発根促進剤おすすめ12選｜ダイソーなど100均で買える？癒合剤も【ルートンなど】

「挿し木がスムーズに定着しない」「苗がうまく発芽しない」など、お花や野菜を育てているとさまざまな問題に直面します。そんなときにおすすめしたいのが、植物の成長を助けるための役割を果たす「発根(はっこん)促進剤」という薬剤です。

発根促進剤にはミネラルやアミノ酸など植物に栄養になる成分が豊富に配合され、枝の切り口や根などにまぶすと植物が元気になります。中には、トマト・イチゴ・きゅうりのような食用植物にも使える天然由来の成分が使われたものも販売されています。

この記事では、ルートン・メネデールなどおすすめの発根剤12選や選び方をご紹介します。代用品・手作りについての他、タイプ別の特徴の解説もするので、ぜひ参考にしてください。癒合剤や挿し木用土がダイソーなどの100均で買えるかどうかも必見です。

発根促進剤はミネラルやアミノ酸・植物ホルモンなどが配合された薬剤で、挿し木にする枝の切り口や球根に直接つけることで細胞分裂を促し、成長を助ける効果があります。植物は根から栄養や水分を取り入れるので、根を元気にすることで植物全体が活性化します。

粉末タイプや液体タイプなどさまざまな形状で販売されており、タイプによって適した使用シーンが異なります。水耕栽培に使える製品もあるので、育てている植物の種類や状態によって選びましょう。植物によって与える量や薄める割合は異なるため、使用時は取扱説明書を必ずチェックしてください。

ルートンなどの発根促進剤はコメリ・コーナン・カインズのような園芸用品を取り扱っているホームセンターで購入できます。店舗によって取り扱いの有無や販売している製品の種類は異なるので、気になっている製品がある場合は事前にお店に確認してください。

ガーデニング用品のラインナップも豊富な100円ショップでは、2023年現在ダイソーで「植物活力剤」という名前で販売されています。在庫は店舗により異なりますので、購入前に店舗に確認を取るのがおすすめです。比較検討して最適なものを選びましょう。

発根促進剤には植物のホルモンに作用する「ホルモン剤タイプ」と栄養吸収などを活発にする「活性剤タイプ」があります。状況に合わせて使い分けるとより効果的です。

発根促進剤としてイメージされやすいのがホルモン剤タイプの薬剤です。植物ホルモンが配合されており、発芽や発根を促します。そのため、挿し木の枝をスムーズに根付かせたい場合に使うと効果を発揮します。ただし、ホルモン剤タイプの製品は食用植物への使用が制限されている場合があるので、家庭菜園に使用したい方は注意してください。

活性剤タイプの製品にはミネラルやアミノ酸といった成分が配合されており、生育中の根の伸長や健全化に効果を発揮します。根が弱ってしまった・根がなかなか育たない場合におすすめです。根が元気になると植物全体が活性化するため、育成初期から強い苗に育てたい場合にも向いています。

薬剤が粉末になっているタイプです。茎や枝などの切り口にまぶして使用します。粉タイプなので通常の農薬と同じように保管庫で保存でき、取り扱いが簡単です。少量の挿し木に使用する場合におすすめです。

薬剤を水に溶かして使用するタイプです。液状なので揃えた切り口を一度に浸ける使い方ができ、たくさんの挿し木を効率よく処理できます。販売されている種類も豊富で、手に取りやすいタイプです。

液体タイプよりも粘度が高い製品です。切り口に均等に薬剤をつけられるのがメリット。切り口に段差ができている・複雑な凹凸があるなど特殊な形をした挿し木にも使いやすいタイプです。

野菜・果物などの食用植物に発根促進剤を使用したい場合は、ハーブや海藻由来の天然成分が使用された製品がおすすめです。オーガニック栽培された素材からこだわって作られているものもあり、農薬成分が残留する心配もありません。100%オーガニックの製品はやや高額ですが、健康や環境に配慮したい方におすすめです。

活性剤タイプの発根促進剤には肥料の成分が含まれている場合もありますが、配合されていても少量のため健康被害が出る心配はありません。肥料は植物の成長に必要な栄養が含まれた薬剤で、根がしっかり張った段階で与えるものです。働きは似ていますが発根促進剤とは違うものなので、購入する際は注意してください。

発根促進剤にはさまざまなタイプがありますが、いずれも切り口に直接塗布する使い方がオーソドックスです。また粉末状のタイプであれば、水に溶かしてペースト状にして使用するなどの方法もあります。それぞれのタイプにそれぞれのメリットやデメリットが存在するため、ご自身の好みに合わせて選ぶのをおすすめします。

高価なものだと1万円以上する製品もある発根促進剤。おうちで代用品を用意したり、自分で手作りしたりできないかと考えている方もいますよね。実際に薄めた液体肥料やクエン酸を発根促進剤の代わりに投与し、成長を促している方もいます。

クエン酸と鉄分を反応させて作る「クエン酸鉄」は植物の栄養吸収を助ける効果があるため、使い捨てカイロとクエン酸から自作する方も。また、カリウム水溶液は水草の成長促進に効果を発揮するとされ、水耕栽培に適した自作肥料です。

砂糖水を使用する方もいますが、砂糖水が植物の成長促進に効く根拠はありません。誤った処置が根腐れの原因になるので、試してみたい方は確かな情報をもとに正しい手順で行ってください。

日用品などさまざまな商品を取り扱うダイソーは、園芸用品も豊富に揃っています。特に土の種類が豊富で、挿し木用土として少量欲しい場合に重宝します。一方で、 土の種類は豊富に展開されていますが、癒合剤は販売されていません。

しかし、酢酸ビニール樹脂が使われている木工用接着剤・ニカワが含まれる墨汁などを癒合剤の代用品として活用できます。特に、木工用接着剤は墨汁と異なり見た目にも影響が少ないので、急遽接合剤が必要になった場合におすすめです。

おすすめの発根促進剤特集、いかがでしたか。根つきをサポートし、生育不良や生り疲れを解消してくれる発根促進剤は、趣味のガーデニングから本格的な農業までさまざまな使用シーンで力を発揮する薬剤です。より充実したお庭造りを楽しむために、ぜひ取り入れてください。