【2023年最新】花用肥料おすすめ9選｜野菜の肥料との違いは？

窓辺の植木鉢や庭いっぱいに咲いた花を眺めていると、うれしくなったり癒されたりして心のパワーチャージができます。でも「肥料をあげたいけどどれがいいかの？」「肥料をたくさんかけても花が咲かないのはなぜ？」など疑問を抱えてはいませんか？

植物が必要とする栄養素を効果的に与える肥料は、製品が多彩すぎて選ぶのが大変な方が多いです。製品ごとの配合割合とともに、初心者にも簡単に使える液体やゆっくり養分を届ける固形など種類ごとの特性に注目するともっと花をたくさん咲かせられます。

この記事では、花の栽培におすすめの花用肥料のおすすめ商品をご紹介します。花と野菜の肥料の違いや使い勝手など花用肥料の選び方・効果的な施肥の時期なども解説します。また、花の肥料のやり方も必見です。ぜひ参考にしてください。

植物の生育には水と日光のほかに「窒素」「リン酸」「カリウム」の3大成分が必要とされており、園芸用肥料はこの3つを主成分としています。製品によって配合バランスは異なり、植物の状態によって使い分けるとより効果を発揮します。

窒素は葉や茎・リン酸は花や実・カリウムは根の成長をそれぞれ助ける効果があります。肥料と似た製品に「発根促進剤」がありますが、こちらはビタミンやアミノ酸が配合された栄養剤です。肥料とは併用はできますが、代用はできません。

花用の肥料には花や実の生長を助けてくれる「リン酸」が多めに配合されています。果物や実をつける野菜に使うなら、花用肥料と同等か似た配合バランスの製品がおすすめです。一方、レタスなどの葉物野菜には窒素が多めの肥料が、ニンジンなどの根菜類にはカリウムが多めの肥料が適しています。

メインで育てたいのがどのような植物なのかによって使い分ければ、花数や収穫量を増やせますよ。

肥料は製品によって成分の配合割合が異なります。施肥する花の状態によって、与えたい成分が多く配合されている肥料を選びましょう。たとえば、植物全体に元気がないときは3大成分のバランスが取れているものがおすすめです。

花が咲かない・実がつかないといった場合には、リン酸がたくさん含まれている肥料がおすすめです。また、バラやランのように育てるのが難しい花には専用の肥料も販売されています。状況によって発根促進剤もあわせて使うと生育が良くなりますよ。

肥料は原料のタイプによって2種類に分けられます。無機肥料は化学的に作られた肥料で、無臭で扱いやすく即効性があるのがポイントです。しかし、あげすぎると肥料やけといったトラブルの原因となる場合があります。

一方、有機肥料は天然成分から作られた肥料で、花だけでなく野菜・果物などの食用植物にもおすすめのタイプです。肥料の持続期間が長く、微生物を増やすため土壌の改善にも効果があります。きつい臭いがするものが多いので注意してください。

速効性肥料は与えてすぐに効果が現れる製品です。液肥や無機肥料など、水に溶けやすく吸収が早いタイプの製品を指します。開花前や花に元気がないときなどに追肥として与えると効果を発揮しますが、効果は長続きしないため必要に応じて定期的に与える必要があります。あげすぎると肥料やけしやすいので注意してください。

緩効性肥料は無機肥料と有機肥料のいいところを兼ね備えた肥料で、効果が現れるのが早く持続力もあります。植え付け・植え替え時の元肥や育成中の追肥、水やりのたびに栄養を行き渡らせる置き肥など幅広い使い方が可能で近年ガーデニング肥料として主流となっている汎用性が高いタイプです。

遅効性肥料は効果がゆっくりと現れるタイプの肥料です。粒状の有機肥料はこのタイプが多く、微生物によって分解・発酵することで効き目が出ます。効果が長く続くため元肥として使うと効果的です。有機肥料の場合はメリットも多いですが、成分の分解時に発熱して根を傷めたり、肥料をエサとする虫が発生したりすることもあります。

肥料の形状は大きく分けて粒状の固形タイプと液体タイプの2種類です。液肥でも粒タイプでも無機肥料は水に溶けやすく即効性のある製品が多いです。粒タイプは緩効性タイプ・遅効性タイプが多く、元肥や置き肥として使うと効果を発揮します。作業内容や育成状況によって両方を使い分ければ、より元気な花を育てることができます。

「花を育てた経験がなくても簡単に使える肥料はない？」とお考えの初心者には『ハイポネックス』がおすすめです。観葉植物や花・野菜・果物などどのような植物にも必要な栄養素をバランスよく配合しています。

また、薄めて使用するタイプや水やりがわりのストレート・タブレット型の緩効性・遅効性の粒タイプなどさまざまな形状があり、栽培環境やライフスタイルに合わせて選べます。

肥料は基本的に切らさずに与え続ける必要があります。効果の現れ方は製品によってさまざまですが、どれかひとつだけを使えばいいわけではありません。元肥として使用する遅効性肥料・追肥として使う速効性肥料は併用し、使い分けるのが望ましいです。

落葉中のような休眠期以外は定期的に肥料を与えると元気な株に成長し、花つきもよくなります。肥料は植物にとって「食事」に値する重要な要素です。適切に施肥して美しい花を長く楽しみましょう。

「生ごみは肥料になる」と聞いたことはありませんか？実は、調理中に出るごみは肥料になります。たとえば、揚げ物に使用したあとの廃油を堆肥と混ぜれば肥料になり、茶殻やコーヒーかすは土に混ぜるとそのまま肥料として使えます。茶殻を煮出して冷ませば、液肥代わりとして代用可能です。コーヒーかすは虫が発生しにくくなるというメリットもあります。

また、卵の殻は細かく砕いて使用すると有機石灰(アルカリ性)になり、ハーブなど土壌の酸性を嫌う植物の肥料に適しています。販売されている肥料ほど高い効果はありませんが、自然の力を取り入れたガーデニングを楽しみたい方におすすめします。

煎餅やおかしなどに入っている乾燥剤（シリカゲル）も植物の成長に必要なカルシウムです。たっぷりの水につけてから土に混ぜて使ってください。 木から落ちた落ち葉は発酵促進剤と一緒に土に埋めておくと腐葉土として使えます。処分したい落ち葉や草木を燃やした灰も肥料になり、土をアルカリ性にしたい時におすすめです。

花用肥料のおすすめ商品をご紹介しました。肥料はタイプによって効果の現れ方に違いがあり、植物の状態によって使い分けるとより高い効果を発揮します。使用時には用法・容量を守り、美しい花の姿を楽しんでくださいね。