テスターおすすめ10選｜やってはいけないことは？【デジタルテスターも】

テスターは、電子機器や部品の電流・電圧・抵抗などを測定する計測器で、検電をするには欠かせない工具です。家庭で使われることは少ないですが、主に車のカスタムや電子工作で使われます。また、電池が使用できるかも調べられるため、電池の過放電対策にも役立つ便利なアイテムです。

持ち運びやすいハンディ型やポケット型、正確な測定ができる据え置き型など、テスターの形はさまざまです。表示の方法にもデジタル式やアナログ式があり、読み取りやすさもモデルによって違います。テスターによってはオートパワーオフや導通ブザーなどの機能が搭載されているものもあります。

しかし、あまり馴染みがない道具なため、どのように選べばいいかわからない人も多いのではないでしょうか。本記事では、テスターの種類や選び方。やってはいけないことをわかりやすく解説します。また、おすすめ商品10選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

テスターでどんなことができるのか、家庭での使用用途を紹介します。

• 自動車の電飾カスタムの導通チェックやメンテナンスの検電
• 電池の電圧を測定して、使用可否の確認する
• ケーブルの通電チェック
• ミニ四駆やロボットなどの電子工作の導通・通電チェック
• コンセントのプラス極・マイナス極の確認

とくに、電池の残量測定でテスターが活躍します。電池は新しいものと古いものを一緒に使うと過放電になり、漏液・破裂などの事故につながって大変危険です。テスターがあれば、古い電池と新しい電池を分けられます。

テスターには、「アナログテスター」と「デジタルテスター」があります。アナログテスターはメモリと指針で測定値を表示するので、変化がわかりやすいのが特徴です。デジタルテスターに比べると安価ですが、扱いが難しく、初心者にはおすすめできません。

デジタルテスターは液晶画面に数字で表示されるので、正確な測定値がわかるのが特徴です。アナログテスターよりも扱いやすく、ラインナップも豊富にあります。機能も充実していて使いやすいので、基本的にはデジタルテスターを選びましょう。

測定レンジとは、テスターが電流・電圧を測定できる範囲のことです。測定レンジを超える電流・電圧で測定すると、テスターが故障したり、事故につながったりします。自分がどのくらいの電流・電圧を測定するか事前に把握し、テスターを購入するときは測定レンジを必ず確認しましょう。

「オートタイプ」と「マニュアルタイプ」があり、基本的にはオートタイプがおすすめです。マニュアルタイプは自分で測定レンジを変更しないといけませんが、オートタイプは自動で切り替わります。ただし、オートタイプはマニュアルタイプよりも価格が高いです。

据え置き型は大型のテスターで、定位置に置いて本格的に測定したい人におすすめです。コンセントから電源を取るので、電池切れの心配がありません。また、小型のテスターよりも機能が豊富で、測定値の誤差がほとんどないのが特徴です。ただし、価格が高く、一般家庭での用途ではオーバースペックになるため、基本的には小型のテスターで問題ありません。

ハンディ型はかばんに収まりやすいサイズで持ち運びができるテスターです。据え置き型よりもコンパクトで使い勝手が良く、他の小型テスターよりも機能が充実しています。現在はハンディ型が主流で、ラインナップも豊富です。手頃な価格でオプションも充実しているので、1台持っておくとさまざまな場面で活躍します。

ペン型は本体がスリムで持ちやすく、狭い場所の測定がしやすいのが特徴です。多くのテスターはテストリード2本ともケーブル状ですが、ペン型は1本が本体にくっついています。本体の置き場に困らないため、煩わしさがありません。スリムで収納場所にも困らず、基本的な直流電圧・抵抗・導通チェックができるので、一般家庭での使用におすすめです。

ポケット型・カード型はハンディ型よりもコンパクトでシンプルなテスターです。多くのものは基本的な測定機能のみで、直流電圧・抵抗・導通チェックの測定ができます。ポケット型・カード型はケースが付属しているものが多く、高性能でコスパが高いです。ただし、測定レンジが限られるので事前にしっかり確認しましょう。

SMDテスターは「表面実装部品向けテスター」とも呼ばれており、電子回路の繊細な作業に使用されます。ピンセットのような形状で、先端にテストリードがくっついていて、はんだや搭載部品の確認に最適です。テストリードを自由に動かすことはできないため、使用場面は限られます。

テスターを使用する際は、項目によって機能を使い分ける必要があります。測定時に必要な機能が付いているか事前にチェックしておきましょう。

電動ブザーは、テスターを接続した際にブザー音が鳴る機能です。メーターの数値を確認する必要がなく、ブザーが鳴るだけで確認可能なため便利です。メーター確認の作業が省略できるぶん、作業の時間短縮にもなります。

コンデンサの確認には静電容量測定機能が付いたものがおすすめです。静電容量を測れるものであれば、コンデンサの不具合も確認できます。使い方も簡単なため、テスターを使い慣れていない方でも心配ありません。

車・バイクのメンテナンスやケーブルの通電チェックをするだけに使用したいなら、検電テスターが適しています。検電テスターはペンのような形状で、テストリードは1本が本体にくっついていて、もう1本はワニ口クリップになっているものが多いです。電気が通ると、光るものやブザーが鳴るものがあります。安価で機能も最低限しかないため、初心者でも使いやすいです。

日本のテスター市場ツートップの1社で、日本製テスターや教育現場で使用されるテスターのキットも制作しています。老舗メーカーで高品質なモデルが評価されていますが、廉価なモデルはあまり生産していません。手軽なテスターが欲しい人には不向きですが、精度の高い測定を行いたいならおすすめです。

日本のテスター市場ツートップのもう1社です。電気計測機の事業のみを行っているメーカーで、小型から大型まで幅広いラインナップが魅力です。多数のグッドデザイン賞・iFデザイン賞を受賞しています。「HIOKI祭り」という地域との交流目的の祭りを本社敷地内で行っていて、高感度もとても高いメーカーです。

アメリカの老舗計測器メーカーです。携帯性の高いコンパクトな計測器が多いのが特徴で、品質が高く医療現場でも使用されています。販売前にハードな耐久試験を行っていることで有名です。衝撃はもちろん低温環境や何千回もの電圧の印加など、どのような環境でも安全に使用できることを目指した物づくりを行っています。

オーディオや照明器具などの家電を扱っているメーカーです。家庭用向けの家電を多く扱っていることもあり、DIY向けの手ごろなテスターが揃っています。小型で使用しやすく、アナログでも表示がわかりやすいテスターが多いので、初心者にもおすすめです。

AstroAIはカルフォルニア州と中国に拠点を置いているブランドです。自動車関連の製品を中心に、デジタルマルチメーターやクランプメーターなどのテスターも販売しています。テスターの種類が豊富であり、自分にとって使いやすいタイプが見つかりやすいです。

USBテスターはUSBに流れる電流・電圧を表示する道具です。モバイルバッテリーや充電器にも使用でき、スマホやタブレットを充電できるか調べられます。また、PC・スマホに接続すれば電力を確認できるため便利です。しかし、中華メーカーが多いので、購入前は必ず仕様を確認してください。

電流・電圧が測定できるテスターで、測定モードの切り替えを忘れる事故が多発しているので注意してください。電流や電圧を違うモードで測定すると、確実にヒューズが飛んでテスターが故障します。最悪な場合は、テスターが発火して大変危険です。使用前に必ず測定モードを確認しましょう。

テスターは測定できる範囲が限られていて、「レンジ」で表示されています。最大レンジを超える高電流・高電圧を測定するとテスターが故障するので注意してください。測定する電流・電圧が不明の場合は、最大レンジに設定して順番に下げて測定するようにしましょう。オートレンジが搭載されているテスターは、自分で設定しなくても問題ありません。

アナログテスターはプラス極とマイナス極を間違えて接続すると、指針が本来振れる側と逆に振れて故障につながります。とくに、直流の電流・電圧を測定するときは気をつけましょう。また、アナログテスターで正確な測定をするなら、0点調節で毎回指針を0に合わせることが重要です。

テスターを使用する際は濡れた手で使わないようにしましょう。電気が通るため感電や故障の原因に繋がります。また、使用する際の温度も高すぎると危険なため、気をつける必要があります。テスターを使う前に周囲の環境を確認してください。

テスターが損傷している可能性がある場合は使用を控えましょう。見た目では大した損傷に見えなくても、実際は大きな損傷を起こしている恐れがあります。使用時にトラブルを起こす恐れがあるため正常なものを使ってください。

テスターの種類は豊富なため、機能や精度など自分の用途に最適なものを選ぶことが大切です。テスターがあれば自動車のカスタムや通電チェックなどができます。安全にも関わる作業ですので、テスターを使ってしっかり測定しましょう。