山梨ワインおすすめ11選｜日常～高級ワイン・金賞受賞ワインも！

言わずとしれた日本ワインの名産地である山梨県。甲州種といった日本固有の品種のぶどうから造られたワインも人気を集めています。ワインは海外産のイメージもありますが、山梨ではさまざまな種類のワインが醸造されています。

山梨県は古くからぶどう栽培が盛んで、現在では日本のぶどう生産量の25％ほどを占めるぶどうの産地です。ぶどう作りが盛んなことからワイン造りにも精通し、山梨県にはワイナリーが数多く点在し、全国から多くの人が訪れます。

今回はそんな山梨県のワインの魅力とおすすめ商品11選をたっぷりとご紹介します。山梨県のワインを知れば、きっと日本ワインの魅力に気付けます。初心者の方もワインファンも、山梨ワインについて知って、今よりもっとワインを楽しみましょう。

日本ワイン発祥の地である山梨県。山梨県では、日本を代表するブドウ品種の「甲州」や「マスカット・ベリーA」をはじめ、近年では国際品種の栽培も行われています。甲州ワインは近年品質の向上が著しく、国際的なコンクールで金賞を受賞したワインもあります。

「正しい産地」であること、「一定の基準」を満たした品質であることを示す「地理的表示」。山梨ワインは日本初のワインの地理的表示となり、確かな地位を確立しています。山梨は日本ワイン発祥の地から、世界市場でも通用するワインを製造し続けています。

ワインを選ぶ際のポイントはいくつかありますが、ワインの味わいを決めるのはぶどうの品種です。山梨県では、たくさんの種類のぶどうが栽培されています。まずは品種ごとの特徴をチェックしましょう。

赤ワインに使われるのが「黒ブドウ」です。黒ブドウは果皮が黒っぽいことから黒ブドウと呼ばれます。ここでは見た目も美しい赤ワイン用の品種を解説します。

マスカット・ベーリーAは、川上善兵衛氏によって開発された日本固有の黒ブドウ品種です。アメリカ系のベーリー種とヨーロッパ系のマスカット・ハンブルク種を交配してつくられました。

マスカット・ベーリーAの特徴は、アメリカ系ブドウ品種に共通するフォクシー・フレーバーという独特の香りです。フルーティーな香りと風味で軽やかな味わいですが、樽で熟成したものには凝縮感や複雑みを感じることができます。

カベルネ・ソーヴィニヨンは、黒ブドウ品種の王様的存在で、世界中で人気があります。黒系果実の濃厚な果実香と、深みのあう色合いと力強い酸味・タンニンが特徴。重厚で飲みごたえのあるワインです。牛肉との相性が抜群で、赤みのローストやステーキなどに合わせるのがおすすめです。

メルローはフランス・ボルドー地方原産で赤ワイン用の代表的な品種で、世界各地で生産量が増えています。深みのある色合いときめ細やかなタンニン、まろやかで口当たりのいいワインです。まろやかな味付けの料理との相性が良く、渋いワインが苦手な方にもおすすめです。

生食用でもおなじみの巨峰。巨峰は赤みの色が出にくいので、ロゼワインとしてつくられることが多いです。巨峰ワインは甘みが強く甘口ワインがほとんどで、ワインというよりはジュースに近い仕上がりになります。食後のデザートワインや甘くて飲みやすいワインを探している方におすすめです。

白ワインに使われる主なぶどう品種は「白ブドウ」と呼ばれます。黄緑色や灰色がかったピンク色の果皮を持ち、果実味や酸味のバリエーションの豊富さが特徴です。山梨県で栽培されている白ワインの代表的な品種について解説します。

甲州は日本を代表する白ワインのブドウ品種です。以前は後味が苦く、渋みが強いと言われていました。ですが、最近では品質が向上しフレッシュでフルーティーなワインを生み出せるようになりました。柑橘系の控えめな香りのスッキリとした辛口の白ワインのほか、近年ではスパークリングワインの醸造も行われています。

シャルドネはフランス・ブルゴーニュ地方が原産で、世界中のワイン産地で栽培される白ワインの代表的品種です。ぶどう自体に品質固有の風味を持たないため、つくり手やその土地ごとにさまざまな味わいのワインに仕上がります。山梨で造られるシャルドネワインは、爽やかな果実香とフレッシュかつエレガントな味わいです。

デラウェアは生食用に使われることも多く、日本の気候に適したブドウ品種として、各地で栽培されています。デラウェアは甘みが強いぶどうのため、甘口のワインが多いですが、スッキリとした辛口やスパークリングタイプのワインもあります。初心者でも飲みやすいワインといえます。

さまざまな国で嗜まれているワイン。山梨県のワインだけでもかなり多くの商品が造られています。今まで何となく選んでいたワインも選び方を知れば、料理や気分に合わせてワインを選べるようになります。ワインの選び方について、初心者の方にもわかりやすく解説します。

ワインには生産される土地柄や醸造方法といったさまざまな違いがありますが、その味を決めるのはなんといってもぶどうの品種です。山梨県ではさまざまな品種のぶどうが栽培されています。これまでご紹介してきたぶどうの品種ごとの特徴を理解し、気になる味わいのぶどうを使ったワインを選ぶのもおすすめです。

食事と一緒に飲まれることが多いワイン。その日の料理に合うワインを選べれば、食事もワインもより楽しむことができます。ワインの種類と特徴を知って、料理にぴったりのワインを選びましょう。

赤ワインは皮が黒い「黒ブドウ」を使ってつくられるワインです。ブドウの果汁だけでなく皮や種も使ってつくられているため、皮や種に含まれるタンニンと呼ばれる成分によって、渋みが感じられます。赤ワインはボディによって味わいが異なりますが、一般的には肉料理といった甘みや旨み成分の強い料理と合うとされています。

白ワインは主に皮が黄緑の「白ブドウ」を使ってつくられるワインです。白ブドウは果汁からつくられるため、透明に近い黄色や黄緑色になり、渋みもほとんどありません。赤ワインと比べると、さっぱりした味わいで初心者でも飲みやすいです。フルーティーでさっぱりしているので、繊細な味付けの料理や、魚料理などに合うとされています。

ロゼワインは色々な醸造方法があります。一般的には黒ブドウの果汁を利用し、発酵途中で果皮を取り出してつくられます。そのため、赤と白の中間色のワインに仕上がります。味についても、渋すぎず軽すぎずで、洋食や和食などのほか辛い料理とも合わせやすいです。

スパークリングワインは炭酸を含んだ発泡性のワインのことです。サイダーや炭酸水のように後から人工的に炭酸を注入するものや発酵の途中で自然に発泡することを利用するものなど、作り方はさまざまです。

スパークリングワインは基本的にどんな料理とも合います。料理と合うワインに悩んだ場合はスパークリングワインを選べば間違いありません。

山梨県にはたくさんのワイナリーがあります。ワイナリーによってワイン造りのこだわりや、造られているワインの特徴が異なります。一部ではありますが、山梨県で人気のワイナリーをご紹介します。

「シャンモリ」の愛称で親しまれている盛岡甲州ワイナリーは、勝沼の中でも大きな規模のワイナリーです。1973年に設立され、江戸時代から醸造業を営んできた技術と経験を生かし、本場フランスに負けない本格ワイン造りを求めて、挑戦を続けています。

2020年には、世界から注目を集めているフェミナリーズ世界ワインコンクール2020で「シャンモリ 山梨／甲州2019」が金賞を受賞しました。

白百合醸造は気候・地質ともに葡萄栽培に適した山梨県勝沼町に自社畑を持ち、常に一貫性のあるワインを追求しています。 国際ワインコンクール2019で金賞を受賞するなど、ヨーロッパに劣らぬロリアンワインを世界へ発信しています。

白百合醸造では農業体験やワインラベル作り、生ワインのボトル詰など実際のワイン造りの1コマを体験できることも魅力の1つです。

登美の丘ワイナリーは広大な自家ぶどう畑で土からつくり上げ、瓶詰めされるまで一貫したワイン造りを行っているワイナリーです。最新の設備の導入も積極的に行い、世界を目指すワイン造りを行っています。

登美の丘ワイナリーでは、ワインづくりへのこだわりを体感できる見学ツアーやセミナーだけでなく、ワインショップなどが用意されており、楽しみ方がいっぱいです。

山梨県にはワイナリーやワインにまつわるスポットが数多くあり、たくさんのワインファンが訪れています。ここでは、山梨県のワインにまつわる人気スポットをご紹介します。山梨県を訪れた際には、ぜひ行ってみてください。

「牛奥第一葡萄酒」は地元塩山のぶどうを使って地元の組合が作っている、山梨県でも小規模な醸造所です。農家の方が自分たちで飲む用に作っているため、年間で720mlが2,000本、一升瓶は5,000本だけの生産です。

市場には出回っていないので、山梨県でしか買えないワインです。ぶどう農家が自家用に造った、安くて美味しいワインが楽しめます。山梨県に訪れる際には、ぜひこちらのワイナリーを訪れてみましょう。

笛吹市石和温泉駅の観光案内所内には、地元のワインが試飲できるワインサーバーが設置されています。ここでは、市内のワイナリー10社がつくる計16種類のワイン（赤、白、ロゼ）が有料で試飲できます。

気軽に色々な種類のワインが試飲できるので、ついつい飲みすぎてしまいそうですね。石和温泉を訪れて、ワインと温泉を一緒に楽しみましょう。

ぶどう畑に囲まれた小高い丘の上に立つ「ぶどうの丘」は、温泉施設、宿泊施設、レストランや美術館を備える複合施設です。この施設には、地下に約200銘柄のワインが並ぶワインカーヴがあり、さまざまなワインを試飲することができます。

甲州市に点在するワイナリーのワインが並んでおり、圧巻の品揃え。試飲用の専用容器を購入すれば1日中飲み比べ放題で、ワイン好きにはたまらない施設です。ぜひ、ぶどうの丘でお気に入りの1杯を見つけてください。

家飲み派の方におすすめなのが、一升瓶ワイン。ワインにはマグナムボトル（1500ml）というサイズもありますが、それよりも多い一升瓶（1800ml）に入っています。もともとは自家用として飲まれていたものですが、販売もされています。価格的にもお手頃なので、たくさん飲みたい方にぴったりのワインです。

山梨ワインについての特徴とおすすめ商品を紹介しました。山梨ワインはぶどうの栽培も盛んで、たくさんのワインが造られています。普段飲まない種類のワインにも挑戦してはいかがでしょうか。飲みやすく、日本人にぴったりの山梨ワインからぜひお気に入りを見つけてください。