【2024】卓上糸ノコ盤おすすめ10選｜バンドソーとの違いは？【使い方も紹介】

仕事の後や週末などの時間を利用して、DIYを楽しんでいる方は多いのではないでしょうか。さまざまな材料を思いのままに整え、いい作品を作りたいですよね。比較的小さな材料を細かく加工するには、卓上糸ノコ盤（卓上糸鋸盤）がおすすめです。

卓上糸ノコ盤は本格的なDIYから工作まで、幅広い目的に使用できます。卓上タイプは安定感とゆとりのある作業スペースで、小回りを利かせて切断できるのがメリットです。木材だけでなく、金属やプラスチックを切断できるタイプもあります。

ただし、使い方を誤るとケガをする場合があるので、正しく使いましょう。今回は、卓上糸ノコ盤のおすすめモデル10選を紹介します。機種を選ぶときのポイントや使い方も解説するので、材料の形をきれいに整えたい方はぜひ参考にしてください。

卓上糸ノコ盤は穴の開いたテーブルに糸状のノコギリが通った工具です。糸ノコが上下に繰り返し動き、刃に材料を押し当てることで切断します。薄い材料の細かな加工に適しており、曲線状の切り出しも得意です。

バンドソーは卓上糸ノコ盤と似た形状ですが、得意とする材料が違います。テーブルのような作業スペースがあるのは同様ですが、バンドソーはリング状の刃を回転させるのが特徴です。細かい作業には向きませんが、厚い素材の切断に向いています。

テーブルの大きさとふところ寸法は、作業の快適さや効率に関わります。大きいテーブルの方が材料を乗せやすいので快適です。ふところ寸法は糸ノコからアームまでの距離を指します。ふところ寸法が小さな機種では、材料の回転が必要になる場合が多いです。大きな材料を扱うなら、ふところ寸法が500mmほどの機種をおすすめします。

ストロークの幅と数は切断の効率に影響する重要ポイントです。ストローク幅は糸ノコの上下運動の幅を表し、幅が大きいほど高い切断力を持ちます。ストローク数は1分間に刃が何回動くかを示す指標です。ストローク数が大きければ刃が速く動くため、材料を早く切断できます。少しでも効率的に切断したい方は、できるだけ値の大きなモデルを選びましょう。

機種ごとに切断できる材料の厚さが異なるので、作りたいものに合ったモデルを選びましょう。切断できる厚さは「木材50mm」のように明示されている場合が多いです。ただし、ひと口に木材と言ってもさまざまな種類があり、硬さが異なります。硬い木材であれば、記載されている厚さで切断できない可能性もあるので注意しましょう。

卓上糸ノコ盤で使われる刃には、ストレートタイプとピンエンドタイプの2種類があります。ストレートタイプは力が強いため、硬い素材に適しているのが特徴です。取り付けの作業には工具が必要なので、やや時間がかかります。ピンエンドタイプは柔らかめの材料に向いている糸ノコです。簡単に取り付けられるのがメリットです。

傾斜機能はテーブルを斜めに傾けられる機能です。材料を斜めにカットできるので、加工方法の選択肢が広がります。ただし、傾斜機能付きであっても、傾斜できる方向や角度は機種ごとに異なるので注意しましょう。左右どちらの方向に、どれだけの角度で傾けられるのか確認が必要です。作成したいものに合った傾斜機能を持つモデルを選びましょう。

変速機能はストローク数を調節できる機能です。変速機能付きの卓上糸ノコ盤は、どんな形状もきれいに仕上げられます。刃の動きが速いと素早く切断できる代わりに、細かい作業には適しません。ストローク数を下げれば、曲線部の仕上げや細かい部分の切断がしやすくなります。そのため、特に初心者の方に変速機能付きのモデルがおすすめです。

材料を切断すると必ず切りくずが発生します。くずが溜まった状態では切断しにくいため、こまめにくずを払わなければなりません。ブロアー機能付きのモデルなら、切断で発生した切りくずを吹き飛ばせます。また、LEDライトが搭載されていれば、手元を照らしながらの作業が可能です。材料がよく見えるので、切断の失敗を減らせます。

フリーアームタイプはアームを折り曲げられるのが特徴です。糸ノコの装着部分が見やすくなるので、刃を簡単に交換できます。また、材料の中抜き加工ができるのもメリットです。あらかじめ材料に穴を開けておき、糸ノコを通すだけで枠を残して切断できます。作品のバリエーションを一気に広げられるおすすめの機能です。

卓上糸ノコ盤の使用中は必ず音が出ます。集合住宅の方はもちろん、音に気を遣う必要のない環境でも音が小さいに越したことはありません。公式サイトやショッピングサイトで静音性を確認しましょう。「静音設計」のような記載があれば、音が小さいと判断できます。また、口コミをチェックするのも有効な方法です。

マキタは総合電動工具メーカーとして有名で、エアー工具や充電工具など多種多様な工具を開発しています。マキタの卓上糸ノコ盤MSJ401は、直・曲線切りがしやすく糸ノコ盤の入門機としておすすめです。また、壊れにくいことでも知られていますが、故障などの不具合が生じてもすぐに対応してくれるサポート力があります。

藤原産業は、大工道具や電動工具などDIYの専門ツール商社です。取り扱っている「SK11」ブランドの卓上糸ノコ盤は、振動や騒音が少なく、エアブロー付きなど高性能でありながら1万円台とコスパのよさで人気があります。気軽に購入できて家庭でのDIYにぴったりの卓上糸ノコ盤です。

デウォルトは、アメリカのレイモンド・デウォルトが最初に開発した卓上スライド丸ノコを起源としています。ダブルリンクアームの駆動方式を採用しており、力強い切断能力でありつつも振動がなく静音設計です。ただ、電源がアメリカ仕様のため、アース付き3Pタイプとなっています。使用する際は変換プラグを別途用意する必要があります。

ハイコーキは、2018年に日立工機から新しく変更したブランド名です。ハイコーキの卓上糸ノコ盤は、切粉を飛ばすエアノズルや手元を照らすLEDライトが搭載されており、作業効率がアップする機能が多く採用されています。

卓上糸ノコ盤は使い方を誤ると、重大な事故につながる恐れがあります。そのため、作業を始める前に必ず取扱説明書を読みましょう。ここでは、卓上糸ノコ盤を使うときのポイントや、安全のための注意点を解説します。

卓上糸ノコ盤は上下に動く刃に材料を当てるため、材料が刃と一緒に上下に動くことがあります。材料が動くのを防ぐため、手に力を入れながら材料を上からしっかり押さえましょう。また、曲線でカットする場合は材料を回す方向が重要です。

曲線部を切るときは右利きなら反時計周り、左利きなら逆の方向に回すとスムーズに切れます。作業の合間に適度な休憩を入れることも効果的です。手が疲れるとミスが起きやすいので、特に初心者の方は意識して休憩を挟みましょう。

卓上糸ノコ盤は材料を細かく切断することが多いため、小さな破片がたくさん出ます。破片は軽く飛びやすいため、破片が目に当たりケガをする恐れもあり危険です。そのため、切断作業時は必ず保護メガネを着用しましょう。

同時に粉塵が発生するので、防塵マスクも着ける必要があります。また、卓上糸ノコ盤はむき出しになった刃物が動くため慎重な取り扱いが重要です。特に、小さな子どもがいる家庭では、子どもに触れさせないように注意しましょう。

卓上糸ノコ盤は、木材や金属などの細かい加工に適しているのが魅力です。機種によって機能やスペックが異なるので、自分のニーズに沿って丁寧にチェックしましょう。ぜひ使いやすい卓上糸ノコ盤を見つけて、DIYや工作を楽しんでくださいね。