電撃殺虫器おすすめ14選｜デメリットはある？コバエへの効果や口コミも

どんなに部屋を閉め切っていても、蚊やコバエは入り込んでくるものです。広い一軒家や庭を所有している場合は顕著で、虫の侵入そのものを完全にシャットアウトは難しいといえます。また家庭菜園・畑をお持ちの方も、大事な作物から蚊やコバエなどを遠ざけたいですよね。

善後策としておすすめなのが、今回取り上げる電撃殺虫器です。電撃殺虫器は手軽に取り付けられて操作も簡単。製品によっては無害や無音のものもあり、デメリットなしで導入できる場合も珍しくありません。

そこで本記事では、電撃殺虫器の選び方・おすすめメーカー・口コミ・おすすめ商品11選を紹介します。電気のコバエ取りならではの危険性を心配する方のために、電撃殺虫器の効果・リスクについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

まずはじめに、電撃殺虫器の特徴を紹介します。電撃殺虫器の仕組みと効果、電撃殺虫器のメリット＆デメリットを解説しますので、それぞれご確認ください。

電撃殺虫器の基本的な仕組みは、光・二酸化炭素などで虫を誘い込み、近づいてきたところに機器本体が電気ショックを与えて退治するものです。電気ショックといっても人体には影響が生じないのほど微弱な電力のため、安全性も優れています。なお、製品によってはファンで吸引したり、吸着シートで捕獲したりするタイプもあります。

電撃殺虫器の主なメリットは下記の3点です。

• 簡単に取り付けできて高い効果を得られる
• 薬品・火気を使わずに済むため部屋の空気を汚さず、安全で衛生的
• 設定後は放置できる

とくにペット・赤ちゃんがいる家庭の場合、薬品・火気を使わない点は大きなメリットと考えられます。

電撃殺虫器の主なデメリットとして、下記の3点が挙げられます。

• 駆除したい虫のタイプと有効な誘引方法に相性がある
• こまめな手入れが必要（受け皿の清掃・死骸の駆除・シートの交換ほか）
• 就寝時には光や音がうるさく感じる場合も

具体的な内容については機器のタイプ・手入れに関する解説をご参照ください。

電撃殺虫器の電気代は、主に高圧な電流を発生させる変換器と、虫を集めるための蛍光灯で消費しています。ですが、家庭用の商品なら業務用に比べて消費電力は少なく、平均して50〜60W程度になっています。

1kWhあたりの電気料金が27円と仮定すると、60Wの消費量でかかる料金は以下のとおりです。

0.06kW×1時間×27円/kWh＝1.62円 

電撃殺虫器と捕虫器の違いは、仕組みのほかにもかかる費用や設置できる場所などに違いがあります。電撃殺虫器は電撃格子と呼ばれるグリットに虫が寄りつき、衝撃を与えて捕虫します。高電圧がかかるため、安全な場所に設置する必要があります。

対して捕虫器は、粘着テープなどで捕獲する単純な仕組みなので場所を選ばず設置できます。ですが、使い捨てタイプが多いためランニングコストがかかるのが難点です。

吊り下げタイプはチェーンとフックを利用して、壁や天井などから吊り下げて設置するタイプです。高い位置に取り付けることで、お子さんやペットのいる家庭でも誤って触ってしまうリスクを減らせます。ランタン型のようにライト代わりに使えるものもあり、アウトドアシーンで使いやすい点もメリットです。

置き型は、テーブル・窓際・床などに置いて使うタイプです。テーブル・窓際に置くものはコンパクトな携行タイプがおすすめ。床に置く場合は大型の据え置きタイプが適しています。

携行タイプはUSB充電に対応しているものもあり、ケーブルレスで気軽に扱えます。小型でパワーが弱めな分静音性が高く、寝室に置ける製品もあります。床に置く場合はお子さんやペットが触れないよう固定するのがおすすめです。

電灯タイプは外灯・ライトを兼ねて屋外に常設する方式です。太陽光によるソーラーチャージで充電するため、手動で給電する必要がありません。防水仕様の製品が一般的で、屋根がない場所でも使用できます。

デメリットとして、曇りや雨天が続くと十分に充電できません。広い庭や菜園・畑などを管理している方におすすめです。

ラケットタイプはテニス用ラケットのデザインをモチーフにしたタイプです。据え置き時は帯電したネット部分を光らせ、引き寄せられた虫を感電させて退治します。

虫を引き寄せるのでなく、進んで退治したい場合は直接ラケットを握り、ハエ叩きの要領で振り回してもOK。ネット部分が帯電しているため、軽く触れるだけでも効果があります。

吸引タイプは誘引されて本体に近づいてきたところを、ファンによって吸い寄せ捕獲する仕組みです。捕獲率が高い反面、ファンの動作音を伴います。360°全方位に対応できるため、アウトドアシーンで活躍するメリットもあります。捕獲されて死骸となった虫は内部の底に溜まる仕組みです。

シートタイプは容器に寄ってきた虫を粘着シートで吸着して捕獲する仕組みです。メリットとしては捕虫の際に電撃殺虫器のような電撃音が生じないため、静音性が気になる方に適しています。デメリットとして、定期的にシートの取り換えが必要です。

蛍光灯タイプは光に反応して集まる習性を持ったユスリカ・カメムシなどに効果の高いタイプです。ACアダプターによる給電が一般的でコンセントが必要である一方、蛍光灯の寿命が切れるまでは永続的に使えます。

長期利用を想定するなら、蛍光灯を交換できる機種がおすすめです。商品によっては予備の蛍光灯が付属するものもあります。

二酸化炭素タイプは光の代わりに二酸化炭素によって誘引し、電撃で退治する方式です。蚊・コバエなど、光に反応しない虫に効果があります。原理上、サイズが大型のものは珍しいため屋内用がメインです。屋外で使いたい場合は、複数個設置するといった工夫が必要です。

電撃殺虫器はこまめにお手入れする必要があります。多くの製品には退治した虫の死骸をキャッチする受け皿が付いていますが、取り外し可能な設計ならお手入れも簡単です。

受け皿の取り外しができないタイプでも、防水仕様のタイプなら丸洗いに対応できます。また、シートタイプの製品はシートごと処分すればOKのため、洗浄の必要はありません。

ソーラーチャージ・乾電池を除くと、電撃殺虫器の主な給電方法はACアダプター・USB充電の2通りです。ACアダプターで給電するタイプは長時間継続使用できるほか、USB充電タイプよりもパワフルです。

一方、USB充電タイプはコンパクトで携行性が高く、マイカー内・アウトドアなどに持ち運ぶのに適しています。ただし、長時間使用する場合はモバイルバッテリーなどを使用して適宜充電が必要です。

オーム電機の電撃殺虫器は、小型で強力なパワーを実現しているのが特徴です。日本製の誘虫灯を採用しており、高電圧でパワフル。誘引力・効果ともに申し分なく、しかもコンパクトなため場所を取りません。ただ、吊り下げ式がメインで見た目より重量があります。

パナソニックの電撃殺虫器はドライブイン・庭園・グランドといった、屋外でも公共性の高い大規模なエリアで使われる業務用製品です。2021年9月に全製品を生産終了し、現在はLED誘虫器に移行しています。今後入手困難と予想されます。

ニコーは電撃殺虫器のラインナップを豊富に揃えているメーカーです。一般的な吊り下げタイプ・置き型タイプだけでなく、シートタイプ・ガーデンライト・ラケットなどもリリースしています。タイプ・パワー・サイズなどの選択肢が豊富なため、予算や用途に合わせて選びやすいのがメリットです。

DAISHINは「ムシコロ」シリーズをラインナップしているメーカーです。コンパクトな業務用電撃殺虫器をメインに展開する一方、家庭向けの小型モデルも手がけています。オーム電機と並んで性能がパワフルなため、廉価品に満足できなくなった方におすすめです。

化粧品や健康サポートなどの商品を取り扱うトプランで人気なのは、電気のコバエ取りです。虫が好むUVライトを備え、誘引された虫を電撃して全滅させます。

薬剤が必要なく煙や匂いだけでなく騒音もないため、使いやすさがメリットです。効果は高いのにコンパクトなミニサイズで、重さは160gと超軽量です。

電撃殺虫器を購入したいと考えた際、どこで購入ができるのかと悩むかもしれません。ネットで購入するのが一番簡単ですが、手元に届くまでに時間がかかります。

すぐに使用したい人は「ホームセンター」での購入をおすすめします。種類が少ないかもしれませんが、購入後すぐに使用が可能です。カインズホームなどのホームセンター以外では、マツモトキヨシ・ドンキホーテなどでも購入できます。

電撃殺虫器は火気を使用しません。とはいえ油断は禁物。電撃殺虫器にホコリなどが積もると、火災の原因となり危険なので、やはり定期的な手入れがかかせません。

また、近くで殺虫スプレーなどを使用するのは控えましょう。可燃性ガスに引火して、爆発、火災、やけどなど重大事故の原因となります。このように電撃殺虫器自体は火事につながりにくくても、使い方次第で火事に繋がるので正しい使用方法を確認してください。

電撃殺虫器をお手入れする際は下記の要領が一般的です。

【下準備】

• 電源を切り、コンセントからプラグも外す
• 帯電パーツがある場合は帯電除去も行う

【受け皿付き製品】

• 受け皿を取り外し、ぬるま湯に薄めた中性洗剤を混ぜて洗浄する
• 水で洗い流す
• 乾いた布で水分を十分拭き取る

【耐水仕様の製品】

• 受け皿がない場合は丸洗いで対応

帯電除去を要する場合、除去の方法は製品によって異なります。必ず製品ごとの取扱説明書をご確認ください。

電撃殺虫器は手軽に導入できて大きな効果を得られるアイテムです。導入に多少コストはかかりますが、厄介な虫を簡単に撃退したい方には非常におすすめです。自宅に適した電撃殺虫器を見つけて、快適に過ごしましょう。