いていません。

ハイブリット式はコンプレッサー式とデシカント式を両方兼ね備えた除湿機です。気温が高い時期はコンプレッサー式、気温が低い時期はデシカント式と自動で切り替えて運転を行います。

ただし、どちらの機能も搭載しているため本体が大きく10kgを超える重量の機種が多いです。押入れやクローゼットなど狭いスペースには入らないので、扉を開けて正面に設置するなど使い方が限定されます。

一般的に適用畳数以上の空間で除湿器を使うと、効果が得られるまで余計に時間を必要とします。除湿可能面積にあたる適用畳数をチェックしましょう。畳数が広いものほど除湿する能力は優れています。

適用畳数より狭い場所で使用しても大きな支障はありません。押し入れなどの狭い空間で使うなら参考程度に確認し、ウォークインクローゼットに置くときには広さに応じたものを選びましょう。

押入れやクローゼットの中が無電源の場合には、コードレス除湿器がおすすめです。除湿機の中に乾燥剤が入っていて、空気中の水分を吸収します。乾燥剤が吸収しきった後は、付属のケーブルにつなぐと熱によって乾燥剤を復活できます。除湿剤と違い使い捨てではないので、環境にも優しいエコな除湿機です。

空気中の水分をタンクに貯める仕組みなので、タンクが大きいほど排水する回数を減らせます。容量が2リットル以上のものなら就寝時も安心です。ただし、タンクが大きいと除湿機本体も大きくなるため、押入れやクローゼットなどの限られたスペースには入れられなくなってしまうかもしれません。

除湿機の排水タンクに蓋が付いているタイプが一般的に使われています。排水するときに水がこぼれる心配がありません。一方で、最近では蓋がないタイプの排水タンクも増えていて、排水する時に蓋を外す手間はなく時短になります。

除湿機はタンクが満水になると自動で運転が止まります。満水になる度に排水タンクの水を捨てるのが面倒と感じるのであれば、除湿機にホースを取り付けて自動で排水を行う機能が付いている除湿機がおすすめです。ただし、ホースが届く範囲に排水できる洗面所などが必要となるため、設置できる場所は限られます。

除湿機の中は湿った空気を取り込むため、常に湿っている状態になりやすくカビや雑菌が生えてしまうケースもあります。そこでおすすめなのが、除湿運転終了後に除湿機内を乾燥する「内部乾燥機能」が付いている除湿機です。除湿機を長期間使わない前に乾燥させると、次に使うときにも臭いやカビが気になりません。

除湿機で意外と多い悩みに運転音がうるさい点があります。とくに寝室など静かな空間では運転音や振動音が気になります。そこで、静かに運転したい時のための静音モードが付いている除湿機がおすすめです。少し除湿機能自体は下がりますが、音を気にせずにいつでも使えます。

除湿機はタンクが満水になると自動で運転停止するタイプが多いですが、その機能が付いていない除湿機の場合はタイマーが付いていると安心です。外出時や就寝時にタイマーをかけておくと、つけっぱなしを防ぎます。つけっぱなしによる電気代が気になる方にもおすすめです。

除湿機には温度・湿度などのセンサーが付いているタイプもあります。除湿機自体が快適な温湿度になるよう自動で運転するため、面倒な設定が必要ありません。電気代も抑えられるエコモードが搭載されている場合もあり、あると便利な機能です。

除湿機を部屋干ししているときに使用したい場合にあると便利なのが、消臭機能です。部屋干しはどうしても空気がこもりやすく嫌な臭いが充満しがちです。衣類乾燥モードを使うと部屋干ししてもすぐに洗濯物が乾くだけでなく、長時間湿っているときに出る臭い自体も防げます。

パナソニックの除湿機は独自技術である「ナノイー」が搭載されています。ナノイーを使うと、ウイルスや臭いの原因となる有害物質と結びつき無害化します。衣類乾燥モードや内部乾燥機能など多機能な除湿機が欲しい方におすすめです。

シャープは空気清浄機能の「プラズマクラスター」が搭載された除湿機を多く販売しています。部屋干し中の臭いが気になる方や、空気清浄機の代わりにも除湿機を使用したい方におすすめです。価格面でも非常にコスパがいいと評判で、手厚い保証も付いています。

コロナは暖房器具などの空調機器を販売している日本のメーカーです。コロナの除湿機はHシリーズ・Sシリーズ・Pシリーズの3種類があり、衣類乾燥や除湿の機能・サイズによって分けられています。とくに、衣類乾燥機能に力が入っているため、部屋干しをする機会が多い方におすすめです。

アイリスオーヤマは除湿機の種類が豊富で、大きさ・除湿方式・価格・機能などの選択肢が広いです。どんな除湿機がいいのか迷っている場合は、一度アイリスオーヤマを検討してみては。ジェネリック家電の販売としても有名なので、価格もほかのメーカーよりも安い場合が多いです。

センタックは灯油やお風呂用のポンプを主に販売しているメーカーです。除湿機は小型タイプが多いため、押入れやクローゼットの狭いスペースに設置したい方におすすめです。さらに、小型の下駄箱用の除湿機も販売しています。

1kW当たりの電気代を27円とすると、除湿機のタイプごとの電気代は次の通りです。

デシカント式が一番電気代がかかり、ハイブリット式はデシカント式とコンプレッサー式の中間くらいの電気代です。除湿機能力は低いですが、ペルチェ式であれば24時間つけていても21.6円です。

除湿機の電気代を節約する方法をいくつかご紹介します。

• 電気代の安いペルチェ式やコンプレッサー式の除湿機を選ぶ
• 窓を開けて換気する
• 扇風機や換気扇と併用する
• 電気代が高くなりやすい衣類乾燥モードではなく、通常運転やエコモードを使う
• 除湿効果があるグッズを使う

除湿剤は下駄箱や押入れの狭いスペースの除湿には向いています。中に入っている乾燥剤によって水分を吸収し、乾燥剤がなくなったときに水を捨てて処分します。電気を使わないので場所を選ばず設置できますが、デメリットは除湿できる範囲が狭く使い捨てである点です。

押し入れ・クローゼットでの除湿器の使い方は、大きく分けて2種類あります。押し入れやクローゼット内に余裕がある場合は、内部に設置してしまうのが一番です。それが難しい場合には、そうした収納のある部屋に設置しましょう。それだけでも、かなりの湿気を取り除けます。

押し入れやクローゼットの外に置く場合は、中に除湿機の風が届くように置くのが効率的に除湿するポイントです。

押入れ用除湿機はコンパクトなサイズだと狭いスペースにも設置できます。自分の生活に合った除湿機を選んで、服やカバンをカビから守りましょう。ぜひ、本記事を参考にして快適に使用できる押入れ用除湿機を見つけてください。