秋田の日本酒おすすめ17選｜甘口・辛口タイプ別に特徴をご紹介！

東北地方には古くから多くの酒蔵がありますが、米どころの秋田県も日本酒の製造が盛んにおこなわれています。県の南部から東部中央には雄物川や力水と呼ばれる湯沢市の湧き水があり、日本酒造りに最適な名水がある土地です。

近年では宅飲みの増加や、「旅行が気軽にできないので各地方のお酒を自宅で飲んで、旅行気分を味わいたい」などの理由から日本酒の人気がさらに高まっています。今回は、県内に30箇所以上の酒造・酒蔵がある秋田県の日本酒について詳しく解説。

また、秋田産日本酒の美味しさの秘密・特徴・選び方・秋田産のおすすめ日本酒などについてご紹介しますので、ぜひこの機会にチェックしてください。

秋田県は日本国内でも有数の日本酒の産地です。ここでは、秋田県産の日本酒の特徴や、なぜ秋田の日本酒が美味しいのかの理由を解説します。

東北地方は古くから米どころとして有名で、多くの酒米から人気の日本酒を製造しています。秋田県を初めとした東北地方の日本酒の特徴は、すっきりとしていて口当たりで端麗で辛口のテイストです。

秋田県は寒い気候を上手に生かした「秋田流低温長期醗酵」という伝統的なの醸造方法があります。低温でじっくり仕込むことで、きめ細かですっきりとした味わいになることが特徴です。

東北地方の日本海側に位置する秋田県は、日本有数の米の産地としても知られています。また、美味しくてきれいな水が豊富にあることも日本酒がおいしくなる秘密。秋田県の南部地方から東部の中央に流れる雄物川や湯沢市の湧き水・力水などの名水があり、秋田県は正に日本酒造りに最適な土地です。

秋田県には山から流れ出る豊富な水源が多くあり、秋田の酒蔵の多くは豊かな大自然に囲まれているなどの有利な条件が整っています。秋田は水がきれいで水源が豊富なため、酒蔵の近くの川から良質な水を充分に確保できるところも魅力。

山の湧水はマグネシウムやカリウムなどのミネラル成分が豊富で、日本酒造りに欠かせない麹菌や酵母の栄養になりますし、硬水は辛口のお酒造りに適しています。

日本酒造りは気候条件も重要なポイントです。秋田は冬の時期の11月～2月頃は寒冷な気候で豪雪地帯としても知られています。雪の湿気は日本酒の熟成が進み発酵を程よく保つのが特徴です。これらの気候条件と秋田の長い年間の日照時間は、酒造りに大変適しています。

秋田には100年または500年以上も続く古い蔵元もあり、代々日本酒の伝統技術を引き継いでいるのです。各酒蔵で造られる日本酒は、味・香り・口当たりなどに違いがあり、その独特さから多くのファンを獲得しています。

新政酒造で作られている6号酵母を使った「新政No.6(あらまさナンバーシックス)」は、とても人気が高い秋田の日本酒です。ここでは、No.6シリーズの特徴と購入できる場所などについて見ていきます。

新政(あらまさ)で醸造されている生酒・No.6(ナンバーシックス)は、同酒蔵の唯一の定番生酒で、6号酵母の魅力をダイレクトに表現することを目的に生み出されました。No.6は蔵内でマイナス5度以下の貯蔵管理下で保たれ、厳選した銘酒専門店でのみ販売されている貴重な日本酒です。

No.6シリーズは単一米にこだわることなく、酒造好適米または「陸羽132号」「亀の尾」のような米も使われています。

日本酒ファンの間でも大人気のNo.6を初めとする「新政」はどこで手に入るか知りたいという人も多いと思いますが、実は新政の日本酒は特約店となっている正規販売店でのみ購入可能です。新政酒造の公式ホームページからのWeb購入もできません。

インターネットで販売されているものは転売が多く、価格が高く品質管理が充分でない場合もあるので、注意しましょう。口コミも参考にして選ぶことをおすすめします。

秋田県では、さまざまな酒蔵によって多種類の日本酒が製造されています。どの銘柄を選んだらよいかが分からないことも多い「秋田県産の日本酒の選び方」についてご紹介しますので、参考になさってください。

秋田の日本酒の中には、山田錦などの秋田県外の酒米で造られた銘柄もありますので、購入前に確認が必要です。ぜひ、酒米も秋田県産にこだわりたいもの。秋田県の酒米は心白がしっかりとしていて、日本酒造りに最適です。

高級日本酒用として「吟の精」「秋田酒こまち」「美郷錦」などの酒米が有名です。県内産の米と水を使用しているのは、新政酒造（新政）や秋田酒類製造・齋彌酒造などの有名酒蔵です。

日本酒には甘口から辛口まで幅広い辛さの度合いがあります。自分好みの辛さの日本酒を選ぶためには、表示ラベルの「日本酒度」を確認が大切です。日本酒度とはお酒の甘さと辛さを示す指標で、日本酒の糖度が高いほどマイナスで表示されています。

数字の0を基準として「-1.5～-3.4」はやや甘口、「-6.0以上」は超甘口に分類され、酸度の割合によっても味のキレが違うので、好みのものを選びましょう。

ここでは、秋田県で現在日本酒を製造している代表的な酒蔵を県内の地域別にご紹介していきます。人気酒蔵についての特徴や主な銘柄をチェックしてください。

小玉酒造は、潟上市にある酒蔵で醤油や味噌の醸造をしていました。タンク内の原料を電動と人力で攪拌する「秋田流生酛仕込み」という醸造システムを開発した酒蔵です。小玉酒造の代表的な日本酒は「天巧」。上品でフルーティーな香りがする銘柄です。

北鹿は1944年創業の地域に密着した酒蔵。秋田流生酛仕込み製法を使った酒造りをしています。北鹿の日本酒は昔ながらの味が特徴的です。銘柄「大吟醸 北秋田」は品質が良くスーパーやコンビニでも販売しています。

齋彌(さいや)酒造は、豪雪地帯として知られている横手市にある酒蔵です。横手市近辺は豊穣な米と水に恵まれていて、雄物川などの豊富な水源があります。古くから日本酒造りが盛んにおこなわれていました。

齋彌酒造では湧き水を使い独自の酒造りをしています。銘柄は「雪の茅舎」が有名です。日の丸酒造は、横手市で採れる良質な酒造好適米を使用した酒造りをしています。優しい味で人気の銘柄「まんさくの花」が有名です。

湯沢市にある秋田銘醸は、日本酒造りの伝統を大切に代々継承すると同時に、最新の機械設備も導入し品質維持をおこなっています。時代のニーズに合う製品開発をおこなっています。低温長期醸造法で造る銘柄の「美酒爛漫」が有名です。木村酒造は、創業から400年以上の歴史がある酒蔵です。

伝統的な日本酒の製法を用いて、冬の寒い気候を利用した日本酒造りをしています。また、両関酒造では秋田で有名な力水を使い、独自製法の低温長期醸造法で銘柄「両関」を生み出しました。

秋田酒類製造は、伝統的な技法を継承しつつ常に革新的な商品を生み出している酒蔵です。日本酒以外にデザート酒なども製造販売しています。銘柄の「高清水」が有名です。鈴木酒造は、藩政時代から続く歴史ある酒蔵。香り高いことで人気の日本酒「秀よし」が有名です。

新政酒造は、1852年に創業した秋田でも老舗の酒蔵。秋田県産の酒米および「きょうかい6号酵母」を使った酒造りをしています。高品質の酒造りが特徴で、人気銘柄に「ナンバーシックス (No.6)・カラーズ (Colors)などがあります。

カラフルでおしゃれなパッケージの日本酒も多く販売されています。日本酒選びに迷ったときには、好みのデザインで選んぶこともできます。瓶の形や色・大きさや、ラベルのデザインをチェックしてみましょう。

サイズは一升瓶だけでなく、プレゼント用・お試し用のミニサイズ (300ml程度)もあり、ワインボトルのようなインテリアになじむおしゃれな瓶もあります。

日本有数の米どころである秋田県には数多くの酒造があり、古い歴史がある酒蔵も多数点在しています。日本酒の種類は伝統的な日本酒だけでなく、時代にマッチした銘柄も多く販売されていて、おしゃれなラベルの商品も数多くあります。自分の味の好みに合う秋田産の日本酒を見つけてみましょう。