飲む日焼け止め10選！ファーンブロックやフラバンジェノール配合サプリも紹介

日焼け止めといえば、肌に直接紫外線を反射させるジェルやクリームなどを塗るタイプが一般的です。そんな中、最近では飲むと日焼け止め効果が期待できる「飲む日焼け止め」が多数登場しています。

飲む日焼け止めには紫外線が原因のさまざまな肌トラブルを予防する効果が期待できる成分が含まれており、それらの成分を摂取することにより身体の内側から肌トラブルの原因にアプローチして日焼けケアができます。

今回は飲む日焼け止めの仕組みや効果が期待できる成分、おすすめの飲む日焼け止め10選に加えて、飲む日焼け止めを使う上で知っておきたい情報もご紹介します。日焼け対策方法を探している方や飲む日焼け止めを探している方は、ぜひ参考にしてください。

一般的な肌に塗るタイプの日焼け止めとは異なり、飲む日焼け止めとは日焼けケアの効果が期待できる成分を含んだサプリメントのことです。従来は日焼け止めを塗布しなければ防げなかった紫外線による肌トラブルを、身体の内側からケアできます。

肌が弱く塗るタイプの日焼け止めがなかなか使えない人や日焼け止めによる肌荒れや肌トラブルが気になる人でも使いやすく、日焼け止めを塗りにくい箇所にも効果が期待できるのが、飲む日焼け止めのメリットです。

日焼けが元で起こる肌トラブルには、シミやシワ、くすみなどがあります。これらは、紫外線を浴びると多く発生する活性酸素が原因の1つです。飲む日焼け止めには、肌トラブルの原因である活性酸素に対抗する抗酸化作用を持つ成分が含まれています。

飲む日焼け止めは抗酸化作用を持つ成分を摂取することで、身体の内側から肌トラブルの原因にアプローチします。なお、飲む日焼け止めのみでは肌への物理的な刺激をカバーできないので、塗る日焼け止めを併用するのがおすすめです。

中米原産のシダの一種であるファーンブロックから抽出された植物エキスです。古くから中米では日焼け止めや皮膚トラブルに使用されていた植物で、日焼けが原因の肌トラブルに効果を発揮します。

皮膚の抵抗力を高めたり紫外線による老化に抵抗する効果が期待できる成分で、現時点では副作用が認められていない安全性の高さも魅力です。

飲む日焼け止めの成分として、最も注目を浴びている成分がニュートロックスサンです。スペイン産の天然シトラスとローズマリーの葉の抽出物を配合したポリフェノールの一種で、紫外線を浴びた際に発生する活性酸素に働きかけます。

活性酸素をコントロールし、さらに肌の炎症を抑えることで日焼けによるシミや老化に働きかけます。

フラバンジェノールはフランス南西部のランド地方の海岸に自生するフランス海岸松から抽出された天然のポリフェノールです。フラバンジェノールには、シミや日焼けの原因となるメラニンを生成する「チロシナーゼ」を阻害する働きがあるとされています。

つまり、フラバンジェノールを摂取してメラニン生成を抑えることにより、日焼け止め効果が期待できるのです。

「ゴジベリー」としても知られるクコの実は、杏仁豆腐の上に乗っている実としておなじみではないでしょうか。このクコの実は、「食べる日焼け止め」といわれるほど、日焼けによる炎症予防の効果や美肌のためのビタミンやポリフェノールを多く含むことで知られます。クコの実から抽出したエキスには抗酸化作用のほか、細胞の衰えを防ぐ効果が期待できます。

前述のように、飲む日焼け止めに含有されている成分は複数あり、商品によって使われている成分が異なります。天然のポリフェノールを使用している製品が多いですが、成分の種類に加えて含有量もチェックしましょう。

ニュートロックスサンの場合、1日分の推奨量である250mg以上含有している場合のみ日傘のロゴマークが付いているので、ロゴの有無も要チェックです。

飲む日焼け止めは口に入れて飲むものなので、安全性には十分気をつけたいところです。怪しいメーカーが製造するものや信頼性のない販売元の製品は避けてください。

最も信頼性が高いのは、やはり日本製の飲む日焼け止めです。また、購入後に問い合わせができるサポート体制の有無や信頼性も、購入前にチェックしておきましょう。

飲む日焼け止めは1回飲んだだけですぐに効果が出るものではないため、ある程度継続して飲む必要があります。飲みにくいサプリは継続しづらいものなので、飲みやすさも重視しましょう。1錠あたりの錠剤のサイズが小さく飲み込みやすいもの、1日あたりの服用回数が少ないものは比較的飲みやすく、続けやすいのでおすすめです。

飲む日焼け止めは、あくまでも身体の内側から紫外線によるダメージを軽減する効果が期待できる成分を摂取するためのサプリメントです。そのため、飲めば日焼けそのものを防止できるわけではありません。また、飲む日焼け止めは外出するときに都度飲む程度では効果が期待できるものではないので、継続して飲むのが基本です。

なお、アメリカのアメリカ食品医薬品局（FDA）では、飲む日焼け止めは耐水タイプでSPF30以上の塗る日焼け止めと併用することが推奨されています。しっかりと日焼け対策をしたいなら、塗る日焼け止め両方を使用することをおすすめします。

飲む日焼け止めについて検索をしていると、副作用として「白髪が増える」という声が聞かれます。その理由として、飲む日焼け止めに含まれる「L-システイン」にメラニンの生成を抑える働きがあることが挙げられます。

メラニンは肌のシミや日焼けの原因となる物質ですが、同時に髪の色を決める物質でもあります。そのため、飲む日焼け止めでメラニン生成を抑えることで髪の色素も抑えられてしまうのでは、と懸念する方がいるようです。しかし実際は、飲む日焼け止めで白髪が増えたというエビデンスはありません。

また、L-システインは代謝をアップさせて髪のターンオーバーをサポートすることから、髪の健康のためにも適切な量を摂取することが大事です。なお、妊娠・授乳中の女性や投薬を受けている方は、念のために飲む日焼け止めを摂取する前に医師へ相談することをおすすめします。

飲む日焼け止めは、1日に数粒飲むだけで手軽に身体の内側から紫外線ケアができます。もちろん、飲むだけで日焼けをしないわけではないので、しっかりと日焼け止めをしたいなら塗る日焼け止めと併用して、効果的に日焼け対策を行いましょう。