【2024年最新】クランプメーターおすすめ10選｜種類や使い方も！

大地震といった天災に見舞われた場合、電気設備が被害を受け漏電が発生する場合があります。漏電により感電や火災が起きないか、心配な方は多いのではないでしょうか。もしものときに漏電していないかを素早く調べ、安全を確保したいですよね。

クランプメーターを使用すれば、電気を止めずに漏電状況の確認が可能です。また、通常時の電流も測定できるので、契約アンペア数を見直すときに役立ちます。一般家庭では馴染みの薄いツールですが、1台持っておくと便利です。

ラインナップが豊富なので、機能やスペックをしっかり確認して機種を選びましょう。今回は、おすすめのクランプメーター10選を紹介します。機種選びのポイントや使い方も解説しますので、安全確保や節約のためにぜひご覧ください。

クランプメーターは電流の大きさや漏電の状況が分かる測定器です。先端に2本のツメが付いており、電線をツメで囲むだけで電流を測定できます。同じく電流を測定する機器としてマルチメーターがありますが、回路を切断しなければ測定できません。

クランプメーターは回路を一切断たずに測定でき、電気の知識も必要ないので一般家庭で手軽に使えます。複数本の電流を同時に測れるタイプなら、漏電のチェックも可能です。そのため、電力の節約や非常時の安全確保のために役立ちます。

クランプメーターは負荷電流測定器と漏れ電流測定器の2種類に分類されます。それぞれ使用目的が異なるので、用途に沿ったタイプを選びましょう。どのような用途に使うのか解説しますので、ぜひチェックしてください。

負荷電流測定器は1本の電線に流れている電流が何A（アンペア）であるかを測定する機器です。コードを挟むだけで測定できるので、各電化製品の電流の大きさが簡単に分かります。そのため、家庭で電気代の節約方法について考えるときに便利です。数A以上の電流のみを測定する仕様なので、小さな漏れ電流は検出できません。

漏れ電流測定器は測定感度に優れており、わずかな電流を検出可能な機器です。1A以下でmAやμAという単位の小さな電流を測定できるため、漏電の確認に役立ちます。大きな電流は測定できないので、電化製品のコードを流れる電流の大きさは分かりません。なお、1台で漏れ電流と負荷電流を測れる両用タイプもあります。

同じ種類のクランプメーターでも、機種のバリエーションはさまざまです。用途に応じて、測定方法や対応できる電線の太さなどを細かくチェックしましょう。具体的に何を確認すべきかを解説しますので、参考にしてください。

電流には2種類あるので、測りたい電流に対応した機種を選びましょう。向きが絶えず変わる交流（AC）電流は、コンセントにプラグを挿す製品のほとんどで使われます。現在発売されているモデルには、交流電流を測れるACタイプが多いです。

流れる方向が一定の直流（DC）電流は乾電池を使う製品のほか、スマホやパソコンなどで使われます。直流電流を測定するならDCタイプを選びましょう。なお、交流電流と直流電流の両方を測れる両用タイプもあります。

電流の波形を数値に換算する方式の違いは、測定結果の正確さに影響します。平均値整流方式は波形全体の平均を実効値に置き換える方式です。波形の歪みが大きくなるほど、表示される値が実態とはかけ離れるので注意しましょう。

実効値整流方式は実際の波形から電流の値を算出する方式です。波形の歪みが大きい場合でも、常に電流の正しい実効値が表示されます。そのため、測定の正確さを求める方には、実効値整流方式を採用したモデルがおすすめです。

クランプメーターは機種ごとに測定できる電線の太さが異なります。太いコードは小さなクランプメーターでは測れないので、測定したいコードの太さに対応したモデルを選びましょう。また、細いコードを大きなクランプメーターで測ると、正確な値が出ない場合があります。そのため、大きければいいわけではなく、電線の太さに応じて選ぶことが重要です。

クランプメーターによる測定結果の表示方法には、デジタル式とアナログ式の2種類があります。結果の見やすさだけではなく、精度や価格に違いがあるので注意が必要です。それぞれの表示方法にどのような特徴があるのか、チェックしてください。

デジタル式は測定した数値を画面に表示するタイプです。現在発売されているクランプメーターの大半は、デジタル式を採用しています。ひと目で細かい数値が分かり、読み間違いも起こりにくいためおすすめです。ラインナップが多いので、幅広い選択肢から最適な機種を探せます。また、測定精度が高い場合が多いのもメリットです。

アナログ式は針の位置によって電流の値を示すタイプです。正確な測定値が分かりにくいものの、針の動きによってわずかな変化をチェックできます。ラインナップは多くありませんが、安価な傾向があるので購入コストを抑えたい方におすすめです。ただし、あらかじめ測定範囲を設定する必要があり、ある程度の慣れが求められます。

クランプメーターは電流を測定するための機器ですが、他の項目も測定できるモデルがあります。また、スマホとの連携が可能な機種は測定結果の管理に便利です。それぞれの機能にどのようなメリットがあるかをチェックしましょう。

クランプメーターは電流を測定するためだけの機器とは限りません。テスター機能付きのモデルなら、電圧や電気抵抗などさまざまな項目を測定できます。1台で複数の項目を測れれば、多くの機材を用意する必要がないので収納や持ち運びに便利です。具体的な測定項目は機種によって異なるので、それぞれが何の測定に対応しているかをチェックしましょう。

Bluetoothを使った無線通信に対応したクランプメーターは、測定値の管理に便利です。専用のアプリを利用すれば、スマホやタブレットに測定結果を転送できます。自分で紙に記入する必要がなく、いつでも手軽にデータのチェックが可能です。各家電で使われている電流の大きさを簡単に把握できるため、家庭内の電力を管理しやすくなります。

クランプメーターを使いたいと考えたときに気になるのは、使い方ではないでしょうか。漏れ電流と負荷電流の測定方法は異なりますが、いずれも難しくはありません。漏れ電流と負荷電流に分けて測定方法を解説しますので、ぜひチェックしてください。

漏れ電流測定器では、逆向きの電線から発せられる磁力が打ち消し合わず、残った場合に漏れ電流として検出します。そのため、クランプメーターで漏れ電流を測定するときは、複数の電線を一緒に挟まなければいけません。単相2線なら2本、三相線なら3本のコードを挟みましょう。また、アース線を挟んでも漏れ電流を測定できます。

負荷電流測定器では、基本的に電線を挟むだけで負荷電流の測定が可能です。測定時は必ず電線を1本ずつ挟みましょう。また、クランプの中心に電線がある状態の方が正確に測れます。交流と直流の両方に対応した機種の場合、電流の種類に合わせてモードを切り替えましょう。なお、直流電流を測定するときはゼロ点調整が必要です。

クランプメーターは電気のプロでなくても、手軽に電流を測定できるので便利です。目的に沿った機種を見つけるために、選ぶときのチェックポイントをしっかり把握しましょう。万が一のときの安全確保や電力の節約に、ぜひクランプメーターを役立ててくださいね。