愛車のキズ消しにおすすめの商品19選！　選ぶ際のポイントや傷消しのコツをご紹介

車にできたキズを放置しておくと、見た目が悪いだけでなく錆の原因にもなってしまうため早めの対処が重要です。しかし、業者に依頼した場合、ほんの小さなキズでさえ高額の修理代がかかってしまいます。

できるだけ安い費用でキズを治すなら、車用のキズ消しを使って自分で対処するのがおすすめです。「初心者だから自分でやると失敗するかも」と不安な人も、近年は手軽で扱いやすいキズ消しが数多くあるので安心してください。

この記事では車用のキズ消しを使うメリットや、キズの種類に合わせた選び方を解説しています。また、車用キズ消しのおすすめ商品19選も紹介しているので、車のキズに悩む方はぜひ最後までご覧ください。

車のキズは業者に依頼すればきれいに修繕できます。しかし、自分でキズ消しを使う場合にも業者依頼にはないメリットが多くあるのです。ここでは、市販のキズ消しを使用してDIY修理することのメリットを解説します。

車のキズの修理を業者に依頼した場合の費用は、キズの大きさや深さ・キズの箇所・車種/年式・ボディカラーに左右されます。おおまかに修理費用の相場は40,000～54,000円で、安く抑えられるバンパーのキズでも最低1～2万はかかってしまいます。

一方、市販のキズ消しの多くは1,000円前後の価格帯が多く、高くても数千円程度なので業者に依頼するよりもコストを大幅に抑えることができるのが大きなメリットです。

業者依頼の場合は、業者側の都合と自分の都合をすり合わせてスケジュール調整をする必要があり、必ずしも自分の希望通りの日程になるとは限りません。近くに店舗がない場合は、時間をかけて店舗に出向くのも手間がかかってしまいます。

自分でキズを直す場合は、自分の好きなタイミングで修理できます。時間の面でも柔軟な点はメリットと言えます。

市販のキズ消しは、キズの状態や修復の難易度に合わせてワックスタイプやスプレータイプなど、さまざまタイプがあります。小さなキズであれば付属する説明書の通りに作業することで、初めての人でも簡単にキズ消しができます。

ボディカラー全色対応のキズ消しや残さずに使い切れる少量タイプなどもあり、自分のニーズに合ったものを選びやすいのも魅力です。

洗車傷や爪傷といった車体の細かいキズにはワックスタイプのキズ消しがおすすめです。研磨剤入りのハンネリタイプと研磨剤無しの固形タイプがあります。

ハンネリタイプは傷部分の塗装を薄く削るので、ワックスが落ちてもキズが目立ちません。ただし、磨き過ぎるとキズを増やす可能性がある点は注意です。固形タイプはキズを埋めていくタイプでキズを増やすリスクはありませんが、効果が切れるとキズが目立ってきてしまいます。

爪が引っかからない程度の浅いキズにはコンパウンドタイプがおすすめです。コンパウンドは細かい研磨剤の粒子が塗装を削ることでキズを目立たなくします。

粒子の粗さ(大きさ)は、キズの深さ・キズの大きさ・作業工程に応じて使い分けることが大切です。粗目でキズ消しし細目で仕上げ、極細で鏡面仕上げにするのが一般的です。使い方の詳細は後述します。

車体を壁に擦ったような広範囲の白いキズにはスプレータイプがおすすめです。ボディカラーに合ったものを選ぶようにしましょう。コンパウンドやパテで下処理するとよりきれいな仕上がりになります。

スプレーによるキズ消しは、キズ周辺の汚れや錆を落とすシリコンオフ・必要に応じた重ね塗り・ムラが出ないための塗り方など他のタイプより比較的難易度が高めです。自信がない場合は、無理せず業者依頼も視野に入れましょう。

タッチペンはペンタイプの補修剤で、ペン先でピンポイントのキズをカバーするのに向いています。タッチペン自体は扱いやすいですが、仕上がりを求めるなら事前の錆落とし・重ね塗り・コンパウンドとの併用が推奨されます。低価格な商品が多くコストパフォーマンスに優れるものの、広範囲のキズには不向きです。

パテタイプは、バンパーの深いキズや凹みを埋めて平らにする用途向きです。キズの深さに合わせて種類や量を選ぶようにしましょう。パテを使った後にボディカラーに合った塗装を施すときれいに仕上がります。

下処理として油汚れや古い塗料はしっかり落としておく必要があります。パテの補修はキズの状態によっては難易度が高いので、不安な方は業者依頼を視野に入れましょう。

クロスに予め修復液が染み込んであるクロスタイプは、キズ周辺の汚れを落とし乾燥させた状態で使用して別の布で拭きとるだけの簡単作業が魅力で、浅いキズに向いています。車体と同色のシールを貼るシールタイプも非常に手軽なので、修復のスキルに自信がない初心者におすすめです。ただし、洗車で剥がれる可能性がある点には注意が必要です。

キズ消しを選ぶ際には、ボディカラーに合ったものを選ぶようにしましょう。製品によって「全色対応」「ダークカラー専用」といった表記がされているので必ずチェックしてください。

中にはタッチペンのように、具体的なカラー(メーカー・車種)が指定されている場合もあります。その場合は車の色と完全に一致しているか確認しましょう。同系色だからと言って指定とは異なる色を選ばないよう注意してください。

コーティング剤を施して間もない車に研磨剤入りのキズ消しを使うと、コーティングを剥がしてしまいます。キズ消しの中にはコーティング車に対応している製品があるので、「コーティング車専用」の表記があるものを選ぶようにしましょう。

また、研磨剤無しのワックスがおすすめで、逆にコンパウンドタイプは極細の粒子でもコーティングにダメージを与えるため不向きと言えます。

キズ消しでは作業工程が多くなるほど、時間がかかり難易度も上がります。「塗るだけ」「拭くだけ」のワンステップで作業が完了する製品なら、初めての人でも使いやすくておすすめです。コンパウンドや定期的な塗り直しが求められるものは慣れた人向けです。

下処理が必要なものはさらに上級者向けで、自分にできるかしっかり検討してから選びましょう。なお、どのタイプのキズ消しも作業前には必ず洗車が必要な点は注意してください。

車のキズ消しの中には、洗車やコーティングなど他のメンテナンスとの関連性を考慮して付加効果があったり、すぐに作業ができるよう付属品が充実していたりする製品が多くあります。別々に道具を揃えるよりもお得になる可能性が高いので、忘れずにチェックしましょう。

キズ消しの中には、キズを目立たなくする効果以外にもさまざまな付加効果が得られる製品もあります。代表的なものに、水垢を取ることができるコンパウンド・鏡面仕上げでツヤを出せるもの・撥水効果付きのワックスなどが挙げられます。

他のカーケア用品を一つ一つ揃えなくても一度に効果を得られてお得なので、付加効果もチェックしておきましょう。

キズ消しの作業では、キズ消し以外にもさまざまな道具が必要になります。購入後すぐに作業を始められるように、付属品をチェックして選ぶのもおすすめです。

代表的な付属品にはスポンジ・クロス・手袋などが挙げられます。特にクロスはキズ消し以外のケアやメンテナンスでも活躍するので便利です。

コンパウンドの種類や手順を間違えると、かえってキズを作ってしまうことがあります。そうならないためにここでは以下にキズ消しのコツをまとめています。

1. マスキングテープでパーツを保護(ボディ以外の樹脂部分につかないよう保護)
2. 洗車&鉄粉除去剤で汚れや鉄粉を落とす
3. コンパウンドは目が細かいものから試す(研磨できていなければ徐々に粗いものを試す)
4. コンパウンドの種類を替えるたびにクロスで前のコンパウンドをしっかり拭きとる
5. 徐々に目の細かいものに替えて磨き、仕上げていく
6. 研磨後はワックスでコーティング処理する

バンパーやフェンダーを始め、樹脂素材でできているパーツのキズや白化にはシリコンスプレーがおすすです。サッと吹きかけるだけで、キズを目立たなくし、きれいにすることができる可能性があります。

またボディのキズを放置して錆ができてしまった時に便利なツールに、赤錆を黒錆に替える錆転換剤があります。黒錆にすることで錆の浸食を止められ、その上から塗装することもできます。

他にもヘッドライトの黄ばみとりやホイール用のアルミパテなどさまざまな修復ツールがあるので、必要な人はチェックしましょう。

既に車についてしまったキズに対処することも大切ですが、一方で事前にキズがつかないように予防することもカーケアの大切な要素と言えます。

コーティング剤はボディにコーティング被膜を施すことで、キズ・紫外線・水垢などのダメージから守ってくれます。簡単に作業できる製品も多いので、愛車の外装をきれいに保ちたい人はぜひ検討してください。

車のキズ消しはキズの状態に合ったものを選ぶことに加えて、作業難易度をチェックすることも大切です。本記事でも紹介したおすすめ製品は比較的誰にでも使いやすいものが多いので、ぜひチャレンジしてくださいね。