【防腐剤】ニスのおすすめ15選｜木材家具の塗料に！100均に売ってる？

DIYの仕上げや木製家具の保護などに欠かせないニス（防腐剤）。ニスは材質を保護するだけでなく、防虫・防腐・防カビなどさまざまな効果を発揮します。DIYが好きな方はもちろん、大切な家具を持っている方などニスを必要としている方は少なくありません。

ニスとひとくちにいっても、粘土用・木材用などさまざまな種類があります。水性か油性か・液状かスプレーか・屋外用か屋内で使える塗料か・防水かなど多くの種類が販売されているので、用途に合わせて選びましょう。ペットを飼っている方におすすめなペットに優しいニスもあります。

当記事では、カビ防止に特化したニスの購入を考えている方に向けた情報をご紹介。100均で買えるのかという疑問から、ニスの選び方・おすすめのニスまでをまとめました。ぜひ参考にしてください。

ニスは木材の材質を保護する役割を持っています。樹脂と溶剤を主成分としたコーティング材のようなもので、木材を傷から守ってくれるのです。そのほか、防腐・防虫・防かび・撥水などの効果もあります。

このような効果があるニスは、DIYには欠かせません。カラーボックスの防カビや、ウッドテーブルの防腐などのために使用します。また、市販されている家具に塗布されているニスの塗り直しにも使えます。ニスはしばらくすると落ちてしまうので、しばらく経ったら塗り直す必要があるためです。そのため、ニスは多くの人にとって役立つツールといえます。

工芸品の仕上げとして使うなら、水性ニスがおすすめです。ツヤ出しや汚れの防止になります。ニオイが少なく使いやすいので、ニスを使い慣れていない方でも簡単に使えます。

ただし、保護目的にはあまり適していません。完全に硬くなるわけではないので、耐久性を重視したい場合には別のニスを使ってください。乾いたあとも多少やわらかさが残る特徴がある塗料です。

棚やテーブルなど、屋内家具の保護に使うなら水性ウレタンニスがおすすめです。水性アクリルウレタン樹脂を主成分としたニスで、乾燥すると固まります。そのため、ある程度の耐久性が必要なものにぴったりです。

DIYで作った家具の仕上げ、市販の家具のニスの塗り直しなど、さまざまな用途に使えるニスです。ニオイがないので、屋内家具に使っても不快感がありません。

玄関ドアや耐久性が必要な木製品には、油性ニスがおすすめです。水性ニスよりも耐久性が高く、塗布したものをしっかり保護してくれます。カラータイプとクリアタイプがあるので、用途に合わせて選んでください。また、屋内用と屋外用があるので、使用する場所によって使い分けしましょう。なお、油性ニスにはニオイがある点に注意してください。

セラックニスは寄生虫が樹液を吸い取り、体外に排出した分泌物が原料です。弦楽器の仕上げにも使われる高級なニスで、その特長は以下の通りです。

• 乾燥が早い
• 上塗り塗料の吸収を防ぎムラのないきれいな仕上がり
• 天然素材ならではの美しい仕上がり
• 人と環境にやさしい

セラックニスは環境にもやさしく、有害なホルムアルデヒドの発散量が最も少ないF☆☆☆☆クラスに認定された塗料です。

ハケを使って塗るのが液状タイプです。液状タイプは木材の表面にしっかりと塗膜を作りたい場合に使います。厚めに塗れるので、耐久性が高くなる特長があります。

そのため、表面の保護をしたい家具には最適です。商品によって容量が異なりますが、大容量タイプのものもあるので、広範囲に塗布したい場合におすすめします。

手軽に使えるのがスプレータイプです。ハケを使わずにムラなく塗布できるので、簡単にキレイに仕上がります。耐久性を上げるよりも、ツヤ出しやツヤ消しといった目的に適したニスです。

木材以外にも、粘土細工や紙工作に使えるタイプもあります。使うときには塗料が空気中に舞い上がるので、できる限り屋外で使ってください。屋内で使うときには換気が必要です。

垂れにくく均一にきれいに塗れるのがジェルタイプです。液状タイプ・スプレータイプに比べるとあまり見かけないタイプのものですが、布やウエスに染み込ませて塗れば、簡単にムラなく塗れておすすめです。

ニスにはつや出しできるものとつや消しできるものがあります。光沢のある仕上がりにしたいなら「つや出し」用のニスを、マットで自然な仕上がりにしたいなら「つや消し」用のニスがおすすめです。

また、木材にすり込んで着色と保護を行うオイル仕上げのニスもあります。こちらは表面に膜を作らないニスなので耐久性は低めですが、木材の材質を活かした自然な仕上がりになります。

ニスにはカラーが付いているものと付いていないものがあります。表面の色をムラなく整えたいならカラータイプを、竹・木などの素材の良さを活かしたいなら透明タイプがおすすめです。

ただ、透明タイプも多少の色が付いている場合があるので、塗りすぎると想像よりも濃く仕上がる可能性があります。ニスは重ねるほどに色が濃くなるので、その点を想定してカラー選びをしてください。

屋内用にニスを使う場合、シックハウス症候群が気になる方も少なくありません。シックハウス症候群とは、建材から発せられる化学物質による健康被害です。なるべく人体に影響の少ないニスを使いたいところです。

ニスを選ぶときには、ホルムアルデヒドの放散量が少ないものを選んでください。成分表に「F☆☆☆☆」の表記があれば、ホルムアルデビドが最も少なく安全性の高いニスといえます。

ペットを飼っていれば、ニスによるペットの健康に影響がないか気になります。「ペットがニスの付いた家具を舐めて病気になったら……」と考えるととても不安なものです。そんなときは、オスモカラーを使うのがおすすめです。

オスモカラーは植物油と植物性ワックスからできた自然素材の塗料で、ドイツのオスモ社が製造元です。有害な化学物質やシンナーを含まず、人やペットに優しい塗料とされています。膜を張らないので自然な仕上がりになるのも特徴です。

最近人気のある、レジンやプラバンなどのハンドメイド。ハンドメイドを楽しみたい方にも、ニスは大切なアイテムです。「レジンやプラバンなどのちょっとしたものに、DIYで使うような本格的なものはいらないかも……」と思っている方におすすめなのが、100均のニスです。

ダイソーやセリアなどの100均にもニスがあります。たとえばダイソーでは、防カビ・防サビ成分配合の水性ニスが見つかります。補修用なので容量30mlと小ぶりな容器ですが、小物なら十分です。フタに筆が付いていてすぐに塗り始められます。

カラーも豊富に揃っているので、さまざまな用途に使えて便利です。カラーバリエーションは、定番のカラーから人気のくすみカラーまでラインナップがあり、安く手軽に買えるので初めてのニスにもぴったりです。

キレイにニスを塗るには、コツが必要です。ここでは木材にニスを塗布する場合の手順を紹介します。

【STEP1】木材の下準備

1. 手で撫でて引っかからない程度まで紙やすりをかける
2. 木材の表面を霧吹きを使って湿らせる
3. 霧吹きで毛羽立った表面を、やすりで削り落とす

【STEP2】ニスの準備

1. 不要な木材に試し塗りし、ニスを丁度いい具合に薄める

【STEP3】木材にニスを塗る

1. 薄くニスを重ね塗りする
2. 裏にもニスを塗る
3. ニスが乾いたら、紙やすりで研磨する(#240くらいのやすりで)

きれいにニスを塗るためには、正しい方法での刷毛の洗浄がかかせません。また、使用後の廃液の処理の方法も必ず知っておく必要があります。ここでは刷毛の洗浄・廃液処理の方法について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ニスなどの油性塗料を使用した刷毛は、洗浄せずにそのままにしておくとインクが固まり使えなくなってしまいます。使用後はまずペイント薄め液で軽く洗った後、台所用の中性洗剤で洗うようにしましょう。水性ニスは水で洗えるので簡単でおすすめですよ。

使用した薄め液は、必ず塗料固化剤を混ぜて固めた後、可燃ごみとして捨てるようにしましょう。もし液体のまま捨ててしまった場合、他のごみに引火したり、溶かしてしまう可能性があり大変危険です。捨てる際には各自治体の処理方法に従い処理してください。

ニスにはさまざまな種類があります。用途に合ったニスを選んでください。仕上がりや使用する場面を思い浮かべながら選ぶと、失敗が少なくなります。当記事を参考に、自分に合ったニスを探してください。