釣り糸おすすめ10選｜ナイロン3号やナイロン4号の釣れる魚や号数の選び方も

「魚を釣るための糸はどれも一緒だ」「種類がありすぎてわからないので、とりあえず店頭に置いてあるものを買っている」といった方はいませんか。実は、釣り糸には素材・色・太さ・強度に違いがあり、釣りのシーンや釣りたい魚によって適切なタイプが異なります。

すべての釣り方に使える万能な釣り糸はありません。釣り中のトラブルを防ぐためには、使用条件に合わせて適切なものを選ぶのが重要です。また、狙った魚を釣り上げるために、太さや強度の違いについては特に理解する必要があります。

そこで今回は、釣り糸の選び方、ナイロン1号・ナイロン2号・ナイロン3号・フロロカーボンなど号数の選び方を解説します。さらに、釣れる魚・釣りラインについての解説や、余った釣り糸を活用してウィローモスを活着する方法も必見です。ぜひ参考にしてください。

釣り糸は釣りの基本の「キ」にあたる道具です。釣り糸がなければ釣りを行えません。竿やリールに結ぶ「道糸」と、道糸から針までを結ぶ「ハリス」の2箇所に使用します。狙った魚に合わせて釣り糸の種類を変えると効果が高いです。

また、釣り糸には素材の違いがあります。素材選びを間違えると、釣り中に糸が切れたり絡まったりといったトラブルが増えてしまいます。釣り糸を購入する前に、それぞれの特性をしっかり覚えましょう。

ナイロンラインは伸縮素材でトラブルが少ない釣り糸です。価格が安いので気軽に購入できます。また、伸縮性が強いので衝撃吸収に優れており、こすれに強いのがメリットです。ただし、水を吸いやすく紫外線に弱いので劣化が早いため、頻繁に交換する必要があります。

また、ナイロンハリスはフロロカーボンよりも軽く、サシエをふんわり落としたい場合に効果的です。ナイロンラインはサビキやウキなどを使ったエサ釣りから、ブラックバスのルアー釣りにまで幅広く使用できます。淡水・海釣り問わず使えて扱いやすいため、初心者にも適しています。

フロロカーボンは伸縮性が低く、硬くて丈夫な釣り糸です。ハリス（ショックリーダー）に用いられる場合が多く、ブラックバス・ロックフィッシュ・船でのフカセ釣りの道糸として使用されます。耐摩耗性に優れており、ナイロンラインと比べると吸水や紫外線による劣化が少ないです。

ただし、糸のハリが強いのでライントラブルが多い点がデメリットに挙げられます。また、強度がある分糸が太くなる傾向にあり、結束強度が低いです。扱いにくいため中級者によく使用されます。

PEラインは伸縮性がなく、柔らかくて丈夫な釣り糸です。直線強度がナイロンラインの約3倍あり、糸が細く飛距離に優れています。また、吸水や紫外線による劣化が少ないです。海でのルアーフィッシング・ワカサギ釣り・船釣り全般で使用されます。

しかし、耐摩耗性が低く、根ズレに弱いです。また、結束強度が低く直結すると直線強度が半分程度まで下がるので、ハリスを摩擦係ノットで結束して使います。ライントラブルも多く高価なため上級者向きですが、慣れるとその強度を生かした釣りが可能です。

釣り糸は釣りの内容によって適したものが異なり、誤ったものを選ぶとライントラブルの元になります。磯釣りや投げ釣りでは1番扱いやすいナイロンラインがおすすめです。糸の伸縮性が高いので、餌をくわえたときの違和感が少ないのがメリットです。

シーバスやエギングには、伸びが少なく感度が高いPEラインが適しています。ただし、扱いにくいためハリスを付けましょう。また、水面下に障害物が多い場所での釣りは、切れにくいナイロンラインやフロロカーボンがおすすめです。

釣り糸には太さの単位である「号」「lb（ポンド）」があります。どちらも数値が上がるほど太く、強度が高いです。ナイロンラインやPEラインは太さの単位である「号」を用いて強度を表します。フロロカーボンラインは「lb（ポンド）」が使用されます。

たとえば、10号（35lb）では強度15.876kg・太さ0.52mmです。大きな魚を狙う場合は号数やポンドの数値が大きいものを選んでください。どの号数の糸でどんな魚が釣れるのかは釣り糸の太さの選び方で解説します。

釣り糸にはさまざまなカラーがあり、何色を選べばいいか迷うところです。魚の中には円錐体細胞が発達しておらず色を識別できない種類もいます。しかし、ルアーに反応するトラウト類の魚やブラックバスなどは色覚能力を持っています。

水の中で見えにくいのは、クリアーやグリーン系の釣り糸で、バスなど色覚能力を持った魚を釣るときにはそれらの色の糸を使うのがおすすめです。ピンクやオレンジなどの糸は、釣り人からの視認性は高まります。しかし、色覚能力を持った魚を釣るときに使用すると、魚が派手な色に警戒し逃げてしまう可能性があります。

釣りを趣味として続けるにあたって、コストパフォーマンスは見逃せないポイントです。ナイロン・フロロカーボン・PEラインのうち、最も安価で購入しやすいのはナイロンです。種類も多いので、初心者はまずナイロンから始めましょう。

釣りのコツを覚えて多様な種類の釣り方にチャレンジするようになったら、高めのフロロカーボン・さらに高価なPEラインへステップアップしていくのがおすすめです。

釣り初心者は扱いやすいナイロンラインの2～4号がおすすめです。ナイロン2～4号は堤防釣り・磯釣り・エギングなどに向いています。

基本的に小さい魚には号数の低いもの、船釣りで狙う大きい魚には号数の大きいものと覚えてください。魚によって適した糸の号数は、以下の表を参考にしてください。

ナイロン3号で釣れる魚は小アジ・メバル・バスなど幅広いと分かります。また、ナイロン4号はスズキやヒラメに適します。

釣り糸の号数は、数値が大きいほど強度が上がって負荷に耐えられます。しかし、釣り糸がこすれて傷むと強度は下がります。こまめにラインチェックを行いましょう。

釣り糸は号数が上がるほど太さと強度も上がります。しかし、釣り糸が太いほど魚が違和感を覚える確率が高まり、魚の食いつきが悪くなるのが難点です。反対に、糸が細いと魚にラインを切られる場合もあります。食いつきが悪かったりライン切れが多かったりする場合は、こまめに糸の太さを変え、適切な太さを見極めてください。

近年釣り糸のシェアを握っているメーカーは東レ・クレハ・サンラインなどです。東レやクレハは大手釣り具メーカーとして有名ですが、サンラインは山口県にある中小企業で国内のトップシェアを担っています。

その他にも、シマノやヤマトヨテグスはECショップのランキング上位に上がる人気メーカーです。シマノのピットブルはしなやかなPEラインとして人気な釣り糸が有名で、ヤマトヨテグスはフロロカーボン素材のフロロショックリーダーが人気なメーカーです。

釣り糸の結び方は、目的によって使い分けるのがおすすめです。基本の釣り糸の結び方を見ていきます。

【ルアーやサルカンなどを付ける時の結び方】

• 8の字結び …簡単で強度があり、一番基本的な結び方なので初心者の方でもやりやすい
• クリンチノット…サルカン結びとも言われ、ルアー・サルカン・おもりの輪にラインを結ぶ方法
  
  
• ユニノット …ルアー・サルカン・おもりの輪にラインを結ぶ方法で、スプールに糸を巻き付ける時にも使う結び方
  
  
• フリーノット …ルアーとラインを結ぶ方法でルアーの動きを邪魔しない結び方

【ライン同士の結び方】

• 電車結び…道糸とハリスを結ぶときに使う方法で、電車が連結したような結び目ができる
  
  
• サージェンスノット …道糸とハリスを結ぶ方法で、結び目が小さいためガイドに引っ掛かりにくい

【PEラインとリーダーの結び方】

• FGノット  …PEラインとリーダーを結ぶ方法で、強度があり大きな魚を狙うときに便利

【針とラインの結び方】

• 外掛け結び …ハリスに針を結ぶときに使う

【のべ竿の竿先への結び方】

• チチワ結び …サルカンやリリアンに結ぶときに使う方法で、糸を切らずに結んだり外したりできる
  
  

釣り糸がたくさん余って破棄した経験はないでしょうか。余った釣り糸は水草のレイアウトに利用できます。中でも、初心者に人気なウィローモス（水生コケ）を、木や岩へ活着する際に釣り糸がおすすめです。

2～3cm程度にカットしたウィローモスを岩や木に乗せ、釣り糸で縛り付けます。その後は触らずに寝かせておくと、2週間から1ヶ月程度で活着が完了します。釣り糸は透明なものが多いので、水槽の中でも目立たずおすすめです。

さまざまな種類がある釣り糸ですが、対象魚・釣り場・釣りの内容によって適したものが変わります。この記事を読んで、釣りのために最適な釣り糸を選んでください。適切な釣り糸を使い、狙った魚を釣り上げてボウズとサヨナラしましょう。