検電テスターおすすめ10選｜通電テスターなしで通電確認できる？100均ダイソーは？

検電テスターとは、通電や極性の確認を行うための装置で、ボールペンのような細長い形状と価格の安さが特徴です。狭い場所でも検電を行いやすいうえに素早く測定を行えるので、メンテナンスをこまめに行う人に向いています。

しかし、ダイヤルで測定モードを変えられるサーキットテスターに比べると機能が限られているので、電気信号を詳細に把握しづらいです。本格的に電装メンテナンスを行いたい人は、サーキットテスターと併用して使いましょう。

検電テスターは以下のようなところで販売されています。ただし、電気工事で使う交流(AC)タイプの検電テスターをお求めの方は、カー用品店以外で探したほうが選択肢が多いです。

• コメリなどのホームセンター
• オートバックスなどのカー用品店
• 家電量販店
• Amazon・楽天などのネットショッピング

ネットショップ以外にも、カインズ・コーナン・コメリなどのホームセンターで検電テスターを購入できます。ホームセンターでは、検電器や電圧チェッカーなどの名称で売られている場合がありますが、基本的な機能は検電テスターと変わりません。

通電チェック機能とは、配線に電流を流せるかを確認する機能で、通電している場合はブザー音や光で知らせてくれます。通電チェック機能だけが付いた検電テスターは多機能な検電テスターに比べて価格がリーズナブルなので、初心者におすすめです。ただし、導通チェック機能と異なり、電気が流れているかを確認できないので気をつけましょう。

極性チェックが付いた検電テスターでは、回路のプラス極とマイナス極を確認できるので、配線ミスによる部品の故障や車両火災を防げます。そのため、電装パーツのメンテナンスを本格的に行う人におすすめです。極性の表示方法が製品によって異なります。LED式の場合は光の色で表示され、デジタル表示ができるものはーが表示されます。

検電テスターの中には電圧チェック機能が付いているものがあり、バッテリーや回路の電圧をデジタル表示してくれます。回路が断線していなくても、電池が電圧不足だと電子部品が動かなくなる場合があります。自動車のバッテリー上がりを防ぎたい方や電子工作を行いたい方は、電圧チェック機能が付いた製品を選びましょう。

電流には、時間によって電圧が変化しない直流（DC）と、電圧が変動する交流（AC）の2種類に大きく分けられます。一般的な検電テスターでは片方の電流しか測定できませんが、両方の電流に対応した製品も存在します。

車の鉛バッテリーからは直流電流が出るので、車の電装品のチェックを行いたい人は直流電流に対応したものを選びましょう。一方で、家庭用の電源では交流電流が流れるので、電気工事を行う人は交流電流に対応したものがおすすめです。

電圧の測定範囲は機種によって異なります。直流を測定できる製品では6V~24Vに対応した製品が多いですが、12Vの車用バッテリ―にしか対応していない物もあります。愛車がバイクや外車である場合は、対応電圧を確認しましょう。また、交流電流に対応した製品では、100V~200V以外の幅広い電圧も測定できるものが多いです。

一部の検電テスターでは、アースを取るためのワニ口クリップとコードが付いた製品があります。コードには、作業のしやすいストレートコードと、コード長の長いカールコードの2種類があります。コードが付いていないと導通チェックを行えないので、電装品のメンテナンスを行いたい人は、ワニ口クリップが付いたものを選びましょう。

検知部を直接対象物に接触させる「接触式」と接触させない「非接触式」の製品があります。これらの検査方法のタイプは、それぞれメリットとデメリットがあるため、比較して選びましょう。

検知部を直接対象物に接触させて検電するタイプが「接触式」です。古くからあるタイプで多くの機種に対応しています。また、裸線や端子に直接当てるため、より正確に検電できることがメリットです。

しかし、使い方に注意が必要な点がデメリットとして挙げられます。活線や充電状態で検査する場合、感電する危険性があるため十分に注意しましょう。

検知部を直接対象物に接触させる必要がなく、絶縁被膜の上から検電できるタイプが「非接触式」です。静電誘導の電圧から検知するため、直流では使えませんが、交流の検電方法として多く採用されています。

裸線や端子など電気が流れている箇所に触れずに検査できるため安全な点がメリットです。先端を当てるだけでなく、検知部の側面を電線にしっかりと当て、接触面積を増やすようにして正確に検査する必要があります。

検電テスターの先端にあるニードルは鋭いので、慎重に取り扱わないと周りの電子部品を傷つけたり、自分の手を怪我したりする危険性があります。安全性を重視する人は、先端に保護キャップを取付けられる製品を選びましょう。

交流電流を測定できる検電テスターでは、非接触測定を行えるものもあり、接触式の測定器よりも感電と短絡のリスクを抑えられます。電気工事を本格的に行う人には、非接触測定に対応した検電テスターがおすすめです。

検電テスターで直流電流（DC）の測定を行う時は、ワニ口クリップでアースを取ってから、ニードルを電子部品の端子に当てると検電を行えます。また、交流電流（AC）の測定を行う時は、ワニ口クリップを使わずにコードやコンセントをテスターの先端に当てるだけで検電可能です。

極性チェックを行う時は、対応した電流の測定方法を行い、LEDの光り方でコンセントや電子部品の極性を確認できます。　　

通電確認したくても、検電テスターがない場合もありますよね。このようなとき、テスターなしで通電確認する方法を紹介します。通電確認したいコードの近くにコンパスを置いてみてください。コンパスの針が振れれば通電できており、針が振れなければ通電していません。ぜひ試してみましょう。