【最強は？】タイヤワックスおすすめ16選｜水性・油性・業務用も紹介

車のボディを洗車したり、車内を清掃したりするのと同じようにタイヤにはメンテナンスが必要です。手入れをせずに放置してしまうと、ひび割れがおきて空気圧が適切でなくなり、タイヤのバーストやパンクの原因を招く可能性があります。

この記事では、口コミやみんカラでも評判のタイヤのメンテナンスに効果的な「タイヤワックス」について解説します。タイヤワックスとは、タイヤの汚れや色褪せを防止し、紫外線などによるひび割れや劣化を防いでくれるものです。タイヤに新品のようなツヤを出せます。

タイヤワックスは種類によって、効果や艶の出方が異なります。それぞれの特性を理解して、ぜひ愛車に合ったアイテムを見つけてください。適切なメンテナンスで「安全」と「美しさ」を両立し、タイヤの寿命を延ばしましょう。

タイヤワックスが「タイヤの劣化・ひび割れの原因になる」と聞いた経験があるかもしれません。これはワックスの種類によって正解ですが、一概にワックス＝劣化するは間違いです。タイヤの劣化やひび割れの原因はワックスの溶剤の成分によります。

タイヤワックスを適切に使用すれば、むしろタイヤを劣化から保護してくれます。ぜひ読み進めて、真実を確かめてください。

劣化・ひび割れの要因となるのは「油性のタイヤワックス」です。タイヤが劣化する主な原因は、太陽光の紫外線と大気中に存在するオゾンによるものです。

タイヤにはもともと劣化防止剤が練りこまれており、徐々に表に出てくると劣化によるひび割れを防いでいます。ところが油性ワックスを塗ると、劣化防止剤をタイヤの中に閉じ込めてしまう場合があるのです。これがワックス＝劣化と言われる所以です。

劣化を促進するデメリットがあるのに、なぜ油性ワックスが存在するのか？と不思議に思うかもしれません。油性タイヤワックスには、安価で水性よりも艶が強く出る特徴があります。

現在では油性タイヤワックスのメリットを残したまま、劣化の原因になる「石油系溶剤」不使用の油性ワックスも存在します。美しい艶を求めたい方におすすめのアイテムです。

業務用タイヤワックスも注目しましょう。ワックスは時間が経てば効果が落ちていくため、定期的に使い続ける必要があります。容量の多い業務用は、こまめに購入する必要がないため市販用と比べると長期的にみればコスパがいいです。

しかし、タイヤワックスには消費期限があるため、期限内に使い切る必要があります。期限が切れたタイヤワックスを使い続けるとタイヤへの悪影響がある可能性があるため注意しましょう。使う頻度を考え、自分にあったワックスを選んでください。

タイヤワックスの成分によって、使用感や仕上がりに違いがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので特性を理解して、自分好みのワックスを選びましょう。

タイヤワックスには、油性と水性(水溶性)の2種類があります。2つの違いはシリコンを何で溶かしているかです。水性ワックスはシリコンを「水」で、油性ワックスは「石油系溶剤」で溶かします。使用感で差が出る主なポイントは、艶の出方とワックス自体の耐久性です。それぞれの特徴を見てみましょう。

油性ワックスはツヤ出し剤であるシリコンを石油系溶剤に溶かしたもの。タイヤが黒光りするような強く美しい艶が出せるのが特徴です。伸びやすいため扱いやすく、耐久性にも優れており、一度塗れば効果が長もちします。水性より安価であるのもメリットです。

ただし、含まれる油分によりタイヤの劣化を早めてしまう傾向があります。油性ワックスは強い艶にこだわりたい人や、走行距離が多くタイヤサイクルが短い人に最適です。

水性タイヤワックスの1番のメリットは、タイヤへのダメージが少ないことです。保護成分が含まれているものも多く、タイヤを長持ちさせられます。価格は油性よりやや高めです。

タイヤに優しい分、雨水で落ちやすく効果の持続期間が短いことがデメリットです。油性に比べて伸びが悪いので、塗りにくさを感じるかもしれません。水性タイヤワックスは長くタイヤを使用する人や、頻繁にメンテナンスできる人におすすめです。

水性と油性のメリット・デメリットをそれぞれまとめます。どちらか迷っている人は参考にしてください。

ワックスの形状は大きく「スプレータイプ」「スポンジタイプ」の2つに分けられます。どちらも同等の効果がありますので、使いやすそうな方を試してください。

手軽さを求める方には「スプレータイプ」がおすすめです。手を汚さずに短時間に仕上げられる上に、ムラになりにくいのが最大のメリット。吹き付けた後に細かく塗りこまなくてもいいのが特徴です。ただし、タイヤ以外の場所に付着すると、乾いたときにシミになる可能性があるので注意しましょう。

コーティング効果を長持ちさせたい人には「スポンジタイプ」がおすすめです。固形やジェルもしくは液体状のワックスをスポンジに付けて、タイヤに塗り込み施工します。

光沢感の調整がしやすく、スプレーのように周りに飛び散らないので、ホイールや車のボディが汚れません。手についたワックスは落ちにくいので、ゴム手袋を装着して施工しましょう。

アーマーオールはタイヤワックスの代用品として最もよく知られている商品です。アーマオールは中性タイプのつや出し剤で、タイヤへダメージを与えず艶出しをしてくれます。油性のタイヤワックスのような強い艶感が特徴です。液だれしやすいため、スポンジで塗り込む施工をおすすめします。

タイヤワックスにも含まれる「シリコン」が主成分のオイルです。ワックス同等の艶を出せます。タイヤの表面のみをコーティングするので、タイヤに悪影響がないのもメリットです。

シリコンオイルにはスプレータイプが存在しますが、スプレータイプを代用品として使うのはおすすめしません。石油系溶剤が含まれるため、タイヤのヒビや劣化に繋がります。

車をメンテナンスする際に欠かせないエンジンオイル。少し余った場合に、タイヤの艶出しとしても使用できます。ただし、タイヤの保護成分は含まれていないので、あくまで艶出しの効果だけに期待しましょう。

また、オイルを塗った場所は滑りやすくなるので、路面との接地面に塗ると危険です。側面の見た目を美しく保つ用途のみに使用してください。

油汚れに特化した中性洗剤は、タイヤの汚れを落とすのにも最適です。タイヤワックスのように艶出し効果はありませんが、タイヤの汚れ(くすみ)を落とし、本来の美しい色を復活させられます。安価に手に入るのもメリットです。ただし、持続性には欠けるので、きれいな状態を保つにはこまめな洗浄が必要になります。

まずは水でしっかりとタイヤの汚れを洗浄します。汚れが残っていると、どれだけワックスを塗り込んでも美しい艶が出せません。洗浄する際はシャンプーで洗うと傷める可能性があるため、必ず水で洗ってください。

汚れが目立つときは柔らかなスポンジを使用しましょう。洗い終わったら、タイヤをしっかりと乾燥させるのも大切です。なお、クリーナー成分が入っているタイヤワックスの場合、この工程は不要です。

タイヤの側面に少しずつワックスを塗布していきます。このとき塗りムラが出ないように注意しましょう。路上との接地面にワックスを塗ると滑りやすくなり危険なので、側面のみに塗ってください。また、ホイールについてしまうと頑固なシミが残る可能性があります。ボディやホイールに飛び散った場合は、すぐに拭きとりましょう。

タイヤワックスを塗り終わったら、しっかり乾燥させましょう。乾くと艶がより際立ちますので、天候の悪い日は施工に向きません。また、ワックスの拭き取りが必要な商品は乾燥する前に拭き取るようにしてください。

タイヤの側面にタイヤのメーカー名やブランド名などを白で着色しているものを「ホワイトレター」といいます。ホワイトレターには、水性のタイヤワックスは使用可能ですが、油性タイプは不可です。

油性タイプを使用すると劣化防止剤と反応しホワイトレター部分が茶色になってしまいます。さらにはタイヤの劣化につながる可能性もあります。ホワイトレターは水洗いするか、パーツクリーナーなどケミカル剤を使いましょう。

タイヤワックスの特性を正しく理解すれば、タイヤを劣化させずに美しい艶を手に入れらます。足元の美しさは、車全体に高級感を生み出します。うまくタイヤワックスを利用して、上質な愛車を演出しましょう。