タイヤ止め（車輪止め）のおすすめ12選｜ホームセンター・ダイソーにも売ってる？

「タイヤ止め」は坂道で駐車するときに車が動かないように固定したり、ジャッキアップするときにタイヤを固定したりできるカー用品です。タイヤストッパー・輪止め・車輪止めとも呼ばれ、特に車体が大きな大型トラックには欠かせません。

タイヤ止めは、定番の三角形やカースロープタイプなど、形状に種類があります。駐輪場で重宝する置くだけのブロックタイプもオートバックスなどで販売されています。軽自動車や普通車でも、車のメンテナンスにタイヤ止めがあれば何かと役立つので、1つは持っておくのがおすすめです。

この記事では、タイヤ止めにはどんな種類があるのかわかりやすく解説します。さらに、記事後半ではタイヤ止めの選び方とおすすめ製品12選や100均・ダイソーでの販売状況も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

最も一般的なタイヤ止めの形状が、通常の「三角形タイプ」です。坂道に駐車するときやジャッキアップのときに、タイヤが動かないように固定できます。タイヤの前後片側か、両側に挟んでタイヤを挟み込んで設置します。タイヤをしっかり固定したいときにおすすめです。

段々になった形状のタイヤ止めが「カースロープタイプ」です。こちらはスロープに登ってタイヤを上に乗せて使用します。しっかり固定するというより車体を持ち上げるタイヤ止めで、ジャッキアップの補助に向いています。作業向けタイプなので、自身で車のメンテナンスをする方におすすめです。

「ブロックタイプ」は、駐車場にそのまま置いて設置するタイプのタイヤ止めです。接地して駐車時に車がバックしすぎて壁にぶつからないようにできます。コインパーキングや一般的な駐車場でよく見かけるタイプで、自宅の駐車スペースへの設置にも向いています。特に暗い車庫内やバック駐車が苦手な方におすすめです。

しっかりと車体を受け止める安定感が欲しい方におすすめなのが、コンクリート製のタイヤ止めです。主にパーキングストップとして使用されているタイプで、駐車時の衝突事故を防げます。設置は簡単にできる製品も多いので、自宅の駐車場に自分で設置したい方にも向いています。

デザインもおしゃれなものが豊富なのも特徴です。自宅の駐車場に馴染む、おしゃれなタイヤ止めが見つかりやすいです。

タイヤ止めで最も多く採用されているのが「プラスチック製」です。プラスチックにも種類があり、ポリエチレン（PE）・ポリプロピレン（PP）・ポリスチレン（PS）などがよく使われています。カラフルなカラーリングの製品もあり、軽くて持ち運びやしやすいのが特徴です。プラスチック製は比較的耐荷量が低めですが、中には4tまで対応しているタイプもあります。

「金属製」のタイヤ止めはスチールがよく使われており、頑丈さが魅力です。高い耐久力と耐重量で、車の整備工場でも使われています。市販されているものは折り畳み式の製品が多く、コンパクトに収納してトランクに積めます。キレイに塗装されたおしゃれなデザインの製品が多いですが、雨に濡れると錆びたり塗装がはげたりする場合もあります。

「ゴム製」のタイヤ止めは、グリップ力の強さがメリットです。摩擦力が強く、地面とタイヤにぴったり密着するので、タイヤをしっかり固定できます。また、雨にも強く、天候を気にせず使用できます。ただし、重量が大きいので女性には少し扱いにくいのがデメリットです。カラーは黒色を採用している場合が多く目立ちにくいため、暗い場所での視認性は下がります。

タイヤ止め選びで重要なのが「耐荷量」です。車の重さに対応した製品を選びましょう。どのくらいの耐荷量があるかは、製品によって「軽自動車」「普通車」などの車種で記載されているものと、「○t」と重量で表示されているものがあります。

多くのタイヤ止めは1～2t対応なので、軽自動車や普通車なら問題なく使用できます。トラックの場合は、トラックの重量だけでなく積む予定の荷物の重さも考えて選びましょう。

タイヤ止めのサイズもチェックしましょう。サイズが小さすぎるとタイヤを乗り上げてしまったり、タイヤからずれてしまったりするトラブルの原因になります。また、サイズが必要以上に大きすぎると持ち運びが大変です。車に合わせて適したサイズを選びましょう。

色やデザインからタイヤ止めを選ぶのもおすすめです。地面とはっきり区別がつく色のものや、反射板がついたものなら、設置しているのがわかりやすくなります。

また、周囲の雰囲気に合わせたデザインのものや、アンティーク調・アニマルモチーフなどさまざまなデザインのものが販売されているので、ぜひお気に入りを見つけてください。

タイヤ止めはどこで購入できるのでしょうか。Amazon・楽天市場・Yahho！ショッピングなどの通販サイトでも購入できますが、実物を見て選びたい方は店舗に行くのがおすすめです。

生活用品・家電・作業用品など幅広く扱うホームセンターには、カー用品も揃っています。コーナンやカインズなどのホームセンターでタイヤ止めが購入できます。近隣に店舗がある方におすすめです。種類はあまり多くはありませんが、リーズナブルな価格で購入できるのが魅力です。

全国に店舗を構えるカー用品専門店の「オートバックス」や「イエローハット」。カー用品販売だけでなく、タイヤ交換・オイル交換などのメンテナンスから車検まで行っているので、利用したことがある方も多いのではないでしょうか。カー用品専門店だけにタイヤ止めも種類が豊富に揃っているので、さまざまなタイヤ止めを実際に手に取って選びたい方におすすめです。

バイクを固定したいときは、バイク用のタイヤ止めを購入するのがおすすめです。車用のタイヤ止めはリーズナブルな製品が多いですが、バイクとはサイズが合いません。サイズが合わないとしっかり固定ができないので、ずれることもあります。

バイク用のタイヤ止めは「オートバイスタンド」「バイクスタンド」と呼ばれ、バイクのメンテナンスに最適です。しっかり固定できる製品が揃っているのでチェックしましょう。

三角タイプのタイヤ止めの一般的な設置方法は、車を駐車したら後輪の前後にタイヤ止めを挟んで使用します。その際、タイヤを挟みこむようにしっかり密着させるのがポイントです。すき間が空いていて密着できていないと、十分な固定効果が得られません。

他にも、右側の前輪の前後にタイヤ止めを使う方法もあります。運転席から素早くタイヤ止めの設置と取り外しができるのがメリットです。ただし、坂道では危険なので必ず後輪側にも付けましょう。

カー用品も販売しているダイソーですが、残念ながらタイヤ止めは取り扱いがないようです。低コストで済ませたい場合は、100均で材料を買って自作している方もいます。

100均の三角形の木片とL字型の金具を組み合わせれば、タイヤ止めは自作できます。しかし、耐荷量が分からず滑り止めもないので、しっかり固定できない可能性が高いです。思わぬ事故に繋がることもあるので、正規のタイヤ止めを選ぶのがおすすめです。

駐車場の輪止めにタイヤをぶつけるのは控えるようにするのがおすすめです。輪止めにぶつけるつもりで勢いつけると、そのまま乗り越えてしまう恐れがあります。また、毎回ぶつけるとダメージが増えていくため気をつけましょう。

タイヤ止めは坂道での車の駐車やジャッキアップのときに欠かせないアイテムです。特にトラック運転手の方や、自分で車をメンテナンスする方は常備したいところです。タイヤ止めでしっかりタイヤを固定し、安全に駐車やメンテナンスを行いましょう。