ギアプーラーのおすすめ13選！種類や選び方・洗濯機修理の使い方も

バイクや車のギアや滑車の整備を、自身で手軽に行いたいと感じたことはありませんか。ギアプーラーを活用すれば、バイクや車の部品であるギア・プーリーと呼ばれる滑車を動かして整備ができます。ギア・プーリーは定期的に交換する必要がある部品なので、専用の工具を準備しておくと整備がスムーズに済ませられて便利です。

ギアプーラーは大きく4つの種類に分類ができ、それぞれ魅力やメリットが異なります。また、洗濯槽を取り外して修理したい時にも、ギアプーラーは活用可能です。

こちらの記事では、ギアプーラーの種類ごとのメリットや選び方のコツ・使い方の流れについて紹介します。ギアプーラーを自作できるかについても説明しているので、ぜひチェックしてみてください。

ギアプーラーとは自動車のエンジンなどに動力を伝える役割を持つギア・滑車の形をしたプーリーという部品を外し交換するための工具です。コーナンなどのホームセンターでも取り扱われています。

ギアやプーリーは長期的にエンジンを使っている場合次第に消耗していくため、定期的に交換する必要があるパーツです。専門的な工具であるギアプーラーを使うことで、整備を依頼しなくても自身の好きなタイミングでギア・プーリーの交換をしやすくなります。

ギアプーラーには種類があり、それぞれ特色や適した作業が異なります。具体的には、以下の4種類に分類が可能です。

• 標準タイプ
• 長爪タイプ
• 3本足タイプ
• スライド式タイプ

標準タイプの場合は爪の構造が2本になっていて、値段設定が安いのが強みです。初めてギアプーラーを取り入れる場合にもおすすめで、爪を活用してギア・プーリーを掴み、固定しつつ取り外せます。

奥まった場所にギア・プーリーがない場合や、大きなサイズのパーツ交換をしない場合には、問題なく活用しやすい初心者向けのタイプです。

長爪タイプは爪の構造がより長く作られている分、奥まった場所に配置されたギア・プーリーに対してもしっかりと差し込んで交換できるという魅力があります。よりさまざまな箇所のパーツをスムーズに交換したい場合におすすめです。しかし、標準タイプと比べると販売されている製品の数が少ない点には注意が必要になります。

3本足タイプは標準タイプよりも爪が1本多く、より丈夫な設計になっています。大きなサイズや重量があるパーツに対しても3本の爪を噛ませて固定できるので、安定した状態で作業がしやすいです。長く使える工具を取り入れたい場合にも適します。

しかし、より複雑な構造になっている分価格設定は高くなりやすいです。どちらかというと頻繁にさまざまなサイズのパーツ交換を行いたい場合に向いています。

スライド式タイプは爪の位置をスライドさせて作業しやすい状態に調整できるのが特色です。爪の位置を横方向に動かせるため、1つの工具でさまざまな幅の部品に対応しやすくなります。販売されている製品の種類は少なめですが、よりコストを掛けずに用途が広い工具を購入できるのが利点です。

標準タイプは幅が広いギアに対しては爪をしっかりと噛ませづらいですが、スライド式であればより安定した状態で爪を噛ませられます。

自身に適したギアプーラーを探すためには、以下の3つのポイントに着目することが大切です。

• 最大外径とリーチ調
• センターボルトの長さ
• 内掛けタイプか外掛けタイプか

ギアプーラーのスペックの最大外径をチェックすれば、対応できるパーツのサイズを判別できます。用途が広いギアプーラーを探している場合、最低外径と最大外径の両方をチェックしておくことも大切です。交換したいパーツの規格を確認し、適合しているか確認しましょう。

また、ある程度奥まった場所に配置されたパーツの交換もしたい場合、リーチの長さも併せて確認することが重要です。

センターボルトが短い場合レンチを用いて回すことが難しくなるため、センターボルトが長い製品を選ぶことも大切です。センターボルトが長い場合カラーという円形の部品を噛ませることで調節ができますが、センターボルトが短いと対処が難しくなります。また、丸棒を差し込める穴が付いた構造であれば、より素早くセンターボルトを回せるのもポイントです。

ギアプーラーには爪をギアの内側に引っ掛けるタイプ・外側に引っ掛けるタイプの2種類があります。パーツによっては内側からギアプーラーを引っ掛けないと動かせないこともあるため、交換したいギアの構造をチェックして適したタイプのギアプーラーをチョイスしましょう。

製品によって内掛け・外掛けの両方に対応できるものもあるため、汎用性の高さを重視する場合は要チェックです。

より品質が高い・コスパが高いギアプーラーを取り入れたい場合、メーカーをチェックすることも重要になります。おすすめなメーカーは以下の3つです。

• sk11
• KTC
• アストロプロダクツ

sk11はDIYに使える工具を販売している藤原産業株式会社が展開しているブランドで、価格設定が安いのが大きな魅力です。爪が2本の標準タイプ以外に爪が3本のタイプも取り扱っていて、整備できるパーツの幅を広げたい方にも適します。

またsk11の製品は公式サイトから取扱説明書の確認が行えるので、購入前に仕様を確認しやすいのもメリットです。

KTCは京都機械工具株式会社という名前でも知られるメーカーで、国産の高品質なギアプーラーを捜せるという強みがあります。価格設定はやや高めですが、より耐久性が高く強力にギア・プーリーを掴んで取り外しやすいのがメリットです。

また外掛けだけでなく内掛けにも対応したギアプーラーの取り扱いもあります。長期的に扱いやすい工具を探している方にもおすすめです。

アストロプロダクツは国内全国に実店舗があるため、店員の方と相談しながら製品を選びやすいという魅力があります。初めてギアプーラーを購入する方・実際の製品を見ながら決めたい方にもおすすめなメーカーです。

また取り扱っているギアプーラーの構造・サイズの種類が豊富という強みもあります。より自身の用途に適した工具を探しやすく、セールが開催されることもあるのがメリットです。

ギアプーラーのおすすめな製品は13個です。こちらでは、以下の4つのタイプに分類して製品の魅力について説明します。

• 標準タイプ
• 長爪タイプ
• 3本足タイプ
• スライド式タイプ

複数のサイズのギア・プーリーを交換したい場合には、ギアプーラーのセットを検討するのもおすすめです。スライド式のギアプーラーはサイズの調整が行えるのが魅力ですが、慣れるまでは扱いが難しいこともあります。さまざまなサイズのパーツに対処したいけれど調整の手間を省きたい、という方は複数のギアプーラーがセットになった製品を選ぶのも手です。

セットの製品はケースが付属することもあり、持ち運び・収納が手軽という魅力もあります。

ギアプーラーの具体的な扱い方を知っていれば、購入前に使う際のイメージが湧きやすくなるのがポイントです。こちらでは、ギアプーラーの使い方を以下の3段階に分けて説明します。

• 爪を固定するボルトを緩める
• 爪を引っ掛けて幅を固定
• センターボルトを締め込む

ギアプーラーの爪部分はボルトによって固定されているため、まずは爪を動かすためにレンチを使ってボルトを緩めます。製品の構造にもよりますが、ボルトは1つの爪あたり2か所あることが多いです。

使う時にはボルトを緩め、保管時にはボルトを締めた状態にすることで、ギアプーラーの緩み・劣化を防ぎやすくなるのもポイントです。

爪が動く状態になったら交換したいギア・プーリーに爪を引っ掛けます。しっかりと爪がギアやプーリーに引っ掛かったことを確認したら、ボルトを締めて固定しましょう。作業するギア・プーリーによって、内掛け・外掛けを使い分けることも大切です。

次の工程に移る前にすべてのボルトが締まっているか確認しておくと、爪が動いてしまう懸念を解消しつつ作業を進められます。

ボルトの先端部分がギアやプーリーに当たっているか確認したら、ラチェットレンチかメガネレンチを用いてセンターボルトの上部を掴んで締め込みます。ボルトの先端部分にズレがある状態のまま締め込み作業を始めてしまうと、ギアやプーリーがギアプーラーから離れてしまい取り外しにくくなるため注意が必要です。

ラチェットレンチを活用すれば、ハンドルを反復させて動かすだけでより効率良くセンターボルトを回せるというコツもあります。

ギアプーラーはパナソニック・日立の洗濯機を分解して修理する用途にも活用できます。まずネジを外して上部のパネルを取り外したら、洗濯槽の下部中心にあるネジを外してパルセータという部品を取り外しましょう。38mmのナットに対応したソケットレンチを活用してナットを外したら、ギアプーラーを使って下部の穴に爪を噛ませ、引き上げることで洗濯槽の分解が行えます。

ギアプーラーを自作したい場合、拡張アンカー・ボルト・全ネジ・鉄材を材料として用意します。ボルトの頭に拡張アンカーを溶接したら、全ネジが通る穴を鉄の端材に開けて、2枚の鉄板を爪の構造になるよう溶接しましょう。ナットの幅に合った鉄板を溶接してハンドルを作れば自作ギアプーラーの完成です。

ギアプーラーを自作するとよりコストを節約できますが、溶接というプロ向けの工程が必要になり、爪を噛ませられない分ギア・プーリーを固定しづらい点には注意が必要になります。

ギアプーラーを使ってギア・滑車をスムーズに交換しましょう。ギアプーラーは種類・最大外径やリーチの長さ・センターボルトの長さ・内掛けか外掛けかをチェックして選ぶことが大切です。自身が扱いやすいギアプーラーを取り入れて、ギアやプーリーの交換を手軽に済ませましょう。