【2024年】安全帯おすすめ8選｜フルハーネス・胴ベルト・人気のメーカーも【新規格】

高所で作業する際に使用される安全帯（墜落制止用器具）は、万が一落下した際に命を守ってくれる非常に重要なアイテムです。高さ2m以上の場所で作業を行う際には、安全帯を装着することが法律で義務付けられています。また、新規格ではフルハーネス型安全帯が義務化されています。

命に関わる重要な安全帯だからこそ、しっかりと検討して選ぶことが大切です。胴ベルト・フルハーネスといったタイプをはじめとし、ランヤードの種類やバックルのタイプなどさまざまな項目をしっかりチェックしましょう。

こちらの記事では安全帯の選び方を詳しく解説します。また、安全帯の人気メーカーの特徴や、付け方、おすすめの安全帯8選もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

安全帯は高さ2m以上での高所作業をする際は装着が義務化されています。そして高所での作業は墜落の危険性があります。そのため、高所作業の際は安全帯を装着する必要性があります。安全帯は専門的な商品ですが、今はネットでも購入できるので一つ持っておくと安心です。

安全帯は落下を防ぐだけではなく、落ちた際の衝撃を緩和してくれる効果もあるので、高所作業には必要不可欠です。

安全帯（墜落制止器具）には2つのタイプがあります。1つは胴回りに巻き付けて使用する胴ベルトで、もう1つは複数のベルトで身体を支えるフルハーネスです。こちらでは安全帯の種類と特徴について解説します。

胴ベルトは1本のベルトを胴回りに巻き付けて使うタイプです。古くから使用されているベーシックな安全帯で、一般家庭の屋根に上ったり建設工事の作業をしたりする際に使用されます。

腰に巻き付けるだけで簡単に装着できるのがメリットがある一方で、落下時に衝撃が1点に集中してしまうデメリットがあります。胸・お腹を圧迫したりさかさまになったりする危険があるので、超高所作業では使われません。

フルハーネスはハーネスベルトとランヤードで構成された複数のベルトで身体を支えるタイプです。2019年から5m以上の高所で作業する際にはフルハーネスの装着が義務化されています。

複数のベルトで身体を支持するため、万が一落下した時にも衝撃が分散されます。安全性が高いフルハーネスですが、胴ベルトに比べて本体価格が高く装着に手間がかかる点がデメリットです。

胴ベルトとフルハーネスはそれぞれ特徴が異なり、使用感に関しては個人の好みによるところが大きいです。ただし、胴ベルトとフルハーネスそれぞれ使用できる高さが異なります。

フルハーネスはすべての高さで使用できますが、胴ベルトは法規制により5m以上の作業では使えなくなりました。どの高さでも使用できて安全性が高い点から、これから安全帯を購入する方にはフルハーネスをおすすめします。

フルハーネスや銅ベルトを選ぶ前に確認しておきたいのが製品の規格についてです。法規制により、旧規格の製品は2022年1月以降は使うことができません。そのため、これから安全帯を購入する場合は新規格の製品を強くおすすめします。

旧規格の製品は2019年に生産が終わっていますが、まだ市場にある可能性があります。購入時に新規格か旧規格かを見分けるためには「新規格対応」「墜落制止器具」というワードが商品紹介に入っているかを確認しましょう。

安全帯には1本吊り専用・U字吊り専用の2つの種類があり、作業する内容によって適した安全帯の種類は異なります。1本吊りはさまざまな場所での作業に適していますが、U字吊り専用は柱・電柱などの高所での作業に適しています。

1本吊り専用はベルトとランヤードのみの構造で名称どおり1本のロープで身体を支えるタイプです。シンプルな設計なので簡単に装着可能で、さまざまな場面で使用できます。ただし、1本吊り専用は安定感にかけるため、使用する際には注意が必要です。また、1本吊り専用をU字吊りにすると強度が規格を下回る恐れがあるため、U字吊りでの使用は禁止されています。

U字吊り専用はランヤードを構造物に回し、フックを胴ベルトに掛けて使用します。ランヤードを回して体を預けながら作業でき、安定感が高いので足場が悪い場所での作業に最適です。柱・電柱の上での作業で使用することが多く、常に体重をかけた状態で使用します。そのため、摩耗による強度低下を見込んで1本吊り専用より高い強度が規格で定められています。

安全帯の腿ベルトの形状は、大きく分けてV字型・水平型の2種類があります。オーソドックスな形状はV字型ですが、最近では腿ベルトを水平に装着できる水平型の製品も多く販売されています。それぞれ特徴が異なるので、好みに合った製品を選んでください。

V字型は腿の付け根にＶ字状になるように装着して使用します。比較的オーソドックスな形状で、骨盤をしっかり固定するため水平型に比べて安全性が高いです。また、V字型は価格が安い製品が多いのも特徴です。ただし、V字型は股の部分で2本のベルトが合わさるため、装着時に窮屈を感じやすいデメリットがあります。

水平型は腿ベルトを水平に装着するタイプです。V字型に比べて束縛間・窮屈感が少なく、快適な装着感で動きやすいメリットがあります。ただし、水平型はV字型に比べると安全性が低いのがデメリットです。落下して宙吊りになった際に、ベルトがずり上がって身体を圧迫してしまう可能性があります。

ストラップ式のランヤードはストラップが伸びる特徴があり、万が一落下してしまった際に衝撃を和らげてくれます。また、ストラップ式のランヤードの中には巻き取り機能が付いた製品もあります。

巻き取り式には、必要な分だけ引っ張り出して使用する常時巻き取り型・スイッチで必要に応じて巻き取るスイッチ型の2種類があります。必要な分だけ自分でランヤードの長さを調整できるため、余分に出たランヤードが障害物に引っかかる危険がありません。

ロープ式のランヤードは少し前に主流だったタイプです。ロープ式の製品は価格が安いメリットがありますが、ロープが障害物に引っかかる危険性があるため使用時には注意が必要です。三つ打ちロープ・八つ打ちロープのどちらかが使われています。三つ打ちロープは滑りにくくて強度が高く、八つ打ちロープは柔らかくて扱いやすい特徴があります。

ダブルランヤードは2丁掛け・ツインランヤードとも呼ばれ、ランヤードを2つ備えたタイプです。1つのフックを外しても常にもう片方が掛かっている状態なので、安全に移動できます。移動が多い現場でフックの付け替えを頻繁に行う場合に便利で、他のランヤードよりも安心・安全に作業できます。

バックルは安全帯のベルトを留める留め金のことです。着脱が簡単なワンタッチバックルと一般的なベルトと同じように着け外しするパススルーバックルがあり、バックルの種類は主に着脱のしやすさに関わります。

ワンタッチバックルはベルトの着脱を簡単に行うことができるのが最大のメリットです。ワンタッチという名称ですが、安全面での問題で実際にはバックルの両端を中央に押し付けてから上下のつまみを握る、という2ステップで取り外します。安全帯を1日に何度も着けたり外したりする場合は、ワンタッチバックルが非常に便利です。

パススルーバックルは一般的なベルトと同じように着け外しするタイプです。軽量で価格が安いメリットがある一方で、ワンタッチバックルに比べると装着に手間がかかるデメリットがあります。ただし、慣れてくれば装着も簡単に行えるようになります。安全帯を頻繁に着けたり外したりしない方・装着の手間が気にならない方におすすめです。

安全帯のシェアNo.1は、こちらの藤井電工株式会社です。日本の安全帯市場では6割の圧倒的シェアを占めています。「世界基準のメイド・イン・ジャパン品質」を掲げており、規格改正に伴って全製品の構造・強度の見直しとフルハーネス型の墜落制止用器具のラインアップの一新を行っています。安全帯のメーカーでお悩みの場合は藤井電工株式会社がおすすめです。

タジマの安全帯は動きやすさが人気のポイントです。胴ベルトからフルハーネスまで幅広い製品を販売していますが、中でもすぐに使えるセット商品の展開が豊富で、どの組み合わせを選んでいいか分からない時にも便利です。一部製品でリコールがあったため、購入の際には注意してください。リコールに関しては以下から確認できます。

かっこいい安全帯をお探しの方におすすめなのが、サンコーの「TITAN」です。アパレルデザイナーがデザインした、かっこいいフルハーネスを主力商品としています。カラー展開も豊富で、ベーシックなホワイト・ブラックから、印象的なレッド・ブルー・イエローまでさまざまな製品を展開しています。デザイン性の高い安全帯をお探しの方はサンコーの「TITAN」をチェックしてみてください。

安全帯を装着する際にはいくつかのポイントに気を付ける必要があります。まず、ベルトが自分のバックルに正しく通っているかをしっかり確認しましょう。ベルトを締める位置は腰骨の上部分で、ゆるみがないように締め、確実に固定してください。

1本吊りの安全帯の場合は、D環が体の横か後ろに来るように調整しましょう。ロープ取り付け位置がエッジと触れていないか、巻き込んでいないかも確認してください。

また、腰道具の付け方はメーカーによってが異なるため、事前にしっかりと取扱説明書を確認し、安全に使えるよう取り付けておきましょう。

安全帯のフックは常に腰より高い位置に取り付けてください。また、フックは外れたり抜けたりする心配がない堅固な構造物にかけましょう。フックをかけた後には、フックが外れないかをしっかり確認してください。

安全帯のベルトのバックル部分にはタグが付いています。これは使用開始日を記入するためのものなので、安全帯の使用を開始した日に必ず年月日を記入しておきましょう。

安全帯のロープは使用していると紫外線により劣化する場合があります。安全帯は日常的にしっかりと点検を行い、劣化が見られる場合はすぐに取り換えてください。また、劣化していると感じなくても2年以上は使用しないようにしましょう。

安全帯はAmazonなどのECサイトでも購入できます。また、ワークマンではさまざまなメーカーの安全帯が購入できます。全国展開されているため手に入りやすく、いろいろなメーカーのものと比較しながら購入できます。

AmazonなどのECサイトではよく分からないという方は実際にワークマンで検討するのもおすすめです。

おすすめの安全帯8選をご紹介しました。高所で作業する際には、安全のためにも必ず安全帯を使用しましょう。また、安全帯を選ぶ際にはさまざまなポイントを確認してください。作業内容に適した安全帯を正しい装着方法で使用することで、快適に安全に作業ができます。ぜひこちらの記事を参考にして、自分に合った安全帯を見つけてください。