電気柵のおすすめ4選｜メーカーごとの比較付きで害獣対策を考える！

畑で作物を育てていると、イノシシやサルなどの害獣に荒らされてしまうことがあります。そんなときに便利なツールが電気柵です。畑の周囲に電気柵を設置していれば、電気ショックで動物を撃退し、大事な作物を獣害から守ってくれます。

電気柵セットは、電気柵の本体とともに電線や柵がセットになったもので、1セットで設定範囲内に電気柵を設置できます。市販品は人が誤って触れた程度では人体への影響はほとんどなく、安全に使用できるのがメリットです。

そこでこの記事では、畑を害獣から守れる電気柵を選ぶポイントやおすすめ製品、電気柵を設置する際に注意するべきポイントを紹介します。電気柵の設置を検討しているのであれば、今回紹介する情報を参考にしてみてください。

電気柵セットは設置場所や撃退したい動物の違いなどに応じたものを選び、正しく設置することで高い効果を発揮します。効果的に電気柵セットを使うためには、以下に挙げる4つのポイントに沿って最適な製品を選びましょう。

電気柵は害獣の身長や鼻の高さに合わせて電線を張ります。撃退したい動物の種類によって設置する高さも変わるので、対応する高さの電気柵を選びましょう。

設置するワイヤーの数も動物によって異なってきます。たとえば、イノシシの場合は地上から20cmの高さで2段、シカの場合は地上から20cmの高さで10cm刻みで4段が目安です。

電気柵はワイヤーを張って使用するものなので、ワイヤーが動物を撃退したい場所の広さに張れるほどのサイズかどうかもチェックポイントです。電気柵セットを購入する前に、あらかじめワイヤーを張る箇所の長さをできるだけ正確に計測しておきましょう。

ただし、あまりにもワイヤーが長すぎると電流が弱まり、効果が弱くなってしまいます。広い場所で使用する場合は、複数の電気柵セットを購入した方が良い場合もあります。

電気柵に電流を流すには、当然ながら電源が必要不可欠です。電源方式は家庭用コンセントや乾電池、外部バッテリーのほか、ソーラータイプもあります。家庭用コンセントの場合は設置する場所によっては使用できず、乾電池や外部バッテリーは電池交換や充電が必要です。ソーラータイプは太陽光が電源となっているため、コンセントの場所やバッテリー切れを気にする必要がないので人気が高いタイプです。

電気柵セットを設置した場所は、動物が出没するくらいなので人通りが少ないことが多く、人間による農作物の盗難被害が発生することがあります。一部の電気柵セットには、このような盗難を防止する機能が搭載されています。

また、電気柵そのものが盗難されるケースも発生しているので、電気柵セットに盗難補償制度が付いた製品も販売されています。農作物、または電気柵セットそのものの盗難対策ができるかどうかも、確認しておくことをおすすめします。

電気柵は、どこにでも設置できるというものではありません。正しい場所に設置しなければ、効果が落ちてしまうことがあります。最大限の効果を得るためには、以下で紹介する3つのポイントを参考に設置してみましょう。

乾いた土の上は通電しづらい環境で、コンクリートやアスファルト、石畳の上は通電しません。これらの上に電気柵を設置すると、十分な電流が流れずに効果が落ちてしまいます。電気柵を設置するなら、通電しやすい湿り気のある土の上が最適です。

設置したい場所の周囲が通電しない、またはしにくい環境の場合は、畑の内側に設置する、トタン板などの通電性のある素材を敷いておく必要があります。

傾斜がある場所に電気柵を設置してしまうと、斜面から動物がジャンプして電気柵の内側に入れる状態になります。また、くぼみがある場所に電気柵を設置した場合は、地面と柵の間にできた隙間から動物が入り込んでしまうこともあります。そのため、電気柵は傾斜がある場所やくぼみがある場所への設置を避けて、平面に設置しましょう。

電気柵の周囲に雑草があると、電線に雑草が触れて電流が流れたり、漏電したりすることがあります。すると動物に流れる電流が弱くなるだけではなく、バッテリーの消耗も激しくなってしまいます。

電気柵にしっかりと電流を流し、バッテリーのムダな消耗を防ぐためには、定期的に電気柵を設置した場所の雑草を処理してことが大事です。

電気柵はある程度のDIYの知識があれば自作できるのでは、と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、安易に電気柵を自作することは危険です。実際に、自作の電気柵による死亡事故も発生しています。

自作の電気柵は、市販のものとは異なり漏電防止機能や安全装置などが装備されないこともあり、大変危険です。電気柵は電気を取り扱う機器なので、自作をせずに市販品を使用するべきです。たとえDIYが得意という人であっても、電気柵は市販品の購入をおすすめします。

電気柵セットを使用すれば、電気ショックで害獣を撃退し畑や作物を守れます。しかし、電気を取り扱うツールなので取り扱いには注意が必要で、自作品の使用は危険です。市販品の電気柵セットを使い、効果的に害獣を撃退しましょう。