蜜蝋ワックスおすすめ18選｜デメリットはある？ホームセンターで買える？

木材の床や、テーブルなど家具の塗装ワックスを探す時に、塗装した後のニオイで気分が悪くならないか・体に悪い成分が入っていないか気になったことはありませんか。天然素材の蜜蝋ワックスであれば、化学塗料の独特のニオイを気にせず安心して使えます。

カインズ・ビバホームなどのホームセンターでも買える蜜蝋ワックスですが、化学塗料にはないメリットやデメリットがあります。上手に活用するためには、選び方のコツを知って自分の用途に合っているかを購入前にしっかり確認することが重要です。

こちらの記事では、蜜蝋ワックスとはどんなものなのか、市販おすすめ商品14選に加えて、使い方の手順についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

蜜蝋ワックスとは、蜂蜜を採取し終わったミツバチの巣に残っている蜜蝋をメインに、植物由来のえごま油・亜麻仁油を配合したワックスを指します。色を付けるタイプのワックスとは違い、木材が少し濡れたような色合いになるという特徴もあります。木材そのものの色合いを活かしてワックス掛けをしたい方にもおすすめです。

Amazon・楽天などのネットショップや、コメリ・カインズ・コーナンなどのホームセンターで買えるため、手軽に取り入れられるのが魅力です。

蜜蝋ワックスは天然素材で作られている製品が多く、子供やペットがいる家庭でも使いやすいという魅力があります。しかし、すべての商品が天然素材100％というわけではないので、購入前に子供やペットがいる家庭で使用しても大丈夫かどうか確認しましょう。

蜜蝋ワックスは濡れたようなツヤが出る作りになっているので、自然な見た目を長時間維持できます。着色したい方や輝きを出したい方には不向きですが、自然な風合いを維持したいと考えている方にはぴったりの商品です。

蜜蝋ワックスの3つ目のメリットは、半固形タイプが多いので初心者でも塗りやすい点です。よくある固形のワックスは、伸ばしづらくムラができやすいのが難点ですが、蜜蝋ワックスはなめらかなクリーム状のワックスなので、初心者だけでなく「塗りムラをなくしたい」とお考えの方にもおすすめです。

蜜蝋ワックスは化学塗料に比べて匂いがしづらいワックスなので、匂いがないと感じる方もいます。しかし、人によっては苦手な場合もありますよね。広範囲に塗る場合・匂いを確かめたい場合には、使わない板に塗って2週間程度おいたあと、匂いを確認するのがおすすめです。

蜜蝋ワックスは化学塗料に比べて、塗膜が剥がれやすく耐久性がないというデメリットがあります。そのため、屋外での使用にはあまり向いていません。蜜蝋ワックスを使う際は、数か月に1回は塗り直しましょう。

蜜蝋ワックスには防腐剤が入っていない商品が多いため、カビが生える可能性があります。ほこりもカビの原因になりますので、ワックスを塗った場所は常に清潔にしておきましょう。まだ使っていない蜜蝋ワックスにカビが生えた場合は、カビがある場所のみ取り除けば使用できます。

蜜蝋ワックスは1歳未満の子供がいる家庭では注意が必要な塗料です。1歳未満の子供がハチミツを食べた場合、乳児ボツリヌス症にかかる場合がありますが、蜜蝋ワックスにもその危険性があります。原因となるボツリヌス菌は、体内で毒素を作り出す可能性があります。

「1歳未満が舐めても問題ない」と書かれている蜜蠟ワックスもありますが、購入する際にはメーカーに必ず問い合わせましょう。

蜜蝋ワックスは、化学塗料で仕上た床に塗っても染み込まない場合があります。ワックスが浮いたままだったり粉っぽい見た目になったりしますので、化学塗料仕上げの床に塗るのはおすすめしません。パッケージに「化学塗料仕上げの床には使用できない」と記載している場合もあります。

また、マンションでは蝋のワックスを使用禁止にしている場所もあります。ワックスを塗りたい場合は、どの種類を使用していいのか事前に確認しておきましょう。

蜜蝋ワックスの固さは製品ごとに異なるため、購入前に確認することが重要となります。ワックスの固さには、バター状・クリーム状・ヨーグルト状などさまざまなものがあり、半固形タイプのクリーム状のものが扱いやすくおすすめです。また、固まっているタイプのものは長期的に保管しやすく、扱いに慣れている方に適します。

蜜蝋ワックスによって塗布できる木の材質が異なるのもポイントです。未晒し蜜ロウワックスという製品では、以下のようなタイプに分かれています。

メンテナンスの頻度やワックスの耐久性についても確認しましょう。蜜蝋ワックスのスペックをチェックすれば、どのくらいの期間ワックスが持つのか表記されていることがあります。一度のワックス掛けで何か月も持ちやすい・メンテナンスの頻度が少ないワックスであれば、手間を省いて活用しやすいです。

蜜蝋ワックスは容量だけでなく、どのくらいの面積に塗れるのかといった詳細もチェックすることが大事です。ワックスを塗りたいインテリアや床のおおよその広さを購入前に測っておき、2・3回塗れる容量が入っている蜜蝋ワックスを選びましょう。容量に余裕があればメンテナンスのたびに買い直す手間が省けます。

未晒し蜜蝋ワックスは、木の特性を生かしたワックスです。木材は経年により表情が変化するため、未晒し蜜蝋ワックスを使うことで素材の変化を引き立て、空間の印象を変えられます。

また、未晒し蜜蝋ワックスは無垢材や集成材の家具・フローリング・玩具・スプーン・トレーに塗布できます。ただし、化学塗装の上からは塗ることができません。あくまで未晒し蜜蝋ワックスは無塗装または自然塗料の家具や床などのメンテナンスの際に使用してください。

まず塗布したい木材にホコリなどが付いている場合掃除機などで取り除き、汚れが付着している時にはヤスリをかけます。手触りがいいなめらかな状態になるまでヤスリをかけたい方は、

1. 180番台の紙ヤスリで粗くけずる
2. 300番台から1000番台の細かい紙ヤスリで丁寧にヤスリがけをする

という順番で作業しましょう。

蜜蝋ワックスを開けたら、割り箸かスプーンなどでかき混ぜてからスポンジを使って塗っていきます。蜜蝋ワックスは少しだけ固まった状態になっていることが多く、割り箸・スプーンでかき混ぜることでクリーム状に近づけやすいです。スポンジにワックスをのせたら、薄く伸ばしていくように木材に塗布しましょう。

全体的にワックスを塗り終わったら、ウエスや使い古した布などを使って余分なワックスを取り除きます。無垢材に対してワックスが浸透していったあとも、表面には浸透しきらなかったワックスが残るため、ウエスなどで拭き取ることできれいに仕上げることが可能です。また、しっかり拭き取らないと足元が滑る原因にもなります。

蜜蝋ワックスを塗る際に重要な注意点としては、作業後は自然発火が挙げられます。蜜蝋ワックスや通常の塗料には植物油が使われていますが、植物油が自然乾燥する際に酸化し、少しの熱を発生させます。

酸化の熱が蓄積していった結果自然発火につながる場合もあります。特にたくさんのワックスが付着しているウエス・使い古した布は、水に浸す・酸素が入り込まない密閉した缶などに入れるといった処置をしましょう。

蜜蝋ワックスの重ね塗りは、実際に手で触れてみてカサカサしていると実感した時にすぐ行いましょう。ワックスは長時間経過すると乾燥してきます。乾燥していると思った場合は、重ね塗りを行えば効果を回復できます。

蜜蝋ワックスの作り方は、蜜蝋と乾性油を割合を考えて溶かして混ぜるだけです。しかし、通常のハチミツの場合はボツリヌス菌が含まれています。そのため、1歳未満の赤ちゃんが家庭にいる場合は蜜蝋のメーカーに使用の可否を必ず確認しましょう。

残念ながら100均ショップのダイソーには、蜜蝋ワックスの取り扱いは今のところありません。ダイソーではキャンドル用のワックスのみ販売されており、原材料は精製パラフィンです。

ダイソー以外の100均ショップといえば、セリアやキャンドゥですが、こちらでも蜜蝋ワックスはありません。蜜蠟ワックスは100均以外のお店で手に入れてください。

安心して使える蜜蝋ワックスを使って、木材を保護しましょう。蜜蝋ワックスは固さや合う材質・メンテナンスの頻度・塗れる面積などをチェックして選ぶのが上手に取り入れるコツです。自身が扱いやすい蜜蝋ワックスで家族で生活する空間のインテリアをワックス掛けしてみましょう。