丸ノコおすすめ12選｜マキタの製品やプロ用とDIY用の違い・使い方も

DIYで本棚や椅子などの家具を作りたいなら、手早く正確に部材を切ることができる丸ノコは、ぜひとも手にしたい電動工具です。製品によっては、プロの現場でも活躍できる性能を持っています。しかし、色んな価格や性能の丸ノコがあり、自分に合った丸ノコ選びに悩みがちに。

自分にとって必要な性能をもったベストプライスな丸ノコを選ぶなら、用途をある程度ハッキリさせておくことが大切です。「厚さ何mmのどんな木材をどんな風に切断するのか？」もちろん、これは経験を積んだ人でなければすぐには答えられませんよね。

そこで、この記事ではあなたの丸ノコの使い道のイメージを固めやすいように、丸ノコの仕組みに簡単に触れつつ、丸ノコの選び方を解説します。おすすめの丸ノコの紹介と性能も比較するので参考にしてください。

丸ノコとは、チップソーのついた円盤を回転させて材料を真っすぐ切断できる電動工具です。一般的に「丸ノコ」と言えば切断する部材は主に木材になります。金属の切断には「チップソーカッター」がおすすめです。

手ノコでの木材切断は時間や労力を要しますが、丸ノコがあれば簡単・時短で木材を切断できるので快適なDIYの必需品と言えます。丸鋸ガイドを使用すれば手ノコよりも精度の高い直線で切断することができる点も魅力です。

切断する木材が大きいなら、ノコ刃の外径の大きい丸ノコがおすすめです。一般的に主流のノコ刃の外径は125・165mmですが、細かく分けると85mm・147mm・190mm・200mm以上の丸ノコもあります。同じ外径でも深切タイプの丸ノコでは、より深く切り込むことが可能です。

では、125mmと165mmどっちがおすすめなのかそれぞれの特徴をご説明します。125mmのノコ刃は、厚い木材を切断するのには不向きで、そもそも切断できない場合があります。しかし、刃がコンパクトなためコストパフォーマンスに優れ、軽くて扱いやすいため初心者の方におすすめです。

一方165ｍｍのノコ刃は、125ｍｍと比較するとコストは高くはなりますが、硬い木材や厚みのある木材を安定して切断する事ができます。切断の反動も抑える事ができるため安心して作業が行えます。さまざまな木材のバリエーションに備えたい場合は、両方用意するのがおすすめです。

丸ノコには2つの使用タイプがあります。使いやすくある程度自由に木材を切断できる手持ち式と、より高い精度で傾斜切りもこなせる固定式です。自分の用途に合ったタイプを選ぶようにしましょう。

手持ち式の丸ノコは、材料切断時に材料の向きを自由に変えられたり、丸ノコの向きを自由に変えることができ、使い勝手がいい点が魅力です。また固定式と比べるとコンパクトかつ軽量で収納スペースをそれほど圧迫しません。

初心者の方が木工を始めるなら扱いやすい手持ち式タイプがおすすめです。

据置きタイプの固定式に卓上丸ノコがあります。卓上丸ノコでは丸ノコ刃が上下に可動するアームに取り付けられています。アームを下ろしながら回転する丸ノコ刃をセットした部材にあてて切断していくため、手持ち式よりも高精度な切断が可能です。

卓上丸ノコにスライド機構を搭載し、丸ノコ刃を前後にスライドさせることができるスライド丸ノコもあります。スライド式は切断幅に制限が狭い卓上丸ノコの弱点を克服していますが重量があり価格が高いです。固定式は正確な切断や傾斜切りをしたい方におすすめできます。

丸ノコにはAC100Vのコンセントから給電するコード式丸ノコとバッテリーから電源をとる充電式丸ノコがあります。コード式丸ノコはコードによる動きの制限があるものの、電力供給が安定していてパワー・回転数が高い点がメリットです。

充電式はコード式よりもパワー・回転数で劣る傾向にありますが、場所を選ばずに使用できコードを気にする必要もありません。また、近年の充電式丸ノコの中には、コード式に匹敵するパワー・回転数をもつ製品もあります。

丸ノコのサイズは、取り付けられるチップソー(ノコ刃)のサイズも表しています。たとえば165mmの丸ノコには165mmのチップソーが取り付け可能です。チップソー径に比例して最大切り込み深さも深くなるので、必要な切り込みの深さに合わせて選びましょう。

最大切り込み深さで常に使用することは機械への負担が大きくなるので、余裕のある最大切り込み深さを選ぶことが大事です。切り口を斜めに切断する場合は、通常よりも最大切り込み深さが小さくなる点もおさえておきましょう。

丸ノコのベースは、切断時に部材が浮き上がろうとするのを押さえつける役割をもっています。昔の丸ノコはベースの素材に黒く塗装された鉄板が使用されていました。鉄板ベースは衝撃による歪みや錆やすさなどの欠点があり、現在はアルミ素材のベースが主流になっています。

アルミベースなら歪みにくく切断精度を保ちやすい利点があります。また丈夫さに対して軽量なため扱いやすいと言えます。湿気を含んだり、乾燥していたりして木材の滑りが良くない場合はフッ素加工を施したベースがおすすめです。

DIY向けのモデルで多い電気丸ノコは、切断時の負荷によって回転数が変わります。高負荷になるほど回転数が落ちるため、切断箇所によって切断面のムラができやすくなるデメリットがあります。一方で負荷のかかり具合を把握しやすい点はメリットと言えるでしょう。

一方で電子丸ノコは、電子制御によってモーターの回転数を一定に保てるため、切断面がきれいな点が魅力的です。ただし本体の耐久性に影響が出るような高負荷自でも回転数を一定に保とうとするため、負荷をかけ過ぎないようにしてください。

各メーカーで扱っている安い丸ノコと高い丸ノコでは2倍以上の価格差があります。1万円前後で購入できるDIY向け製品は、切断精度が甘い・調整にコツが必要など、正確さや扱いやすさの面で高いプロ向けの製品に劣ります。

プロ向け製品では調整のストッパーや位置決めレバーがワンタッチ操作だったり、ベースの調整やノコ刃の調整が細かくできるなど、高精度で扱いやすい性能を備えています。そのためコスト面より機能性を重視するなら、初心者にはかえってプロ向けの製品の方がおすすめです。

makitaは、電動工具の国内2大メーカーの1つ、取り扱っている電動工具の種類が非常に豊富です。バッテリーの互換性の観点から、電動工具は同じメーカーで統一するのが理想的です。makitaは丸ノコだけじゃなくトリマーやばら釘打ち機など、さまざまな電動工具が必要な方におすすめできます。

丸ノコにおいては、軽量でコンパクトな小型タイプでありながら回転数が高くパワフルな切れ味の製品が多いのが特徴と言えます。

HiKOKIは旧日立工機のことであり、電動工具の国内2台メーカーの1つです。バッテリーにおいて18Vにも36Vにも対応する「マルチボルトバッテリー」がこれからの主流になります。同じハイコーキの電動工具を同じバッテリーで使い回したい方におすすめです。

HiKOKIなどの大手メーカーになるとホームセンターやネット通販での取り扱いが豊富であり、またユーザーが多いので口コミなどを参考にしやすいのもポイントです。

RYOBIでは比較的なリーズナブルな電動工具を扱っています。DIY用製品の販売量が多いためDIY向け製品のイメージを持たれていますが、makitaやHiKOKI同様にプロ向けの高性能な製品も扱っています。DIY向け製品は本体が青色、プロ向け製品は緑色に色分けされています。

丸ノコにおいても安いDIY向け製品があり、コスパ重視の方はぜひチェックしましょう。

丸ノコは、スイッチを握っている間、チップソーが回転して木材を切断できる状態になります。そして部材にべース部分を密着させ、前方に押し進めながらカットします。切断中は部材に丸ノコの刃が挟まれると、反発力で丸ノコが激しく押し戻される(キックバック)場合があるため、気を付けてください。

切断する部材の片側は下に何も置かずフリーにしておくことで、部材に刃が挟まるのを回避できます。チップソーの交換や切り込み深さ調整は各製品のマニュアルを参照しましょう。作業する時は必ず通電していない状態で行うことで事故を防げます。

丸ノコスタンドでは、スタンドに丸ノコをセッティングして固定することができます。作業者は、固定された丸ノコに対して部材を動かしていきます。そのため、小さくなった部材でも楽に切断できます。精度も高くスピーディーに作業できる点も魅力的ですね。

テーブルソーの切断方法と同じですが、丸ノコスタンドは丸ノコと組み合わせて簡易テーブルソーにするツールと言えます。価格もテーブルソーより安く済ませられ、状況に応じて丸ノコを外して使えるのもメリットです。

丸ノコスタンドには安全カバーが付属しています。事故を防ぐためにも必ず安全カバーを使用するようにしましょう。また、丸ノコスタンドを使った切断方法は、丸ノコを通常使用した場合と比べてリスクが高い点も意識しておきましょう。

丸ノコの電源ON/OFFは丸ノコ本体で行います。スタンドにセットされた状態では緊急時にすぐに電源を切ることができません。ですから、慎重な取り扱いが必要です。

自分にぴったりの丸ノコは見つかったでしょうか？丸ノコは、木材を使ったDIYの中でも中心的に活躍するツールです。手ノコでは多大な時間を費やした切断作業も、丸ノコがあれば大幅な時短が期待できます。快適なDIYを楽しんでくださいね。