入れ歯安定剤のおすすめ人気10選｜種類・選び方も解説！長期使用の危険性は？

「入れ歯が急にズレるようになった」「歯茎や顎底に痛みを感じる」など、入れ歯にまつわる悩みはたくさんあります。「すぐに歯医者に行く時間がない」「でも毎日の食事は美味しく食べたい」そんな方におすすめなのが入れ歯安定剤です。

しかし、入れ歯安定剤にはパウダーやクリームタイプ・シート・クッションタイプなど種類がたくさんあります。豊富な商品の中から自分の入れ歯に合った安定剤を選ぶのはハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、入れ歯安定剤の選び方を分かりやすく解説します。また、入れ歯安定剤を使用する時の注意点や正しい使い方、さらに数ある入れ歯安定剤の中からおすすめ商品10選を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

口の中に直接触れる入れ歯安定剤だからこそ、副作用の危険性やメリット・デメリットもしっかり押さえるのが重要です。ここでは入れ歯安定剤を使用する上での注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

入れ歯安定剤はその名の通り、入れ歯を安定させる役割があります。そのため、入れ歯がズレにくくなり固い食材でもしっかり噛めるようになります。また、入れ歯と歯茎の間に細かな食べかすが入りにくくなるため、口臭予防にも効果的です。さらに、入れ歯が安定すると歯茎の痛みが少なくなります。

一方デメリットは、入れ歯が外れにくくなることです。無理に入れ歯を外そうとすると歯茎を傷めたり、入れ歯が破損したりする可能性があります。基本的に入れ歯はサイズが合っていればしっかり安定するものです。そのため、入れ歯を使用する時は必ず安定剤を使用しなければならないというわけではありません。

入れ歯安定剤を長期間使用すると、口内環境が悪くなる恐れがあります。入れ歯安定剤の種類によっては、口内の水分が安定剤に吸収されるため、唾液が少なくなる可能性があります。口内が乾燥し細菌が繁殖すると歯周病の原因になることも。また、長期間使用すると歯茎が痩せ、増々入れ歯安定剤に頼る悪循環に陥るので長期使用は控えましょう。

入れ歯安定剤の種類は意外と豊富なので、「どれを選べばいいか分からない」とお困りの方のために失敗しない入れ歯安定剤の選び方を紹介します。入れ歯安定剤はタイプと色・味・臭いで選ぶのがポイントです。

入れ歯安定剤は入れ歯の種類や用途によって使い分ける必要があります。以下の4種類から自分に合ったいれば安定剤を選びましょう。

• パウダータイプ
• クリームタイプ
• シートタイプ
• クッションタイプ

自分に合った商品を選ばなければ入れ歯が安定しないため、すぐに外れることがあります。ここからは種類ごとの特徴を見ていきましょう。

パウダータイプは総入れ歯の方におすすめです。パウダーを薄く伸ばして使用するため、違和感なく密着します。また、入れ歯と歯茎の間のクッションがないため、噛んだ時の食感がダイレクトに伝わりやすく、食材本体の噛みごたえを楽しむことが可能です。

しかし、粘着性は弱いため大声で話したりくしゃみをしたりした時に外れやすいデメリットがあります。また、水と反応して粘着力が生まれるので、量が多すぎると口の中が乾燥することがあります。そのため、適量を守って使用しましょう。

クリームタイプの入れ歯安定剤は伸びがいいため、初心者の方でも簡単に使用できます。粘着力が高めなため、総入れ歯にも使用可能です。また、金属が使用された入れ歯（金属床）との相性もいいので、さまざまな入れ歯のタイプに適応します。

ただし、クリームタイプは粘着力が強いため、入れ歯以外の場所にクリームが付着すると除去するのが難しくなります。また、入れ歯につけすぎると歯を噛んだ時に安定剤がはみ出てくるので、少なめに使用しましょう。

シートタイプの安定剤は入れ歯がひどくガタつく方におすすめです。シートタイプは一定量をカットして使用するので、毎回適量を使用できます。また、シートタイプには溶ける素材と溶けない素材があるので好みで選ぶことが可能です。

ただし、シートタイプは粘着力・安定性・持続力の面で、クリームタイプやクッションタイプよりも劣ります。さらに、シートタイプは部分入れ歯用と総入れ歯用に分かれているので、購入時によく確認しましょう。

プラスチック床（レジン床）との相性がいいのがクッションタイプです。クッション性に優れた素材が使用されているので、噛んだ時に痛みを感じる方や入れ歯と歯茎の間に隙間ができてしまった方に適しています。

しかし、クッション性の高い安定剤を長期間使用すると顎底と呼ばれる入れ歯の土台がなくなり、最終的に新しい入れ歯を作れなくなる可能性があります。クッションタイプのような使い心地のいい商品は、あくまで応急処置として使用しましょう。

入れ歯安定剤の色は白・ピンク・透明などさまざまです。白の入れ歯安定剤を使用すると、人によっては会話する時に安定剤が見えることがあります。目立たない色がいいという方には、ピンクまたは透明がおすすめです。

さらに、安定剤にはミント味や無添加・無香料のものがあります。無香料の安定剤は食べ物の味を変えることなく食事できるので人気です。ミント味の入れ歯安定剤は、適度な爽快感が口の中に残るため爽やかな付け心地を味わえます。

入れ歯安定剤は正しい方法で使用しなければ、効果を最大限に発揮できません。入れ歯安定剤は下記の手順に沿って使用しましょう。

• 入れ歯をブラシできれいに洗う
• 適量を入れ歯の歯茎部分に出す（ポイントは安定剤を付け過ぎないこと）
• 指でいれば全体に伸ばす（ポイントは厚さが均等になること）
• 入れ歯を装着後、しっかり噛み締める
• 1度入れ歯を外し、はみ出した安定剤を拭き取る
• 再度入れ歯を装着して完了

はみ出した安定剤が口の中に残ると誤飲する危険があります。入れ歯を1度装着した後に一旦外し、はみ出した安定剤を必ず除いてから再度装着してください。種類によって使い方が違うため、詳しくは取扱説明書をしっかり確認しましょう。

歯茎の痛みや入れ歯のズレを軽減するのに便利な入れ歯安定剤ですが、注意点があります。以下の症状や特定の状況にある方には、入れ歯安定剤の使用をお控えください。使用上の注意点を紹介します。

• 歯茎や顎底が腫れたり、アレルギー症状が出た場合は使用を中止する
• 就寝時は必ず入れ歯・入れ歯安定剤を外して寝る
• あくまでも一時的な応急処置なため長期間使用しない
• 寝たきりや介護な必要な方に使用しない（喉に詰まったり、誤嚥性肺炎になる可能性がある）

中には就寝時に入れ歯を外さずにそのまま寝る方がいます。しかし、入れ歯を装着したまま寝ると口内で雑菌が繁殖し喉の痛みや虫歯、さらには義歯性口内炎や歯周病の原因になるため、入れ歯は外して就寝しましょう。

本記事ではおすすめの入れ歯安定剤10選や、失敗しない入れ歯安定剤の選び方を紹介しました。入れ歯になっても毎日の食事は美味しく食べたいですよね。自分の入れ歯に合った安定剤を見つけて快適な毎日をお過ごしください。