除雪機のおすすめ8選｜買ってはいけない・買ってよかった製品｜豪雪地帯向けも

冬の除雪は北海道や北陸地方などの豪雪地帯にとっては大変な日課で、スコップやスノーダンプを使った日々の雪片付けに疲れていませんか？雪を片付けるために早起きしたり、帰宅後にも長時間の雪片付けが必要な日があったりして、体力の消耗や時間の消費が気になっている方は多いと思います。とはいえ、除雪機を購入するのは大げさだと尻込みしがちです。

除雪機と一言で言っても、業務用の大型機械だけではありません。収納しやすいタイプ・誰にでも扱いやすいタイプのような家庭向け製品も販売されています。また、本体価格についても手の届かない金額ではなく、電気を動力としたランニングコストを抑えられるタイプも人気です。

この記事では、買ってよかった家庭用除雪機のおすすめ商品について解説します。また、除雪機の価格相場に触れつつ、買ってはいけない製品の特徴、ホンダなどの人気おすすめメーカーの特徴や厳選したおすすめ商品も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

除雪機と言えば数十万円～百万円を超える高額な機械を思い浮かべるかもしれません。確かに大手メーカーの業務向けモデルは高額ですが、家庭用除雪機の人気モデルの価格相場は2万円台～30万円前後です。10万以下で購入できる製品も複数あります。

安い製品があるのは魅力的ですが、除雪機選びではお住いの地域の積雪量や雪質に合ったスペックを選ぶのが大切です。安さだけで選ぶと性能が発揮できず、かえって損をしてしまう場合もあるので、じっくり検討しましょう。

また、お試しとしてレンタルで使用感を確かめながら検討するのもおすすめです。レンタル期間は1泊2日から1ヶ月単位の長期までさまざまで、1ヶ月あたり約4～6万円程度でレンタルできます。また、ジモティやヤフオクで中古商品を安くで購入するのもおすすめです。

除雪機には、小型・中型・大型の製品があります。小型の製品は、女性や高齢の方にも扱いやすいコンパクトさが魅力です。除雪機は基本的に重量があり、力が必要な作業も多いので一般家庭では小型サイズがおすすめです。

体力に自信があり作業効率を重視するなら中型サイズも視野に入れましょう。広範囲をパワフルに除雪する大型機は業務用に選ばれる場合が多いです。

エンジン式の除雪機はパワフルな除雪が魅力です。広範囲の除雪や氷混じりの固い雪にもパワーを発揮します。ロープを引っ張って起動するリコイルスターターの他、キーを回して起動するセルスターターを搭載したタイプもあります。

燃料の補充が必要で収納スペースもある程度必要です。エンジンの種類に応じてレギュラーガソリン・軽油・混合油など燃料が異なる点に注意しましょう。豪雪地域に住む方におすすめで、業務用としても選ばれるが場合が多いタイプです。

電気式の除雪機はエンジン式にはパワーで劣りますが、家庭のコンセントから給電可能です。コードレスの充電式と、コードを繋いだまま使用するタイプがあります。充電式は外までコードを引く必要がなくて便利ですが充電切れには注意しましょう。

コードタイプは充電残量を気にしなくていいのが魅力的ですがコードの巻き込みに注意が必要です。除雪の範囲が広くなく、30～50cm程度の積雪を手軽に片づけたい方におすすめです。

ハイブリッド式は、エンジン式と電気式のメリットを備えています。エンジンの力でパワフルに、走行は電気の力で軽い操作感で使用できるのが魅力的です。ホンダの除雪機では、除雪時の負荷や環境に応じて2つの動力をコンピュータが判断して使い分けてくれるのも便利です。

機種によって旋回が簡単にでき、女性・高齢者でも扱いやすいタイプもあります。比較的除雪機のサイズが大きいため、余裕をもって収納スペースを確保しておく必要があります。

除雪機に除雪方法によってローダー式とロータリー式の2つの種類があります。ローダー式のタイプは雪を押して運び、ロータリー式は雪を粉砕しながら排雪します。ここでは各タイプの特徴をさらに細かく解説しますので、参考にしてください。

ローダー式は、本体を前進させながら前方についているブレードでブルドーザーのように雪を押して集めていくタイプです。小型の除雪機に多く見られ、自走するので操作がしやすく小回りが利き、扱いやすさが魅力のタイプといえます。ただし、30cm以上の積雪では、移動がしづらくなるため積雪量の少ない地域の方におすすめです。

ロータリー式は本体前方の除雪部に雪を粉砕する回転刃(オーガ)を搭載し、粉砕した雪を飛ばすためのシュートが設けられているタイプです。小回りが利かず、旋回にコツが必要なものが多いですが、積雪量の多さや固い雪質にも対処できるパワフルさが魅力です。積雪量が多い地域の方や業務用の除雪機をお探しの方におすすめします。

走行方式は、自らで手で押し進めていく手押し式と、動力によって動く自走式の2つのタイプがあります。自走式の方が便利ですが価格が高くなります。どちらが自分に合っているか、しっかり考えて選ぶようにしましょう。

手押し式は操作する方が手で本体を押していくタイプの除雪機です。小型のロータリー式に多く見られ、除雪パワーは自走式に比べるとあまり強くありません。しかし軽量で扱いやすく、全般的にリーズナブルな価格が魅力の除雪機と言えます。快適な移動の機構として、ソリやホイールを採用しているタイプの製品もあります。

自走式は動力によって自ら走行するタイプです。重量感があり、旋回にコツが必要で巻き込み事故やスタックの防止のために周囲の安全に気を配る必要があります。しかし、操作に慣れると体力的には楽で、業務用に選ばれる場合も多いです。製品によってホイールの場合とキャタピラーの場合があります。地形・雪質・雪の深さを考慮して判断してください。

早朝や深夜に除雪機を動かす場合は、静音性にも注目する必要があります。メーカーによって静音モデルと記載している製品もありますが、商品選びでは口コミを参考にするのも有効です。

住宅が密集する地域ならエンジン動力ではなく電気式を選ぶのも考えられます。ただし、豪雪地帯ではエンジン動力でも近隣住民の理解を得やすい場合もあるので、作業効率も踏まえて総合的に判断しましょう。

ホンダの除雪機は国内シェア率No.1を誇ります。赤いボディが特徴的で、ハイブリッド式が主力です。高性能・多機能さが魅力で、旋回ボタンを押せばハンドルから手を離さずに旋回可能な誰でも簡単に扱える製品もあります。

ロータリー式では、独自技術「クロスオーガ」で強力に雪を粉砕します。本格的な除雪作業を簡単操作で行いたい方におすすめです。

ヤマハはホンダに次ぐシェア率の高さを誇り、投雪性能に優れパワフルなモデルが多いです。広範囲をしっかり除雪でき、固い雪質にも対応できるパワーを持っています。また、耐久性が高く、サポートの評判がいい点も魅力的なメーカーです。

家庭用・業務用問わず、静音性に優れたモデルを扱っているのも特徴的です。ロータリー式とローダー式の1台2役の除雪機も扱っています。

HAIGEは中国製の農業機械・産業機械を扱っていますが、公式サイトを持ち保証も整っている信頼性の高いメーカーです。なおかつ一般家庭でも購入しやすい価格の製品が多く、除雪機においても10万円を大きく下回る製品もあります。

安全機構も備わっており、操作性のよさも魅力的な除雪機が多いです。除雪作業を少しでも楽にしたいと考えている方におすすめします。

除雪機を購入する際は、コメリなどのホームセンターで実物を見て決めるのがおすすめです。気に入った商品があればそのまま購入すればすぐに使えますし、ネット通販で購入すればよりお得に購入できる場合もあります。

「買ってよかった」と思える商品に出会うために「買ってはいけない」商品の特徴を下記にまとめました。

• 充電式やバッテリー式→放電しやすいため、すぐに使えなくなる
• 中古→新品に比べて故障のリスクが高い
• 左右のハンドルが独立している→持ち替えられないため長時間作業には適さない
• サイズが大きめ→小回りが利かない
• 海外製の安すぎるもの→耐水性が不十分な場合がある

毎年、除雪機による事故が多発しています。除雪機を扱う際には細心の注意を払うようにしてください。以下に注意点を列記します。重大事故を未然に防ぎ、安全で快適に除雪作業を行いましょう。

• 人が周りにいる時は使わない。
• 除雪機から離れる時はエンジンを停止する。
• 雪詰まりの除去はエンジンを停止し、必ず雪かき棒を使う。
• 後進時は、足元や後方に障害物がないか注意する。
• 安全機構を無効化しない。
• 緊急停止装置の位置や操作について把握する。

除雪機を正しくメンテナンスするのは、除雪機使用中の事故防止につながります。ここでは、除雪機の一般的なメンテナンス方法について下に列記します。機種によって仕様が異なる場合があるので、必ず取扱説明書も参照しましょう。

• オーガ・ギアなどの金属パーツに定期的に潤滑油を差す。
• オフシーズンになったら錆止めスプレーをする。
• エンジンタイプはオフシーズンに残ったガソリンを抜いてから保管。
• オフシーズンには放電を防ぐため、バッテリーのマイナス端子を外しておく。

「自宅周辺を除雪作業を少しでも楽にしたい」「店舗の駐車場をきれいに整備したい」など、除雪機のニーズはさまざまです。あなたが選ぼうとしている除雪機が、ニーズを満たせる性能を持っているかしっかり検討しましょう。本記事を参考に、いい除雪機を見つけてください。