自走式草刈機おすすめ10選｜クボタなど人気メーカーも紹介【スペック比較も】

自宅の庭はもちろん、空き地や休耕田など広い場所での草刈りに便利な「自走式草刈機」。手押し草刈機と違い、電動で自走して動くので女性でも扱いやすい製品です。雑草が生い茂った場所でも、短時間でスッキリと整地できるのが魅力です。

自走式草刈機には、ロータリーナイフやハンマーナイフモアなどの刈り方に種類があり、スパイダーモアは斜面の草刈りも手軽に行えます。また、モデルによってさまざまな便利な機能を搭載しています。

この記事では、自走式草刈機の選び方や人気のメーカーをはじめ、おすすめのモデルまでまとめてご紹介します。購入を躊躇してしまう方には、中古やレンタルを利用する方法もありますので、合わせてチェックしてみてください。

自走式草刈機は、どのくらいの価格で販売されているのかご存じですか。比較的安価なのは小型タイプで6万～10万円・中型で15～20万円・ハンマーナイフモアの多機能製品となると30万～80万円のクラスまであります。とても高価な製品なので、購入に迷う方は中古やレンタルも検討してみましょう。

新品の購入が厳しい方は、中古で購入する方法があります。しかし自走式草刈機は中古流通量がとても少ないのが現状です。理由はマイナーな製品であるからと、サイズ・重量ともに大きいため一般の方では配送が困難だからの2点が考えられます。

オークションサイトやフリマサイトだけでなく、農機具専門の中古販売店もチェックしてみるのがおすすめです。

新品を購入は難しいし、中古も欲しい製品が見つからなかった…そんな方は、レンタルを利用する手もあります。年間で数回しか使用しない、使わない時は保管場所に困るとお考えの方にもおすすめです。

レンタルなら1日1万円～の価格で貸し出しが可能。燃料もレンタル会社が負担してくれる場合が多く、メンテナンスも不要なのが魅力です。基本的に借りるときは配送になるので、近隣にレンタル会社があるかチェックしてみましょう。

「ロータリーナイフ」は、刃が水平に回転し草を刈り取るタイプの自走式草刈機です。最も一般的な刈り取り方法で、比較的リーズナブルな製品が揃っています。刃の種類はバーナイフ・フリーナイフ・クロスナイフなど、モデルによって採用している刃が異なります。

また、ハンマーナイフモアに比べて刃の数が少ないので、交換時にもコストが抑えられメンテナンスの手間が省けます。小型タイプから中型タイプまで幅広いラインナップから選べるのもメリットです。

「ハンマーナイフモア」は、刃が並んだドラムが回転し草を叩いて刈り取るタイプの自走式草刈機です。叩いた草は粉砕されるので、草を集めたり捨てたりする後片付けが不要。広大な土地や農家では後処理が非常に手間がかかるので、よく使われる人気の製品です。

ロータリーナイフと比べ、高性能なだけに価格帯も高く、販売されているモデルも少なめです。また、刃が多いので交換時にはコストがかかってしまいます。

「スパイダーモア」は、法面刈り・斜面刈りタイプとも呼ばれ、斜めになった土地でも草刈りができる自走式草刈機で、畦草刈機としてもおすすめです。刃はロータリーナイフを採用していますが、斜面でも本体が滑らないように駆動力が強いタイヤが使われています。

比較的小型タイプが多く、ロータリーナイフなので価格もリーズナブル。平面と斜面を同時に刈れる便利な「二面狩り」タイプもあります。

自走式草刈機の「刈幅」とは、一度に刈り取る面積。「刈高」とは草を刈り取る高さを表す数値です。広い場所で使う時は、数値が大きいほど効率よく草刈りが出来ます。刈幅・刈高が大きいほど本体のサイズも大きくなり、価格も高くなっていきます。

刈幅は使用する土地の広さに合わせ、刈高は刈りたい草の高さに合わせて選びましょう。刈高が調整できるタイプのモデルなら、雑草の成長や季節に合わせて調整も可能です。

自走式草刈機には360°旋回可能なタイプがあります。ハンドル操作だけで方向転換がしやすく、小回りが効いて使いやすいのが魅力です。他にも、旋回する必要がない「ギアチェンジ」機能が付いたモデルも販売されています。

ギアチェンジを使えば前進だけでなく後進が可能で、草刈りの折り返し地点で旋回する必要が無く効率よく作業ができます。特にハンドル付近にギアチェンジレバーがあるタイプが便利です。

斜面の草刈りが得意なスパイダーモアですが、モデルによって対応している斜面の角度は異なります。対応していない角度の作業を行うと、本体が傾いたり倒れる可能性があり大変危険です。あらかじめ、使う場所の斜面角度をチェックしてから製品を選びましょう。

また、スパイダーモア以外の斜面に対応していない製品で、斜面の草刈りをするのもとても危険です。どちらにせよ土地の角度は調べておきましょう。

自走式草刈機はハンドルでさまざまな操作が可能です。電源のオンオフ・停止などの基本的な機能から、スピード調整・車輪ロック・ギアチェンジまでできるモデルがあります。それらの機能がハンドルではなく本体に付いていて、しゃがんで操作するモデルもあるので、どこで操作できるかをチェックしておきましょう。

OREC（オーレック）は、草刈機・管理機・耕うん機などの、農業や畜産業に役立つ機器を製造販売している日本の企業です。オリジナルティをメーカー最大のテーマに掲げ、農業や緑地管理分野で技術力を高め、独創的な製品を作り出しています。

トランスミッションの内部の部品作りの生産・製品の組み立てまで自社工場で一貫して行っています。安全性・機能性・耐久性に優れており、その技術が自走式草刈機にも生かされています。

Kubota（クボタ）は、大阪府に本社を置く農業機械・建設機械・建設材料などを手掛けるメーカーです。農機メーカーとしては国内シェア1位、世界でも3位を占める有名企業です。2010年に創業120周年を迎え、新スローガン「For Earth, For Life」を掲げています。

自走式草刈機は、静音性が高いモデルや軽さが魅力のモデルなど幅広く販売しており、人気製品が多いのが特徴です。

「共立」は1947年設立の老舗の大手農林業機械メーカーです。2008年に新ダイワ工業との経営統合により、「株式会社やまびこ」と名称を変えて設立。現在はやまびこの中のブランドとして共立の製品が販売されています。

主に小型野外作業機械や農業管理機械を販売し、自走式草刈機もその中の一つです。斜面刈りや二面狩りに対応したスパイダーモアのモデルが人気です。

ISEKIアグリ（イセキアグリ）は、「人にやさしく、豊かな農業を実現する製品を提供する」をモットーに小型農業機械・農業資材・家庭菜園機械器具などを扱う国内卸売会社です。井関農機グループ会社として、小規模ながらも日本の技術力を武器に高品質の製品を販売しています。

自走式草刈機はハンマーナイフモアタイプを販売しており、サイズや機能などさまざまな種類のモデルを扱っています。

HONDAは1948年自転車補助用のエンジン販売からスタートしました。1958年にはHONDAの代表的なバイクでもある「スーパーカブ」を発売、2輪メーカーとして不動の地位を築き上げます。1963年には4輪にも着手し、今現在HONDAと言えばバイクと車を思い浮かべる方も多いです。

そんなHONDAが農機に着手したのは創業間もなくの1953年で、それ以来耕運機や草刈り機などさまざまな農機が多くの方に愛用されています。自走式草刈り機もその一つで、世界のHONDAが誇るエンジンが搭載されており人気を集めています。

農機と言えばまず最初に思い浮かべる方も少なくないYANMAR（ヤンマー）は1912年創業の老舗企業です。発動機の販売から始まったヤンマーは、さまざまなエンジンや農機などを開発・発売し、1952年に「ヤンマーディーゼル」へと社名変更しました。

自走式草刈り機はハンマーモアタイプを取り扱っており、軽量・コンパクトで操作しやすく、比較的リーズナブルな価格で人気です。

※価格は2022年12月時点のものです

自走式草刈り機の本体寿命は5年から10年と言われています。かなりの開きがありますが、これは機種の違いや使用環境はもちろんメンテナンスの状況の影響があるためです。またバッテリーの寿命は充電式のもので300~700回とこちらも機種などによって異なります。

バッテリーは充電率が低下してくると寿命が近い印なので取り換えましょう。また本体は使用中に白煙が上がったりスターターの紐が切れたりした場合は寿命や故障の可能性があります。修理が難しい場合は買い替えを検討するのがおすすめです。

自走式草刈り機を使ってみたい方は、購入してしまう前に一度レンタルをして、使用感を確認するのがおすすめです。お住まいの地域でレンタルのサービスがない場合や、購入は決定していてコストを抑えたい場合は中古の自走式草刈り機を探してみるといいです。

自走式草刈機は基本的に振動が激しく、使用後はしばらく手が震えるほどの負荷がかかってしまいます。特に年配の方や小柄な女性には負担が大きいので、振動対策をするのがおすすめです。

低振動タイプの草刈機なら、かなり振動が抑えられるので手の負担が少なくて済みます。さらに振動を抑えるには「振動軽減手袋」を併用するといいです。肉厚の減振パッドで、振動軽減効果とグリップ力がアップします。

自走式草刈機があれば、広い空き地や自宅の庭に雑草が茂っていても、手軽にお手入れができます。広大な土地を一気に整地したいときにおすすめです。自走式草刈機を取り入れて、快適に草刈りをしましょう！