ジグソーのおすすめ9選｜どんな工具？電動ジグソーも

直線やなめらかな曲線を思いのままに表現できる電動ジグソー。本格的なDIYにもピッタリで、手動のノコギリよりも速く美しく仕上げられる工具です。しかし、一口にジグソーといっても幅が広く、カットする素材や切断能力など作業レベルに合わせて正しいチョイスをしなければなりません。

ジグソーにもさまざまな種類があり、マキタやボッシュなどのメーカーによっても使い勝手が異なります。そのため、購入時には各メーカーの特徴を把握しておくのも大事です。しかし、始めて購入する方はジグソーの使い方すら分からないのではないでしょうか？

そこで今回は、ジグソーの基本的な知識や選ぶ時のポイント・おすすめ9選を解説します。初心者に最適なタイプの紹介やおすすめメーカーについても解説しているので、そちらも購入の際の参考にしてください。

ジグソーは一般的な電動ノコギリとは異なった形状をしています。グリップの延長線上に真っ直ぐ付いた刃が、前後に動いてカットするのが電動ノコギリ。対して、ジグソーは縦に付いた刃がミシンのように上下に動くことで素材をカットします。

ジグソーは電動ノコギリよりも繊細な作業が可能で、直線や曲線などの繊細な表現ができます。また、ブレードを取り替えることで木材だけでなくプラスチックや金属の切断も可能です。手切りとは違って電気を動力にするため、硬い素材も楽に・速く・正確に切れる点が魅力的です。

円盤状のブレードが回転することでカットする丸ノコ。DIYにはジグソーと丸ノコのどちらを選ぶべきでしょうか？性能面だけでいえば丸ノコのほうが直線や曲線をキレイに仕上げられます。しかし、安全面を考慮するとジグソーがおすすめです。

運転免許を取得したての頃は、馬力の強すぎるスポーツカーよりもコンパクトカーの方が扱いやすく安心です。電動ノコギリも同様で丸ノコは重くてパワーが強すぎるため、初心者やDIYレベルの作業にはジグソーを選択しましょう。

まずは給電方式を選びます。給電方式は本体とコンセントがシールドでつながっているコード式、またはコードレスのバッテリー式の2タイプ。屋内での長時間作業が多い場合はバッテリー残量を気にせず使えるコード式、屋外やコードが届かない高い場所で使う場合はバッテリー式といった具合に、目的別の選択をしましょう。

素材や目的が決まったら最大切断厚さを確認します。最大切断厚さはどんな素材をどれだけの厚さカットできるかの数値です。パッケージには「最大切断能力：木材55mm、軟鋼板6mm」のように表記されています。数値よりも分厚い素材はカットできません。

「オービタル機能」が搭載されているか否かもジグソーを選ぶ時の大きなポイントとなります。ジグソーは刃を上下に動かしてカットしますが、オービタル機能は刃に前後の動きを加える機能です。これにより、切断作業がより速くなるというメリットが生まれます。

ただし、スピーディーになる反面、切断面が荒くなるというデメリットも併せ持っています。スイッチ1つでON/OFFを切り替えられるモデルがほとんどなので、作業工程の段階に合わせて使い分けることが肝心です。

作業した際に出る切粉を風で吹き飛ばす、ブロワ機能がついたジグゾーもおすすめです。手を止めて切粉を払い落とす手間が省けるので、作業効率が上がります。

初心者がジグソーを選ぶ際に最も重要な付属品の1つといえるのが切断線ガイドです。ジグソー本体に取り付けるアタッチメントで、木材や金属などの素材に下書きしたラインをなぞりながら切ることができます。

電動工具の振動に慣れていない初心者がフリーハンドでキレイに切るためには切断線ガイドが必須です。そして、切断線ガイドを選ぶ時のポイントは取り付けた際に遊びが少ないこと。遊びの少なさは精度の高さに直結します。

ブレード交換が簡単か否かも重要なポイントです。ジグソーはブレードを木工用やプラスチック用など、切る素材に合わせて交換しなければなりません。しかし、工具を触った経験が少ないまたは全くない初心者は部品の交換も説明書を見ながら一苦労します。

ジグソーのブレードの取替方式は「ワンタッチ式」と「ネジ式」の2通りがあります。初心者は特に、素早く取り替えられて安全性も高いワンタッチ式がおすすめです。

ジグソーにはストローク数の速度を自在に操れる速度調整機能が付いているモデルがあります。ストローク数とは、1分間にブレードが何回上下するかの数値のことです。速い一辺倒では扱いが難しいため初心者にはおすすめできません。また、振動も多いので手がしびれることもあります。

また、低速でカットすると騒音を抑えられるというメリットもあるため、作業のレベルや目的に応じて徐々にスピードを上げられる速度調整機能付きをチョイスしましょう。

1915年にモーターの販売修理会社として創業したマキタ。修理の高い技術はジグソーにも活かされています。国内のシェア率は約60％を誇り、プロからも高い支持を集めているトップクラスの電動工具メーカーです。

マキタ製品の特徴は圧倒的な品質の高さにあります。パワフルかつ軽量で扱いやすく、初心者にもおすすめのメーカーです。

精密なダイカスト製品のメーカーとしてスタートしたリョービ。現在は電動工具を中心に園芸用品や釣具など、幅広いジャンルで活躍しています。リョービの特徴はレベルごとに明確なカテゴリーが存在する点です。

本体カラーが青はエントリーモデル、赤は中級者向けといったように一目でレベルに合わせたモデルを選択できる点が魅力的です。

ボッシュは日本国内だけでなく、世界中で高いシェア率を誇るドイツの人気メーカーです。日本の製品は精密さ故にヨーロッパや欧米でも一定の支持を得ています。しかし、それよりも圧倒的な力を持つのがボッシュです。

人工工学設計に基づいた握りやすいデザインや安全性を徹底的に考慮した二重絶縁構造など、初心者も扱いやすく安心な工夫がされています。

ハイコーキで製造されているジグソーは、軽量に作られているのが特徴です。軽くて持ち運びも便利であり、スイッチによってジグソーのカットスピードを調整できる点も優れています。シンプルなデザインで使いやすいです。

ブラックアンドデッカーは1910年にアメリカで設立されたメーカーであり、電動工具製品においては世界最大と言われています。デザイン性の高いジグソーを販売しており、カウンターバランス機構によって振動を抑えられるのが特徴です。

基本的な使い方は、まず最初にカットする部分に線で印を付けて材料をしっかり固定します。次にジグソーの刃を材料に当てない状態で起動し、ジグソーが動きだしてからカットします。カットの際に振動でジグソーが激しく動かないよう、しっかり押さえつけてから切っていきましょう。

ジグソーのブレードは各メーカーで互換性があります。しかし、すべてのジグソーでメーカーを横断できるわけではありません。マキタの昔の製品は根本に2つの穴が開いた独自規格を採用しており、こちらは他のメーカーと互換性がないため要注意です。

あくまで昔の規格であり、最近はマキタのジグソーでも他社のブレードに対応しています。また、マキタだけではなく、他社のブレードは規格外という商品もあるため、きちんと確認してから購入しましょう。

今回は、ジグソーの基本的な知識や初心者が選ぶ際に気をつけるポイントに加え、おすすめ9選を解説しました。ジグソーは作業レベルや用途に合わせた適切な選択が大切です。自分の手に最もなじむジグソーで、もっと速く美しく仕上げましょう。