【2023】振れ取り台おすすめ8選｜人気のゴリックスや自作・代用も紹介

ロードバイクのような軽量ホイールの自転車に乗っていると、中古になるほどホイールに振れが発生しやすくなります。ホイールのスポークにはニップルが付いており、自然と緩むためです。その場合、振れ取りをするのに細かい調整が必要になります。

そんな振れ取りの作業を楽にしてくれるアイテムが振れ取り台です。振れ取り台があればホイールの状態が確認しやすくなるため、作業時間を大幅に短縮できます。また、正確な調整ができるのでホイールを長く使い続けられます。

しかし、どの振れ取り台が自分に合っているか分からない方も多いですよね。そこで本記事では、振れ取り台の選び方やおすすめ10選をご紹介します。また、振れ取りの方法や100均グッズでの代用が可能かも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ホイールは使用している内に振れが発生します。この振れを取るときに役立つのが振れ取り台です。振れ取り台を使用する主なメリットは以下の通りです。

• 自由に空転させられる

リムに合わせて動かせる突起があり、振れがあるかを初心者でも一目で確認できます。プロでも使用する工具なので、振れ取りを自分で行いたいなら必須のアイテムです。

• 自分でホイールを組める

ホイールを組んだ後は振れを必ず確認する必要があります。後々自分でホイールを組んでみたいなら、振れ取り台を購入しておいて損はありません。

振れ取り台の精度が低いと、タイヤを空転させてもがたついて振れが見つけにくくなります。精度の低い振れ取り台に合わせて調整すると、かえって振れが悪化する可能性も高いです。

精度が高ければ振れをすぐに見つけられるので、作業もスムーズになります。振れ取り台に限らず、工具を購入するときは必ず精度が高いかどうか確認してください。

振れ取り台のスペックに精度が記載されていることはほとんどありません。基本的に高価なモデルほど精度が高い傾向があり、口コミも参考になります。また、品質の高い製品を作っているメーカーかも確認しましょう。

ホイールを振れ取り台に設置しやすいかもチェックしましょう。特に、大きいホイールだとタイヤを外さなければならないモデルもあります。

MTBやシクロではスルーアクスルが使われているホイールが多いです。スルーアクスルのホイールを固定するときは専用のアダプタが必要で、振れ取り台が対応できるホイールのサイズが小さくなる場合もあります。自分の乗っている自転車のホイールに対応できるか必ず確認してください。

振れ取り台だけではうまく振れ取りできないこともあるので、付属品があるかもチェックしましょう。

振れ取り台を購入するときは価格帯にも注目しましょう。工具の精度は基本的に値段に比例していることが多く、しっかり整備したいなら高価な工具を買う必要があります。

【価格帯ごとの特徴】

一方、安さを重視するなら中古品もおすすめ。元々質のいいものを低価格で入手できるのが中古の魅力です。ただ、いくら安くても経年劣化の大きいものは避けるのが無難です。購入の際は、商品の現状を必ず確認するようにしましょう。

スタンド・ポンプ・パーツなど、さまざまな自転車用品を販売しているメーカーです。コスパに優れていて、初心者でも手を出しやすい価格の製品が充実しています。

振れ取り台についてもコスパが高く、お試し感覚で使ってみたい方におすすめです。最初から高い製品を買うのに抵抗がある方はゴリックスを選びましょう。

自転車のトレーニング機材を中心に販売しています。自転車スタンド・ツール・アクセサリーなど、幅広いアイテムを取り扱っている有名なメーカーです。

品質が高いことで有名で、振れ取り台の精度も優れています。セット販売が充実しているので、工具をまとめてそろえたい方におすすめです。

世界最大の自転車用工具メーカーです。プロのレースメカニックはもちろん、ホームメカニックにも愛用されています。工具メーカーのホーザンが日本総代理店になっています。

たくさんの特許を取得している上にメカニック講習会を開くなど、大きな影響力を持つメーカーです。本格的なプロ向けの製品が多いので、高くてもいいものを使いたい方におすすめです。

ホイールのリムがハブの中心に来るように調整するプロセスを「センター出し」と言います。センター出しが上手くできていないと、ハンドリングなどに支障をきたす場合があります。

センター出しでは、「センターゲージ」と呼ばれる専用道具を用いて行うのが普通です。センターゲージはホイールの中心を確認し、センター部分がきちんと真ん中に出ているかを確認する道具。センターゲージを使わずにセンター出しをすることも可能ですが、難易度は一気に上がります。

【振れ取りに必要な工具】

• ニップルレンチ
• センターゲージ
• スポークテンションメーター

ニップルレンチで作業を行い、センターゲージ・スポークテンションメーターで状態を確認します。センターゲージやスポークテンションメーターがなくても作業は可能ですが、調整がずれる可能性が高いため、必ず工具を揃えてから作業しましょう。

振れには左右に振れている横振れと、上下に振れている縦振れがあります。まず振れを確認し、緩んだスポークを締めていきましょう。具体的な作業手順をご紹介します。

【振れを確認】

1. 振れ取り台にホイールをセット
2. 振れ取り台の尖った部分をホイールに合わせ、少しだけ隙間を空ける
3. ホイールを回し、隙間が一定になっているかチェック

【振れ取りの手順】

1. ホイールが振れている方向と逆のスポークを締める(40°以上回さないように注意)
2. 回した前後のスポークを少しだけ締めてテンションを調整する
3. 空転させて振れがなくなったか確認
4. センターゲージ・スポークテンションメーターを使い、ホイールのセンターとスポークの張りを確認

ニップルは自然と緩んでいくため、基本的にニップルを締めて振れを取るよう心がけましょう。

ホイールの振れ取りをするには、100均グッズでも代用が可能です。購入する備品は結束バンドとマスキングテープで、その他にニップルレンチと はさみがあれば大丈夫です。

振れ取りの場所に結束バンドを貼り、はさみで長さを調整します。ニップルのサイズは事前に確認しておきましょう。

振れ取り台にお金をかけたくない方は自作も可能です。素材によって値段は変わりますが、3,000円〜5,000円程度あれば作成できます。

しかし、自作した振れ取り台で高精度の調整を行うのは難しいです。振れ取り台は安いものであれば1万円程度で購入できるので、基本的には既製品を使用するのをおすすめします。

【プロに依頼するメリット】

• 1回あたり1,000～2,000円と安価
• 高い精度で調整してもらえる
• スポークが折れるようなトラブルの心配がない

振れ取りはプロの自転車屋に依頼できる上に料金も安価です。工具を購入すればその後の費用はかかないものの、振れ取りの頻度は1年に1回程度なのでコストの差はほとんどありません。自分でホイールを組む予定がない方や、整備が面倒な方はプロに依頼するのもおすすめです。

振れ取り台があればホイールの振れを取ったりホイールを組んだりできます。自転車は乗るだけでなくメンテナンスも楽しめるスポーツです。本記事を参考に自分に合った振れ取り台を選んで、整備を楽しみましょう。