介護ベッドおすすめ15選｜レンタル・3モーターも紹介【ニトリも】

介護ベッドは電動でベッドの高さが上下したり、背もたれや脚の部分がリクライニングしたりする電動ベッドです。高齢者用や介護用に用いられるのが主な用途ですが、通常のベッドよりも快適に過ごせるため、高級感や快適性を求める方にもおすすめです。

ただ、介護ベッドにはキャスターや可動域などの機能面のほかに、2モーターや3モーターなどモーターのタイプなど選ぶ要素がたくさんあり、悩む方も多いです。そこで今回は、介護用ベッドのメリット・デメリット・介護用ベッドの選び方や人気の商品をランキング形式で紹介します。

またこの記事では、購入できる場所やメーカーのほか、介護ベッドのレンタルについても紹介しています。介護ベッドの正しい使い方も解説しているので、これから購入を検討している方はぜひ確認してみてください。

高齢者は、ベッドだと広くて寝返りを打ちやすいです。ですが、高齢者がベッドに寝ているとどうしても介護者と高齢者との距離が遠くなり、介護者が介護を行いにくくなります。また、部屋の広さによっては、ベッドが置きづらい場合があります。

逆に高齢者が布団を用いる場合、寝返りこそ打ちにくいものの上記のような心配はありません。もしベッドにするなら、横幅が100cmのものやシングルベッドでは介護者の手が届きにくいため、横幅が91cmや83cmなどの小さめのサイズにしましょう。

いろいろな機能で高齢者などのサポートをしてくれる介護ベッドですが、やはりメリットとデメリットがあります。それぞれしっかり把握しておく必要があるので、まずはチェックしてみましょう。

• 背もたれなどの角度を自分で調節できる
• ベッド環境がよくなる
• 清潔に使用できる

電動なので、自身で角度を調整したり好みに変えたりしやすいのが特徴です。衛生面でもホコリを感じにくいなどのメリットがあります。

1モータータイプの介護ベッドには、ベッドの背もたれが起き上がる「背上げ機能」や「高さ調整」のどちらかがついているものが多いです。「背上げ機能」では起き上がる際に身体がずり落ちないように膝の角度と連動する「膝上げ機能」がついているものもあります。

両方の機能がついていても、モーターの動きは1つのため動きが連動しています。動作が単体なので利用者が扱いやすいのが特徴です。自分で操作しやすいため、介助者がなくても使えます。

2モータータイプとは、「背上げ機能」と「膝上げ機能」の両方がついているタイプです。背上げ機能があるため、起き上がりがしやすく、膝上げ機能があるためズレ落ちにくいのが特徴です。起き上がりのしやすさと、ズレ落ちにくさを大切にしたい人におすすめです。

2モータータイプは、モーターが2つに分かれているため、背上げ機能と膝上げ機能を独立して動かせます。膝上げ機能はむくみが気になる人にはおすすめです。価格は平均的です。

3モータータイプは、起き上がりや立ち上がりが困難で、ベッド上での介護が必要な人におすすめなタイプです。「背上げ機能」「上下機能」「膝上げ機能」の3つすべてがついている最もプレミアムなタイプです。「上下機能」とは、ベッド自体の高さが上下する機能です。

3つのモーターがついているため、これら3つの機能を独立して動かせます。動きが複雑なため利用者が自分で操作するには難易度が高めですが、介護者が操作する分には扱いやすいです。ただし、モーターが多い分価格は高めになります。

1＋1モータータイプとは、1モータータイプの介護ベッドに対して、自分の好みのモーターを1つ追加できるタイプです。カスタマイズができるため、介護者や被介護者の両者に合ったものを、コストパフォーマンス良く選べます。

ただし、1＋1モーターは、どのメーカーでも行っているサービスではありません。1＋1モータータイプを扱っているメーカー以外では提供していない点を留意しておきましょう。

最近では、4モータータイプといって、背上げ機能・高さ機能・膝上げ機能の3つに加えて、利用者の肩の部分を傾けられるタイプも登場しています。肩の部分が傾き、寝返りを補助してくれるのが特徴です。

また、タイマー式で寝返りを打たせる機能がついているものもあります。ただし、3モータータイプよりも、さらに扱いが複雑なため、被介護者自身が使うのは容易ではありません。

コイルタイプは、マットレスのクッション層に、鉄線のバネが使われているタイプです。バネによる反発力があるため、寝返りが打ちやすいのが特長です。また、クッション性やスプリング性に富み、寝ている時の身体をバネがしっかりと支えてくれます。

また、通気性が良く、利用者が寝たきりでも、利用者の汗などにより蒸れにくいのも長所です。さらに、コイルタイプには、おしゃれな製品も多いです。高価なものが多いですが、その点を除けば、後述のノンコイルタイプに勝っており、理想的なマットレスと言えます。

ノンコイルタイプとは、ウレタン素材を使ったタイプです。クッション性（スプリング性）があるわけではないですが衝撃吸収性が高く、身体が沈みこむのが特徴です。コイルタイプと比べると、コスパが良く、安いのが魅力です。

一方で、へたれやすく耐久性の低い製品もあり、長くは使えません。また、通気性の高いカバーを付けないと、通気性が悪いデメリットもあります。寝返りが打ちにくいため、床ずれに繋がる可能性もあります。

前述のコイルタイプは、点で身体を支えるポケットコイルタイプと、面で身体を支えるボンネルコイルタイプに分かれます。

ポケットコイルタイプは、1つ1つのコイルが点として独立しているため、体圧分散しやすく寝返りも打ちやすい特徴があります。寝返りの打ちやすさを重視する人には、ポケットコイルタイプのマットレスがおすすめです。

折りたたみ式とは、ベッドの真ん中を折り曲げてたためるタイプです。使わない時には、畳んで収納しておけます。折りたためばベッドルームの床掃除もしやすく、折りたたんだところに布団もそのまま干せます。

介護ベッドは寝ている時間が長いため湿気が溜まりやすく、カビやダニ・ウイルスが付着し、不衛生になりがちです。折りたたみ式なら、乾かせるため湿気が溜まりにくく衛生的に使えます。1日中ベッドで過ごすわけではない人には、折り畳み式がおすすめです。

キャスター付きのものは、移動しやすいメリットがあるため、おすすめです。介護ベッドを違う部屋に運ぶ時や、布団ごと干すためにベランダに出したいときなどに、キャスターが付いていると便利です。

また、キャスター付きのものの中でも、折りたたみ式のものは、折り畳んだ上で移動できるので、部屋が広く使えます。さらに、キャスター部分にストッパーが付いているタイプなら、勝手に動かないため、利用者にとっても安全で安心です。

前述の通り介護者からの介護のしやすさを考慮すると、介護ベッドはある程度小さいものがおすすめですが、利用者がベッドから落ちやすくなります。

サイドレール（柵）が付いた介護ベッドなら、落下防止に繋がりおすすめです。また、サイドレール（柵）があれば、布団もずれにくくなります。さらにサイドレールを手すりとして使えば、起き上がりやすくなり転倒防止にもなります。

テーブル付きなら起き上がった姿勢で、自分で食事がとれます。これにより、介護者が口に運んであげる必要がなくなる場合もあります。

またもし利用者が本好きなら、テーブルに本を乗せて読むのも可能です。読み書きや、よく使うものを置くのにも使えます。

身長が150cmに満たないような小柄な人には、「ショートサイズ」の小さいサイズがおすすめです。小柄な人が大きすぎるサイズの介護ベッドを使うと、部屋の無駄なスペースを奪ううえに、ベッドへの乗り降りもしにくくなります。

身長が150cm以上の人には、「レギュラーサイズ」の介護ベッドがおすすめです。女性や平均身長程度までの男性で、あればレギュラーサイズが妥当です。ショートサイズより大きいので、ベッドを置いた時に移動スペースがあるかどうかも確認したうえで選びましょう。

身長が175cm以上の人には、「ロングサイズ」がおすすめです。主に平均身長より高めの男性がターゲットのベッドです。175cmには満たなくても、ゆとりを持ったサイズを好む人や広い部屋なら、ロングサイズの介護ベットも検討してみてください。

介護用ベッドはJIS規格であるものを選ぶと、機能や性能・事故防止策の基準を満たしているので安心です。事故などのリスクを減らしたい場合には、介護用ベッドにJISマークがあるかどうかを確認しましょう。ただし、JISは事故時の保証をするものではないことを留意しておきましょう。

コスパを考えたい人は、格安な製品も視野に入れましょう。利用者が比較的元気なら、価格の安い1モータータイプでも十分です。また、1+1モータータイプで好きなタイプのモーターだけを付ければ、余計な出費も抑えられます。

マットレスをノンコイルタイプにしたり、多くの付属機能の付いていないタイプを選べば価格を抑えられます。購入にあたって絶対に外せない条件を明確にすると、コスパのいい格安製品を選びやすいです。

とにかく安いものにしたいなら、中古の介護ベッドを検討するのも1つの方法です。中古の介護ベッドは、他の知らない人が寝ていたものなので、それに抵抗感を覚える人には完全に不向きです。

しかし、中古の介護ベッドは、新品に比べて圧倒的に安く購入できます。そのため、普通のベッドではなく介護ベッドがどうしても欲しいけれど、あまりお金を掛けられない人にはおすすめです。

NITORI（ニトリ）の介護ベッドの特徴は、シンプルでありながらもオシャレである点です。多店舗展開しており、実際にあちこちの店舗で寝転がって試せるのも、NITORI(ニトリ)の大きなメリットです。

価格帯は約3万円～15万円と幅広く、被介護者の介護度なども踏まえながら選びましょう。なお、3万円台で購入できる折り畳み式の介護ベッドなどもあり、コスパもいいと言えます。マットレスも、ポケットコイルのものや、表裏使えて清潔なものが用意されています。

フランスベッドは、高級ベッドとしての知名度が高いのが特徴です。価格帯が高価であるものの、とにかく種類や機能が豊富で、高品質を感じさせるフォルムなど、デザイン性も高いです。

フランスベッドの介護ベッドは、身体に害であると知られているホルムアルデヒドを軽減させて作られており、安心・安全に過ごせます。また、電動ベッドの動きがなめらかであり、身体への負担を軽減してくれます。

パラマウントヘッドは、カスタマイズができると有名です。色・モーターの数・フレームスタイルなど、カスタマイズできる要素はいろいろあります。利用者が長時間過ごすため、身体の負担があまりない物を選びましょう。

ヘッドボードやフットボードもついており、立ち上がりや起き上がりの時に手すりとして利用できます。また介護度に応じて、ベッドのレンタルも可能です。

ヤフオクなどの通販サイトを覗くと、中古の介護ベッドが販売されているのが目に入ります。中古のため、新品購入と比べて圧倒的に安く購入できるのが特徴です。

ただし実際に現物を見て購入できるわけではないため、写真や記載事項などをしっかりと見て購入するのが大切です。

そもそも補助金とは、国・地方自治体などが審査を通った企業の事業を補助するためのものです。つまり個人に対して支払われるものではないので、介護ベッドの導入に対する補助金はありません。ですが、介護が必要な高齢者にとって介護ベッドは、必要不可欠な福祉用具です。

そのため、必ずしも高額な支払いをしなくても導入できる介護保険制度があります。要介護2から5の認定を受けた方の場合、介護ベッドのレンタル時に介護保険制度の適用が可能です。要介護1以下でも特別な条件下でレンタルが可能になる場合があるので、担当のケアマネジャーに相談してください。

実際に介護ベッドはどこで買えるのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。まず、直接購入が可能なメーカーの場合はメーカーから購入が可能です。実物を見て選びたい場合は、ショールームのあるメーカーか、店頭販売を行っている家具店などがおすすめです。

ネット通販でも、多くの介護ベッドが取り扱われています。豊富な種類からゆったり選びたい方におすすめです。また、メーカーから直接購入する場合に比べてネット通販の方が安く購入できるといったメリットもあります。

通販を利用して介護用ベッドを購入した場合は、組み立て式がほとんどです。自力で組み立てるのに自信がない場合は、「設置サービス付き」を選びましょう。あらかじめ開梱・組み立て・設置までしてくれるサービスが付いている製品や、同作業を有料オプションで請け負う業者もあるので、ぜひチェックしてください。

介護においては良質の介護用ベッドを用意するだけでなく、それを正しい使い方で使うのも大切です。ここでは、介護用ベッドを使う際の注意点や安全な使い方を説明します。

本人が自力で介護用ベッドを操作できない場合には、周囲の人による介護動作が必要となります。その際、特にポイントとなるのが、背上げ機能の使い方です。

まず背もたれを上げる際ですが、寝ている位置によってはずるずると身体が滑り落ちて危険に感じるケースや、動く背もたれから圧迫感を感じる場合もあります。被介護者によっては、その不安や痛みを言葉にして訴えられないため、必ず寝ている位置の確認が必要です。

逆に背もたれを下げる際にも、背もたれを一気に平らに戻すと被介護者がその角度に違和感を抱くケースがあります。それに不安や恐怖心が伴う可能性もあるため、一気に平らにせず、途中で休憩を取りながら徐々に平らにしていくのが大切です。

介護用ベッドを購入すると、寝ている状態が楽で、ついつい寝た時間が長くなりがちです。しかし、病気やケガ・骨折をしている高齢者こそ、寝たきりになれば全身の器官循環が滞り、余計に介護度が上がってしまう恐れがあります。

特に寝たきりになると、脳に影響が及ぶ可能性が高く、認知症の発症や進行に繋がる可能性もあります。そのため、介護用ベッドがどれだけ快適でも、それに頼り切らず起きている状態をなるべく保つのが大切です。

どうしても寝た時間が長くなりがちな人には、介護用ベッドの背上げ機能・膝上げ機能・高さ機能を用いれば、脳や身体の各器官へのいい刺激を与えられます。身体を正常な状態に保つためにも、電動ベッドを小まめに動かすように心掛けましょう。

介護ベッドは、レンタルでも手に入れられます。また、当然購入するよりも安価です。ただし、被介護者の介護度によってはレンタルできない場合もあります。

要介護度2～5なら、サイドレール（柵）のあるベッドで、背上げ機能や高さ機能がついたもののみレンタル可能です。逆に言えばこれに当てはまらない場合には、介護ベッドのレンタルができません。

また中古品と同様に、他者が使用したベッドである点は変わりがありません。価格を抑えたいなら、現在の介護度や被介護者の意向も踏まえながら、検討してみてください。

介護ベッドの中古品はニーズがあるので、不要になったら業者に買取してもらいましょう。なるべく高い査定額にするには、マットレスをセットで付けましょう。もし使用頻度が低く、汚れや傷が目立たない状態なら、その旨を伝えるほうが買取額もアップします。

また、介護用ベッドは配送料が高いので、出張買取してくれる業者にしましょう。何社かに査定を依頼して、高く買い取ってくれる業者にするのもおすすめです。なお、あまり古い年式だと買取してもらえない可能性があります。

介護用ベッドの選び方や、おすすめの介護用ベッドについて紹介してきました。機能やタイプ、価格などさまざまであり、自分に合った介護用ベッドの条件が見えてきたかと思います。高齢者にとっては、介護用ベッドが快適だと、毎日の生活の質が劇的に向上します。ぜひピッタリの介護用ベッドを選び、身体が喜ぶ時間を過ごしてください。