【2024年最新】ボール盤のおすすめ12選｜おすすめメーカーも紹介

DIY時の下穴・ダボ穴などの穴加工を手作業で行なうと、斜めになってしまったり、よれてしまったりして上手くいかないことが多いですよね。また、金属素材は、硬すぎて穴をあけることができないという方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、簡単かつ精確に穴あけ作業ができるボール盤がおすすめです。正確な位置決めにより、硬い素材でもまっすぐきれいな穴をあけることができます。しかし、一般的には馴染みのない工具で、どれを選べばいいか分かりませんよね。

そこで今回はボール盤を選ぶうえでのポイントを詳しくご紹介します。さらにボール盤のおすすめ人気商品も紹介しているので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ボール盤は、金属・木材・プラスチックなどの穴あけ作業に使用する電動工具です。ハンドルによってドリルを昇降させ、手作業では難しい正確な位置決めによる精度の高い穴あけが可能です。穴あけ可能な素材は機種によってさまざまで、ダボ穴加工やねじ立て作業によく利用されています。

また、高負荷の作業がない限り、電動工具にしては騒音が少なめであることも特徴です。値段も比較的安いものが多いので、一般家庭でも導入しやすく手軽に精度の高いDIY・クラフトができます。

ボール盤には「卓上ボール盤」「直立ボール盤」「ラジアルボール盤」の大きく3種類があります。それぞれ価格帯・サイズ・用途などが異なるので、特徴を知っておきましょう。

一般の家庭に最も導入しやすいタイプが「卓上ボール盤」です。コンパクトなサイズなので、作業台の上に設置して、省スペースで作業することができます。基本的に、装着可能なドリルは直径13mmまでのものが多いですが、DIYで使用するなら十分と言えるでしょう。

また、価格も比較的安いものが多いので、導入しやすいのもメリットです。大きさも幅広くあるため、設置スペースに適したモデルを選ぶことができます。ボール盤入門用としてもおすすめのタイプです。

「直立ボール盤」は、床に設置して使用する非常に大型のタイプです。一般的にボール盤と言えば、この直立ボール盤を指しますが、ご家庭でのDIY用ではなく、工業用・プロ向けのタイプと言えます。本体サイズだけでなく、ドリルも大型のものを装着できるので幅広い加工に対応可能です。本格的な使用にはおすすめですが、価格は数十万円の高価なモデルが多いので注意しましょう。

卓上ボール盤の中でも、ドリル位置を前後スライドさせることができるタイプを「ラジアルボール盤」と言います。加工する素材を動かさずに、ドリル位置を移動させて穴あけ作業が可能です。また、幅が広い・形が複雑な材料への使用にも適しています。価格は5万円前後のものが多いので家庭でも導入しやすく、通常の卓上ボール盤よりワンランク上のクラフトが可能です。

ボール盤と言ってもさまざまなモデルがあり、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。ここでは失敗しないボール盤の選び方をご紹介します。

ボール盤の電源には、「単相100V式」と「三相200V式」の2種類があります。単相100V式は、一般家庭用電源で使用できる、最もスタンダードなタイプです。比較的コンパクトで価格が安いモデルに多く採用されています。三相200V式は、主に工場で使われるような事業用電源です。大口径穿孔用のような、パワフルなボール盤には、ほとんどが三相200Vの電源を採用しています。

あけたい穴のサイズに合わせて、ボール盤の最大加工能力をチェックしましょう。表記の仕方はメーカーによって多少異なりますが、鉄工〇mm/木工〇mmのように表記されていることが多いです。モーターのパワーや装着できるドリルのサイズによって、最大加工能力が異なります。なお、鉄工14mm以上の穴あけには、穴径が大きいテーパーシャンクドリルが必要です。

穴をあける素材に合わせて、ボール盤のテーブル（ベース）のサイズをチェックしましょう。コンパクトなものは170mm×170mm、大きなものでは300mm×300mm以上など、モデルによってさまざまです。

また、テーブルの形状は、角型と丸型があります。広く採用されている角型は、クセのない使用感が特徴です。丸形は回転させることができるので、テーブルごと素材を動かすことで、より細かい作業に向いています。

設置スペースや作業内容に合わせて、ボール盤本体のサイズをチェックしましょう。設置スペースぎりぎりではなく、快適に作業できるよう余裕のあるサイズを選ぶのがポイントです。

ミニ四駆・プラモデルなどの細かい作業には、小型の卓上ボール盤がおすすめです。そのような細かい作業は、大掛かりなDIYなどとは異なり、パワーがそれほど必要ではありません。そのため、低パワーでも、小回りが利いて価格・設置スペースを最小限に抑える、小型の卓上ボール盤で十分と言えます。

一般的なDIYから本格的な穿孔加工など、パワーがほしい作業には、大型ボール盤がおすすめです。基本的にボール盤は大型であるほど消費電力が大きく、パワフルなモーターを搭載しています。そのため、材料が大きな木工作業や鉄工には、大型ボール盤を選ぶとよいでしょう。

一般的なボール盤は、素材に応じてドリルの回転数を調節することが可能です。回転数は、rpmやmin-1という単位で、一分間に何回転するかが表記されています。ドリルが細いほど高い回転数が必要です。

例えば6～13mm程度のドリルで金属板を加工するなら、300～1000rpm程度が適しています。1mm程度の細いドリルで金属板を加工するなら、2000rpm以上の回転数が必要です。

ボール盤は数多くのメーカーから優れたモデルが発売されています。ここでは、その中から信頼性のある日本製メーカーを3社ご紹介します。

DIY向けのコードレス工具・インパクトドライバ・ドリル・丸のこなどを手掛ける、日本の大手電動工具ブランド「HiKOKI（ハイコーキ）」。比較的大型の卓上ボール盤をラインナップしています。電源は単相100Vと三相200Vの両方を揃え、テーブルは角型と丸型から選ぶことが可能です。パワーに定評があるので、本格的なDIYにおすすめのメーカーと言えます。

木工機械・エア工具・園芸工具など、さまざまな電動工具を手掛ける日本の大手総合電動工具メーカー「Makita（マキタ）」。シンプルながら、非常に使いやすい卓上ボール盤が人気です。コンパクトながらパワフルで、木工・鉄工問わずスピーディな穴あけができます。価格はやや高めながら、その分高品質なので、上級者はもちろん初心者にもおすすめのメーカーです。

主に電動工具を手掛ける、日本が誇る世界的なダイカストトップメーカー「RYOBI（リョービ）」。基本スペックは統一しつつ、サイズや回転数が異なる卓上ボール盤を揃えています。金属・木材・プラスチックなどの素材を、高精度に穴あけが可能です。高品質ながら比較的リーズナブルなので、コスパを重視する方におすすめのメーカーと言えます。

ボール盤を使用する上で、備えておくと作品づくりの幅が広がるアイテムがあります。ここでは代表的なアタッチメントを紹介するので、ボール盤と併せてチェックしておきましょう。

「クロスバイス」は、対象物をしっかりと固定し、X軸Y軸の2軸に移動する摺動部がついた固定工具です。ボール盤に取り付けることで簡易的なフライス盤として使用でき、長穴を開けたり切削加工をしたりできるなど、DIYの幅が広がります。ボール盤を使った穴あけ作業だけでなく、繊細な切削作業もしたいという方におすすめです。

「ドリルチャック」は、ストレートのドリルを固定するアイテムです。ドリルチャックは付属、もしくは別売りであり、取り付けることでストレートシャンクドリルを使用することができます。

選ぶ際は、ストレートドリルのシャンク径がドリルチャックのツカミ能力に合うかや、取付形状がJTかMTかを確認しましょう。取付形状がJTであればそのまま装着できますが、MTの場合はチャックアーバーが必要です。

ドリルで開けた穴にネジ加工するための工具を「タップ」と言い、タップでネジ穴を加工することを、タッピング・タップを立てると言います。タッピング機能を搭載したボール盤であれば、穴あけだけでなく、ネジ立ての作業も可能です。

また、タッピング機能搭載モデルは、通常のボール盤では不可能な逆回転ができます。タップは付属と別売りの場合があるので、タップ立てをしたい方はチェックしておきましょう。

本記事ではボール盤の選び方とおすすめ商品12選をご紹介してきましたが、いかがでしたか。ボール盤を使用すれば、木材・金属などに楽に穴あけ作業ができます。選び方や使い方をしっかり抑えて、自分にぴったりのボール盤を見つけましょう。