チリワインのおすすめ12選｜コスパ抜群で初心者でも飲みやすい！

肉料理から魚介料理まで、幅広い食事とのマリアージュが楽しめるワイン。ワインにもイタリアやフランスなどさまざまな産地や種類がありますが、万人受けしやすい飲みやすさとコスパの高さで人気の「チリワイン」。

チリワインはリーズナブルな価格帯で、スーパーやコンビニでも手軽に購入できて、クセのない飲みやすさが特徴です。幅広い料理にも合わせやすいので、テーブルワインとして選ぶ方も多くいます。しかし、チリワインと一口で言っても種類も豊富で、その違いも複雑でどれを選んだらいいのか迷ってしまうことも。

そこで今回は、チリワインの種類や特徴、選び方を詳しく解説します。記事の後半ではチリワインのおすすめ商品もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

チリは太平洋やアンデス山脈に囲まれており、昼と夜の寒暖の差が大きいので、ブドウ栽培に適した環境とされています。チリで栽培されているブドウのうち、75％は赤ワイン用の黒ブドウになります。

チリは日照時間が長く雨が少ないので、しっかり熟成してから栽培されます。そのため、完熟したブドウで作られるので、果実味が豊かで濃厚な味わいが特徴です。イギリスの研究では、世界のワインの中でポリフェノールが一番含まれているのは、チリの赤ワインと言われています。

チリワインはイタリアやドイツなど、他の国のワインに比べて価格が安いのが特徴です。その理由は、「EPA(経済連携協定)」にあります。チリと日本はEPAという協定を結んでおり、輸出入にかかる関税がかからない仕組みになっています。そのため、他の国に比べて安く輸入することができます。

また、チリは他の国の中でも人件費が安いため、生産コストを抑えられているのも理由の1つです。このように、生産コストや輸入にかかる関税がかからないため、高品質のワインを安く買うことができます。

ワインには、いいブドウが栽培できた年を「当たり年」と呼んでいます。当たり年はそれぞれの国で異なり、チリは2005年・2008年・2010年・2011年・2013年が当たり年とされています。当たり年のワインは他の生産年のものに比べて、味わいや香りなどから品質の良さを実感できます。チリワインを楽しむときにはぜひチェックしてみましょう。

チリワインにはさまざまな産地がありますが、産地によって気候や環境が変わるので、栽培している品種にも違いがあります。チリの主な産地を1つずつ解説します。

コキンボはチリの北部に位置し、チリのブドウ栽培の北限にあたります。標高1000m～2000mの高地にあり、空気が澄んでおり晴天に恵まれているのが特徴。ブドウ果汁の蒸留酒の「ピスコ」の産地で有名な、エレキ・ヴァレーが最北になります。赤ワインでは、カベルネソーヴィニョン・メルロー・カルメネールを栽培しており、白ワインではシャルドネ・ソーヴィニヨンブランを栽培しています。

アコンカグァは日照時間が長く昼夜の寒暖差が大きいので、ブドウ栽培に適した環境とされています。半乾燥地帯ですが、赤ワインで使用されているカベルネ・ソーヴィニョンが人気があるのが特徴。昼夜の寒暖差の影響もあり白ワイン用のブドウ栽培にも適しており、シャルドネの生産もしています。他にも白ワインではソーヴィニヨンブランや赤ワインではピノノワールもあります。

セントラル・ヴァレーは海岸山脈とアンデス山脈に挟まれた地域で、最も有名なチリの産地です。赤ワインのカベルネ・ソーヴィニョンの栽培が半数を占めており、コンチャ・イ・トロなどの大手ワイナリーも混在しています。クリコ・ヴァレーではチリで2番目に大きいワイン生産地で、白ワイン用のソーヴィニヨン・ブランの栽培面積は世界最大級です。

スール地区はチリ南部の広大な産地になります。1年の中で降水量が多いため、多くの畑は灌漑を必要としないのが特徴です。スール地区では国内消費用のパイスや、冷涼湿潤な気候をならではのシャルドネなどが栽培されています。チリ南部では、主にスール地区で栽培されています。

チリワインを選ぶ際には、ブドウ品種やワイナリーなどがポイントになります。ブドウの品種やワイナリーによって、味わいや香り、価格帯なども異なるのが特徴です。チリワイン選びでチェックしたいポイントをご紹介します。

チリワインのブドウ品種には、「カベルネ・ソーヴィニョン」や「シャルドネ」などの王道品種から、「カルメネール」や「メルロ」などのさまざまな品種が使用されています。ブドウ品種によって香りや味の特徴が異なるので、1つずつ詳しく解説します。

カベルネ・ソーヴィニヨンは、世界で最も広く栽培されており有名な、黒ブドウの品種になります。しっかりとしたタンニンと、ずっしり重い濃厚な味わいが特徴。「赤ワインの王様」と呼ばれており、どっしりとした飲みごたえに風格も感じます。肉料理との相性もいいので、料理と一緒にワインのコクを楽しみたい場合におすすめです。

ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ原産の黒ブドウで、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べると透明感があり、色が薄いのが特徴。渋みが弱く酸味が強いので、初心者でも飲みやすいのがポイント。イチゴやベリーのような香りが豊かで、上品な味わいが楽しめます。どんな料理との相性もいいので、テーブルワインとしてもおすすめです。

ソーヴィニヨン・ブランは、さわやかな香りが特徴の白ワイン用のブドウです。グレープフルーツのような柑橘系のさわやかさと、ハーブの香りが特徴。シャープで軽い飲み口で、スッキリとした味わいが楽しめます。フレッシュ感が強いので、しっかり冷やして夏の時期にもおすすめです。さっぱりした味わいなので、初心者でも飲み安野がポイント。

メルロはカベルネ・ソーヴィニヨンと同じように世界でも生産量が多い、赤ワイン用のブドウ品種になります。カベルネ・ソーヴィニヨンに比べると酸味や渋みが弱く、初心者にも飲みやすい品種になります。重みはなく、まろやかな味わいが特徴です。軽い飲み口なので、魚介料理やデザートとの相性がいいのもポイント。

シャルドネは世界的にも栽培量の多い白ブドウの品種で、「白ワインの女王」とも呼ばれています。栽培する土地や製造方法によっても味わいが変わるのが特徴。さわやかでキレのある味わいが魅力で万人受けしやすい飲みやすさだが、ワイナリーによって個性が変わるのもポイント。飲み比べて自分好みのワインを見つけるのもおすすめです。

カルメネールはフランスのボルドー地方原産ですが、最近では主にチリで栽培されている赤ワイン用の黒ブドウ品種になります。深みのあるボルドーカラーと濃厚なコクが特徴。タンニンや酸味は控えめで、チョコレーやコーヒーのような奥深い香りが楽しめます。肉料理だけでなく、チーズやデザートとも相性がいいのがポイント。

チリにはいくつかワイナリーがありますが、ワイナリーによって扱っているブドウ品種や製法が異なるのが特徴。それぞれワインの個性も大きく変わるので、自分好みの1本を見つけるために、ワイナリーの特徴を覚えておくのもおすすめです。

コノスルは1933年に設立されたワイナリーで、北から南までチリ全土に畑を持つワイナリーです。リーズナブルながら高品質なワインが特徴。現在では、チリを代表するワイナリーにまで成長しています。

それぞれの土地でブドウの個性を活かしたワイン作りをしており、チリならではのブドウの味が楽しめるのが魅力。車のラベルで有名で、スタイリッシュなデザインが特徴的。バランスがよく安定した味わいで、プロからも高い支持を受けています。

コンチャ・イ・トロはチリ最大のワイナリーになります。広大な畑をブドウの品種ごとに区分けして栽培する、「マッピング」という方式で行っているのが特徴。

コンチャ・イ・トロは、ワインスペクテイター誌による人気投票で、「南米のベストワイナリー」に選ばれたこともあり、高い評価を受けています。高品質なワインを多く栽培しているので、ワンランク上のチリワインを楽しみたい方にもおすすめ。

サンタカロリーナは、140年の歴史を持つ有名なワイナリーです。フランスの醸造家や設計士による本場の技術を初めて取り入れるなど、ワイン作りの技術の先駆けとも言えます。

チリワインの最高峰とも言われており、世界的なコンクールでさまざまな賞も受賞しています。チリワインが世界的に認められるきっかけにもなった、「レセルヴァ デ ファミリア」は有名な1本です。クリアで深みとコクのあるワインが特徴的なワイナリーです。

モンテスは、プレミアムチリワインを先駆けて開発したワイナリーとして、有名でもあります。世界的にも認められている高品質で、有名なレストランやホテル、機内ワインなど、さまざまな場所で採用されています。

モンテスの定番でもあるアルファシリーズのほかに、リーズナブルなクラシックシリーズも人気があり、デイリーワインにもおすすめ。幅広いラインナップで、お気に入りの1本が見つけられます。

普段の食卓からホームパーティーや女子会まで、幅広いシーンで食卓を彩ってくれるワイン。中でもチリワインはリーズナブルな価格帯と幅広いラインナップで、食事に合わせて選びやすいのが魅力です。おすすめ商品を比較しながら、お気に入りの1本を見つけておうち時間を充実させましょう。