【2024年最新】フランスワインおすすめ15選｜安い～超高級品まで

フランスは、世界を代表するワイン生産国として有名です。国民のワイン消費量も世界屈指といわれるほどのワイン大国であるフランスには、全国各地に多彩な特徴を持つワイン産地があります。

日本でもよく知られた「ボルドー」「ブルゴーニュ」「シャンパーニュ」などはすべてフランスの地名で、いずれも異なる特色を持つワインを生産する地域です。手頃な価格で楽しめるワインから、驚くほど高価な高級ワインまで幅広いラインナップが揃うのも、フランスワインの魅力です。

本記事では、バラエティ豊かなフランスワインの基本的な知識や選び方を解説します。さらに、記事後半ではおすすめフランスワイン銘柄15選を紹介します。ぜひフランスワインを選ぶ際の参考にしてください。

フランス国内には多数のワイン産地があり、地方によって異なる味わいのワインが楽しめます。中でも代表的な産地とそのワインの特徴について解説します。

ボルドーは、フランス南西部の大西洋に面する温暖な地域です。世界的な赤ワインの産地として知られ、「メドック」「ボルドー」「ソーテルヌ」など数々の銘醸地があります。ボルドーワインの原料となるぶどうには主にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが用いられ、単一品種ではなく複数品種のアサンブラージュ（ブレンド）で作られるのが主流です。

「フランスワインの女王」と称されるボルドー産の赤ワインは濃い色合いで、甘さ・旨味・タンニンの渋みが大きな特徴です。

フランス東部に位置するブルゴーニュはボルドーと並ぶ赤ワインの一大生産地で、日本でもよく知られる赤ワイン「ボージョレ・ヌーボー」も、ブルゴーニュ産のワインの1つです。ボジョレー地区のほか、シャブリ地区やコート・ドール地区など、異なる地区で特色ある味わいのワインを生産しています。

複数品種から作られるボルドーワインに対し、ブルゴーニュワインは主に単一品種で作られます。赤ワインはピノ・ノワールとガメイ、白ワインにはシャルドネとアリゴテという品種です。

シャンパーニュはフランスのワイン産地の中でも最北に位置し、スパークリングワインの一種「シャンパン」の産地として知られます。シャンパンは世界的にブランドとして保護されているため、シャンパーニュ地方で指定の製法で生産されたもののみ「シャンパン」という名称を名乗れます。

シャンパーニュ地方で使用される主なぶどう品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類で、ぶどうを栽培する村ごとに格付けが行われます。

ロワールは、フランスで最も長い全長約1000kmに渡る川「ロワール川」の流域に位置する広大なワイン産地です。特に白ワインの生産地として知られていますが、赤ワインも同じくらいの生産量があります。

ロワールのワインは単一品種から作られるのが一般的ですが、東西に広いエリアで地域によって気候が異なることから、それぞれの地域に合ったぶどうが栽培されています。そのため、生産地域によって使用されるぶどう品種も異なるのがロワールワインの特徴です。

上記の代表的なワイン産地以外にも、フランスには数々の産地があります。生産されるワインの8割以上がロゼワインという南仏のプロヴァンス地方、「リースリング」を代表する白ワインの生産で知られる北東部のドイツ国境に接するアルザス・ロレーヌ地方なども有名です。

その他にも、独特の黄色いワイン「ヴァン・ジョーヌ」で知られる東部のジュラ・サヴォワ地方や、フランス南部の地中海沿岸に位置するカジュアルワインの産地であるラングドック・ルーション地方など、地域で大きく異なるワインが楽しめるのがフランスワインの大きな魅力です。

フランスでは、ワインの伝統や品質保持のために定められた「ワイン法」により、ワインの品質を格付けで分類しています。現在、フランスワインは以下の3つに分類されます。

• A.O.C（原産地呼称統制）
• I.G.P（地理的保護表示）
• Vin de table（テーブルワイン）

A.O.Cが最も高い格付けで、ぶどうの生産地・製法・醸造方法などの規定が厳しく、その分品質が高いです。逆にVin de tableは気軽なワインなので、生産地の記載もなく単にフランスで生産されたワインを示します。さらに、ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュでは独自の格付けがあります。

多彩な種類があるフランスのワインから好みの味を見つけるのは難しいものですが、まずは以下で紹介するポイントからワインを選んでください。

フランスで生産されるワインにはさまざまな品種のぶどうが使用されており、生産地によって使用されるぶどうの種類が異なります。ぶどうは品種ごとに味や香りが異なるので、好みの味に応じたぶどうを使ったワインを選ぶのもポイントです。

代表的なぶどう品種は、赤ワインなら「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「ピノ・ノワール」などがあります。白ワインでは、「シャルドネ」・「ソーヴィニヨン・ブラン」などの品種がよく使用されています。

フランスワインの多くは単一品種で作られるので、上記のぶどうの味や風味を楽しめますが、ボルドーのように複数のぶどう品種をブレンドして作られるワインもあります。

ワインの味わいは使用されるぶどうの品種でも異なりますが、同じぶどうを使っていても地域や生産者などが違うとワインの味わいも変わります。

赤ワインでは、よく「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」の3段階に分かれる「ボディ」という言葉を使って味わいを表します。コク深く重厚感のあるふくよかな味わいのものがフルボディとされ、味わいが軽くなるにつれてミディアム、ライトと表現されます。

白ワインの場合は、糖分が低くなると辛口、糖分が高いものが甘口という違いがあり、醸造過程で糖分をアルコールに変えていることから、辛口の方がアルコール度数が高い傾向があります。そのため、同じぶどうを使用していても、醸造過程の違いでまったく異なる味わいになります。

ワインと料理の「マリアージュ」という言葉を聞いたことがありますか？マリアージュはワインと料理の相性のことを指します。料理に合わせるのがワイン選びの基本とされており、ワインごとに相性のいい料理があります。料理と合わせる際のポイントは「色を合わせる」「重さを合わせる」ことです。

例えば、ビーフシチュー・ステーキ・トマト煮込みなどには赤ワイン、クリーム煮込み・白身魚には白ワインというように、料理の色とワインの色を合わせます。また、コクのあるこってりとした料理には赤、さっぱりとした味付けの料理には白など、料理の味の重さによっても合わせることができます。

フランスワインは、エリアによって異なるさまざまな特徴や味わいがあります。さらに、好みの味や料理とのマリアージュによって選択肢も広がります。今回紹介した情報を元にフランスワインを選んで、さらにワインを満喫してください。