手作りビールキットおすすめ17選｜違法になる？まずいビールにならない作り方も

ビールは一般的にスーパーやコンビニで購入するものですが、最近は東急ハンズや通販で手作りビールキットが購入できます。スーパーやコンビニよりもコスパがよく簡単に作れ、自分で作り上げたオリジナルビールは格別に美味しいですよ。

しかし、ビールキットには種類があり、味わいや作り方で選び方がさまざまです。「手作りビールは本当に美味しいの？」「まずいビールにならない？」「ビール作りは違法ではないの？」「初心者でも簡単に作れる？」など疑問に思う点もありますよね。

そこで、今回はビールキットの選び方やおすすめの商品15選をご紹介します。また、ビール醸造キットの注意点や選び方・ビールがまずくなる原因・美味しいビールを手作りするコツも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ビールキットとは市販のモルト缶に加えて、ビールを手作りするうえで必要な酵母や砂糖などがセットになった商品です。モルト缶とは麦芽（モルト）を粉砕して精製し、加熱処理をした液体を缶に詰めたものを指します。

ビールキットには必要な材料だけでなく、ポリタンクや道具がセットになったスターターキットも販売されていて人気です。スターターキットを購入してしまえば別途で道具を購入して揃える必要もなく、初心者でも簡単にビールが手作りできるのでおすすめします。

日本の法律「酒税法」では、酒類製造免許を持たないものがお酒を作る行為は禁止されています。免許を持たずに製造した場合、10年以下の罰金もしくは100万円以下の罰金が科せられます。

「ビールキットで手作りしたら違法ではないのか？」と考える方もいますが、アルコール度数に気をつけて作れば法律には違反しません。下記で説明しているアルコール度数に関しての内容を参考にしてください。

法律で定められているアルコールの定義は「アルコール度数1%以上」です。そのため、度数が1%以下の手作りビールは法律違反ではありません。ビールキットを購入する場合は、できあがったビールの度数に注目し、製造方法や注意書きをチェックしましょう。

海外製のビールキットの場合、アルコール度数が1%を超える商品も販売されています。アルコール度数1%超のビールを自分で作る場合は税務署長の免許が必要です。違反した場合、10年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金を課されます。

飲み慣れた定番の味を手作りするなら「ラガー」がおすすめです。ラガーは日本で販売されているビールの中でも多く流通している種類で、ごくごくと飲みやすい特徴があります。クセがあるものよりもすっと飲めるビールを作りたい方は、ぜひチェックしてください。

香り高い手作りビールを楽しむなら「エール」がおすすめです。ラガービールのようにごくごくと飲むものではなく、ワインのようにフルーティーで独特の香りを楽しみながら飲みます。普段は飲まない味のビールを楽しみたい方にぴったりの種類です。

苦味が強く飲み応えのあるビールを求めるなら「IPA」がおすすめです。ラガーやエールよりもホップを大量に使っているためかなり強い苦味や香りが特徴で、飲み始めるとクセになってしまう場合があります。

「自然発酵ビール」は独特な香りと酸味の強いのが特徴です。天然酵母を使用してじっくりと発酵させるビールですが、ビールキットとして販売されているのはごくわずかしかありません。ラガーやエールとは異なるタイプのビールを味わいたい方におすすめです。

初めてキットを使用して手作りビールを製造するなら「スターターキット」がおすすめです。仕込んだビールをしまうポリタンク・モルト缶・砂糖・調理道具・完成したビールを入れる瓶など、必要な材料がすべて揃っています。

ビール作りは道具や材料が多く揃えるのが大変なのに加えて、家庭であるもので保存ができない場合もあります。初めての場合は必要なものをすべて揃えられるスターターキットをチェックしてください。

ビール作りが2回目以降の場合は「モルト缶」や「砂糖」など必要な材料だけを買い足してください。スターターセットはすべての材料や道具が揃っている分値段が高くなります。ビールをしまうポリタンクなどは消毒をして使いまわせるため、新しいものを再び購入するよりも必要な材料だけ購入した方が費用を抑えてビール作りが可能です。

難易度が低くより手軽に作れるのが「煮込まないタイプ」のビールキットです。モルト・ビール用イースト・ホップを混ぜ込んでポリタンクに入れるだけで完了です。煮込むタイプに比べて味が劣ってしまうものの、大きい鍋が不要で煮込み時間を短縮してビールが作れます。

より風味豊かでコクのあるビールを作るなら「煮込みタイプ」のビールキットがおすすめです。大きな鍋や煮込みに時間がかかってしまうものの、見た目もクリアでより美味しいビールが手作りできます。

煮込まないものに比べると手作りの難易度が上がってしまうため、初心者で煮込みたい場合は短時間で煮込めるキットを選んでください。

より本格的に造るなら煮込むタイプの中でも「じっくり煮込んで醸造するタイプ」がおすすめです。煮込み時間が1時間以上のもので、休日などに時間をかけて本格的なビールを手作りしたい上級者向けです。

ただし、長時間煮込むタイプはホップの香りが飛んでしまうため、香りの強いビールを作りたい方はフレーバーホイップも購入してください。

初めてビールを手作りするなら20L以上作れる大型の容量のビールキットがおすすめです。市販されているモルト缶は、約20Lで1缶を使い切ります。元から20Lを作ってしまえば、細かく材料を計測する必要もなく、次回からも道具を使い回ししやすいです。説明書に書かれている手順で材料を入れるだけなので初心者にも簡単につくれます。

ビール作りに慣れている人は「10L程度」のビールキットがおすすめです。材料を細かく計測する必要があり、より難易度が上がるため楽しみながら作れます。しかし、10Lの場合はモルト缶を使いきれない場合が多いため保存に注意しましょう。

モルト缶は開封してしまったら冷蔵保存が必要です。また、長期間保存すると匂いや色が変わってしまうため、開封後はなるべく早く使い切ってください。

苦味が欲しい方やホップを加えるのが面倒な方は「ホップ添加あり」の商品がおすすめです。ホップが入っていれば苦味に加えて豊かな風味のあるビールを楽しめます。また、あらかじめホップが含まれているので、別途で購入して加える必要がないのも魅力です。ただし、苦味の調節ができないため注意しましょう。

苦味が苦手な方や好みの苦味に仕上げたい方は「ホップ無添加」がおすすめです。モルト缶にホップが含まれていないため、自分自身で購入して加えます。添加されているものとは違い手間がかかるものの、苦味を抑える・苦味を強くするといった調節が可能です。

現在東急ハンズではセットになったビールキットの通販は行っていませんが、ビールの素やビール用ペットボトルは販売しています（2023/4/30時点）。手作りビールキット専門通販サイトの「ブリューランド」や「アドバンストブルーイング」・Amazon・楽天・ヤフーショッピングなどの通販サイトでは、ビールキットが購入できます。

その他にもジョッキ・タンブラー・グラスなど、ビールやお酒を飲むのに欠かせないグッズがたくさん売っているので、気になる方はぜひチェックしてください。

ビールを作るときにまずくなってしまう原因は雑菌です。ビール作りの工程は煮る・混ぜる・発行させるだけの簡単な作業ですが、カビなどの雑菌が混ざり合ってしまうと、ビール酵母の働きが悪くまずいビールになってしまいます。

ですので発酵用のポリタンクやビールを入れる瓶など、ビール作りに関する容器はしっかり消毒しておきましょう。なかには殺菌用アルコールスプレー・消毒スプレー・洗浄ブラシ・温度計付きのスターターキットがあるので初心者におすすめです。

材料を仕込む前に必ず使用する道具はすべて消毒をしてください。

1. 大きな鍋にお湯を沸かします（2L程度）
2. 沸騰をしたらビールの素を加えます
3. 素を溶かしたらタンクに注いで、水を決められた量加えます
4. 26度まで冷めたらイースト菌を加えます

材料の仕込みが完了したらあとは発酵をさせるだけです。

1. 材料をすべて入れたポリタンクを1週間〜10日程度1次発酵させます
2. 1次発酵が済んだら消毒をした瓶やペットボトルに詰めて2週間程度2次発酵をします

1次発酵は作るビールに応じて温度管理が必要です。また発酵を促進させるために2次発酵の前に砂糖を加えてください。消毒不足・温度管理不足・砂糖を入れない・発酵時間が短いもしくは長いのはすべてビールがまずくなってしまう原因なので注意をしてください。

今回はビールキットの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。ビールキットはセット内容や作りたいビールの味で選び方がさまざまです。ビールキットがあれば初心者でも簡単に美味しいビールの手作りができるので、ぜひこちらの記事を参考に美味しいオリジナルビールを楽しんでください。