錆転換剤の最強おすすめ10選｜意味ない・効果なしは本当？【デメリット・仕組みも】

車などの金属製品を濡れたままにしたり長期間屋外に置いていたりすると、赤錆が発生します。サビ対策をするにはサビ取りや小まめな手入れが欠かせませんが、継続するとなると難しいものです。そんなサビの有効な対処法として錆転換剤（黒錆転換剤）という製品があります。

錆転換剤とは、サビを除去するのではなく、赤錆を黒錆に変化させ、サビの進行を止める薬剤です。サビの部分に上塗りするだけなので、事前にサビ取りをする必要がなく誰でも簡単にサビ対策が可能です。また、一度塗れば新しいサビの発生も防いでくれる便利な効果も期待できます。

そこで今回は、錆転換剤の仕組み・デメリット・効果なしなのか意味ないのかどうかを解説します。サビチェンジャーなどの最強におすすめ商品・自作について紹介している記事も必見です。サビ対策に悩んでいる方や錆転換剤に興味のある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

赤錆とは、風雨や湿気によって発生するサビです。赤錆が発生すると表面がボコボコと波打つため、間に酸素や水分が入りこみやすくなります。さらに、赤錆を放置すると酸素や水によって腐食が進み、金属がボロボロになることもあります。そんな赤錆に効果的なのが錆転換剤です。

錆転換剤には赤錆に効果のある薬剤と水が含まれており、水・空気・薬剤が反応を起こすことで黒錆に変換します。黒錆とは鉄を高温で熱したときに発生するサビです。黒錆は赤錆とは違い、水分や酸素を通さなくなるため鉄の腐食を防いでくれます。

錆転換剤は、錆自体を除去できるわけではありません。赤錆が黒錆に変わることで鉄の腐食を防ぐことはできますが、あくまで錆の成分を変えてそれ以上の悪化を防ぐのが目的のものです。錆を除去したい方は、錆び取りクリームや除去剤を使って錆を除去してください。

錆転換剤を使用すると、使用した箇所が真っ黒くなってしまいます。せっかくの車の美観を損ねてしまう可能性があるため、車のボディーなどの目立つ部分への使用は控えるのがおすすめです。基本的には、目立たない箇所や、見映えを気にしない箇所、ボディの下回りやマフラーなどに使用するようにしましょう。

錆転換剤は主に含まれている成分によって、水性と油性に分かれます。錆転換剤の使い勝手に関わるため、成分の違いは錆転換剤選びの大きなポイントです。それぞれの利点や向いている素材を知ったうえで、どちらを購入するか検討してください。

水性タイプの錆転換剤は、サビの奥まで浸透しやすいのが特徴です。赤錆の進行によって表面がデコボコしている場合でも、水性錆転換剤なら十分効果を発揮します。

また、塗布作業後の乾燥時間が短いため、作業時間を早くしたいときにも便利です。水性は油性タイプと比べて臭いも少なく、発火する危険性もないため、初めて扱う方でも安心して作業できるのが魅力です。

油性の錆転換剤は効果の高いものが多いです。長期間のサビ予防効果があり、風雨に対する耐久性も高いため、車やベランダのサビ対策に向いています。水性では効果が薄いと感じるときに試してください。ただし、作業するときに換気できる環境が必須です。

また、水性よりも乾燥時間が長いため、しっかり乾かしてから二度塗りや塗装を行いましょう。

使う目的が決まっている方は容量で選ぶのもいいです。自転車の鍵穴等の狭い場所に表裏を使いたい場合は、保管も簡単なため、少量タイプがおすすめです。反対に、大きなサビを取りたい方は、大容量タイプがおすすめです。

錆転換剤の基本的な使い方を紹介します。作業に必要な道具やきれいに仕上げるためのコツを解説します。製品や含まれる成分によって乾燥時間や二度塗りの必要性など細かな部分が異なるため、各商品の説明書きと合わせて参考にしてください。

錆転換剤を塗布する前に、サビの表面を触ったとき指が赤くならない程度にサビを落としておくと、上手く仕上がります。錆転換剤を使うときは以下の道具を用意します。塗布に使用するハケはスプレータイプの場合を省いてください。

• 塗布用のハケやローラー（水性・油性対応）
• 軍手
• マスキングテープ、シート
• サンドペーパー、金属タワシなど

錆転換剤を塗布する前に、大まかなケレン作業（サビ落とし）を行います。浮き錆と呼ばれる表面のサビが残っていると薬剤が浸透しにくいため注意しましょう。ケレン作業が終わったら、余計な場所に錆転換剤が流れないようマスキングテープやビニールシートで保護してから塗布するときれいに仕上がります。

また、錆転換剤の効果を正しく得るためには、乾燥時間を守ることも重要です。油性の錆転換剤は密閉した部屋では臭いがこもり、火気の周辺では使用できません。あらかじめ換気できる場所で作業してください。

仕組みを知れば、錆転換剤は自作も可能です。そもそもの錆転換剤は、赤錆の段階で錆転換剤を塗布して、錆の悪化を防ぐのが基本原理です。このポイントを押さえれば、紹介してきたような錆転換剤を購入するのと比較して、かなり安く済ませられます。

錆転換剤を使用すると手軽に赤錆の進行を抑えられ、新しいサビができるのも防いでくれます。また、上から塗装したり黒錆を活かしたりすることで、サビてしまった部分も美しく仕上げることが可能です。愛用の車やバイク、毎日目にするベランダや扉などのサビを錆転換剤でケアしましょう。