電波遮断ポーチおすすめ9選｜100均でスマートキーのリレーアタック対策も

スマートキーは元々盗難防止対策として導入されたシステムですが、近年ではスマートキーの仕組みを悪用したリレーアタックによる盗難事件が多発しています。被害に遭うのは、高級車や人気車種などのイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

実は、車を盗まれないとしても、車内に置いている大切なものが盗まれる可能性もあるんです。これらの盗難被害を防ぐには、電波遮断ポーチがおすすめです。しかし、種類が多くどれを選べばいいか迷う方も多いですよね。

そこで、この記事では電波遮断ポーチの選び方とおすすめ商品9選を紹介します。記事の最後には、ダイソーなどの100均の缶でできるリレーアタック対策も紹介しますので、ぜひ参考にして盗難防止対策に役立ててください。

電波遮断ポーチがリレーアタックのような電波干渉を防ぐ仕組みは、ポケットの裏地にあしらった電波遮断クロスによるものです。スマートキーからは常に微弱な電波が発せられていますが、電波遮断クロスで覆い隠せばシールドできます。遮断効果を高めるためにも、ポーチの入り口は必ず塞ぎましょう。

電波遮断ポーチによって得られる主なメリットは以下の3点です。

1. リレーアタック対策に役立つ
2. メーカーにスマートキーの電波カットを依頼する必要がない
3. スマホの電波遮断にも応用できる

3.について補足すると、多くの電波遮断ポーチはスマホを収納するのにも役立ちます。マナーモードに切り替えなくとも圏外扱いにできるため、素早く対応したい場合におすすめです。

電波遮断ポーチによる主なデメリットは、スマートキーを守るための管理・運用といった手間が増える点です。ポーチからキーを出し入れする手順が加わるため、昔ながらの物理キーと同じ、もしくはそれ以上のストレスが発生します。

電波遮断ポケット付きのバッグで代用する方法もあるため、電波遮断ポーチにストレスを感じる場合は検討しましょう。

リレーアタックとは、スマートキーから常に出ている微弱の電波を利用し車を盗難する手口です。車から離れた場所でも窃盗犯が持つ受信機が微弱の電波を受信すればいとも簡単に開錠され、乗り逃げされてしまいます。

リレーアタックだけを防止したいのであれば、「微弱電波をカットできるもの」を選びましょう。また、スペアキーからも微弱の電波が出ているので、メインキー同様にスペアキーも電波遮断ポーチに入れて保管してください。

電波の特性を悪用する意味では、スキミングにも配慮しておきたいところです。ただし、スキミングは、情報を盗もうと企む人が持つ読み取り装置から出る電波を遮断する必要があります。この場合は「RFIDブロック機能」が搭載されているかどうかを確認してください。

電波遮断ポーチにスマートキーだけを入れる場合は、コンパクトサイズでも問題ありません。しかし、スマートキーと電子カードやスマホなど、まとめて持ち歩きたい場合は大きめのサイズがおすすめです。まとめていれる場合は、サイズだけでなく厚みやマチの有無も確認しましょう。

複数のポケットがある電波遮断ポーチですが、すべてのポケットに電波遮断機能が付いているとは限りません。2層以上のポケットがあるタイプは、どのポケットに電波遮断機能があるのか確認しましょう。

スマートキーと電子カードを一緒に持ち歩く場合には、電波遮断ポケットと、RFIDブロック機能付きポケットがあると使いやすいです。

持ち物にこだわりがある場合は、電波遮断ポーチの性能だけでなくデザインも考えて選びましょう。おしゃれに持ちたい方は高級感があり寿命も長く、使うほどに経年変化を楽しめる革製がおすすめです。合成皮革は革のように見えながら扱いやすく安いので気軽に使用できます。コスパ重視で選びたいのであればナイロン製がおすすめです。

スマートキーや電子カードを入れて持ち歩く際、使いたいときにサッと取り出せるかどうかも重要です。キーリングやバッグに取り付けて持ち歩きたいのであれば、カラビナ付きをおすすめします。スマートキーだけを電波遮断ポーチに入れ、ズボンのベルトループに引っ掛けて持ち歩きたい方にも最適です。

外出中に急な雨に降られたシーンでは、防水機能が役立ちます。また、洗車のときポケットにスマートキーを入れたままだと、立ったり座ったりするたびに施錠されて面倒かもしれません。電波遮断ポーチがあればこういった面倒もなく安心・快適です。

電波遮断ポーチは、多くのブランドメーカーから販売されています。どれにするか悩んだ時は、好みのブランドで選ぶのもおすすめです。「MONOJOY」は電子情報保護に優れた中国のブランドで、かっこよくおしゃれなデザインのものが多いのが特徴です。

「ALTROSE」はレディースに人気のおしゃれで華やかな柄の商品が多くあります。キーケースとデザインを揃えて持つのも可能です。また、車販売店で売っている場合も多くあります。自分の車のメーカーで売っているか確認してみましょう。

電波遮断ポーチはダイソーなどで変える100均グッズを使って自作も可能です。内側がアルミシートのペットボトル入れやアルミホイルなどが使えますが、密閉できないと電波が漏れる場合があります。手軽で有効な手段なのは「ブリキ缶」で代用する方法です。

ただし缶でも素材によっては効果がない場合もあります。また、持ち歩くと考えるとやや不便に感じるので、家でスマートキーを保管する用途などに特におすすめです。安全に持ち歩きたい場合は、電波遮断ポーチをおすすめします。

トヨタの「節電モード」が搭載されている車種は、スマートキーで電波遮断ができると注目されています。節電モードは元々電池消耗を減らすための機能ですが、リレーアタック対策にも有効です。節電モードに設定するだけなので簡単ですが、いずれかのボタンを押すと解除されるのでしっかり確認してください。

また、自宅で鍵を保管する場合には有効ですが、ポケットやカバンに入れておく場合、意図しなくても他のボタンを押してしまう可能性があるのでおすすめできません。ポケットやカバンに入れる際は、電波遮断ポーチを使うのがおすすめです。

電波遮断ポーチはリレーアタック被害を防ぐために有効な手段ですが、実は他にもさまざまなシーンで活用できます。電波遮断ポーチはスマホを中に入れておくと圏外になるので、病院や映画館などに行く機会が多く、毎回電源をオフにするのが面倒に感じる方におすすめです。

毎回電源をオフにする必要がなくマナーにも配慮でき、病院では医療機器への影響も防げます。ポーチから出せば普通に使えますし、電源をオフにしたままでオンにし忘れるのも防げます。中にはスキミング防止機能を搭載した商品もあるので、電子カードを持ち歩くときにも安心です。

電波遮断ポーチは、愛車の盗難被害を防ぐための有効な手段として注目されています。カードやスマホも入れて持ち歩きたいのであれば、機能性にも注目しましょう。紹介した選び方とおすすめ商品を参考にして、盗難防止対策に役立ててください。