ラバースプレーおすすめ8選｜デメリットや耐久性も紹介【ホイール塗装も】

ラバースプレーは、車やバイクなどに使用できる塗料の一種です。カー用品店をはじめ、カインズやコメリなどのホームセンターでも気軽に購入でき、素人でも比較的容易に車のラバー塗装ができるアイテムです。

ラバースプレーは吹き付けた箇所をゴムの膜で覆う塗料なので、塗装した箇所をコーティングして傷から守り耐久性があがる効果があります。また、塗装した後に剥がしやすいので失敗してもやり直しがしやすいのも特長です。

今回はラバースプレーのメリットとデメリット、選ぶ際の注意点とラバーペイントにおすすめ製品8選を紹介します。あわせて、ホイールに塗装できるスプレーの紹介と、ドンキホーテで買えるのか、塗装をはがれにくくする方法についても紹介します。ぜひ本記事を参考にしてラバースプレーを選んでください。

ラバースプレーを車に使用すると、吹き付けた箇所が薄いゴム状の膜でカバーされます。傷が付きやすい部分も、ラバースプレーでコーティングすれば外からの衝撃による傷が付きにくくなります。ドアノブにどうしてもできやすい引っかき傷も、あらかじめラバースプレーを吹き付けておけば予防可能です。

このように、傷を付けたくない車の保護にラバースプレーが役立ちます。その他にも、すでにできてしまった車の傷に吹き付ければ傷のカバーにも使用できます。

車を好みの色に塗装したても、素人にはハードルが高く、ディーラーやカー用品店などに依頼すると費用も高くなりがちです。ラバースプレーの最大の特長は、塗装を剥がしやすい点なので、「もっと気軽に塗装したい」ときにはラバースプレーが便利です。

油性であれば乾いた後に剥がしやすく、水性のラバースプレーであれば乾く前に水で流すだけで落とせます。失敗しても剥がして塗り直しができるので、初心者でも比較的塗装しやすいです。

塗装に使用した後でも剥がしやすいのがラバースプレーのメリットですが、その分耐久性が落ちてしまう点がデメリットです。長期間キープできる塗装を想定していないため、一般的な車の塗装よりも持ちは悪くなります。

塗装後の車の使用状況や保管状況によって塗装がもつ期間は異なりますが、ほとんどのラバースプレーの耐久期間は3～6ヶ月程度です。長くても半年と考えておきましょう。

車にステッカーを貼り付ける人は多いですが、ラバースプレーで塗装した後に貼ったステッカーを剥がす際には注意が必要です。ステッカーの粘着面が強力な場合、ステッカーと一緒にラバースプレーの塗装も剥がれてしまう恐れがあります。ステッカーのみを剥がすのは難しいため、ラバースプレーの塗装ごと剥がすのを想定しましょう。

車体に使用する上ではあまり気にしない点ですが、ラバースプレーは液体が染み込む素材への使用には適していません。木材のほか、紙や布も吹き付けた液剤を吸い込んでしまうため、ラバースプレーでうまく塗装できなくなってしまいます。ラバースプレーが使用できるのは液体を吸収しない素材のみと考えておきましょう。

ラバースプレーには水性と油性の2種類があります。水性タイプは吹き付けた後でも乾く前なら水で流して落とせますが、乾くまでの時間は長めです。また、臭いが控えめなので狭い場所や屋内でも臭いを気にせず使用できる点がメリットです。油性タイプは速乾性で耐久性も高いメリットを持ちます。しかし、臭いが強いので作業場所が限られるのがデメリットです。

ラバースプレーを重ね塗りして完了させるまでには4時間程度の乾燥時間が必要です。速乾タイプであれば、乾燥にかかる時間をできるだけ短くできますが、速乾性のラバースプレーはやり直しがしづらいため、初心者にはあまりおすすめできません。しかし、慣れている人であれば速乾性が高いタイプの方が使いやすい場合があります。

車にラバースプレーを使用する際に必ず確認しておきたいのが耐熱性です。車の表面は熱を持ちやすく夏には高温になりますが、逆に冬の寒い時期は低温になります。特にボンネットは温度差が激しくなりがちです。

温度差が出やすい車に耐熱性が低いラバースプレーで塗装をしてしまうと、熱で塗装が溶けたり剥がれやすくなってしまったりします。車の塗装に使うラバースプレーは、温度差に耐えられるほどの耐熱性を持ったものを選びましょう。目安となる耐熱範囲は、-20～100度です。

ラバースプレーは色を選べるのはもちろん、質感も選べます。きれいに発色させたいならツヤありやメタリックなどがおすすめです。ゴムが持つ独特の質感を活かしたい場合は、マットカラーを選びましょう。その他にも、個性的な色に塗装したい時にピッタリの蛍光色や見る角度によって色が変化する変幻色なども選択できます。

ラバースプレーの噴射口の形状は商品によって異なります。噴射口が狭いスプレーだと、一点に集中して塗装されてしまうためムラができやすいです。特に初心者の方は要注意。以下のような噴射口であればムラになりにくいため購入前に確認しましょう。

• 噴射口が広い
• 縦広・横広に切り替えられる

ラバースプレーは、ホームセンターや、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店で販売されています。激安店のドンキホーテでも手に入るか気になりますが、現在は残念ながら取り扱っているとの情報はありません。また、ホームセンターなどで欲しい商品がない場合は、通販でも購入できるので、探してみましょう。

※音が出ます

ラバースプレーをいきなり車体に塗ってしまうと上手に塗装できません。塗装前には必ず、パーツクリーナーを使用して表面の油や汚れを落としておきます。塗装したくない箇所がある場合は、その部分をあらかじめマスキングしておきましょう。

また、ラバースプレーは複数回の重ね塗りが基本です。塗りが薄すぎると後に剥がしにくくなるので、塗って乾かしてまた塗るのを複数回繰り返します。もし塗装したくない箇所に塗料がかかってしまったら、パーツクリーナーで落としましょう。

加えて、作業中は適宜ノズルを拭き取ってください。ノズル部分に塗料が付着して詰まると、思うように塗装できなくなります。

ラバースプレーで塗装した箇所を剥がす際は、通常は端の部分からめくるときれいに剥がせます。しかし、塗料が薄すぎるとうまく剥がれない場合もあるので、剥がす部分にラバースプレーを塗って、一度塗装を厚くしてください。また、剥がし残しが出た場合は、パーツクリーナーを使うとしっかりと落とせます。

車の足元のおしゃれとして、ホイール塗装して楽しむ方もいますよね。業者に頼むと高いですが、ラバースプレーを使って自分でホイールをラバー塗装するとコストも大きくはかからず、簡単に自分の好きなデザインや色に仕上げられます。ラバースプレーを使ったホイール塗装の手順を以下に紹介するので、ぜひトライしてみてください。

ラバースプレーでホイール塗装をする手順

1. ホイールをきれいに掃除する
2. 色を塗り分ける部分を決めてマスキングテープで目印をつける
3. ホイールの塗らない部分とタイヤをマスキングする
4. ホイールに付着した油脂をシリコンオフやパーツクリーナーで脱脂する
5. 薄くスプレーして、乾いたら再度塗装を4～5回繰り返す
6. 塗装が乾ききる前にマスキングテープをゆっくりはがす

ラバースプレーは手軽に車の雰囲気や質感を変えられる上、やり直したいときや飽きたときはきれいに剥がして元通りの車に戻せる便利なアイテムです。ラバースプレーの選び方や使用方法を参考に、気軽に車をイメージチェンジしましょう。