【2023】非金属タイヤチェーンおすすめ15選｜分離型も！簡単装着は？

冬の雪道や凍結した道路を安全に走行するため、スタッドレスタイヤ以外にも有効なのが「タイヤチェーン」です。雪が降る地域だけでなく、スキーやキャンプに行く人にとっても必要なアイテムとなっています。

最近では、オートバックスなど車用品量販店に金属チェーンのほかに非金属タイヤチェーンとしてゴム製や布製・分離型などのアイテムも揃っており、購入を検討する方が増えています。ただ、非金属タイヤチェーンは種類も多く取り付け方法などさまざまです。特に、初めて購入する場合は「取り付けやすいのはどれ？」「寿命はどれくらい？」など迷うケースも多いと思います。

そこで今回は、非金属タイヤチェーンの選び方などに加えおすすめの商品を15選紹介します。また記事の後半では、人気カー用品メーカーの非金属タイヤチェーンもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

雪道や凍結した路面の走行を可能にするのがタイヤチェーンやスタッドレスタイヤです。以前は、すべり止め対策がされていれば、高速道路でもスタッドレスタイヤでも通行可能でした。ただし、2018年12月に改正された新たな「チェーン規制」では、タイヤチェーンの装着が必須となりました。

「チェーン規制」は、過去に立ち往生や渋滞が発生した勾配の大きい山や峠部の国道や高速道路で出される可能性があります。タイヤチェーンは使用時に装着する煩わしさがありますが、スタッドレスタイヤでも走行できない新雪や完全に凍結したアイスバーンでも走行できる高い走破性が魅力です。

タイヤチェーンは、雪が降った後の雪道を走行しようと急に購入しようと思っても、販売店に自分の車にあうサイズがない場合もあるので注意が必要です。タイヤチェーンは車のトランクにも収納できるサイズなので、事前に1セット入手しておくことをおすすめします。

非金属タイヤチェーンは金属製よりも横滑りしづらいのがメリットです。振動や走行音も金属製に比べて少なく、トンネルでも走行も可能です。金属の突起がついている商品もあり、最近では価格も金属製とあまり変わりません。

非金属タイヤチェーンのデメリットには、取り付けの難しさが挙げられます。取り付けに力が必要なものが多く、女性や高齢者が1人で装着するのが困難な場合もあります。

しかし、材質をチェックすれば取り付けやすさが変わるので、ぜひ確認してから購入してください。また、必要な時にきちんと取り付けられるように、冬が来る前に1度装着の練習をしておくことも大切です。

金属と非金属のタイヤチェーンは、一概にどちらの方がいいとはっきり断定できません。価格なども含めて自分の好みで選んで構いません。金属は価格が安く収納もしやすい一方で、グリップ力が低いのが特徴です。

反対に、非金属は乗り心地が圧倒的にいいものの、収納がしづらかったり取り付けづらかったりするデメリットがあります。収納のしやすさ・乗り心地・価格などの観点からどちらにするか選ぶのがおすすめです。

タイヤチェーンは、タイヤのサイズに合っていなければ装着できないため、購入前に適合サイズを確認してください。装備しているタイヤの側面に「タイヤ幅」「偏平率」「ラジアル構造」「リム径」の順番にサイズが記載されています。

また、サイズを合わせるなら「クリアランス」を確認しておくのもおすすめです。クリアランスとは、​​タイヤ・ホイールとフェンダーの隙間やタイヤと部品であるサスペンションの隙間を指します。こちらが不足していてもタイヤチェーンを装着できない事態に陥るため、しっかりチェックしてください。

ゴムやウレタンは乗り心地重視の方におすすめの材質です。走行中も静かに安定して走れるので長距離の運転で雪道を移動する方にもぴったりです。また、金属製よりも価格が高いものの、乾燥した道路でも劣化しづらいため着脱の手間を省けます。

たくさんの商品が通販サイトでも販売されており、選びやすいのも魅力です。日本製や簡単装着など、ニーズに合わせて購入できます。

女性や高齢者でも簡単に装着できるものを探しているなら、「布製」の非金属タイヤチェーンがおすすめです。ゴムやウレタンに比べると着脱に力を有さず、さっと取り付けられるのが魅力です。また、コンパクトでまとめやすいため、緊急時用として車に積んでおけます。

しかし、劣化しやすいのも特徴で、タイヤチェーンを装着していないと走れない「チェーン規制」の場合走行不可になる可能性もあります。日常に取り入れるよりも、もしもの時の応急措置として使いやすい材質です。

タイヤ全体を覆うようにカバーするのが「ネット型」です。タイヤを覆うのでよりスリップしづらく性能が高いのが特徴です。ゴムやウレタン製が多く、引き伸ばしながら車に装着します。そのため、装着に力を有する商品が多く、女性や高齢者では取り付けが難しい場合もあります。

また、折りたためないため収納力に欠け、車の中に常備しておくのが難しいタイプです。持ち運んで使うよりも、雪が多く降る地域で常に装備しておくのにおすすめです。

「分離型」はネット型と異なり、タイヤをいくつかのポイントに分けて覆うタイプです。部分的にしか覆えないので、全体を覆うネット型よりは性能が劣ります。しかし、コンパクトで収納力があるため、車に積んでおくのに丁度いい種類です。

タイヤのサイズに合えばどの車にも取り付けられるので、緊急時に貸し借りできるのも魅力的です。取り付けも簡単で、急に雪が降ってきた時でもサッと装着できます。

タイヤのホイールに通して固定をするのが「結束バンド」タイプです。タイヤのサイズや車の種類を選ばずに装着できます。また、通して留めるだけなので女性でも高齢者でも簡単に取り付けられます。

価格も安く、1回限りや複数回使用できるものなどさまざまなタイプが販売されています。しかし、長距離の運転には不向きで、破損しやすいのも特徴です。車のトランクに積んでおいて緊急時に使用することをおすすめします。

タイヤチェーンの中でも、定められた基準をクリアした商品が「JASAA認定品」です。以下、7つの項目をクリアした品質の高い商品です。頻繁に使用する方や長距離運転をする方など、安全走行を重視するならJASAA認定マークがある非金属タイヤチェーンを選んでください。

• 道路を破損させない
• 着脱の簡単さ
• 走り心地
• アイスバーンへの強さ
• 高速道路の本性やインターンチェンジの坂道をクリアできる
• 600km以上の耐久性
• 滑らかな走り心地

イエローハットやオートバックスなどの有名なカー用品メーカーで購入するのもおすすめです。Amazonなどの通販サイトよりもJASSA認定品が数多く販売されているため、品質にこだわりがある方でも選びやすいです。

また、各メーカーの通販サイトで購入するのはもちろん、オートバックスなら料金が発生するものの店舗で装着を依頼できるので、タイヤチェーンが初めての方でも安心して走行できます。

非金属製タイヤチェーンは使用の有無に関わらず、素材のゴムなどが経年劣化し、寿命がくると切れてしまう恐れがあります。劣化を防ぎ長持ちさせるためには、使用後は水洗いをして汚れを落とし、乾燥させ直射日光を避けて保管するようにしましょう。

また、実車走行試験によって600km以上の走行耐久性があると認められた非金属製タイヤチェーンには「日本自動車交通安全用品協会」から認定マーク「JASA4なります32」または「JASA433」が付与されるので参考になります。

布製タイヤチェーンは取付けが簡単で振動・騒音が少ないというメリットがありますが、寿命が短くグリップ力に欠ける傾向にあります。そのため、長距離の雪道走行ではなく、短い距離を走行する応急対応として装着するタイプと言えます。

ここでは、非金属製タイヤチェーンを実際の取り付け方について解説します。付属の取扱い説明書をよく読み、必ず駆動輪の方に取り付けます。駆動輪が前輪または後輪かは車種によって異なりますので確認してください。また事前に取り付けの練習しておくことをおすすめします。軍手などの手袋をはめると、手を汚さず安全です。

1. 事前準備：
   チェーンを拡げてスパイク部分の面を上に、ジョイント部分を手前に来るように駆動輪の前に敷きます。
2. ジョイントをロック：
   チェーンを駆動輪のタイヤ裏面にハの字になるように回し込みます。チェーン両端を持って、タイヤ奥側の上部まで持ち上げ、ジョイントを差し込みロックします。
3. フックの取り付け：
   タイヤの前面側のチェーンをタイヤに添わせながら、タイヤ上部の手前側のフックを固定します。同じ要領でタイヤ下部のジョイントを奥側、手前側の順で固定していきます。
4. ロック部を締める：
   専用ハンドルで、まず下側のロック部をカチッと音がするまで回転させて固定します。同じ要領で残りのロック部を回転してロックします。
5. 試走：
   数mほど走行してみて、ロック部の固定やたわみがないこと、またフェンダーやシャシー部分などに接触していないことを確認すれば完了です。

非金属タイヤチェーンは種類が豊富で、取り付けやすさや耐久性・乗り心地など選択の幅も広いです。またタイヤチェーンを購入する際には、車のタイヤに合わせたサイズを選ぶことが重要です。ぜひこちらの記事を参考にされて、雪道でも安全走行できる非金属タイヤチェーンを見つけてください。