【2023年最新】中古のコンパクトカーおすすめ15選｜おすすめ車種は？

自動車を買うなら新車にこだわらず、中古車も選択肢に入れましょう。日本で主流の軽自動車は値上がり傾向にあるほか、市中に多く出回っているため個性が薄れつつあります。そこで提案するのが、中古のコンパクトカーです。

コンパクトカーは軽自動車に迫る機動性と燃費のよさがあり、しかも走行性能は一般車と同じとメリットが目白押しです。また、中古車は新車より価格が安く、型落ちや販売終了モデルであれば定価の半額以下も珍しくありません。

以上を踏まえ、本記事ではコンパクトカーに関する基礎知識・中古のコンパクトカーを選ぶ際のポイント・おすすめモデル15選を紹介します。コスパ抜群の中古コンパクトカーを見つけるため、本記事をご活用ください。

最初にコンパクトカーの基礎知識を解説します。コンパクトカーの定義・特徴と、コンパクトカーに適合するおすすめユーザー層について、それぞれご確認ください。

コンパクトカーとは普通車のうち全長約4,200mm・全幅約1,700mm程度までに収まるサイズの車種を指します。軽自動車とは区別されるため、排気量は660cc以上です。おおよそ5ナンバー規格内の普通車が該当します。

特に軽自動車に近いサイズで、なおかつ軽自動車を上回る走行性能を持った車種が人気です。普通車の中でも、「コンパクト」であることに重きを置いたジャンルです。

コンパクトカーにぴったりなのは、一言でいうと「軽自動車では物足りないユーザー」です。軽自動車には排気量660未満の制限があり、大型のエンジンを搭載できません。特に家族連れで出かける機会の多いユーザーは、大人数を乗せるほどパワーが必要になります。

「軽自動車に近い感覚で小回りを利かせ、なおかつ普通車としての走行性を両立したい」そんなニーズの受け皿になるのがコンパクトカーです。

コンパクトカーの強みは、軽自動車を上回る収容人数・走行性能です。特に走行性能については、軽自動車に迫る機動力も見逃せません。それぞれについて詳しく解説します。

コンパクトカーの特徴を把握するには、軽自動車と比較するのが近道です。軽自動車より優れている点もあれば、及ばないところもあります。メリット・デメリットの形で、それぞれ2点ずつ特徴を紹介します。

「コンパクト」の呼称が付いていても、コンパクトカーのサイズは軽自動車を上回ります。そのため、多くのコンパクトカーは5ドアで、4人以上を収容できる車種がほとんどです。中には3列シート・6人乗りのモデルも存在します。

走行性能の高さは、コンパクトカーの大きな魅力です。普通車としての馬力・排気量があるだけでなく、軽自動車に次ぐ小回り・機動力を兼ね備えています。中には2000ccオーバーの大型エンジンを積んだ車種も。軽自動車では実現できない本格的なパワーを追及できるのもコンパクトカーならではの魅力です。

メリットの多いコンパクトカーも、万能ではありません。デメリットとして割高な税金・限られた車内スペースの問題があります。具体的な内容を把握しておきましょう。

普通車に分類されるコンパクトカーは、軽自動車と比較するとより多くの税金を課されます。特に年に1度課される自動車税は、ランニングコストを計算する上で大事なポイントです。軽自動車税が一律10,800円であるのに対し、一般の自動車税は最低でも25,000円になります。排気量に応じて課税額は高くなるため、大型エンジンを積んだ車種の場合は要注意です。

コンパクトカーはサイズが小さく機動力に優れる分、車内スペースにはゆとりがありません。大型のバンや、軽自動車のスーパーハイトワゴンなどと比べると狭く感じられるでしょう。そのため、大量の荷物を積んでアウトドアに出かけるといった用途には不向きです。

コンパクトカーを中古で買う際には、用途・目的に加えてコンディションにも注意を払う必要があります。用途・目的とコンディション、それぞれ注目すべきポイントを解説します。

用途・目的に合わせて車種を選ぶ要領は、新車・中古車とも共通です。具体的なアプローチとして、エンジン区分・ドアのタイプ・燃費の3点に注目しましょう。

普通車であるコンパクトカーは軽自動車と異なり、エンジンの種類が豊富です。ガソリンのほかにも電気・ニッケル水素電池・ディーゼルと、多くのタイプがあります。エンジンの区分は燃費や静音性にも関わってくるため、要チェックのポイントです。

コンパクトカーの大半はヒンジドアで、スライドドアのタイプは多くありません。1～2人用ならほとんど気にする必要はありませんが、3人以上の場合は要注意。特に高齢者にとって、車の乗り降りはひと苦労する動作です。スライドドアタイプなら後部座席に乗り込みやすく、高齢者でも乗りやすいのでおすすめです。

燃費はコンパクトカーの強みを活かせるポイントの1つです。車種によっては、軽自動車と同等以上のパフォーマンスを発揮することも珍しくありません。また、ランニングコストを少なく抑えるためには、車体価格だけでなく、燃費も計算に入れることが大事です。

中古車ならではの注意点がコンディションです。一般的には年式が古く、使用の度合いが大きいものほど値段が下がります。そこで、中古車の適正価格を見極めるためのポイントを3つ紹介します。

自動車の使用度合いを端的に表す指標の1つが、走行距離です。運転席のオドメーターには車ごとの総走行距離が記録されています。トリップメーターとは異なり、オドメーターをリセットすることはできません。そのため、中古車の使用歴はオドメーターの数値を読み取ることにより、ある程度推測することができます。

中古車選びにおいて、特に大事なのがダメージや修理箇所の問題です。定価からのティスカウント率と、ダメージの度合いが釣り合うか判断しなければなりません。エンジンや電気系統だけでなく、外装・内装にダメージがないかも要チェックです。いずれも目をつぶれる範囲であれば、購入を検討する価値のある車だと考えられます。

愛好家の中には、改造・カスタムを行うユーザーもいます。また、修理の際に純正パーツがなかったため、社外品で代用したといったケースも。パーツのカスタム・改造・交換がなされた車の場合は該当箇所をチェックし、純正パーツが残っているかどうかも確認するのがおすすめです。

ホンダの人気コンパクトカー、フィットのハイブリッド仕様車は2010年に販売開始されました。最新モデルと比べると初期型はかなり割安で、30万円台で手に入ることも珍しくありません。具体的な年式としては、2010年～2013年9月生産分が狙い目です。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

日産のマーチは、日本製コンパクトカーの代名詞というべき名車です。ボディのサイズは全長3,780・全幅1,665・全高1,530mmと、限りなく軽自動車に近い数値を実現しています。人気車ゆえに中古市場でも流通量が比較的豊富なため、価格帯は良心的。非常に優れたコスパの1台です。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

三菱のコルトは1960年代に活躍した名車、コルト600に由来する気鋭のコンパクトカーです。ダイムラー・クライスラーのアライアンスに基づき2002年に発売された新生コルトは、小型の外車を思わせるおしゃれなデザインで、女性層のファンも獲得。生産終了した今でもなお、古さを感じさせません。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

トヨタのラクティスは、中型ワゴン車ファンカーゴの後継モデルとして2005年10月にリリースされました。コンセプトは「高速大容量スタイリング」で、トールワゴンならではの居住性と、軽自動車では実現できないパワフルな走行性が強み。2016年11月の生産終了により、今ではお値打ち価格で購入できるようになっています。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

マツダのベリーサは「小さな高級車」を謳い文句として2004年6月に登場しました。ベースとなったのは2代目デミオで、静かでシックな乗り心地と高い走行性能を両立。残念ながら2015年に生産終了となったものの、1代で11年ものロングランを記録した、知る人ぞ知る名車の1つです。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

日産のティーダは、2004年9月に発売されたコンパクトカーです。セダンと軽自動車の中間というべき位置づけで、コンパクトながらも上品で落ち着きのあるデザインを実現しました。海外でも人気を博したものの、2012年に生産終了。中古市場ではかなりの低価格で流通しており、高コスパモデルとして見逃せません。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

トヨタのライムはコンパクトカーの中では珍しく、両側スライドドアを標準装備したモデルです。センターピラーレスの設計で、乗降口の幅には1,500mmの広さを実現。生産期間は2003年5月から2011年10月までで、特に2代目モデルは福祉用車両として人気があります。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

スズキのスプラッシュは、ハンガリー現地法人で製造していた輸入車です。日本での販売期間は2008年から2014年までで、日産キューブの競合モデルとして人気でした。欧州車基準の設計で、サイドエアバッグ・3点式シートベルト・イモビライザー付キーレスエントリーなど、安全性の高い実用的な造りが魅力です。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

日産のキューブは、1998年に発売されたコンパクトトールワゴンです。欧州車を思わせる大胆なデザインは、仏ルノーと共同開発したプラットフォームによるもの。明るいカラーリングとポップな外観により、若年層を中心とした幅広いファンを獲得しました。2回のフルモデルチェンジを経て、2020年3月まで活躍したロングランモデルです。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

トヨタのブレイドは、オーリスの姉妹モデルとして2006年から2012年まで生産されました。排気量はコンパクトカーとしては異例の2.4L、上位グレードのブレイドマスターはなんと3.5L。残念ながら一般には普及しませんでしたが、ロマンあふれる「大排気量コンパクト」のコンセプトに心動かされたファンも多いです。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

日産のノートは、2005年から続くロングセラーのコンパクトカーです。2020年12月にフルモデルチェンジを果たし、現行モデルは3代目に当たります。代替わりにより初期型の相場が下がったほか、グレードや装備の仕様も幅広いため、うまく選べば格安で購入できる可能性も十分です。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

スズキのスイフトは、カルタスの後継モデルとして2000年に発売されたコンパクトカーです。2002年には軽自動車を下回る価格設定に変更、「泣く子も黙る79万円」のキャッチコピーで業界に衝撃を与えました。2017年に販売開始された現行の4代目は、ますますスポーティーな外観に。デザインに触発され、マニュアル仕様車を選ぶユーザーも少なくありません。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

トヨタのヴィッツは国際的なベンチマークとなるコンパクトカーをコンセプトとして、1999年に誕生しました。日本のみならず欧州でもベストセラーを記録し、2000年には欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。海外モデル名は「ヤリス」で、現在のヤリスは2020年にヴィッツとの統合ブランドとして存続しています。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

デミオは1996年から3回のモデルチェンジを経て2019年まで生産された、マツダの代表的ロングセラーです。2007年に販売開始された3代目から、スポーツ寄りの現代的なデザインに路線変更しています。4WDモデルの人気にも拍車がかかりました。2019年7月のマイナーチェンジに合わせて「MAZDA2」に名称変更し、実質的に今も存続しています。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

ダイハツのブーンは、トヨタとの共同開発を経て2004年に発売されました。コンセプトはかわいらしさと力強さをミックスした「イカツかわいい」で、女性をターゲットにした戦略は見事に的中。ユーザーの約6割が女性という、ユニークなブランドに成長しています。

※提示した価格は平均相場であり、あくまで目安です

中古車は上手に選べば、新車購入を上回る満足度を得られる場合も少なくありません。本記事で述べたポイントを踏まえれば、素敵な中古のコンパクトカーが見つかります。お気に入りの1台で、ぜひドライブに出かけてください。