振動ドリルおすすめ10選｜人気メーカーのマキタ・ハイコーキ【充電式・プロ仕様も】

さまざまな種類の電動工具を駆使し、プロ顔負けのDIYを楽しんでいる方も増えています。木材・金属だけでなく、コンクリート・レンガを加工している方もいるのではないでしょうか。作業内容に合った電動工具を選び、いつでも快適に作業したいですよね。

振動ドリルならコンクリート・レンガのスムーズな穴開けが可能です。さらに振動を止められるモデルを選べば、木材・金属の穴開けもできます。またネジ締めの用途に使えるモデルもあり、充電式なら場所も選ばず使えるなど、選び方次第で幅広い用途で使用可能です。機種ごとに穴の大きさ・回転数などが異なるので、スペックをしっかりチェックして選びましょう。

今回はマキタ・ハイコーキなどのメーカーの振動ドリルおすすめモデル10選を紹介します。インパクトドライバーとの違い・機種選びのポイントについても解説しますので、DIYの可能性を広げたい方はぜひご覧ください。

はつりとはコンクリート構造物を壊したり、表面を削ったりする作業です。はつり工事の目的は古い構造物を壊すことだけではありません。コンクリートを固め直すことで、構造物の形状を整えることを目的とする場合も多いです。基本的には一部分のコンクリートを剥がすために施工します。

なお、重機を用いて建物全体を壊す解体工事とは別物です。はつり工事は電動工具を利用することが多く、小規模な工事を指します。振動ドリルは穴を開けるための電動工具なので、はつり工事には向きません。はつりには、次に解説するハンマードリルの方が適しています。

ハンマードリルはドリルを回転させながら打撃を与える電動工具です。それに対して、振動ドリルはドリルの回転と振動を利用します。ハンマードリルは強い力をコンクリートに加えられるので、大きな穴を開けたい場合に適しています。

ハンマードリルには、コンクリートに直径3cm以上の穴を開けられるモデルもあります。非常にパワーがあるので、コンクリートのはつり工事にも向いています。ただし、タイルやレンガのようなデリケートな材料には適していません。

インパクトドライバーはドリルが回転すると同時に、回転方向へ打撃を与える電動工具です。材料の穴開けではなく、主にネジをきつく締めるために使われます。外観は振動ドリルよりもサイズが小さく、重量が軽いのが特徴です。

アタッチメントの付け替えで、木材や金属の穴開けができるモデルもあります。なお、ドリルドライバーとは別物なので混同しないように注意しましょう。ドリルドライバーは打撃を加えないため、強い力が不要な小型のネジを締める目的に使われます。

振動ドリルの電源方式はコード式と充電式の2種類です。どちらにもメリットとデメリットがあるため、何を重視するかを明確にして選びましょう。それぞれの特徴を解説します。

コード式は電源プラグをコンセントに挿し込んだ状態で使うタイプです。コンセントに繋いでいる間は絶えず電力が供給されます。充電切れの心配がないので、長時間連続して作業したい方におすすめです。重量が軽く安価な傾向がある上、パワーにも優れています。ただし、電源がない場所では使用できないので、持ち運ぶ際には注意しましょう。

充電式はバッテリーを搭載しているタイプです。場所を選ばずに使えるので、コンセントがない場所で作業したい方に適しています。コードが邪魔にならないため、取り回しに優れているのも魅力です。また、機能が充実したモデルが多く揃っています。バッテリーが切れた状態では一切動かないので、充電を忘れないように注意しましょう。

振動ドリルを一般家庭で使う場合、主にコンクリートプラグでネジ穴を設けるために使われます。振動ドリルで開けられる穴の大きさは、機種ごとにさまざまです。最大で直径何mmの穴開けに対応しているか、必ずチェックしましょう。

コンクリートプラグを埋め込み、軽い物を吊り下げる場合は8～10mm程度の能力で問題ありません。建物を大きく改造するときは、重たいものを固定する場合もあります。細いアンカーボルトで支えられない重さなら、13mm以上の穴開け能力が必要です。

打撃数や回転数はトリガーの握り方で調節が可能です。さらに、打撃数や回転数の切替設定ができるモデルもあります。切替対応モデルは、作業内容や材料に合わせて効率のいい穴開けができるので便利です。回転数を下げればパワーが上がり、大きな穴を開けやすくなります。小さな穴を素早く開けたいときは、回転数を上げるのがおすすめです。

電動ドリルはドリルが振動せず、回転のみによって穴を開けます。振動しなければコンクリートの穴開けはできませんが、木材や金属のきれいな穴開けが可能です。振動を止められる振動ドリルなら、電動ドリルの役割も果たせるため用途が一気に広がります。コンクリートの穴開けに留まらず、DIYでさまざまな材料を加工したい方におすすめです。

ドライバー機能付きの振動ドリルなら、ネジを締める目的にも使えます。ドライバー機能が非搭載の機種を使った場合、ネジ山を潰す恐れがあるので控えるのが無難です。ドライバーモードに切り替えれば、安全に素早くネジを締められます。そのため、ネジ締めの作業が必要でありながら、電動ドライバーをお持ちでない方におすすめです。

D型ハンドルは、グリップ部分がアルファベットのDのような形状をしたタイプです。軸方向に力をかけやすいのが大きな特徴で、コンクリートのような固い素材を掘り進める際に押し当てて使うのに適しています。振動ドリルにはあまり多くないタイプですが、本体も大きく強力なハンマードリルなので基本的にプロ向けの製品です。

ドリルドライバーと言われて一般的に思い浮かべるのがこのピストル型。小型で扱いが簡単なので、力に自信のない人でも扱いやすいです。振動機能が必須のコンクリートなどの硬い素材や、強い力をかけるのにはあまり向いていませんが、振動機能を使わない木材・銅版などに穴をあける用途なら問題なく使えます。

ピストル型でコンクリートに大き目の穴をあけたいなら、サイドハンドルが付いた製品を選べば、両手でしっかり支えられるので作業しやすいです。

振動ドリルはさまざまなメーカーから発売されている電動工具です。ここでは、振動ドリルをリリースしている人気メーカー2社の特徴を解説します。電動工具選びで迷ったら、人気メーカーの機種からチェックするのもおすすめです。

マキタは国内で非常に知名度が高く、業務用から家庭用までさまざまな電動工具をリリースしているメーカーです。マキタの電動工具は、国内で最も高いシェアを獲得しています。振動ドリルはコンパクトで気軽に使えるモデルから、本格的な作業に適したハイパワーモデルまで多彩です。また、3～4つのモードを搭載した充電式モデルが高い人気を得ています。

ハイコーキはもともと日立グループに属していた電動工具メーカーです。振動ドリルは高性能なプロ仕様モデルから、安価な家庭用の機種までラインナップされています。熟練者から初心者まで幅広いニーズに対応しているのが特徴です。DIY向けモデルは電源コード式を中心に展開しており、高性能でリーズナブルなコスパのいい機種があります。

振動ドリルを使う際は、正しい使い方を意識するのが大切です。力任せに押し付けるのではなく、ドリルを保持する姿勢を固めて、位置と垂直な状態を保つのがポイント。

【手順】

1. ドリルにビットを取り付ける
2. キリを押し付けて穴の位置を決める
3. ドリルを穴に対して垂直に保てる姿勢で固定して穴をあける

取り扱いの簡単な振動ドリルですが、使い方を誤ると破損やけがに繋がります。穴を開ける際は、穴に対して垂直を保つのが重要です。すり鉢状に穴を広げるように動かすと、ビットを折る原因になります。また軍手をしたまま扱うのは巻き込まれる可能性があるため危険です。ゴム手袋にするか、軍手は外して作業してください。

作業中は飛び散りが起こる可能性があるので、マスクや防護メガネをつけておくのがおすすめです。また作業直後のビット部分は熱を持っているので、触らないようにしてください。誤作動を防ぐためにも、作業が終わったらすぐに電源は抜きましょう。

振動ドリルを頻繁に使うわけではない場合、購入を躊躇する方もいるかもしれません。一時的に振動ドリルを使いたい方は、レンタルを利用すると便利です。一例として、振動ドリルのレンタルは以下の店舗で受け付けています。

• コーナン
• 島中
• DCM
• コメリ

基本的には、1泊2日または2泊3日からレンタルできます。また、500円以下の安い料金で借りられる店舗が多いです。短期間だけ振動ドリルを使いたい方は、レンタルを利用すればコストを抑えられるのでおすすめです。

振動ドリルにはたくさんのラインナップがあるので、機能やスペックをしっかり確認して選びましょう。機能が豊富な振動ドリルを選べば、コンクリートの穴開け以外の作業もできるので便利です。ぜひ、振動ドリルでDIYの幅を広げてください。